北アルプス最深部への山旅


- GPS
- 57:49
- 距離
- 49.4km
- 登り
- 4,037m
- 下り
- 4,035m
コースタイム
駐車場4:55→小池新道入口6:27→鏡平小屋8:50/9:20→双六小屋11:30/12:00→双六岳13:00→三俣蓮華岳14:15/14:30→三俣山荘15:00(テント)
【2日目】
三俣山荘5:30→黒部源流5:53→岩苔乗越6:45/6:55→水晶小屋7:35/7:40→水晶岳8:10/8:23→水晶小屋8:40/9:00→鷲羽岳10:08/10:19→三俣山荘10:57/11:57→双六小屋14:15(テント)
【3日目】
双六小屋3:55→弓折分岐4:50→秩父平6:22→笠新道分岐7:28/7:34→笠ヶ岳8:50/9:00→笠ヶ岳山荘9:12/9/45→笠新道分岐10:40→杓子平11:34→2100m地点12:27→笠新道登山口13:37→新穂高無料駐車場14:44
天候 | 1日目:晴れ→ガス、2日目:晴れ、3日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・小池新道、双六岳山頂付近、鷲羽岳の前後は浮石多い ・水晶岳頂上までの道とワリモ岳南側に一部ハシゴあり。 |
写真
感想
<1日目>
三連休前日ということで駐車場はまだ空きがあり、陽が登り始めるのを待って出発。小池新道までの林道はほとんど水平。
新道を登り始めて90分でシシウドガ原。鏡平では槍穂高を見ながらのカキ氷(500円)が美味しく、思わず2杯。
山荘から弓折分岐までは直射日光に体力を奪われバテてしまったが、双六小屋で昼食と冷たい水を腹に入れて復活。谷を挟んで今夜泊まる三俣山荘と、両翼を広げたかのような姿が印象的な鷲羽岳が見事。
双六岳へと出発し、2811地点へ出てからはほぼ水平な道が続くが、双六岳から三俣蓮華岳への尾根歩きはたおやかな稜線と鋭い槍ヶ岳が映る撮影ポイント。この時は見事にガスに覆われていたのだが。
三俣蓮華岳でも北〜北東以外はガスの中、眼前の三俣山荘と鷲羽岳の写真を収め、雨が降らないうちに山荘へと急ぎ足で下山。
約30分で三俣山荘へ到着。受付を済ませ、水場に近い場所にテントを設営。夕方、雨が降り空は雲に覆われたものの、深夜に強い風が吹き始め、夜空には数えきれない程の星が散りばめられていました。
<2日目>
朝起きると空のガスは吹き飛んでおり、もくもくと湧き生じる雲が東側から鷲羽岳を覆っている。ガスの可能性を考慮して先に水晶岳を目指して黒部源流へ。「黒部川源流地標」と書かれた石標を過ぎ、そこから黒部川の最初の1滴がある岩苔乗越方面へと足を進める。
乗越へ立つと、正面にはこれから向かう水晶岳。なるほど、水晶岳は別名黒岳と言うが、その通りだった。すこし左に目を転じれば白々とした薬師岳のカールが見事。
黒い石がゴロゴロとした道を水晶岳目指し進み、水晶小屋からちょっとした岩場を超えて30分ほどでこの山行最高峰の水晶岳へ。さすが北アの中心部、四方全てが山、山、ダム、山。立山から薬師岳へ伸びる稜線が印象的で、いつかはあそこを踏破したいものだ。
昨日テント場で「明日(本日)は2時過ぎからこの辺りは雨が降る」と耳にしていたためワリモ岳、鷲羽岳を超えて三俣山荘へ急ぐ。鷲羽岳へ着いたのは10時過ぎで、あいにく狙っていた鷲羽池、硫黄尾根、槍ヶ岳の3ショットは撮れなかったが、四方の景観に大満足。
11時前には三俣山荘へ着き、すっかり乾いたテントを撤収し、昼食にカレー(1000円)をいただく。時間があまりなかったので味わえなかったが、初日に鏡平で聞いた「三俣山荘のサイフォン式コーヒー」は次回来た時にいただくとします。今は急ぎ双六小屋を目指す方が優先です。
早々と出発したのが幸いし、双六小屋へ到着しントを立てると、雨が降り出した。間一髪で濡れずに済んだ。
この後しばし雨が降ったり止んだりを繰り返したが、連休初日で賑わう双六小屋ではビールが飛ぶように売れている。少し羨ましい。。。
翌日はこの3日間で一番の快晴との情報を小屋で入手していたので、早朝出発のため早めに就寝。晴れるといいな。
<3日目>
3日間連続の雲一つない星空。4時前に撤収して笠ヶ岳へ向けて歩き出す。夜空を衝く槍ヶ岳が間近に迫り、槍岳山荘や奥穂高山荘、弓折分岐下に位置する鏡平山荘では朝の準備にかかるスタッフの灯す明りが小さく光っています。
ここから穂高連峰を眺めると、槍平や中崎尾根からの道が槍ヶ岳に向かって急に高度を増しているのが確認でき、槍ヶ岳を日帰りで踏破する人の健脚ぶりを思い知ることができる。また、大キレットやジャンダルムの険峻さも目立つ。
アップダウンを繰り返し、秩父平を超えて稜線に取り付く。笠新道への分岐を過ぎてからはこれぞ稜線歩きの醍醐味とも言える極上の道が続いており、天気にも恵まれていたため白山や立山、富士山といった超遠方の山々まで確認することが出来た。次回はこの景色を楽しむため、笠ヶ岳山荘下にテントを張りたい。
大きな岩がゴロゴロとしている道を登ると山荘へ到着。ザックを置き、浮石だらけの山頂への道を詰め、9時前に笠ヶ岳へ。360度の大展望を独り占め。自分ひとりなので、「笠ヶ岳」の木標を手にカメラのアングルをあれこれと悩み、しばしこのパノラマを味わいました。
山荘へ戻り、笠新道で下山し新穂高温泉を目指す。急な下りを終えると杓子平までなだらかな道となり、ここでも休憩をはさまずさっさと先を急ぐ。下山なので正確なことは言えないが、笠新道は急登よりも水平移動距離が長いという印象を受けた。標高が下るにつれ気温も増し、エネルギー不足も相まって時間以上に長い下山路だった。
林道を1時間ほど歩き、新穂高の無料駐車場へ戻ってきたころには足がくたくた。
温泉に入りたかったが、帰りの高速渋滞を恐れてさっさと帰宅。
この3日間の踏破距離は50kmほど。好天に恵まれた気持ちの良い山行となりました。
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