紅葉最盛期まであと一週間? 涸沢から奥穂・前穂・岳沢周回
- GPS
- 15:10
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 1,964m
- 下り
- 1,964m
コースタイム
上高地(河童橋)7:50−8:23明神8:28−9:05徳沢9:22−10:07横尾10:30−11:19本谷橋11:45−13:31涸沢ヒュッテ(テント泊)
9月29日
涸沢テント場6:56−9:02穂高岳山荘9:25−10:05奥穂高岳10:15−11:40紀美子平12:00−12:26前穂高岳12:31−12:50紀美子平13:05−14:55岳沢小屋(テント泊)
9月30日
岳沢小屋6:20−7:50上高地(河童橋)
天候 | 28日・29日 晴れ(29日夕方から夜中まで雨) 30日 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
沢渡−上高地はアルピコのシャトルバス利用(往復チケット2000円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト:上高地バスセンター横にある登山指導所前に設置 ●上高地〜横尾 殆ど標高差のない歩きやすい歩道です。人気エリアだけあって、人もたくさん歩いています。危険箇所なし ●横尾〜本谷橋 いくぶん登山道になりますが、急登などもなく、歩きやすい樹林帯の道です。危険箇所なし (揺れるのが怖い人は本谷橋を渡るのにビビルかも) ●本谷橋〜涸沢ヒュッテ スタート直後は急登箇所もありますが、危険なところはありません。しばらく樹林帯の歩きになりますが、やがて涸沢カールから奥穂方面を見通せるようになります。ゴールが見えていてもなかなか近づかないので、疲れている身体にはシンドイかも。 ●涸沢テント場 ひとり500円/泊 テント場横に受付小屋があります。 広大な岩場のテント場ですが、人気テント場だけあって、設置しやすく整地されたサイトが点在しています(でも岩場なので、マットがないと痛い) 水・トイレは涸沢ヒュッテを利用できます。 涸沢ヒュッテも涸沢小屋も素晴らしい設備なので、時間潰ししても飽きることはありません(宴会にうってつけなところですね) ●涸沢〜穂高岳山荘(ザイテングラート) 岩稜帯の取り付きからは手足を使った登りとなる箇所もありますが、人気ルートなので、気をつけて登れば危険はありません。前穂・奥穂・北穂の稜線に囲まれ、振り返ればカール地形の底にヒュッテとテントが見え、眺望も楽しめるルートです。 ●穂高岳山荘〜奥穂高岳 いきなり岩場の急登ですが、整備されているため、見た目ほどの怖さはありません。急騰が終わると飛騨側の眺望が素晴らしい稜線登りの後、奥穂山頂に到着します。 ●奥穂高岳〜前穂高岳(吊尾根) 岳沢側(右側)がスパッと切れ落ちた急斜面の巻き道コースです。均整のとれた美しい吊尾根からは想像できないくらいアップダウンが多く、もろい岩場が多く、歩いてみると意外と神経を使いました(予想よりも時間もかかってしまいました)。 紀美子平にザックをデポして前穂ピストンとなりますが、見た目通りの急登ルートです。 ●紀美子平〜岳沢小屋(重太郎新道) 紀美子平スタート直後の鎖場は、足のスタンス置き場に少し苦心する箇所です(今回のルートで一番気を使いました)。 かなり早めから眼下に岳沢ヒュッテを確認できるのですが、なかなか近づかなくて、疲れた身体にはキツイ下りになります。 ●岳沢テント場 ひとり500円/泊 テント場は小屋から100mほど離れた対岸側にあります。今回はテント場一番乗りだったので、小屋に一番近い沢沿いの独立サイトにテント設置しました。夕方から夜中までずっと雨に降られたため、小屋にビールを買いに行くことも出来ず、テント場を楽しむことが出来ませんでした。 ●岳沢〜上高地 歩きやすい登山道です。途中に涼しい風穴があります。 |
写真
感想
今シーズン、久々のテント縦走山行。
やっぱりブランクがあるとダメですね。今だに足の筋肉痛がヒドい。
今回は久々というのもあって、いつもよりユルめな計画にしたんですが、それでもヘトヘトになる自分に少々ガッカリ。
今回はザイテングラートから紀美子平(前穂)まで、ずっと岩場続きとなるし、岳沢までの下りも急下降なハシゴ・クサリ箇所も多いので、久々にストックを持たずに出かけたんですが、如何にストックが両足の負荷を分散軽減していたのかを身をもって痛感する山行になりました。
上高地を基点にする、この人気の周回コース、登山を始めてまる1年の際に小屋1泊(穂高岳山荘)で周回して以来。
あれから5年たち、テント装備といえども当時よりも格段に山行経験も増え、当時よりも余裕な山行が出来るハズ、まして今回は涸沢・岳沢の2泊プラン。 紅葉を見ながらノンビリ行動でも全然余裕だろうなあ、場合によっちゃあ、初日に穂高岳山荘まで登って3000m稜線でテント泊でも良いかも、なんて思って出発したのに...
出発前日(木曜日)夜は高校後輩主催の飲み会にお邪魔し(運転に備えてノンアルコール)、予定よりも長居してしまい、あわてて家に帰って、急いで装備荷造りし、そのまま夜中過ぎに車で家を出発。結局途中であまりに眠くて30分ほど仮眠はしたけど、その勢いのまま入山。
ちゃんとした睡眠(筋肉と脳の回復休息)がないと、やはり行動後半に影響がでるもんですね。初日の本谷橋から涸沢までの2時間は、本当にキツいし、太腿・ふくらはぎがもう痙攣寸前なイヤ〜な感じ。
結局、初日は涸沢より先に進む気力・体力もなく、とにかくテント建てて横になりたい一心というぐらいダメダメな有様(設営中にも足が攣って動けなくなったり)。
涸沢のテント場はこれまでGWの雪上設営を2度経験してるけど、岩場での設営は初めて。まだ紅葉の最盛期手前でしたが、それでも所々キレイに色づいて、なかなかな涸沢カールでした。最盛期の紅葉は圧巻なんだろうな。
2日目はいよいよザイテングラートを登って、奥穂から吊尾根を歩き、紀美子平から前穂ピストンして重太郎新道を下って岳沢までの、歩き応えがあって、見所も多いメインディッシュ。改めて北アルプスは急峻な岩稜帯が特徴なエリアだと再認識するコースでした。奥穂山頂から見る北方方面に展開する山も岩稜だらけ。
奥穂山頂も5年ぶり。それまでにも3回機会はありながら、いずれも悪天に阻まれ断念してきただけにウレシさもひとしおでした(タイミングよく山頂到達時は無人)。
奥穂から前穂に繋がる吊尾根は、涸沢側からみると端正なアーチを描いていて、気持ち良さそうな稜線漫歩を満喫できそうに見えますが、実際にはアップダウンだらけで、岳沢側がスパッと切れ落ちていて、おまけにガレガレなコース。足元に気をつけながら歩く、意外と時間もかかるコース。前方に紀美子平が見えても、なかなか近づかないというのも疲れてきた身体にはボディーブローのように効いてきます。
紀美子平は前穂に軽身でピストンするための休憩適地。ここから見上げる前穂は岩の急登そのもの。戻り(下り)も高度感があります。前回(5年前)は前穂山頂はガスガスで何も見えなかったため、今回初めて前穂山頂から360度の大展望を満喫でき、大満足(ここから見る奥穂〜西穂の急峻さがカッコよかった)
紀美子平からの下りが今回一番シンドイところでした(足が疲れてパンパンだったこともあって)。 特に下りはじめのクサリ場は、ツルツルな岩に無理矢理ドリルで小さな足場を掘ったみたいなもので、スパッと切れた見た目とその滑りそうな岩でヒヤヒヤ感がアリアリな核心ポイントでした(ちょっと滑ってビビッた)。
重太郎新道は、岳沢小屋まで一気に高度を落とすルートです。見下ろす岳沢の脇に小屋の屋根を早々から確認できますが、これがなかなか近づかない。
岳沢小屋のテント場は小屋の手前100m、岳沢の河原を渡る前に小さなサイトが点在するテント場でした。幸いテント場一番乗りだったので、小屋に一番近いところにあった登山道と河原に挟まれた独立した1張り用サイトをゲット。
疲れていたとはいえ、前日の涸沢とは違い睡眠充分で行動していたため、設営もスムーズに行なえ、余裕を持って夕食をつくってノンビリしようとしてたら、雨が降り始めて、結局夜中まで止まない雨のためテントに引き篭もっての夕食。外に出る気も起こらない雨と小屋までの道のり、でアルコールも買いに行かず、この日も早々とシュラフに入り、テントでウダウダとなってしまいました。
最終日は台風が来る前に帰らねばということと、雨の隙間を狙って撤収しなければという意識があったので、薄暗いうちから目覚めて撤収準備をし、明るくなると同時に撤収開始、とっとと下山して8時前にはまだ閑散とする上高地に戻ってきてしまいました。
今回の3日間(最終日は殆ど歩いた感じじゃないので実質2日間)、計画当初のノンビリ余裕な山行を楽しむというものとは、大きくかけ離れたヘトヘト、筋肉痛な山行となってしまいました。やっぱりブランクがあるとダメですわ。
お疲れ様でした。
むかし、岳沢から涸沢への逆コースで歩きました。
岳沢小屋(もちろん雪崩で流れる前の小屋です)と涸沢小屋泊まりの2泊3日でした。
前穂から岳沢の下りはかなり大変でしたでしょうね。
岳沢小屋でフラフラで下りてくる人を見て驚いたことを思い出します。
登るのもキツかったですが… まだ元気なうちだったから頑張れました。
写真、ここぞというアングルで素晴らしいですね。
素晴らしい景観を懐かしく拝見させていただきました。
コメントありがとうございます。
前穂から岳沢までの下り、本当にメゲそうになるくらいシンドかったです。
ダメダメな山行記録ですが、そんな記録でも懐かしんでみてもらえるお役に立てて良かったです。
久しぶりのガッツリ岩稜歩き、楽しかったですよ。
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