(過去レコ)晩秋の槍ヶ岳〜笠ヶ岳縦走
- GPS
- 56:00
- 距離
- 47.2km
- 登り
- 3,272m
- 下り
- 3,673m
コースタイム
- 山行
- 2:55
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 3:10
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 10:00
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 10:35
天候 | 1日目は雨、稜線では雪。2日目以降は快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新穂高温泉に下山して、中尾温泉で1泊して翌朝、バスで高山に出て、高山からJR高山本線と新幹線を乗り継いて大阪まで。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
人気のコースでよく整備されていて迷う場所はありません。槍沢は上高地を早朝に出発すれば1日でも歩けますが、長いので途中の横尾もしくは槍沢ロッヂで1泊すると後の行程が楽になります。 槍沢ロッヂに1泊しても槍沢の最上部付近は息が上がります。 槍ヶ岳山頂はハシゴが設置されているのでそれほど危険ではないですが、高度感はかなりあります。 西鎌尾根と双六〜笠が岳は一般縦走路で、後者は槍・穂を左手に眺めながらの稜線歩きです。稜線ですからそれなりのアップダウンはあります。笠新道は標高差が1100m(稜線の分岐点からだと1400mくらい)あるのと岩々の急坂(単純に計算して平均斜度35°)を下りますので疲れた足にはつらいものがありました。登るの嫌だなと思うような激坂が何ヶ所かあります。登山口から新穂高温泉までは通常の林道です。 |
その他周辺情報 | 新穂高温泉には日帰り入浴できる旅館があります。今回は下山後案内所で紹介してもらった民宿たきざわさんにお世話になりました。気持ち良く行き届いていて雰囲気の良い旅館でした。新穂高温泉まで迎えに来てもらい、中尾温泉口まで送って頂きました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
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感想
晩秋の槍ヶ岳を目指した。槍沢は下ったことはあるが、登ったのは初めてだった。大阪の自宅を早朝に出発すると上高地が昼前になるので、横尾か槍沢ロッヂに泊まることになる。この日は小雨が降っていたが行程がはかどったので槍沢ロッヂ泊とした。ここには風呂もあり快適に泊まれた。少しでも先に進んでおくと、後の行程が楽になる。翌朝は綺麗に晴れ上がり、気持ちよく出発、ただ周囲の樹々の葉には霜が降りていて冷え込んでいた。服装はTシャツ+厚手の山シャツ∔雨具の上で丁度良かった。出発して20分くらいでババ平のテント場を通過、槍沢の河原をしばらく歩いて水俣乗越を過ぎると徐々に傾斜がきつくなってくるが周囲のスケールの大きな景色に励まされる。天狗原分岐を左に行って天狗池を目指す。槍沢を横断するように道が付けられている。前日の雨がこの辺りから上は雪だったようで薄っすら積もっていた。稜線もわずかに白い。40分ほどで天狗池に到着、果たして逆さ槍は見えるかと焦って池を回り込むと、見事に映っていた。思う存分撮影して分岐に戻り大槍を目指した。予定ではそのまま主稜線に上がり、稜線伝いに行く予定だったが、下山して来た人の話では稜線は強風が吹き荒れているとの事だったので変更した次第である。槍沢の上部、坊主の岩小屋から槍ヶ岳山荘まではつらい登りとなる。目の前にドーンと大槍が存在感を示しているので、それをな眺めるふりして休憩を頻繁に入れて登った。山荘前で少し休憩して大槍に登った。山頂は360度の大展望が広がっていた。風が強くて寒いので短時間ながら展望を満喫して下り、山荘前で昼食とした。槍ヶ岳に登った後は、天候が悪ければ、そのまま槍沢を下山するか、到着が遅ければ槍ヶ岳山荘泊、天気が良ければ東鎌尾根もしくは西鎌尾根に進むくらいの大まかな予定だった。この日は天気も良いし時間も余裕があったので、西鎌尾根に進んだ。槍沢は大槍を目の前にしながら登るが、登りがつらいのであまり景色を見る余裕が無いが、西鎌尾根を下るときは、多少のアップダウンがあるくらいで大きな登りは無いので、何度も振り返って少しづつ遠ざかる槍ヶ岳を眺めながら降りることができた。西鎌尾根は30数年前、山に登り始めた頃に登ったことがある。この時は8月初めだったが、北寄りの強風に4時間晒された苦い経験しかなかったが、この日は汗ばむほどの好天で、尾根歩きを十分に楽しむことができた。3時間10分で双六小屋に着き、飲んだビールの味は格別だった。小屋の前で🍺を飲んでいると若い男性グループが日本酒のカップを飲んでいたので、おいしそうだねと声を掛けたら、ちょっと飲んでくださいと言われたので、遠慮なく一口頂いた。双六岳という銘柄だったかな?小屋は改装されていて、以前とは全く違っていた。改装されて間もないようで、室内は非常にきれいだった。部屋はいわゆる蚕だなではなく畳の個室で、この日は一室3名でゆっくり寝ることができた。翌朝は鏡平経由で下山することも考えたが、時間はあるし、体力も残っているので、笠ヶ岳を目指した。ゆっくり歩いて笠ヶ岳山荘泊まりくらいの心積もりだった。この日のコースは左手に槍穂高の西面を眺めながら、大きなアップダウンもなくの稜線歩きを楽しめる。日の出前に出発したので、鏡平の分岐がある弓折乗越で槍ヶ岳の肩から登る朝日を拝む事ができた。秩父岩の奇岩を見るあたりが唯一長い登りが続くが、ここを越えると抜戸岳から笠ヶ岳へ続く稜線が一望である。ハイマツ斜面と緩やかに折れ曲がる稜線を眺めながらの最高の尾根歩きである。抜戸岳に立ち寄って、笠ヶ岳山荘に至り、早めの昼食とした。山頂に至り、祠で播隆上人をしのび、笠ヶ岳山荘に戻った時点で11時20分と早いので、新穂高温泉まで下山することにして出発。笠新道分岐までは快調だったが、分岐を過ぎた急坂あたりから疲れが出てきた。杓子平は天上の花園だが、ゆっくり愛でる余裕もなく過ぎ、標高差1100mの激坂下りに突入した。ほとんどが積み重なった大きな岩を乗り越えて行くような下りで足の裏が痛くなるくらいだ。所々に標高を記した案内があるものの遅々として進まない感じがした。視線を上げれば穂高岳の大展望が目の前だが楽しむ余裕さえない。杓子平から2時間30分の苦しい下山を終えると笠新道の登山口で、ここからはゆったりした林道歩きを40分ほどで新穂高温泉に辿り着いた。時間的には大阪まで帰れないことはなかったが、新穂高温泉で1泊することにして案内所で民宿を紹介してもらった。紹介された民宿「たきざわ」さんは中尾温泉にあり、古民家風の大きな宿でおしゃれな旅館といった感じだった。料理良し、温泉良し、部屋も良しで、飛び込みで泊まったにも関わらず丁寧に対応してもらえて満足だった。中尾温泉は新穂高温泉から車で10分くらいだが、迎えに来てもらい、朝は中尾温泉口まで送ってもらうことができた。バスで高山に出て、高山から名古屋経由で大阪に帰った。ちなみに中尾温泉口のバス停付近からは槍ヶ岳を望むことができた。
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