記録ID: 2857864
全員に公開
積雪期ピークハント／縦走
八ヶ岳・蓼科
赤岳・阿弥陀岳：厳寒の南八ヶ岳を行く
2021年01月09日(土) 〜
2021年01月10日(日)
山梨県
長野県
yamaya1127
体力度
5
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 32:13
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,715m
- 下り
- 1,702m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 3:19
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 3:47
距離 6.3km
登り 735m
下り 216m
2日目
- 山行
- 5:26
- 休憩
- 2:47
- 合計
- 8:13
距離 11.6km
登り 980m
下り 1,507m
15:26
ゴール地点
| 天候 | 9日：曇り時々雪 10日：曇り〜快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
美濃戸まで行くにはスタッドレスタイヤでも美濃戸口でチェーンを装着する必要が有ります。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
全般にまだ積雪は少なめです。但しドカ雪が降ると状況は一変しますので出かける前は最新の状況を御確認下さい。 【美濃戸〜行者小屋】 南沢道は積雪は少ないもののずっと雪道で土の上を歩くことはありません、凍結が有りますので、つぼ足でも行けますが無駄な神経や労力を使うだけですので、チェーンスパイクや軽アイゼンが最適です。 【行者小屋〜赤岳鉱泉】 積雪は比較的多いですが登山者の最も多い場所ですので、降雪直後で無い限り立派なトレースが有ります。チェーンスパイク・軽アイゼンが最適です。 【地蔵尾根〜赤岳】 それなりの積雪は有りますが、ハシゴや鎖は全て出ています。頂上直下のナイフリッジはまだ出来ておりません。 特別危険な場所は有りませんが上部は相当急峻ですので注意が必要です。 今期、赤岳天望荘は冬期営業を中止しています。トイレや避難スペースも有りませんのでご注意下さい。天望荘から赤岳は広い稜線を登るだけですが、強風の時が多く風でバランスを崩さない様注意が必要です。 【赤岳〜中岳のコル】 赤岳頂上直下の下りはやや急峻ですので慎重に。文三郎尾根の分岐から中岳山頂までは広い尾根の好きなところを歩くだけです。 中岳山頂から稜線は一気に細くなり、一部ナイフリッジも有ります。左手（東側）に落ちると相当厄介な事になりますので、風が強い日などは慎重に。 【中岳のコル〜阿弥陀岳】 一般ルートですが赤岳や硫黄岳、天狗岳等とは難易度が違います。 特にハシゴを過ぎた先中盤の、数メートルのトラバースからの直登はピッケルとアイゼンの前爪だけで体を支えて上り下りすることになりますので、ピッケル・アイゼンワークの基本が確実に出来ていないと危険です。滑落すると相当マズイ事になりますので、初心者の方は必ず経験者と同行して下さい。危険地帯は短いですが八ヶ岳一般ルートの中では相当難しい場所です。 【中岳沢〜行者小屋】 基本、中岳沢は雪崩の可能性が有り冬期の通行は危険です。 今回は積雪が少なく状態も安定していましたので下りに使いましたが、雪崩の危険性の判断は難しいので経験者に委ねて下さい。 登りに使うと雪崩危険地帯の滞在が長時間になりますので、避けた方が良いと思います。 【赤岳鉱泉〜美濃戸】 北沢道。非常に歩き易いなだらかな雪道です。つぼ足でもOKですがチェーンスパイクや軽アイゼンの方が遙かに快適に歩けます。 |
| その他周辺情報 | 樅ノ湯の宿泊施設「樅ノ木荘」に泊まりました。 1泊2食（豪華な食事）付きで1万円以下。部屋もきれいで広々快適。旅館ですのでもちろん個室です。時間の余裕の有る方は是非お勧めです。（冬期は空いていて一人でも泊まれます） |
写真
美濃戸（赤岳山荘）駐車場。
久しぶりに巻くチェーンに手こずりました。
駐車場はガラガラ。
久しぶりに巻くチェーンに手こずりました。
駐車場はガラガラ。
行者小屋到着。気温はますます下がりマイナス18℃、上空はガスがかかり風が強いようで、阿弥陀岳登頂は困難と判断。明日に期待して赤岳鉱泉に向かいます。
1
1/9 10:40
行者小屋到着。気温はますます下がりマイナス18℃、上空はガスがかかり風が強いようで、阿弥陀岳登頂は困難と判断。
明日に期待して赤岳鉱泉に向かいます。
明日に期待して赤岳鉱泉に向かいます。
赤岳鉱泉到着。
名物の「アイスキャンディ」土曜日なのに人は少なめ。
名物の「アイスキャンディ」土曜日なのに人は少なめ。
阿弥陀岳を中止したため昼前に小屋に到着。
ラーメンを食べ午後はのんびりしました。
ラーメンを食べ午後はのんびりしました。
昨晩の降雪はあまり無かった様子。
まだ上空は雲に覆われています。
まだ上空は雲に覆われています。
行者小屋到着。
天気回復を期待して地蔵尾根から赤岳・阿弥陀岳を狙うコースとしました。
天気回復を期待して地蔵尾根から赤岳・阿弥陀岳を狙うコースとしました。
稜線が見えてきました。
積雪が少なく、地蔵尾根上部のナイフリッジは有りませんでした。
積雪が少なく、地蔵尾根上部のナイフリッジは有りませんでした。
この時点ではまだ天気が悪く、早朝に出発した方は強風のため撤退した、と下山して来るのに出会いました。
残念ながら今シーズン赤岳天望荘の冬期営業は中止。
毎年この時期の宿泊を楽しみにしていたのに残念です。
来期に期待ですね。
毎年この時期の宿泊を楽しみにしていたのに残念です。
来期に期待ですね。
天望荘を後に赤岳山頂を目指します。
風も弱まりガスの中から山頂が現れてきました。
風も弱まりガスの中から山頂が現れてきました。
赤岳山頂（北峰）到着。
風も弱く気温も昨日より高くなった様です。（-18℃）
風も弱く気温も昨日より高くなった様です。（-18℃）
竜頭峰を越えてくる猛者がいます。後にインスタフォロアーさんのmsr.510さんと判明、なんとこの時期日帰りで真教寺尾根から県界尾根戸のこと、もの凄いパワーに唖然！
5
1/10 10:24
竜頭峰を越えてくる猛者がいます。
後にインスタフォロアーさんのmsr.510さんと判明、なんとこの時期日帰りで真教寺尾根から県界尾根戸のこと、もの凄いパワーに唖然！
後にインスタフォロアーさんのmsr.510さんと判明、なんとこの時期日帰りで真教寺尾根から県界尾根戸のこと、もの凄いパワーに唖然！
分三郎尾根分岐に向かいます。
積雪の状態が良く楽々下れました。
積雪の状態が良く楽々下れました。
昨日逃してしまった阿弥陀岳に向かいます。
まずは広い稜線を中岳に登ります。
まずは広い稜線を中岳に登ります。
中岳の下りは細い稜線。
自分の付けてきたトレースを振り返って。
自分の付けてきたトレースを振り返って。
一気に飛んで阿弥陀岳山頂。
中岳のコルから山頂までは悪場続きで写真を撮れず。
中岳のコルから山頂までは悪場続きで写真を撮れず。
あそこ（赤岳）からこの稜線を一直線に歩いてきたかと思うと中々感慨深いものが有りますね。
下りてしまえばあっという間。
悪場は終わり、一安心して権現岳を眺めています。
悪場は終わり、一安心して権現岳を眺めています。
今日は積雪が少なく雪崩の危険は少ないと判断、中岳沢を下ります。
�坡戮�ら硫黄岳の稜線を眺めて一気に中岳沢を駆け下ります。
（半分はシリセード）
（半分はシリセード）
行者小屋到着。
行きは南沢道でしたので、帰りは北沢道から帰るため赤岳鉱泉に戻ります
行きは南沢道でしたので、帰りは北沢道から帰るため赤岳鉱泉に戻ります
美濃戸に戻りました。
初日は大荒れでしたが二日目は最高の一日となりました。
初日は大荒れでしたが二日目は最高の一日となりました。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒（保温性）
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
|
|---|
感想
私の冬の定番中の定番、赤岳に行ってきました。
例年ですと赤岳天望荘に泊まるのを楽しみにしているのですが、残念ながら今年はコロナ禍で営業中止、この地区で唯一営業している赤岳鉱泉泊となりました。
当初の予定では初日は阿弥陀岳に登り翌日は赤岳から硫黄岳まで縦走する予定でしたが生憎の大寒波来襲。一応行者小屋までは行ったのですが小屋で既にマイナス18℃上空はガスと強風でとても登れる様な天気ではなく、翌日に期待して昼には赤岳鉱泉に入って午後はのんびりしていました。
赤岳鉱泉はコロナ対策で完全予約制、宿泊人数も絞っていましたが中々の盛況でした。
翌朝、まだ曇っていましたが天気予報では昼から晴れ、気温も昨日に比べれば少し上がってまずまずの天気になりそう。
まずは確実に赤岳に登ってから阿弥陀岳はどうするか考えようと、地蔵尾根を登りました。
地蔵尾根はまだ積雪が少なく梯子や鎖も全て出ており、頂上直下のナイフリッジも出来てなく、容易に登れました。
初め曇っていた空も次第に晴れ間が見える様になり、稜線に登り着いた時は風も収まって絶好の日和となりました。
赤岳山頂に着いた頃は一気に青空が広がり「八ヶ岳ブルー」となりました。
色々な制約の中、また今年もこの山頂に立てた事を心から嬉しく思いました。
天気も体調も良いので予定通り阿弥陀岳に向かいました。
晴天の日曜日文三郎尾根からは沢山の人が登って来るのが見えましたが、中岳方面に向かう人はなく、中岳の下りは今日初めての登山者としてトレースを付けることが出来ました。
中岳のコルから阿弥陀岳は距離は短いものの、一般道にしては中々の難路。
特に中盤のトラバースから直登は登り降り共に緊張しました。
ただ風が弱く雪も安定していた為、危険を感じるほどでは有りませんでした。
阿弥陀岳山頂は一般ルートよりもバリエーション入門の北陵から登って来る人が多く数名の登山者がおりました。
山頂からは赤岳横岳硫黄岳の稜線の大展望が広がり、昨日来の積雪で如何にも雪山らしい真っ白な姿が浮かんでいました。
今年の冬もまた八ヶ岳でスタート、まだまだ先は見通せない状況ですが、冬の八ヶ岳、夏のアルプスと、様々な制約の中出来るだけ山に登りたいと思っています。
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利用交通機関：
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
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yamayaさん、お久しぶりです
昨年末から年明けにかけて南から北まで八ヶ岳を楽しまれたようですね
厳冬期ですからなかなか厳しそうですね、赤岳なら安心して歩けそうですが中岳から阿弥陀岳に至るルートは私にとっては冬季は厳しそう．．．
でも八ヶ岳ブルーに映える阿弥陀岳はいつ見てもカッコイイですね、そして中岳から振り返った赤岳もカッコイイ！中岳くらいまでは冬季でも行けそうなので青空に映える白い赤岳を写真に収めてみたいです。（そんな時に限って晴れないんだよな〜）
yamayaさん、遅くなりましたが今年もよろしくお願いします
opiroさん、今年も宜しくお願いします。
例年ですと赤岳天望荘に泊まるのを目的で行くのですが、今年は残念ながら休業。久々に赤岳鉱泉泊まりで行ってきました。
初日は本当に異常な寒さで、もし天気が良くても稜線には登りたくないような日でした。
二日目は絵に描いたような雪山を楽しんで来ました
12月からずっと八ヶ岳に通い詰めていますが、どうも今年も積雪が少ないようで何時まで雪山を楽しめるのか、今から心配しています
opiroさんはパウダースノー狙いで今年も北海道でしょうか？
コロナ禍でなかなか思うように行動できませんが、何とか良い方に向かう事を願っています。
いつもコメント有り難うございます。
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