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Yamareco

記録ID: 302846
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

南南ア・光岳&光石(易老渡から日帰りピストン)

2013年05月26日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
11:42
距離
18.2km
登り
2,272m
下り
2,264m

コースタイム

04:00 易老渡駐車場
05:18 面平
07:01 2254P
07:23 易老岳(茶臼岳・光岳分岐)
08:10 2228P(GPS-LOGより)
08:26 三吉平(GPS-LOGより)
09:40 光岳小屋 08:54
10:10 光岳
10:20 光石 10:25
10:37 光岳
10:47 光岳小屋(昼食) 11:00
11:21 イザルヶ岳
11:46 三吉平(GPS-LOGより)
12:23 三吉ガレ
12:57 易老岳 13:05
13:20 2254P
14:36 面平
16:40 易老渡駐車場
天候 快晴、多少春霞。
昼頃から雲が出てきた。
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
往路:都内(12:00)−中央高速−初狩PA−松川IC−国道153−県道251−国道152−下栗の里−易老渡(17:40)
復路:易老渡(16:00)−下栗の里−国道152−県道251−国道153−松川IC−中央高速−双葉SA−境川PA(渋滞休憩)−大渋滞(工事渋滞)−都内(23:40)

下栗の里の先、明石大橋の先で山肌崩落の危険があるため夜間通行止めになっています。
時間はPM5:00〜AM8:30まで、通行止めの柵は移動できますが個人の判断で。
日中は監視員がいるようです。

コース状況/
危険箇所等
※易老渡−易老岳
橋を渡って造林された杉林を九十九折りに登って行きます。
朝暗い中で気がつきませんでしたが、一箇所登山道が崩れ落ちています。

尾根筋に出るとブナ林に変わります。
面平からは白檜曾が主体になり、易老岳の分岐まで続きます。
2200m付近から登山道に雪が出ますが、本格的な雪道になるのは易老岳の少し手前からです。
頻繁にあった目印が雪の中にあるのか、見あたらない場所がありました。

※易老岳−光岳
易老岳から少し歩くと、登山道の上に残雪があり、ルートをロストしました。
尾根筋を辿りましたが、あまり危険はないように思いました。
帰路、尾根筋にはロープが張られ、入れないようになっていました。
登山道は山腹を巻いているようです。
2228ピークの登り下りとも踏み抜きが多々あります。

三吉平の先から静高平への谷筋は完全に雪で埋まっています。
この時期、南南アにこれほどの雪渓があるとは思いませんでした。
最後の登りは、アイゼンとピッケルがあったようがよいと思います。
光岳小屋まで雪原は繋がっています。
三吉平から光岳までは大きな踏み抜きはありません。

光岳小屋にアイゼン、ピッケルなどすべてデポしましたが、光岳への急登はアイゼンとピッケルはあったほうが安心です。
光石への往復は踏み抜きがあります。

イザルヶ岳への分岐や目印は判りませんので、適当に山頂に向かって登ります。
イザルヶ岳には雪はありませんが、ハイマツが群生している所までは残雪があり、目印のテープで夏道を探さないとでハイマツを越えられません。
国道152号、上島トンネル
の手前から右手方向へ、
遠山郷・下栗の里へ入り
ます。
1
国道152号、上島トンネル
の手前から右手方向へ、
遠山郷・下栗の里へ入り
ます。
日本のチロル・下栗の里
です。
(拡大して見て下さい)
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日本のチロル・下栗の里
です。
(拡大して見て下さい)
下栗の里の最終民家から
1.5km程のところで夜間
通行止めになっています。
5
下栗の里の最終民家から
1.5km程のところで夜間
通行止めになっています。
通行止めは山肌の崩落で
崩落箇所は写真の赤い橋
赤石大橋の先です。
崩落センサーが2箇所設置
されています。
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通行止めは山肌の崩落で
崩落箇所は写真の赤い橋
赤石大橋の先です。
崩落センサーが2箇所設置
されています。
通行止め区間は約1.5km、
左側のコンクリートを
吹き付けた山肌に崩落の
危険があるようです。
ギリギリセーフで通して
もらえました。
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通行止め区間は約1.5km、
左側のコンクリートを
吹き付けた山肌に崩落の
危険があるようです。
ギリギリセーフで通して
もらえました。
北又渡です。
発電所のある橋の上から
撮影しました。
発電所のタービンが廻っ
ています。
5
北又渡です。
発電所のある橋の上から
撮影しました。
発電所のタービンが廻っ
ています。
ここが修復された最初の
崩落現場。
川の中に迂回路ができた
ところです。
何となく頼りない、ガー
ドレールはボコボコです。
2
ここが修復された最初の
崩落現場。
川の中に迂回路ができた
ところです。
何となく頼りない、ガー
ドレールはボコボコです。
こちらはきれいに修復さ
れています。
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こちらはきれいに修復さ
れています。
易老渡の駐車場です。
2台の白い先行車があり
ますが、この2組は光岳
小屋に泊まっていました。
2
易老渡の駐車場です。
2台の白い先行車があり
ますが、この2組は光岳
小屋に泊まっていました。
明日の登山口の確認に
行きます。
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明日の登山口の確認に
行きます。
なんと光岳まで8時間、
ピストン16時間(汗)。
7
なんと光岳まで8時間、
ピストン16時間(汗)。
イヤな季節になりました。
熊鈴を準備します。
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イヤな季節になりました。
熊鈴を準備します。
手前が「雨やどり処」と
奥が「トイレ」です。
ボランティアが作った
ようです。
2
手前が「雨やどり処」と
奥が「トイレ」です。
ボランティアが作った
ようです。
駐車場に設置されている
観光用の看板です。
ストロボのテストで撮っ
てみました。
(ご参考に、、)
2
駐車場に設置されている
観光用の看板です。
ストロボのテストで撮っ
てみました。
(ご参考に、、)
さて19時を過ぎました。
車に入って一人宴会です。
だれもいないので屋外で
宴会をしました。
(ここまで前日です)
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さて19時を過ぎました。
車に入って一人宴会です。
だれもいないので屋外で
宴会をしました。
(ここまで前日です)
(ここから当日です)
朝4時に駐車場を出発。
易老岳まで4.8km、CT6時
間の登りはチョット信じ
られません。
(実際には3時間半弱程度)
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(ここから当日です)
朝4時に駐車場を出発。
易老岳まで4.8km、CT6時
間の登りはチョット信じ
られません。
(実際には3時間半弱程度)
造林された暗い杉林を過
ぎると、尾根筋はブナ林
が広がります。
明るくなってきたので
新緑がきれいです。
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造林された暗い杉林を過
ぎると、尾根筋はブナ林
が広がります。
明るくなってきたので
新緑がきれいです。
面平という広い場所に
でました。
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面平という広い場所に
でました。
それまでのブナ林は
檜の大木や白檜曾に
変わります。
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それまでのブナ林は
檜の大木や白檜曾に
変わります。
5時40分頃、眩しい光が
白檜曾の登山道にも差し
込んできました。
3
5時40分頃、眩しい光が
白檜曾の登山道にも差し
込んできました。
易老岳までは登りの
連続です。
白檜曾の登山道を
ひたすら登ります。
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易老岳までは登りの
連続です。
白檜曾の登山道を
ひたすら登ります。
倒木や立ち枯れが集中し
て目立つ場所があります。
幸い視界が開けます。
2
倒木や立ち枯れが集中し
て目立つ場所があります。
幸い視界が開けます。
木々の間から光岳が
見えてきました。
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木々の間から光岳が
見えてきました。
北側の山塊も見えてきま
した。
逆光ですが兎岳と聖岳の
ようです。
2
北側の山塊も見えてきま
した。
逆光ですが兎岳と聖岳の
ようです。
2200m辺りから登山道に
雪が出始めました。
1
2200m辺りから登山道に
雪が出始めました。
光岳です。
いい天気のようで、
雲が全くありません。
雪はまだ多そうです。
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光岳です。
いい天気のようで、
雲が全くありません。
雪はまだ多そうです。
しばらく目印を見失い
ましたが、たぶん雪の
中だったのでしょう。
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しばらく目印を見失い
ましたが、たぶん雪の
中だったのでしょう。
これは道標?それとも
山頂標?
1
これは道標?それとも
山頂標?
こちらの道標は掘り起こ
されていました。
光岳と茶臼岳の分岐の
道標です。
易老岳の山頂標は帰りに
探します。
2
こちらの道標は掘り起こ
されていました。
光岳と茶臼岳の分岐の
道標です。
易老岳の山頂標は帰りに
探します。
易老岳からしばらく歩く
と、登山道が雪で覆われ
ているため、ルートも
目印もロストしました。
尾根筋にルートを取り、
視界が開けそうな立ち
枯れを目指すと目の前
にはド〜ンと光岳。
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易老岳からしばらく歩く
と、登山道が雪で覆われ
ているため、ルートも
目印もロストしました。
尾根筋にルートを取り、
視界が開けそうな立ち
枯れを目指すと目の前
にはド〜ンと光岳。
三吉平の先から静高平の
谷筋は雪で埋まっており
チョットした、いや立派
な雪渓の様相です。
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三吉平の先から静高平の
谷筋は雪で埋まっており
チョットした、いや立派
な雪渓の様相です。
ここまではアイゼンと
ピッケルは仕舞ってき
ましたが、最後の急登
でピッケルを出します。
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ここまではアイゼンと
ピッケルは仕舞ってき
ましたが、最後の急登
でピッケルを出します。
この辺りが静高平かな。
登り切って振り向くと
兎岳と聖岳。
チョット靄っているのが
残念。
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この辺りが静高平かな。
登り切って振り向くと
兎岳と聖岳。
チョット靄っているのが
残念。
光岳小屋が見えました。
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光岳小屋が見えました。
こちらはイザルヶ岳。
山頂には雪はないよう
です。
帰りに山頂に登ります。
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こちらはイザルヶ岳。
山頂には雪はないよう
です。
帰りに山頂に登ります。
光岳小屋へ着きました。
昨日の宿泊者2組は
下山したので誰も
いません。
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光岳小屋へ着きました。
昨日の宿泊者2組は
下山したので誰も
いません。
こちらが光岳小屋の正面
玄関のようです。
8
こちらが光岳小屋の正面
玄関のようです。
まずはドライをアイス
デポします。
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まずはドライをアイス
デポします。
雲が出てきました。
兎岳と聖岳。
奥の赤石岳山頂は雲の中。
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雲が出てきました。
兎岳と聖岳。
奥の赤石岳山頂は雲の中。
上河内岳と右側は茶臼岳。
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上河内岳と右側は茶臼岳。
さて光岳にはこの斜面を
這い上がります。
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さて光岳にはこの斜面を
這い上がります。
ピッケルもアイゼンも
光岳小屋にデポしてき
たのでチョット後悔。
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ピッケルもアイゼンも
光岳小屋にデポしてき
たのでチョット後悔。
光岳に登る途中から、
兎岳、聖岳、上河内岳、
茶臼岳。
聖岳にも雲が、、、
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光岳に登る途中から、
兎岳、聖岳、上河内岳、
茶臼岳。
聖岳にも雲が、、、
光岳の山頂標です。
聖岳の山頂標と似て立派
です。
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光岳の山頂標です。
聖岳の山頂標と似て立派
です。
南アには立派な山頂標の
他に、串団子のような
山頂標を見かけますが、
意味があるのでしょうか。
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南アには立派な山頂標の
他に、串団子のような
山頂標を見かけますが、
意味があるのでしょうか。
光石(テカリ石)に来ました。
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光石(テカリ石)に来ました。
近づくと結構大きいです。
登ってみます。
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近づくと結構大きいです。
登ってみます。
光石から見た池口岳は
北峰と南峰の双耳峰。
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光石から見た池口岳は
北峰と南峰の双耳峰。
こちらは加加森山。
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こちらは加加森山。
池口岳→加加森山→光岳。
いつか歩いて見たいもの
です。
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池口岳→加加森山→光岳。
いつか歩いて見たいもの
です。
光岳の山頂には7分と書か
れていますが結構下ります。
帰りはこの倍以上かな?
1
光岳の山頂には7分と書か
れていますが結構下ります。
帰りはこの倍以上かな?
さて光岳から下山します。
聖岳はだいぶ靄ってしま
いました。
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さて光岳から下山します。
聖岳はだいぶ靄ってしま
いました。
光岳から見たイザルヶ岳。
見下ろした感じになります。
6
光岳から見たイザルヶ岳。
見下ろした感じになります。
光岳小屋に戻って来ました。
気温は18℃と温かいです。
毎度質素な昼食です。
普段はあまり摂らない
炭水化物を補充します。
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光岳小屋に戻って来ました。
気温は18℃と温かいです。
毎度質素な昼食です。
普段はあまり摂らない
炭水化物を補充します。
雲がだいぶ広がってき
ましたが、聖岳に乾杯。
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雲がだいぶ広がってき
ましたが、聖岳に乾杯。
さて光岳小屋を後にします。
一度はこのような山小屋
に泊まってみたい。
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さて光岳小屋を後にします。
一度はこのような山小屋
に泊まってみたい。
イザルヶ岳の途中で振り
返った光岳と光小屋。
3
イザルヶ岳の途中で振り
返った光岳と光小屋。
イザルヶ岳山頂です。
山頂付近はハイマツだけで
樹木はありません。
光岳より低いですが、こち
らは森林限界でしょうか。
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イザルヶ岳山頂です。
山頂付近はハイマツだけで
樹木はありません。
光岳より低いですが、こち
らは森林限界でしょうか。
イザルヶ岳山頂より光岳。
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イザルヶ岳山頂より光岳。
イザルヶ岳山頂より
上河内岳と茶臼岳。
聖岳は雲の中に隠れ
てしまった。
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イザルヶ岳山頂より
上河内岳と茶臼岳。
聖岳は雲の中に隠れ
てしまった。
イザルヶ岳から雪渓を
駆け下りてきました。
三吉平あたりかな。
登りでは気がつかなかっ
たがイヤですネ。
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イザルヶ岳から雪渓を
駆け下りてきました。
三吉平あたりかな。
登りでは気がつかなかっ
たがイヤですネ。
三吉ガレを覗いて
みました。
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三吉ガレを覗いて
みました。
兎岳も最後です。
日帰りではなかなか
厳しい山です。
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兎岳も最後です。
日帰りではなかなか
厳しい山です。
易老岳の山頂標を探しま
したが雪の中か見つかり
ませんでした。
しかし三角点の所だけ土
が露出しています。
テン場に使ったのかな?
2
易老岳の山頂標を探しま
したが雪の中か見つかり
ませんでした。
しかし三角点の所だけ土
が露出しています。
テン場に使ったのかな?
ここからは苦手の下りが
ひたすら続きます。
靴紐の加締めを行い、ス
トックを目一杯長く伸ば
しました。
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ここからは苦手の下りが
ひたすら続きます。
靴紐の加締めを行い、ス
トックを目一杯長く伸ば
しました。
登りでは無意識に通過し
て気がつかなかったが、
お助けロープがあります。
それほど危険ではありま
せん。
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登りでは無意識に通過し
て気がつかなかったが、
お助けロープがあります。
それほど危険ではありま
せん。
ガスの中だった光岳が
姿を現しました。
これが今回の見納めです。
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ガスの中だった光岳が
姿を現しました。
これが今回の見納めです。
三吉平へ行く途中のガレ
場(三吉ガレ)も見えます。
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三吉平へ行く途中のガレ
場(三吉ガレ)も見えます。
面平まで下ってきました
が、何を書いてあるのか
判別できない古い道標が
たくさんあります。
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面平まで下ってきました
が、何を書いてあるのか
判別できない古い道標が
たくさんあります。
白檜曾の登山道も面平で
終わりです。
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白檜曾の登山道も面平で
終わりです。
ここからは明るいブナ林
になります。
しかし鬱陶しい虫たちの
出現です。
ハッカ水もネットも持っ
ていません。
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ここからは明るいブナ林
になります。
しかし鬱陶しい虫たちの
出現です。
ハッカ水もネットも持っ
ていません。
きれい!
最後は造林された杉林を
九十九折りに下ってきま
すが、登山道が崩れ落ち
ています。
今朝は暗い時間に通過し
たが気がつかなかった。
恐らく今日の昼間の出来
事でしょう。
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最後は造林された杉林を
九十九折りに下ってきま
すが、登山道が崩れ落ち
ています。
今朝は暗い時間に通過し
たが気がつかなかった。
恐らく今日の昼間の出来
事でしょう。
登山口にある光岳小屋
からのお知らせです。
食事の提供には年齢制限
があるとはビックリです。
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登山口にある光岳小屋
からのお知らせです。
食事の提供には年齢制限
があるとはビックリです。
この橋を渡って登山口です。
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この橋を渡って登山口です。
ノンアルでもギンギンに
冷えていると美味しい。
一気に2本消費しました。
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ノンアルでもギンギンに
冷えていると美味しい。
一気に2本消費しました。

感想

本当はGWに光岳に行く予定でいた。
昨年のGWに聖岳と光岳の2峰ピストンを企てたが、聖岳だけで目一杯で光岳に行く余裕はなかった。

今年のGWは光岳1本に絞って、易老渡に入れない場合は池口岳登山口からジャンクション、加加森山経由の光岳も検討していた。
ただ、このルートは雪の状態が判らないので、日帰りが厳しいだろうと思っていた。

取り敢えず池口岳登山口と易老渡からの2本のルート図を作成してGPSに転送した。
時々チェックをしていた飯田市のHPで、5月1日から便ヶ島まで入れることが判った。
開通はGW初日だろうと予測していたのが何気にGW中日、予定が狂った。
そして気が変わって登ったのは富士山。
震災以降、富士山への興味は薄らいでいたが、一度火が付くと連荘で、、、
一年ぶりに開通した便ヶ島は多くの登山者が待ち焦がれていたはずなので、混むのではないかとの思いが強かった。

GWの翌週から週末の調整が始まった。
天気と仕事の空白、対象は光岳と飯豊山。
19日はせっかく準備をしたのに仕事でドタキャン。
満を持しての26日はまずまずの天気が期待できる光岳とした。

午前中に食料調達をして、交通情報で中央道下りの渋滞が解消したのを確認して都内を12時に出発した。
1年ぶりの下栗の里、途中のビューポイントで写真を撮りながらちんたら走っていると、赤石大橋の手前で車止めの柵を設置していた。
時間は17時2分、聞いてみるとこの先で山肌崩落の危険があるので夜間は通行止めにするとか、、、
ギリギリで通して貰えたが、約1.5kmの間が通行止めになっていた。

易老渡の駐車場には2台の先行車があった。
翌日、光岳の登りですれ違った2組の登山者(4人パーティとご夫婦)は、光岳小屋に宿泊していた。

翌朝は4時に駐車場を出発。
案内板では易老岳まで4.8km、6時間の登りとある。
結構タフなコース設定ではあるが、実際には3時間半弱で易老岳の分岐に立った。
最初は造林された杉林の九十九折りを登り、尾根筋に出るとブナ林に変わる。
面平からは白檜曾の登山道となり、2200m付近から雪が出始めた。

易老岳の分岐からは一旦下り始めるが、登山道に残雪が多く、トレースは不鮮明。
完全にルートをロストしたため、GPSで確認して尾根筋をトレースする。
実際の登山道は山肌を巻いているようだ。
尾根筋を下りきったところで登山道に合流した。
尾根筋は進入禁止になっているが、とくに危険は感じなかった。

2228Pへの登り下りは踏み抜きが多く閉口した。
この辺りで光岳小屋に宿泊していたご夫婦と4人パーティの2組に会った。
やはり光岳は1泊2日で行くのが正しいようだ。
このあと登山者に会うことはなかった。

三吉平を過ぎてから静高平まで谷筋の登りとなる。
谷筋には豊富な残雪が残っていて、南南アとは思えない立派な雪渓に驚いた。
雪の表面は柔らかいのでアイゼンは不要、雪は締まっているので踏み抜きはなく、快適な雪渓の登りを楽しんだ。
静高平への最後の登りは急登なのでピッケルを出した。
静高平で振り返ると、聖岳と兎岳がド〜ンっと姿を現した。

正面には光岳と光岳小屋が見える。
光岳小屋までは雪原が続いている。
光岳小屋でドライを雪に埋めて、荷物をデポして光岳に向かう。
光岳の登りは夏道が判らないので斜面を直登する。
ここは早い時間帯の雪が腐る前にはアイゼンとピッケルがあったほうが安心だ。

光岳の山頂には立派な山頂標があった。
この山頂は森林限界を超えていない。あまり展望は良くない。
山頂に光石まで7分との記述があったが、踏み抜きが多く思った以上に下る。
光石は予想よりも大きかった。
光石に登ってみると、西側の展望が開け、当初予定していた池口岳から加加森山の尾根筋がきれいに見えた。
いつかこちらのコースも歩いて見たい。

光岳小屋に戻ってギンギンに冷えたドライと質素な昼食。
温度計を見ると18℃、風も少なく温かい。

昼食後イザルヶ岳に向かう。
イザルヶ岳の山頂には樹木はない。
周りはハイマツだけ、こちらは森林限界か?光岳より50m程低い。

帰りは雪渓を快適に駆け下りてきたが、最後の造林の杉林、九十九折りの下り坂はザレていて思いの外体力を消耗した。

光岳、予想以上にタフな山だった。






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コメント

たいへん参考になります。
易老度への道路は、昨年アウトでしたから。

「南南ア」って表現に賛同です。

「南ア深南部」って表現をする方がいるけど、それは光から向うを言うのが正しいかと。

南南ア、今年も攻めます。
2013/5/28 14:33
心配ですネ...
北又渡の先の護岸修復が終わり便ヶ島まで開通したと思ったら、北又渡手前の山肌が崩れる危険があるようです。
足場を組んでいる箇所がありましたが、もし崩壊すると護岸工事より大変でしょう。
行くなら、今でしょ!..なんてネ

こんばんは、ricalojpさん!
お近くにお邪魔していました
東京からは遠くて大変ですが、まだ行きたい山がいくつかあります。
池口岳、鶏冠山、黒法師岳、、、加加森山からの光岳。

地元のガイドレコ、楽しみにしています
2013/5/28 23:23
こんにちは、hotten兄さん。
光石までの日帰り、お疲れ様でした。

光の冬季小屋、初訪は4、5年前の降雪直前でしたが、小屋内に兜の抜け殻みたいに
シュラフがおかれ、ザックやらコッヘルやらも、、、。
光石への路傍にも散乱した装備、、、。
同宿だった男性2名と、「これってなんですかねぇ、、、。」
結局遭難された方の荷物だったようですが、何ともいえない怖さが、、、。

池口、鶏冠、黒法師etc、私たちも気になっているのですが、日帰りが少ないため、
未だ行けず終いなんですが、偵察に行けるよう頑張りま〜す
2013/5/29 16:43
山小屋
おはようございます、ricalonさん!

そうですか、光岳小屋ではそんなことがあったのですか
私は夏も冬も山小屋に宿泊した記憶はほとんどありません。
山小屋は冷たい の販売所程度にしか思ったことがないなぁ

南南アは静かでよさげな山がたくさんあるので、レポート楽しみにしています
2013/5/30 7:28
念願のテカリですか!
hottenさん、こんばんは。

ついに行かれましたか
雪を求めて遙か彼方まで。エスキモーの遠足ですね!

ちょうど過去レコでテカリをアップする準備をしている所でした。まだ先になりそう・・・
縦走とhottenさんのルートでの2回行っています。
森林限界を超えないので、この季節が良いかも知れませんね

私のソーラーエネルギーに対し、相変わらずのアルコール燃料
燃えれば水が生成されるだけのクリーンエネルギー!
嗜好品は一石二鳥でナイスです
2013/5/30 20:13
ナイスショット(*^^)v
こんばんわ===

きんきんに冷え冷えしたドライ 、ナイスショット(^^♪

さぞ、美味しかったでしょう
2013/5/30 22:12
やっとテカリでした...
おはようございます、tailwindさん!

昨年のヒジリで痛感した、思ったほどもないポテンシャルに断念したテカリでしたが、頭から離れず、何とか雪のある内にと、辛うじてセーフでした

そうですか、 テカリは回も行かれていますか、、、
あのロングをこなすtailwindさんなら、2登も楽勝でしょう

のエネルギー効率は非常にいいのですが、原発と同じで、常に冷やさないといけないのが難点ですネ。
2013/5/31 7:59
ドライの無い山は考えられない...
おはようございます、sajunさん!
コメントありがとうございます。

私にとって、おにぎり忘れてもドライは忘れられない程重要な嗜好品です

これからは、真夏の山にギンギンに冷えたドライをいかに担ぎ上げるかが問題ですが、静かな山で冷えたドライは至福の時間です

これからの花の季節、写真楽しみにしています
2013/5/31 8:12
hottenさん、こんにちは
なんだか最近、息子がテカリたいようで・・・困ってます
 ”次どこ行く?””テカリ”

日帰りで累積標高差2000mは子供は未経験。これくらい日帰りできると夏休みも無茶なスケジュール組めるのですけれども(笑
子供の成長を待つしかありませんね。

お疲れさまでした!
2013/5/31 11:53
テカリですか、、、
すごいですネ 息子さん

こんにちは、1955さん!
易老岳までの登り4.8kmが大変ですネ
登山口には注意喚起も込めて6時間と書いてありますが、ひたすらの登りです。

日帰りはキツイでしょう。
でも光岳小屋があるので、小屋泊またはテン泊も視野に入れた日帰りなら可能かも、、、

しかし、末恐ろしいですネ
2013/5/31 13:27
こんにちは
お久しぶりです。
ご無沙汰しています。
そちらのエリアは未踏なので勉強になります。
南南アって響きがカッコイイですねgood
ウチからだと登山口に着くまでも大変そうですが、いつかはチャレンジしたいと思います。
次回のレポも楽しみにしていますね〜
2013/6/5 23:15
こんにちは、betty69さん!
コメントありがとうございます。

登山口までのアプローチはほんとうに大変です。
でも、そのためか人は少なく静かでいい山域です。

南南アっていうと、南アルプスの奥く深くに入ったという感じで、実際に奥深いですが、気に入っています

是非訪れて見て下さい
2013/6/6 9:01
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