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Yamareco

記録ID: 225572
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

北アルプス穂高岳 涸沢より

2012年09月15日(土) 〜 2012年09月17日(月)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
36.4km
登り
2,053m
下り
2,042m

コースタイム

9/14 10:30新宿発夜行バス
9/15 5:45上高地BS-6:45明神-7:25徳沢-8:30横尾-9:40本谷橋-11:30涸沢
9:16 4:40涸沢-6:10南稜取付-6:50北穂高岳-7:50涸沢コル-8:30涸沢岳-9:00穂高岳山荘(停滞)
    11:30穂高岳山荘-12:20奥穂山頂-13:50穂高岳山荘-2:50ザイテングラート取付-4:30涸沢
9/17 4:40涸沢-5:50本谷橋-7:00横尾-8:30徳沢-9:00明神-10:00上高地BS
天候 晴れ 少しの夕立
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
コース状況/
危険箇所等
涸沢まではよく整備された登山道です。小さなお子様でも安心です。
北穂から奥穂までの従走路は高度感もあり、ある程度、登山者の力量に任せられているので、高所恐怖症の方にはあまりお勧めできませんが、ご高齢の方も頑張って登られています。正直、負けそうでした。
上高地バスターミナル
2012年09月15日 05:55撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/15 5:55
上高地バスターミナル
河童橋からガスに霞む穂高岳を望む。
明日はあの峰の上を歩いているのか・・でも遠い
2012年09月15日 06:05撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 6:05
河童橋からガスに霞む穂高岳を望む。
明日はあの峰の上を歩いているのか・・でも遠い
ユウガギク(柚香菊)がお出迎え
2012年09月15日 06:06撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 6:06
ユウガギク(柚香菊)がお出迎え
バイカモが揺れる梓川の支流
2012年09月15日 06:08撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 6:08
バイカモが揺れる梓川の支流
有名な上高地の絵描きさん
2012年09月15日 06:11撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/15 6:11
有名な上高地の絵描きさん
明神岳を左に見ながら梓川沿いの横尾街道を涸沢を目指します。
何だか体が重い。初めての夜行バスで眠れなかったから?
2012年09月15日 06:35撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 6:35
明神岳を左に見ながら梓川沿いの横尾街道を涸沢を目指します。
何だか体が重い。初めての夜行バスで眠れなかったから?
サラシナショウマ 道端に沢山咲いていた
2012年09月15日 06:39撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 6:39
サラシナショウマ 道端に沢山咲いていた
明神館の建つ明神
2012年09月15日 06:46撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 6:46
明神館の建つ明神
梓川の河原から正面に見えるのは中山かな
2012年09月15日 07:22撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 7:22
梓川の河原から正面に見えるのは中山かな
やっと徳沢園。「山靴の音」の芳野満彦が小屋番をしていた頃はもっと小さかったのだろうな
2012年09月15日 07:30撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 7:30
やっと徳沢園。「山靴の音」の芳野満彦が小屋番をしていた頃はもっと小さかったのだろうな
綺麗な青空をバックに明神と前穂
2012年09月15日 08:01撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 8:01
綺麗な青空をバックに明神と前穂
オニシモツケかな
2012年09月15日 08:09撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 8:09
オニシモツケかな
ノコンギク
2012年09月15日 08:11撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/15 8:11
ノコンギク
横尾に到着。なんだかカントリーな感じです
2012年09月15日 08:24撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/15 8:24
横尾に到着。なんだかカントリーな感じです
横尾山荘
2012年09月15日 08:26撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 8:26
横尾山荘
横尾大橋向こうに南岳が見えてきます
2012年09月15日 08:25撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 8:25
横尾大橋向こうに南岳が見えてきます
屏風岩。こんな所を登るのはどんな気分だろう。
芳野満彦「山靴の音」他に登場する
2012年09月15日 09:00撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/15 9:00
屏風岩。こんな所を登るのはどんな気分だろう。
芳野満彦「山靴の音」他に登場する
前穂と屏風岩を振り返ります。
多くの方がここで亡くなりました。
「氷壁」のザイル事件の舞台でもあります。
2012年09月15日 09:29撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/15 9:29
前穂と屏風岩を振り返ります。
多くの方がここで亡くなりました。
「氷壁」のザイル事件の舞台でもあります。
ミソガワソウ
2012年09月15日 09:31撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 9:31
ミソガワソウ
タカネグンナイフウロ
2012年09月15日 09:31撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 9:31
タカネグンナイフウロ
本谷橋。綺麗な清流脇でしばし休憩
2012年09月15日 09:38撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/15 9:38
本谷橋。綺麗な清流脇でしばし休憩
目指す涸沢カールが見えてきました。
やっぱり3千メートル級の峰は何か迫力が違います
2012年09月15日 10:41撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/15 10:41
目指す涸沢カールが見えてきました。
やっぱり3千メートル級の峰は何か迫力が違います
ヤクシソウ
2012年09月15日 10:49撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 10:49
ヤクシソウ
ゴマナ
2012年09月15日 10:54撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 10:54
ゴマナ
11:30やっと到着。今日はここまで。この後何する?
2012年09月15日 11:20撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 11:20
11:30やっと到着。今日はここまで。この後何する?
雪渓も少し残っています
2012年09月15日 11:22撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 11:22
雪渓も少し残っています
早々にいつものテント。
ここは岩ガレ場なのでテントの下にベニヤが必須です。
枚数が少ないので早いもの勝ち。でも5ひゃくえん
2012年09月15日 15:40撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/15 15:40
早々にいつものテント。
ここは岩ガレ場なのでテントの下にベニヤが必須です。
枚数が少ないので早いもの勝ち。でも5ひゃくえん
やることも無いのでぶらぶらとしていると、ヘリコプターが爆音をたててすぐ近くを旋回してきます
2012年09月15日 15:38撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 15:38
やることも無いのでぶらぶらとしていると、ヘリコプターが爆音をたててすぐ近くを旋回してきます
やがてヒュッテのヘリポートへ着陸。そしてすぐに飛び立っていきました。もの凄い迫力です。
誰か怪我でもしたのかなあ?
2012年09月15日 15:38撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/15 15:38
やがてヒュッテのヘリポートへ着陸。そしてすぐに飛び立っていきました。もの凄い迫力です。
誰か怪我でもしたのかなあ?
涸沢ヒュッテのデッキでみんな気持ち良さそう。
僕も生ビールを頂きました
2012年09月15日 15:49撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/15 15:49
涸沢ヒュッテのデッキでみんな気持ち良さそう。
僕も生ビールを頂きました
テントでゴロゴロしているといつの間にか眠ってしまいました。
4:00頃起きて何時もの夕食。そしてまたテントでゴロゴロ。
夜中に何度も目が覚めた
2012年09月15日 16:46撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/15 16:46
テントでゴロゴロしているといつの間にか眠ってしまいました。
4:00頃起きて何時もの夕食。そしてまたテントでゴロゴロ。
夜中に何度も目が覚めた
朝4:30、ほんのりと薄暗い中、北穂を目指します。
2012年09月16日 05:10撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 5:10
朝4:30、ほんのりと薄暗い中、北穂を目指します。
石畳の急坂を登ってテント場を振り返ります。
今日はさすがに調子良い。ぐんぐん高度を上げます
2012年09月16日 05:26撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 5:26
石畳の急坂を登ってテント場を振り返ります。
今日はさすがに調子良い。ぐんぐん高度を上げます
やっと朝日が登ってきました
2012年09月16日 05:40撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 5:40
やっと朝日が登ってきました
そして、涸沢モルゲンロート。
とても綺麗でした
2012年09月16日 05:40撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 5:40
そして、涸沢モルゲンロート。
とても綺麗でした
南稜取付きの今回最初の梯子。この先もひたすら続きます
2012年09月16日 05:59撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 5:59
南稜取付きの今回最初の梯子。この先もひたすら続きます
南稜テラスの手前で北穂高小屋が見えて来ました。松濤明の「風雪のビバーク」の舞台
2012年09月16日 06:40撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 6:40
南稜テラスの手前で北穂高小屋が見えて来ました。松濤明の「風雪のビバーク」の舞台
南稜に咲くイワギキョウ。可憐です
2012年09月16日 06:43撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 6:43
南稜に咲くイワギキョウ。可憐です
南稜分岐
2012年09月16日 06:50撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 6:50
南稜分岐
北穂高岳山頂。
眼前に槍ヶ岳が綺麗に迎えてくれました。
優駿な峰に筋雲がスピート感を与えてます
2012年09月16日 06:58撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 6:58
北穂高岳山頂。
眼前に槍ヶ岳が綺麗に迎えてくれました。
優駿な峰に筋雲がスピート感を与えてます
槍ヶ岳へ続く大キレット。憧れの縦走路です。
何時か行きたいな。
2012年09月16日 07:00撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 7:00
槍ヶ岳へ続く大キレット。憧れの縦走路です。
何時か行きたいな。
反対を向くと涸沢岳、遠くに南アルプスそして、さらに遠くに富士山が雲海の上に小さく浮かんでいました。
2012年09月16日 06:58撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 6:58
反対を向くと涸沢岳、遠くに南アルプスそして、さらに遠くに富士山が雲海の上に小さく浮かんでいました。
東に蝶ヶ岳、常念岳の向こうに浅間山でしょうか
2012年09月16日 06:58撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 6:58
東に蝶ヶ岳、常念岳の向こうに浅間山でしょうか
滝谷の岩峰。谷川岳と並ぶロッククライミングのメッカです
2012年09月16日 06:59撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 6:59
滝谷の岩峰。谷川岳と並ぶロッククライミングのメッカです
滝谷の中腹にクライマーが取り付いていました
2012年09月16日 06:59撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 6:59
滝谷の中腹にクライマーが取り付いていました
さあ、今度は涸沢岳を経て奥穂を目指します。
こちらの縦走路も中々大変な岩場が続きます
2012年09月16日 07:17撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 7:17
さあ、今度は涸沢岳を経て奥穂を目指します。
こちらの縦走路も中々大変な岩場が続きます
老若男女みんな岩場が大好きです・・・?
2012年09月16日 07:21撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 7:21
老若男女みんな岩場が大好きです・・・?
こんな吊り尾根だってへっちゃらです
2012年09月16日 07:24撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 7:24
こんな吊り尾根だってへっちゃらです
カメラのアングルを少し横に向けると・・・・!!
2012年09月16日 07:25撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 7:25
カメラのアングルを少し横に向けると・・・・!!
滝谷ドームはさすがにさらっと迂回します
2012年09月16日 07:30撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 7:30
滝谷ドームはさすがにさらっと迂回します
なんだか「・・・ホッ」
2012年09月16日 07:53撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 7:53
なんだか「・・・ホッ」
涸沢の最低コル
2012年09月16日 08:00撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 8:00
涸沢の最低コル
涸沢槍を越えて
2012年09月16日 08:04撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 8:04
涸沢槍を越えて
涸沢岳山頂へ
2012年09月16日 08:41撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 8:41
涸沢岳山頂へ
早々に踏み越えると奥穂高岳が聳えます
2012年09月16日 08:41撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 8:41
早々に踏み越えると奥穂高岳が聳えます
なんだか奥穂の取付き部が大変なことになってました。
最初の梯子で登る方と下る方との間で大渋滞が発生していて、時々怒号まで・・・
2012年09月16日 09:03撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 9:03
なんだか奥穂の取付き部が大変なことになってました。
最初の梯子で登る方と下る方との間で大渋滞が発生していて、時々怒号まで・・・
時計を見るとまだ9:30
今日はここを登って涸沢に下るだけなので、屋根上のデッキで昼寝(朝寝?)を決め込むことにしました
2012年09月16日 09:49撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 9:49
時計を見るとまだ9:30
今日はここを登って涸沢に下るだけなので、屋根上のデッキで昼寝(朝寝?)を決め込むことにしました
やっと交通整理に山岳警察の方?が出てスムーズに流れ出したのが11:30。
なんと2時間も寝てしまった。おかげですっかり日焼けしちゃいました
2012年09月16日 14:02撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
9/16 14:02
やっと交通整理に山岳警察の方?が出てスムーズに流れ出したのが11:30。
なんと2時間も寝てしまった。おかげですっかり日焼けしちゃいました
富士登山のような渋滞路を登って振り返ると、今度は下りの長い行列。やれやれ
2012年09月16日 12:02撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 12:02
富士登山のような渋滞路を登って振り返ると、今度は下りの長い行列。やれやれ
しかし待った割にはあまり手応えもなく
2012年09月16日 12:04撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 12:04
しかし待った割にはあまり手応えもなく
ただひたすらガレ場を登って
2012年09月16日 12:10撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 12:10
ただひたすらガレ場を登って
山頂へ。穂高岳最高峰の奥穂高岳山頂です。
日本第3位です。
2012年09月16日 12:23撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 12:23
山頂へ。穂高岳最高峰の奥穂高岳山頂です。
日本第3位です。
いろいろあったけど、とにかく展望は最高でした。遠くに上高地も見えます。
昨日、河童橋から見上げた眺望を逆から見返しています
2012年09月16日 12:24撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 12:24
いろいろあったけど、とにかく展望は最高でした。遠くに上高地も見えます。
昨日、河童橋から見上げた眺望を逆から見返しています
前穂高岳
2012年09月16日 12:25撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 12:25
前穂高岳
天狗岩から西穂高岳。こちらも憧れの縦走路です。
下りの渋滞待ちで、ここから上がって来たというパーティに会いました
2012年09月16日 12:25撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 12:25
天狗岩から西穂高岳。こちらも憧れの縦走路です。
下りの渋滞待ちで、ここから上がって来たというパーティに会いました
さあ、下りの行列に並んで、のんびり降りて
2012年09月16日 12:55撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 12:55
さあ、下りの行列に並んで、のんびり降りて
山荘前からザイテングラート経由で涸沢へ下ります。
もう頭の中はビールでまっ黄色
2012年09月16日 14:07撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 14:07
山荘前からザイテングラート経由で涸沢へ下ります。
もう頭の中はビールでまっ黄色
カールの中にある離れ小島(ザイテングラート)のような岩峰をひたすら下ります
2012年09月16日 14:33撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 14:33
カールの中にある離れ小島(ザイテングラート)のような岩峰をひたすら下ります
広大なカールの中で、歩いても歩いてもテント場までの距離は詰まりません
2012年09月16日 14:44撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 14:44
広大なカールの中で、歩いても歩いてもテント場までの距離は詰まりません
初夏までは雪渓だったガレ場を下り
2012年09月16日 14:53撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 14:53
初夏までは雪渓だったガレ場を下り
少しだけ残った雪渓を渡り
2012年09月16日 15:16撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 15:16
少しだけ残った雪渓を渡り
紅葉の兆しを見せかけているナナカマドやダケカンバを手に触れながら
2012年09月16日 15:19撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 15:19
紅葉の兆しを見せかけているナナカマドやダケカンバを手に触れながら
やっと到着しました。
予定では午前中に戻る予定だったのですが、時間は陽も傾く4:30!
・・・・なんだ丁度良い時間じゃないか??
2012年09月16日 17:41撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
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9/16 17:41
やっと到着しました。
予定では午前中に戻る予定だったのですが、時間は陽も傾く4:30!
・・・・なんだ丁度良い時間じゃないか??
夕暮れを眺めながら、ヒュッテのデッキでビールと今日はご褒美にカレーを。
至福のひと時です。ああ、明日は下山だ。なんだか名残惜しい
2012年09月16日 18:13撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/16 18:13
夕暮れを眺めながら、ヒュッテのデッキでビールと今日はご褒美にカレーを。
至福のひと時です。ああ、明日は下山だ。なんだか名残惜しい
翌日、上高地へ戻るとまた河童橋から奥穂高岳を見返します。
一昨日、ここを通過する時に眺めた景色と随分印象が変わった感じがします
2012年09月17日 09:56撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
9/17 9:56
翌日、上高地へ戻るとまた河童橋から奥穂高岳を見返します。
一昨日、ここを通過する時に眺めた景色と随分印象が変わった感じがします
名残惜しく何度も振り返りながら、
2012年09月17日 09:59撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/17 9:59
名残惜しく何度も振り返りながら、
上高地バスターミナルから帰りのバスに乗り込みました。
2012年09月17日 10:02撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
9/17 10:02
上高地バスターミナルから帰りのバスに乗り込みました。
撮影機器:

感想

山岳物の本を読むと穂高連峰がよく登場する。
井上靖の「氷壁」や松濤明の「風雪のビバーク」
「山靴の音」の芳野満彦が小屋番として冬の半年を一人で過ごした徳沢園。
夏の終わりの連休に初めての深夜バスを利用して上高地へ向かった。

上高地から横尾までは横尾ハイウェイとも呼ばれる?広くて緩やかな道が続く。
小説に登場する前穂や屏風岩を眺めながら梓川の河原脇を進む。

横尾から涸沢までは少しガレ場などがあり、少々登った感があるが、日本アルプスとは思えない位の快適な道だ。
ヒュッテ手前では岩をきちんと敷き詰めて、なんだか山奥とは思えない石畳が山荘へ続く。
それでも涸沢は標高2千3百メートルを超える。

涸沢ヒュッテはとても気持ちの良い山荘で、トイレも綺麗だし外に売店があって、何時でもビールやカレーなどが頂ける。
昼前に到着した僕は早々にテントを張って初日はゴロゴロしながら夜を迎えた。

さすがに夜中に何度も目が覚めると、テントから顔を出して星空を見上げる。
本当に降って来るような星空だった。
手を伸ばせば届きそうな天の川から星雲まで、オレンジ色にぼんやりといくつも浮かんでいる。
近くでは何とか撮影しようとカメラのフラッシュが瞬いていた。星空は難しいんだよね。

翌日、少し東の空が明るくなった頃にテントを出発した。
すでに遠くの山峰にはヘッドランプの光が列になって揺れている。
北穂への南稜付近で日の出を迎えた。涸沢名物のモルゲンロートを堪能する。

北穂は以外と地味な山頂で、どちらかというと槍ヶ岳への分岐路のイメージが強い。
しかし、ここで亡くなった松濤明の松濤のコルでは感慨深し。
眺望は360度晴天の中、槍ヶ岳が突き刺さる筋雲の背に堂々と聳える。
足元から続く大キレットを眺めながら、何時か行って見たい気がしてくる。
南には遠く南アルプスとそのまた遠くに富士山が小さく雲海の上に浮かんでいた。

涸沢岳へ続く吊尾根はなかなか大変な岩尾根で、ほぼ数百メートルは切れ込んだキレットが続く。ロッククライミングのメッカの滝谷を足元にしながら、必要最低限の鎖を頼りにまさしくカニのように渡っていく。
ご婦人方や若いカップルが次々と軽い足取りで通りすぎる。
やっぱり北アルプスを登る人は少し人種が違うのか?

涸沢岳を越えると穂高岳山荘があり、目の前が最後の奥穂の取付きだ。
人気の百名山だけあって行列が出来ている。
見ていると、上部の梯子で登り下りの方が身動きできなくなり、混乱している。
下から上に向かって「そこ早く登れ!」なんて誰かが怒号を発している。
なんだか少し嫌な気分になる。
今日下山される方は時間が気になるのかも知れないが、せっかくの晴天が台無しになるような気がして、暫らく小屋の貯水搭の屋根上のデッキの上で昼寝(朝まだ9:00)を決め込むことにする。
日差しが暖かく、喧騒も遠くなりすぐに熟睡した。

目覚めると11:00!なんと2時間も寝てしまった。日焼けで顔がヒリヒリする。
取付きを見ると、なにやら交通整理の方が出ていて、交互通行で登山者を誘導している。行列もずいぶん短くなった。

そろそろ行くか、と腰を上げて、少し短くなった行列に並ぶ。
30人位づつ交互に通しているのだけど、途中随分人が降りてこない。
どうしたのかと思っていると、小さな小学校にも上がらない子供が可愛いハーネスを付けて、
父親らしき人の前を降りてくる。
きっと、みんな待たされてイライラしているはずなのに、
「よく頑張った!」「偉いぞ坊や!」「将来の岳だな」と笑顔満面で声を掛けてあげている。
子供も得意満面に調子に乗って小さな岩を飛び降りる。
疲労困憊のお父さんは、苦笑いを浮かべてみんなに頭を下げていらした。
少し暗かった気分が随分晴れてくる。

ほんの十数メートル位の梯子と鎖場の岩壁を越えると、下りの方の行列が長く続いていた。帰りには解消されていることを期待して先へと進む。

山頂へは50分位の距離だが、以外とあっさりとしていた。
しかし、山頂の展望は少し雲が出てきたが、すばらしく、上高地が遠い眼下に梓川の先へ続いている。
昨日、河童橋から眺めたこの峰を反対側から見下ろしているのだ。

西に天狗から間ノ岳に続く西穂、東に吊尾根を越えて氷壁の前穂がはっきりと見える。いつかは縦走してみたいコースだ。

景色を堪能して穂高岳山荘へ下る。渋滞は少し解消されていた。

山荘前からザイテングラート経由で涸沢へ下る。
目で見るとあんなに近く見える涸沢ヒュッテのテント場が中々近づかない。
広大な涸沢カールの中で距離感を失ってしまう。

途中後ろから元気なおじいちゃんに追い越される。
「お元気ですね」と声を掛けると、
「今日は日帰りでい!」と駆け抜けて行かれた。
かなり膝にきている僕は大変ショックを受ける。こっちは三日もかけている。

そういえば、普段は前の方を抜かすことの多い僕が、今回は抜かれてばかりいる。
やはり北アルプスに登られる方々は山行のレベルが違うのか?

涸沢に到着したのが夕方4:30。本当は午前中に着く筈だったのだが、奥穂の停滞と渋滞ですっかり遅くなってしまった。
しかし、あまり早く着いてもビール飲んでぐだぐだするだけなので、かえって丁度良かったのかもしれない。
山も長く楽しめたし。

ヒュッテのデッキで生ビールとカレーを頂ながら、夕日に染まる今日歩いてきた峰々を眺めつつ、
至福のひと時を味わう。
しばらくの間、ぼんやりと暮れていく景色を眺めながら、夜を迎えた。

翌朝、周囲に迷惑が掛からなくなってから早々にテントを撤収する。今日は天気が崩れる予報だ。
4:30頃片付けを終えて出発する。
振り返ると、ナナカマドが少しづつ紅葉しかけている。
あと二週間もすると綺麗な紅葉に、この景色もまた変わっているはずだ。
今度は雪に覆われた涸沢も見てみたいなと思った。
そんな事を考えながら、一昨日来た同じ道を、ゆっくりと下った。

上高地に到着すると、河童橋から今一度、穂高の峰々を見返した。

かつてこの山域を日本アルプスと初めて名付けたウエストン師が、
この山峰のあまりの美しさに、思わず愛妻を抱きしめ涙を流したという。
多分その時と同じ景色を何度も名残惜しく振り返りながら、
たくさんの人が並ぶ帰りのバスへの列に駆け込んだ。





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コメント

あこがれます(*^_^*)
北アルプスですか!すごいですね〜〜
まだまだ私には憧れの対象 の域です。
山の本を読むとその山に行きたくなりますよね
「氷壁」は読みました。「山靴の音」と「風雪のビバーク」、今度読んでみます。


尾瀬のレコにコメントありがとうございました。今年の夏(と、毎年思う)は暑くて、あれ以来どこにも足が向いていませんが、やっと秋の気配がしてきて「どこにしようかな」と考えるようになって来ました(^_^;)
2012/9/22 14:13
RE u-kさん
秋の涸沢いいですよ〜
山小屋2泊も出来れば、何の問題もありません。
2012/9/22 21:13
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