南八ヶ岳未踏ルート周回（西岳〜編笠山〜権現岳〜赤岳〜阿弥陀岳、御小屋尾根↓）

2020年08月08日(土) 〜 2020年08月09日(日)

• GPS: 18:53
• 距離: 20.3km
• 登り: 2,139m
• 下り: 2,199m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:48
• 休憩: 3:16
• 合計: 8:04

6:56 舟山十字路
7:01 7:01 舟山十字路 水場
7:18 7:18 広河原
7:45 7:58 信玄の隠岩
9:56 10:11 西岳
10:57 10:57 乙女の水
11:07 12:50 青年小屋
13:23 14:13 編笠山
14:35 14:41 青年小屋
14:47 14:56 乙女の水
15:00 青年小屋

2日目

• 山行: 8:39
• 休憩: 2:30
• 合計: 11:09

5:54 青年小屋
6:25 6:26 のろし場
6:45 6:46 西ギボシ
6:59 7:00 東ギボシ
7:06 7:07 権現小屋
7:13 7:14 権現岳
7:18 7:21 権現小屋
7:24 7:31 縦走路分岐
7:48 7:49 旭岳
8:24 8:25 ツルネ
9:01 9:14 キレット小屋
10:08 10:08 天狗尾根 稜線分岐
10:33 10:35 真教寺尾根分岐
10:41 10:41 竜頭峰
10:45 10:47 竜頭峰分岐
10:52 11:30 赤岳
11:41 11:49 竜頭峰分岐
11:58 12:03 キレット分岐
12:08 12:14 文三郎尾根分岐
12:34 12:35 中岳
12:45 12:59 中岳のコル
13:22 13:56 阿弥陀岳
13:58 13:59 西の肩（岩場）
14:02 14:11 西ノ肩
15:14 15:14 不動清水
15:53 15:53 御小屋山
16:12 16:12 美濃戸口・舟山十字路分岐
17:03 ゴール地点

天候

1日目　曇り、11時から快晴　テン場は夜も15℃前後であまり冷え込まず
2日目　稜線はホワイトアウト&強風（体感10℃）、13時から晴れに変わる

アクセス

利用交通機関：

自家用車

船山十字路駐車スペースを利用
（朝7時前でまだ4台ほど空きあり）

コース状況／危険箇所等

・船山十字路から西岳
船山十字路より立場川を渡渉し千枚岩より西岳北西の尾根を登るルート。
立場川渡渉箇所は荒れていて分かり難い。
広河原より千枚岩は15年版山と高原地図では破線となっているが、重機で林道として整備中の様で泥濘だが道は明瞭。
この先は立場川キャンプ場からのルートと合流し、千枚岩から只管1本道を登る。難所も無く歩き易いが眺望は無い樹林下の道。殆ど登山者が居ない

・西岳から青年小屋（源治新道）
軽いアップダウンを時々覗く編笠山や青年小屋を眺めながら歩ける苔の道。難所無し。

・青年小屋から編笠山
小屋のすぐ脇から始まるゴーロ帯をぴょんぴょん登り、その後樹林を進むと南八ヶ岳と南アルプスの展望台である広く岩だらけの山頂に。30分位で着く。ゴーロ帯が苦手な人は少し大変かもしれないが距離は短い

・青年小屋から権現岳
樹林を抜け眺めの良い稜線を進むと東西のギボシのガレ場、岩場へと進む高度感のある道。
南八ヶ岳の鎖場、岩場の入門編の様な趣がある。初心者はここで慣れよう。
途中権現小屋があるが、今シーズンは営業しない様だ。トイレも使用不可。
権現岳山頂は岩の林立する独特な形で赤岳方面の眺めの良い筈だが、当日は真っ白で何も見えず

・縦走路分岐からキレット小屋、赤岳
今回の山行の核心部。岩場・鎖場の連続する権現岳と赤岳を繋ぐ難路。
難所は大きく権現岳山頂直下の長さ20mの梯子と赤岳南壁のキレットの二つと言われるが、風速10mを超えるホワイトアウトの稜線での岩場鎖場はかなりの緊張感を強いられた。
キレット小屋を越えて赤岳への岩稜の登りへ突入してから山頂へ到着するまで一切緊張を緩められない道が続く。
キレット小屋は今シーズン営業していない（テント場も使用不可）が、トイレは利用できる。
赤岳頂上山荘も今シーズン営業なしでトイレなども利用できない為、青年小屋から一番近い小屋は赤岳天望荘となる（今シーズンは7月より営業）

・赤岳から阿弥陀岳
竜頭峰分岐→キレット分岐→文三郎尾根分岐を経由して中岳、阿弥陀岳へ。
赤岳上部の岩場は急で足元も悪い岩稜だが鎖などがガッツリ整備されている。
利用する登山者が多いのですれ違いの待ちが発生する。
岩場が終わるキレット分岐以降はザレ道の為下りは慎重に。
冬期でこそ遭難事故多発の中岳経由の道だが夏場は特に危険は無い。
鞍部から見上げる中岳はその尖った姿が美しい。
中岳のコルから阿弥陀岳への登りは30分ちょっとの距離だが急な岩場で梯子鎖も設置されており足元も崩れやすいので落石に注意する必要がある。

・阿弥陀岳より船山十字路（御小屋尾根）
約5キロで標高差1,160mを下る長大な尾根。コースタイム3時間。
阿弥陀岳から直ぐの西ノ肩の岩場は高度感があり緊張が走るが、それさえ超えれば難所は無い。
上部は森林限界を超えているため眺めも良く先に続く尾根や並行して走る美濃戸への道や阿弥陀中央稜を眺めながら降るが、樹林に入ると眺めの無い道が只管続く。
人気ルートに比べ登山者の数は少ない。

その他周辺情報

・尖り石温泉 縄文の湯
　　　市外大人600円　20時半まで受け付け
・飯屋（まんまや）こふく
　　　茅野市の和食屋。落ち着いた雰囲気で自家栽培の野菜も美味しい

写真

8/7 1:22

前回北横岳から蓼科山の赤線を繋いだ結果、八ヶ岳の主稜線で歩いていないのは権現岳と赤岳の間のみになった。
初めて赤岳に登ってから約4年、いよいよ挑戦する時が来たか…

ついでに定額給付金で購入したオスプレーのイーサーAG60を試す時が来た！

8/8 6:54

船山十字路に7時前に到着。
駐車場が満車で焦ったが、到着してすぐ仕事らしき人達がゲートの向こうから歩いてきて車が4台走り去っていった為無事停めることができた。

8/8 6:55

駐車スペースから少し引き返しここへ入っていく。

最初は御小屋尾根を登り時計回りに青年小屋を目指す予定だったが、青年小屋15時着だとテント場が空いてない可能性を友人に指摘され計画変更。
反時計回りで登り、明日御小屋尾根から降りてくる事にした。

8/8 7:08

15分程で立場川渡渉箇所へ到着

8/8 7:09

何処渡るんだこれ…

8/8 7:10

！
先行者の足跡発見。これを辿っていこう

8/8 7:17

もう一回渡渉し対岸へ。
2回目の渡渉も場所が分かりにくいし水没しそうで慎重に行った。
対岸の林道、奥へ進むと旭小屋（阿弥陀岳南稜への入り口）があるらしい

8/8 7:18

林道脇にあるこの道が入り口だが注意していないと見落としそう

8/8 7:22

道はそれほど整備されてなさそうだがピンクテープはあるな

8/8 7:31

15年度版山と高原地図だとバリエーションになっていた千枚岩までの道だが工事中で道は明瞭だった。
雨後だとドロドロでヤバそう。この道を20分ほど歩く

8/8 7:49

立場川キャンプ場への道と合流
この少し先に登山口がある

8/8 7:54

静かな樹林の道を登っていく
天気予報に反して空は曇りだが、涼しくて気持ち良い。
西岳に着くころに晴れてくれると嬉しいなぁ

8/8 7:57

信玄の隠岩付近に動物調査のテントが

8/8 8:31

暫くなだらかな道が続く

8/8 8:35

登山道に動物のフンが…熊！？

8/8 8:56

度々標識が登場するので助かる

8/8 9:17

登りが急になってきた。これを登り切れば山頂か？

8/8 9:43

晴れてたら苔の美しい道だろうな

8/8 9:56

登山開始から3時間、西岳到着。
テント泊装備の15キロのザックはやはり重い。
ザックを下すと軽すぎて逆に身体がふらついたw

8/8 9:57

慣れないザックを長時間背負い肩が痛い。
思ったより消耗が激しく15分程休憩。行動食をパクつく

8/8 10:09

もくもくで真っ白。周囲の景色は全く見えず。
正面にぼんやりと見えるのは編笠山か

8/8 10:21

休憩を終え源治新道を青年小屋ヘすすむ

8/8 10:26

美しい道

8/8 10:34

木々が切れうっすらと編笠山が

8/8 10:56

地図的にそろそろ水場かと思っていたら大規模がけ崩れ！？

8/8 10:57

水場埋まったのかな

8/8 11:00

乙女の水到着
水場はちゃんと整備されてた。
今日は水持ってきてないから水場が無かったら詰んでた

8/8 11:08

テントを張る前に代金を、と書いてあったので青年小屋に来たがなんと空いてない！？マジか…

8/8 11:08

こんな陽気では編笠山を登っても眺望無しだろう。
やる気しないな

8/8 11:31

しょうがないので先にテント設営。
既に20張り程のテントが張られていたがまだまだスペースに余裕があったので、登山道からある程度距離がある場所を選択。

昼飯には早いのでテントの中でゴロゴロしていると「テントの皆さん、遅くなりましたー！」と外から声が。
小屋番の方が歩荷しつつ到着したらしい。あとで料金支払いの序に飲み物買いに行こう

8/8 12:04

12時頃から晴れてきた！いいねいいね〜

8/8 12:00

昼飯はおにぎりとカップ麺で。

周りの登山者がフジテレビの取材が来てるらしいと話していた。
（隣のテントの夫婦が後で取材受けてた）

8/8 12:54

晴れてるうちに編笠山登ってくるか

8/8 12:54

テント場の料金を支払いペットボトル購入

8/8 12:59

小屋番の方がしばらく登ってきてなかったので紙が散乱していたというトイレはもうきれいに掃除されていた。
ここからギボシと権現岳山頂見えてるね

8/8 12:59

さて、行きますか
完全に快晴の夏空に変貌している。
日焼け止め塗ろう

8/8 13:00

権現岳方面の視界が開ける。
去年の2月に権現岳登った時の稜線が見えてるな（天女山からピストン）

8/8 13:00

三ツ頭と前三ツ頭かな

8/8 13:00

青年小屋

8/8 13:00

八ヶ岳ではおなじみのゴーロ帯

8/8 13:08

ゴーロ帯を抜けると樹林の中へ

8/8 13:14

（この時は明日の権現岳がホワイトアウトだという事をまだ知らない…）

8/8 13:22

30分弱で山頂へ

8/8 13:22

初めて登った真冬の高峰は編笠山だったなぁ
編笠山も4回目かな

8/8 13:23

結構混んでるな

8/8 13:23

三角点

8/8 13:23

晴れたけど空気が靄っていて眺望はあんまりだな

8/8 13:24

登ってきた西岳

8/8 13:24

赤岳方面は眺望絶望的

8/8 13:24

初めて見た時はギボシの方が権現岳山頂に見えたな

8/8 13:47

賑やかな山頂

8/8 14:12

山頂で仮眠して起きたら赤岳が姿を現していた

8/8 14:13

8/8 14:14

編笠山山頂標識

8/8 14:15

中岳の向こうに横岳らしき稜線が見える

8/8 14:18

1時間近く滞在してしまったのでそろそろ降りるか

8/8 14:23

やっぱり編笠山から見る権現岳は良いな

8/8 14:29

テント数が倍増してる！？

8/8 14:32

権現小屋見えてる

8/8 14:35

降りてきた

8/8 14:41

来たときの倍くらいになってる。
やっぱりみんなテント泊したかったんだな

8/8 14:45

水を汲みに行く

8/8 14:47

水を2リットルくらい汲んだ。
水場にそうめんが落ちてたんだけど誰かここで流しそうめんでもしたのか？

8/8 14:56

8/8 15:01

段々埋まってきているテント場

8/8 15:17

ビール飲みたい飲みたい飲みたい

8/8 15:19

午後になって気温は上昇しても20℃。やっぱり涼しいな

8/8 15:19

小屋に常駐しているわけじゃないんだな

8/8 15:27

小屋の前でビール飲みながらのんびり

8/8 17:14

テントでゴロゴロしていたら17時過ぎてた。
そろそろ飯食わなきゃな。
どれにするか…

8/8 17:23

晩飯は炊き込みご飯とさんまの蒲焼と豚汁とおにぎりにした

8/8 19:20

テント場はドコモの電波が入らないのに本を持ってくるのを忘れて暇していると、隣のテントで雑談していた女性3人組がさらに周囲のテントのおじさんに「もう寝るから静かにしてくれ」と注意され周囲が一気に静寂に包まれた。
自分も寝るか…

8/9 4:28

何度も起きてしまいあまりぐっすり眠れず。
夜中テン場は霧に包まれ星も見えず。
小屋のトイレを借りに向かえばヘッデンの電池が切れる直前。
朝4時に起きたが未だ霧の中のテン場…今日は晴れるはずではなかったのか

8/9 5:37

中々朝食の橋が進まずダラダラしていたらテント撤収が5時半を過ぎてしまった。
5時に出発予定だったのだが…

8/9 5:38

霧のテント場。
1番早い人で4時にはテントを畳んでいたが、そろそろ6時。
縦走の人たちは行動を開始していた

8/9 5:54

トイレに入ったりしてたら結局出発は5:55に。
予定より1時間遅れだが、まぁ暗くなる前に降りれるだろう。
しかしザックが重いなぁ
昨日から全然軽くなってないぞ（フリーズドライの食糧しか食べてないから）

8/9 6:13

風がゴーゴー吹く中時々水滴がヘルメットを打つ。
これは雨の予兆では無く朝露が風で落ちてきただけ…そう信じたい

8/9 6:25

20分ほどで森林を抜けのろし場へ。
幸い雨は無いが風は結構ある（予報では赤岳山頂風速14m/s）
そしてホワイトアウト！
赤岳まであと4時間程かかる筈だが、それまでに晴れてくれるだろうか？

8/9 6:33

チクショー何も見えないな

8/9 6:41

約3年ぶりにこのルート登るから忘れてたけど、結構道悪いんだったわ

8/9 6:50

前方の岩壁はどっちかのギボシだろう、多分

8/9 6:52

8/9 6:53

東ギボシの岩場。
こんな時間、こんな天気だが、ここまでに登り登山者3名に抜かれている。
下山してくる2人組も居た。

8/9 6:57

ホワイトアウトで高度感が分からない

8/9 7:06

権現小屋到着。
ここにクソ重いザックを置いて山頂へ

8/9 7:09

縦走路分岐まで少し登る。
ザックを小屋に置いてきたのは失敗だったか。
右が権現岳、左が赤岳だ。

8/9 7:10

権現岳山頂も案の定何も見えなそう

8/9 7:11

はい、山頂標識。
ここまでに更に数人すれ違う

8/9 7:12

山頂の鉄矛

8/9 7:14

いよいよ本山行のメインルート、赤岳までの縦走路に入る

8/9 7:29

噂の鉄梯。20mくらいらしいが、ホワイトアウトの所為で終わりが見えずかえって恐怖心が増す

8/9 7:44

濡れた梯子に登山靴が滑りそうになる度ビビりながらなるべくリズム良く降りた。
こちらが降り切らないうちに次の登山者が降りてきてて怖かった（勘弁してー）

先に行って貰い心身を立て直す

8/9 8:09

重い荷物に耐えながら降る。
ゴツゴツして歩きにくい急な下りと強風が続く。
キレット小屋まで基本下り基調

8/9 8:13

ずっと岩稜帯が続くものと思っていたが度々樹林が登場し驚く

8/9 8:16

開けた尾根道に出ると風の圧が増す為心理的余裕は無い

8/9 8:18

キレット小屋まで後30分か。
そういえば旭岳いつの間にか過ぎてたな

8/9 8:22

次はツルネへの登り

8/9 8:25

標識に出合小屋の文字が。
出合小屋はツルネ東尾根の登り口にある避難小屋な筈。
ではこの分岐は…！

8/9 8:26

ツルネ到着。
縦走路分岐から約1時間かかっている。
だいたいコースタイム通りかな

8/9 8:26

何とコマクサが群生していた。
二週間前に行った蔵王ではもう旬は過ぎてたのにここのは現役バリバリだ。
こんな強風の過酷な環境なのに…逞しいな

8/9 8:26

綺麗だな

8/9 8:28

また樹林に入る

8/9 8:33

またまた小ピーク。
なんか寝不足が効いてきたのか身体の動きが悪いな

8/9 8:33

雨具の下に防寒着着ておいて良かった。
ずっと風に吹かれてて身体冷えるわ

8/9 8:34

キレット小屋の案内が。
所で結構前から複数人の会話する声が時々聞こえてくるのだが、幽霊的な奴じゃ無いよね？

8/9 8:48

長い樹林の下りの途中で先行者三人組に追いつく。
（よかった、幻聴じゃ無かった）

キレット小屋手前にトラバースの鎖場がありちょっと怖い。
心身共に疲れ果てたのでここで休憩しよう

8/9 8:49

休憩中、さっきの3人組の話を聞くと、今日は本沢温泉泊予定だという。次の日はその先へ。八ヶ岳全山縦走とは凄いな。
更に赤岳からの登山者が2人到着。更に権現岳からも2人到着。
先行の外国人ソロ男性も含めいきなり賑やかになるキレット小屋。
皆晴れ予報を信じて来たのだろうなあ

8/9 9:35

休憩とエネルギー補給で復活したので先へ。
外国人男性が先行しあっという間に姿を消す。
自分へテント泊装備の為亀の歩み。
道端には点々とコマクサが。風はいまだ衰えず

8/9 9:36

赤岳南壁への登りが始まり斜度が上がる。
岩場は湿り気を増して来た。風もますます強く。
なんか赤岳に近づく程に天気が悪くなってないか？

8/9 9:39

視界が悪い中ペンキを頼りに進路を決める。
風が直に吹き付けるので慎重に。
荷物が重くてなかなか進めないが緊張感を保って行こう

8/9 9:42

足元は崩れ易い岩が混雑する上湿り気味でスリップの恐怖が。
更に悪天候、テン泊ザックと今までの八ヶ岳で1番過酷な条件な気がする。
八ヶ岳の1番の難所（バリは除く）なのに1番厳しい条件の時に来るなんて自分のアホさに驚く

8/9 9:42

赤岳が近くなるとすれ違う登山者も出てくる。
この後も真教寺尾根分岐までに2〜3人すれ違う

8/9 9:48

厳しい登りは終わらない。
好天で荷物の重さも半分ならもっと楽だっただろうな😅

8/9 10:00

岩場を上り詰め稜線へ近づくと風も強さを増す

8/9 10:00

一瞬空が明るくなるが晴れず

8/9 10:02

本日1番怖かった箇所が始まる

8/9 10:02

自分を叱咤激励しながら進むがかなりビビっていた鎖場。
左右とも落ちたら終わりな上強風

8/9 10:02

右に見える梯子は冬用か？
霧の向こうのピークヤバイな

あとで分かったが、ここら辺が天狗尾根への分岐となる様だ

8/9 10:05

鎖を見つけて心底安堵。
かなり参っていたようだ。

8/9 10:05

核心部は終わった…そう思っていた時期が俺にもありました

8/9 10:06

風の影になる安全地帯に現れた花畑

8/9 10:06

心休まるなあ

8/9 10:11

まあまだ先は長いんだけど。
北アルプスなら絶対雷鳥出現してる天気だわ

8/9 10:11

また岩の尾根の上へ道が続いている。
もう許して！
（実はヤケクソ気味にちょっと楽しくなってきてる）

8/9 10:25

ゴール近し！

8/9 10:30

梯子を登ると真教寺尾根分岐

8/9 10:32

ますます悪天候になる赤岳。
真教寺尾根分岐には3人の登山者が。
これ以降文三郎尾根から来た登山者と竜頭峰辺りで合流する為登山者の数は増える。
この先すれ違いと悪天候で余裕が無く写真無し。

8/9 10:53

真教寺尾根分岐から20分、漸く赤岳山頂到着！
真っ白！
結局青年小屋から5時間真っ白なままだった…

8/9 10:54

すぐ近くの赤岳頂上山荘も見えずw

8/9 10:54

赤岳に来るのはこれで5回目だが、2016年の初回以降常にホワイトアウトしてる…何故だ

8/9 10:55

今の心境そのままの倒れ伏した山頂標識

8/9 10:55

次々人が来る！

8/9 10:55

こんな悪天候にも関わらず混んでる赤岳凄いね…

8/9 11:17

岩陰でカレー麺を食す。この悪天候ではこれ以降食事を取れる場所はあるまい

8/9 11:41

降りも竜頭峰から。
汗冷えするわホワイトアウト強風だわですっかりやる気をなくした為、阿弥陀岳は止めて文三郎尾根で行者小屋へ降り今回の山行を終えるつもりになっていた。

8/9 12:00

キレット分岐到着。岩場終了。
とりあえず危険地帯を抜けたな。

しかし美濃戸へ降りると船山十字路まで車取りに行くのが遠い…最悪タクシーか？

8/9 12:01

悪天候の中赤岳へアタックする人々

8/9 12:05

んー！？
雲が… 取れてきた！！？今日初めてだ

8/9 12:05

え、青空見えてきたー！？
嘘でしょ…神は私に阿弥陀岳へ行けと言うのか〜

8/9 12:05

完全に下山する気満々だったのに…いやこのまま晴れるとか限らないしまだ様子を見よう

8/9 12:07

文三郎尾根分岐に着く前にまた雲に覆われてしまった

8/9 12:08

文三郎尾根分岐到着。
風がもの凄い勢いで吹き上げ雲をどんどん押し流して行く。今までにない動きだ

8/9 12:10

完全に流れ変わったな。
赤岳の姿を捉えたのは今日初めて

8/9 12:10

正面は中岳。
雲が恐ろしい速さで右から左へ流されていく

8/9 12:11

意を決して分岐より中岳を目指す

8/9 12:11

キター！
赤岳側から見る中岳、三角形で格好良いな

8/9 12:13

空が明るくなってきた！

8/9 12:17

行者小屋が見える

8/9 12:18

あっちは晴れてるじゃないか

8/9 12:24

中岳手前で休憩中のソロ男性と雑談。
彼も赤岳の雲が取れるまで待っていたらしい

8/9 12:26

中岳にもコマクサが

8/9 12:26

遭難碑

8/9 12:27

歩いてきた縦走路。日が差している

8/9 12:29

中岳の登り

8/9 12:33

雲間に天望荘が見える

8/9 12:33

8/9 12:35

中岳到着。
ここ来るのも数年ぶりだな

8/9 12:35

中岳山頂付近に2つ目の遭難碑。

8/9 12:38

雲が薄れてきた南八ヶ岳稜線

8/9 12:39

阿弥陀岳も早く晴れてくれ。
中岳からここまでに数人とすれ違う

8/9 12:46

中岳のコル。
阿弥陀岳へ向かう登山者も結構居た

8/9 13:06

8/9 13:08

最後のアタックにヒイコラ言いながら登る。
下山してきた二人組男性と天気予報の外れっぷりを愚痴りあう。
鎖と梯子を越え、一息着くとまだ上にそびえる山頂の姿に挫けそう

8/9 13:08

権現岳完全に晴れたな。
あの稜線を歩いてきたのか

8/9 13:13

あれがゴールで良いんだよね？

8/9 13:22

阿弥陀岳山頂到着！
山頂から見る権現岳良いねー

8/9 13:23

赤岳は恥ずかしがり屋さん…

8/9 13:23

人がいっぱい

8/9 13:23

阿弥陀岳山頂標識。
2,805mって事は標識差1,000m以上降らなきゃ行けないのか（ゴクリ…

8/9 13:27

南アルプス方面。
今日は遠景はダメだな

8/9 13:28

「阿弥陀岳南稜（一般ルートではありません）」で有名なやつ

8/9 13:30

横岳も雲取れてきた

8/9 13:30

赤岳天望荘も地蔵尾根もバッチリ見えてる

8/9 13:31

13時過ぎてどんどん晴れていく八ヶ岳。

8/9 13:40

左から三ツ頭、権現岳、東西ギボシ、編笠山、西岳！

8/9 13:42

やっと見えてきた南アルプス

8/9 13:45

30分ほど粘ってついに赤岳の山頂が見れた

8/9 13:45

8/9 13:46

硫黄岳

8/9 13:46

横岳

8/9 13:46

赤岳

8/9 13:46

あの稜線辛かったな…

8/9 13:46

権現岳

8/9 13:47

天狗岳

8/9 13:47

蓼科山

8/9 13:47

良い眺め

8/9 13:54

パノラマ

8/9 13:54

もう14時になってしまう。
帰りは予定通り御小屋尾根で降る。
コースタイムは3時間だ。長いな…

8/9 13:55

8/9 13:55

赤岳鉱泉が見える

8/9 13:56

あれが西の肩か…っていうか道何処？

8/9 13:57

正面に梯子あるけど…😅

8/9 14:02

梯子上部から鎖を掴んで岩の上へ。結構怖かった
悪天候時はゴメンだなあ。
左の岩は超えてきた西の肩

8/9 14:02

バリルートの中央稜もこの先らしい

8/9 14:03

御小屋尾根上部は見晴らしが良いが急な下りだ

8/9 14:04

先行して男性が1人歩いている。
他にも登山者がいるとは…と驚いていると今度は女性が1人登って来た！
この長い尾根を登りとは…

8/9 14:22

振り返ってみる

8/9 14:36

御小屋尾根名物境界の札。
なんなのこれ

8/9 14:42

長く続く降りに両脚は既にボロボロ。
痛みに耐えながらのろのろ進む

8/9 14:51

8/9 14:51

いつまでも終わらない樹林の道

8/9 15:08

8/9 15:13

不動清水は寄らなかったが、すぐ近くらしい

8/9 15:48

シャクナゲ

8/9 15:50

御小屋山が近くなるとハイキングコース風の苔の道に

8/9 15:52

御小屋山到着。
ここまで2時間かかってしまった。
まだ先は1時間。持ってくれ両脚〜

8/9 16:15

8/9 16:54

標識は豊富だから迷わない

8/9 17:01

船山十字路まで戻って来た

8/9 17:03

あ、あ…やっと…ゴール
下山3時間10分でキッチリコースタイム。
テント背負って9時間は辛過ぎたが、最後は晴れて良かった〜

8/9 19:03

温泉入って晩飯食って帰路に着く。
途中二度もSAで寝てしまい帰宅したのは23時半になっていた

撮影機器：

iPhone 7 Apple

装備

個人装備

長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 サンダル ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 飲料 ガスカートリッジ コッヘル 食器 地図（地形図） ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ポール テント テントマット シェラフ ヘルメット 携帯トイレ

感想

kukaminn

数年かけて八ヶ岳の登山道を歩いて来たが、前回蓼科山と北横岳を繋いだことにより、遂に未踏の稜線は権現岳から赤岳の稜線を残すのみとなった。
今年は新型コロナ絡みの休業で盆休みが9連休となった事もあり、登山計画の自由度も高い。
（実際は山小屋休業や予約制でテント泊以外封じられた格好だが）

権現岳から赤岳の稜線は権現岳へ行くのも赤岳へ行くのも距離がある事もあり自分の体力では日帰りは難しい為テント泊で計画したのだが、考えてみるとテント背負っての長距離縦走の方が辛かったのでは…

しかしレコで見かける天女山から赤岳のピストンは大部分が歩いた事のあるルートとなる為気が進まず、辛いと分かっているテント泊縦走を実行する事に。

車で行ける登山口から周回したいのと、美濃戸口迄の既知の道を歩きたくなかった為、利用した事の無い船山十字路から御小屋尾根で阿弥陀岳から権現岳まで登る事を考えたが、青年小屋15時着ではテン場の空きも無いかもと友人のアドバイスを受け計画変更。
1日目は青年小屋まで、2日目にメインの権現岳→赤岳とした。


詳細は写真にコメントしたが、2日目の赤岳までの核心部はずっとずーっと強風&ホワイトアウトで正直泣きそうだった。
八ヶ岳の主稜線で1番難易度が高い場所に悪天候時に普段の倍の重さの荷を背負って行くのだから冷静に考えれば正気では無い気がして来た。

ついに八ヶ岳最後のチャレンジだとハイテンションになっていたのだろうか。
2日目の阿弥陀岳で逆転満塁ホームランで晴れ渡る空の下の絶景を見れなかったら苦い挑戦として記憶に刻まれたかも知れない。
降りに使った御小屋尾根も長過ぎて両脚が後半死んでたが今となっては良い思い出（？）だ。

二日間無事歩き通せて、計画も達成出来たのが大きな喜び。
こんな無茶はあまりしたく無いが、少しは自信もついたかな。