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Yamareco

記録ID: 257891
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

十文字峠−甲武信ヶ岳−雁坂峠

1989年10月28日(土) 〜 1989年10月29日(日)
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GPS
14:00
距離
25.6km
登り
2,014m
下り
2,232m

コースタイム

10/28 梓山0740-0850毛木平0900-1100十文字小屋1130-1210大山1220-
1410三宝山1420-1500甲武信ヶ岳1500-1510甲武信小屋
10/29 甲武信小屋0630-0650木賊山0700-0830破風山0840-1010雁坂峠-1030-
1300西沢渓谷入口
天候 10/28 晴れのち霧
10/29 霧時々雪のち晴れ、初め気温低い
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
夜行普通列車にて前夜発 信濃川上からバスで梓山
西沢渓谷入口からバスで塩山

感想

10/28
小淵沢から信濃川上までの小海線の車中からは、すっかり白くなった八ヶ岳が
よく見えていた。
小川山へ向かうらしいクライマーも乗っていてバスは満員近かったが、だんだん
空いてきて、梓山で降りたのは十数人だった。H大学WV部と前後して、農道風の
変哲のない道を歩き始める。
退屈しながら毛木平につくと何台かの車が止まっていたが、人は少なく、
十文字峠への道に入ると単独行者が一人、後からついてくるだけで、
静かになった。
静かな沢沿いの径だったが、残念ながら紅葉はほぼ終わりであり、散り始めの
カラマツの黄葉だけが残っていた。
沢沿いから斜面の急登になり、それが終わると、もう十文字小屋で、早い昼飯を
食べていると小屋の主人(注:先代)が出てきた。甲武信小屋からこちらに
移ってからは、客が少なく閑で、12日間客がいなかったこともあるとか。
十文字小屋からは深い樹林帯の道となり、風が吹くごとにカラマツの落葉が
雪のように降ってくるようになった。坦々と樹林の中を歩くのかと言えば
そうでもなく、所々に鎖の下がった岩場が出てきて、たいてい見晴らしが利く。
危険でもないし、退屈しなくてよい。
大山は、そのような岩場が少し高くなったようなところで、山頂というほどではないが
展望は良い。ただし、八ヶ岳や南アルプスは位置的に見えず、そのほかの山の
山座同定は容易でない。
しばらく行くと武信白岩山で、道は山頂を通らず巻いていて、山頂へは鎖も
何もない岩場を登らなくてはならない。話の種に登ってみたが、展望は大山からと
大同小異で、降りるのは結構大変だった。(注:現在は登山禁止になっているようです)

大岩の積み重なっている場所を過ぎると尻岩、ゆるい登りに退屈してきたころに
三宝山についた。山行中の最高点だが、展望はなく、おまけに霧にも包まれ、寒くなってきた。
三宝山から甲武信ヶ岳はすぐで、おそらく今年最後の高山になるのだろうが、
全く霧の中で、山名標を写真に撮っただけで、甲武信小屋に向かった。
小屋の宿泊客は10名ほど、東沢を登った人もいた。


10/29
起きてみると、かなり寒く、周りは霧だった。小屋を出て木賊山へ向かうと、
間もなく雪が降り始めたが、木賊山北斜面は霧氷が美しかった。
木賊山から下る途中で雪がやみ、霧もはれて、金峰山方面が見えてきた。
笹平避難小屋では休もうと思ったが、小屋の戸が開かず、そのまま破風山へ向かった。
破風山から雁坂嶺への稜線は岩の出ているところが多く、凍ったところは
滑りやすかったが、展望は利いて、富士山や南アルプスの山々がよく見えるようになった。
雁坂峠へは展望を楽しんでいる間に着いて、昼食とした。

ここからは沢に向かって急降下する。急だがジグザグで割と下りやすい。下りきると
沢沿いの道となる。平凡な河原歩きで、沢が狭まって滝の音が聞こえてくるころには、
沢から離れてしまった。その後は、ずっと左岸の中腹であり、飽きてくるが、
標高が下がるにつれて散り残りの紅葉がきれいになった。1〜2週間前だと絶景だったと思う。
そのうち、雁坂トンネルの工事現場となり、鉄パイプの柵の間を通って、西沢渓谷下の
車道に出た。
雁坂峠からは一人の人にも会わず、静かな山旅だったが、雁坂トンネルが完成すれば、
西沢渓谷も含め、このあたり全体が変わってしまうのではないかと心配だ。
さて、西沢渓谷入口。こちら紅葉の最盛期ということで、すごい人出で
不動小屋の風呂(注:今は風呂の営業はない?)は空いていたが、バスに乗るのは大変だった。

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