消えた槍を探せ(雨ときどき暴風)
- GPS
- 34:30
- 距離
- 39.0km
- 登り
- 1,949m
- 下り
- 1,949m
コースタイム
5:55 上高地バスターミナル(出発) − 6:03 河童橋 − 6:41 明神 − 77:15 徳沢園 − 8:16 横尾
− 9:07 一の俣 − 9:46 槍沢ロッジ(〜10:30 休憩) − 11:29 大曲 − 12:47 天狗原分岐
− 14:35 殺生ヒュッテ
14日(日)
5:55 殺生ヒュッテ出発 − 6:22 槍ヶ岳山荘 − 7:03 槍ヶ岳山頂 − 8:15 殺生ヒュッテ戻り − 8:38 殺生ヒュッテ出発(下山開始) − 10:39 ババ平 − 11:00 槍沢ロッジ − 12:34 一の俣 − 13:17 横尾
− 14:19 徳沢園 − 15:12 明神 − 15:21 明神池 − 16:14 河童橋 − 16:25 上高地バスターミナル
天候 | 1日目:雨時々曇&暴風 2日目:雨のち曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
※平湯温泉バスターミナルから車で数分。 ※駐車場営業時間は4:00〜18:00。2:30に到着時点で何十台もの車が数珠つなぎに並んでいた。 ※あかんだな駐車場から直接上高地行のバスが出ていることを知らずに、 平湯温泉バスターミナルまで歩いてしまった。 ■平湯温泉バスターミナル 5:00から30分間隔で便が出ている模様(時期によって異なる) |
コース状況/ 危険箇所等 |
●上高地バスターミナル〜槍沢ロッジ ・何も問題なし ●槍沢ロッジ〜槍ヶ岳山荘 ・大曲の手前で川沿いのトラバースが崩壊している個所があります。 すぐ上に巻き道ができていますが崩壊箇所まで来てからよじ登ると 少々ずれ落ちそうになります。 崩壊箇所から一旦川におりて渡るのが一番無難なようでした。 ・大曲を過ぎてしばらくすると雪渓が断続的に現れます。 登りでは天狗原分岐の手前の一番長い雪渓で軽アイゼンをつけました。 (下りでは連日の雨で雪が柔らかくなっていてアイゼンなくても問題なし) ●槍ヶ岳頂上 ・連続する梯子で長い渋滞ができていました。一番長い梯子の手前で落石発生。 両手の平くらいの石がガラガラと私の目の前を落ちていき、 人にあたる直前で止まりました。その後も、「ラークッ!」という声を聞きました。 常に身を隠す場所を確保しておかないと万一の時に逃げ場所がありません。 |
写真
感想
1週間前に突然、先輩のTさんからお誘いを受けて、初めての槍ヶ岳を目指すことに。
行程は、
1日目:上高地〜殺生ヒュッテ(テント泊)
2日目:殺生ヒュッテ〜山頂往復後に、下山
出発当日まで穴の開くほど天気予報を眺めるも、基本的に2日間とも雨の予報。しかも山頂周辺の風は風速20m越えている。
金曜の夜21:00、滋賀のとある駅前で待ち合わせて、先輩の車で一路、上高地の玄関口・平湯温泉へ。
勢いあまって富山県まで飛ばしてしまったり、2:30頃ようやく平湯温泉に到着するも、今度はあかんだな駐車場が見つからず、平湯の温泉街をさまよったり。あかんだな発見と思いきや、駐車場は4:00オープンのようで、すでに何十台もの車が数珠繋ぎに並んでいる。
とりあえず仮眠ね、ということで仕事疲れの身体を休めているといつの間にか4:00を回っており、どんどん後ろの車に抜かされていく。
ということで上高地までプチ・ハプニングの連続。前途多難だ。
●出発
・6:00頃、雨の上高地バスターミナルを出発。
今日中に殺生ヒュッテまで各自のテントを担ぎ上げたいので、しばらく続く平坦なハイキングコースはとにかく飛ばす。
雨は降ったり止んだりを繰り返しながら次第に強くなってきて、槍沢ロッジ直前で目も開けてられなくなり、一時避難。
●常念岳の美しい頂き
・大曲を越えて、雪渓を登り切ってふと振り返ると、赤沢山の向こうに常念岳のきれいな円錐形の頂がくっきり見えた。
(常念山脈の縦走も気持ちいいだろうなあ)
●殺生ヒュッテ!
・最後の雪渓以降、大粒の雨に加えて強風が吹き荒れるようになり、身体が飛ばされそうになるので、
ごおっと音が聞こえたら足を踏ん張り、身を屈めて耐える。
・雪渓を越えたらヒュッテまでの100mの岩場も強風が吹き荒れていて、きつい。
・そしてようやくヒュッテ到着。小屋のご主人に伺うと、テント場は風の通り道らしく、
テントを張れる状況ではないと判断して無念の小屋素泊まりを決めた。
(せっかく担ぎ上げたのに)
・それでも数張テントで頑張っておられる方々もおられた。
(翌朝お一人に様子をうかがうと、風はすごかったがテントが折れるほどではなかったとのこと)
●槍!
・夜中は何度も目が覚めた。風音は断続的に大きくなって、雨音も時々聞こえるものの、
朝6:00前の段階で風・雨ともやんだので、そそくさと準備完了し、まだ見ない槍のてっぺんに向かう!
・槍の肩に到着しても相変わらず槍は見えず、とにかく足元の岩場や梯子を登っていく。
落石も一回目前で発生。長い梯子で渋滞するとどうしても前を詰めたくなりますが、
自分が登り出すのはきちんと前の人が登り切ってからにしないといけませんね。
・最後の梯子を登り切るとあっけなく頂上へ。展望なくても達成感は十分。
是非、もう一度絶景を見に来よう。
●下山
・槍の頂上から降りた途端、また風が吹き始めた。そして雨。
絶景は見れなかったが槍の頂上の時だけでも雨と風がやんでくれたことに感謝。
・先輩とのドタバタ珍道中も最後は平湯温泉で締めくくって帰路へ。
絶景を見れなかったのは残念ですが、
アルプス初心者の私にとってはこういうちょっと厳し目の山行も山の奥深さを知るよい経験です。
今回の山行でますます山が好きになった気がします。ありがとうございました!
初めましてtubataroさん
bamosuと申します。
暴風の中大変でしたね
何も見えないのはかなり残念でしたが、無事に下山出来て良かったですね
私は来週末、槍 初挑戦 の予定です
テント場の情報や、ここからキツイとか何かアドバイスあったらお願いします。
こんばんは
無事の下山なによりです。落石は怖いですよね
この日はすごい風と雨でしたね、我々も槍は槍でも鹿島槍に行ってました。
今回も近くを登ってましたね
初めての槍は大雨・強風に見舞われたんですね…
無事下山でなによりです
私も昨秋初めて行った時には雨で、穂先は断念。
そしてGWにはあの快晴でしたから、
きっとtubataroさんも次回行かれる時には
きっとキレイな槍に登れるはずです
ちなみに円錐形の山(22枚目)は常念岳です。
蝶ヶ岳はもう少し右側(上高地側)で頂上付近は
平たい感じの山です。
こちらも槍穂展望が最高のお山ですのでぜひ
コメントありがとうございます。
雨・風がなければすんなり登れるのではと思いましたが、やはり雪渓を繰り返して登るのは体力を使いました。
槍ヶ岳山荘のテント場は小さいようなのでもし予定されるなら手前の殺生ヒュッテで情報を集められて、
状況に応じてテント場を判断されるのもよいかもしれません。
今回改めて感じたのはやはり3,000m級の夏山は一瞬で冬を感じさせる環境になるということです。
テント泊なので色々荷物を最小限にしたくなりますが、防寒着など一通りは必要ですね。
またレコ楽しみにしております。お気をつけて!
本当にニアミスが続きますね。びっくりです。
お互い無事で何よりです。風、本当に強くて3000mの夏山はやはり怖いものだなと感じました。
そろそろどこかで遭遇するでしょうね!
ご指摘ありがとうございます。確かに地図見たらどうしても常念岳ですね。さっそく修正しておきました。
dolceさんは剱岳ですか!
また盛りだくさんのコースのようですね、
レコ楽しみです。
そうですか〜
体力いりますよね
登頂出来るかどうかわかりませんが、tubataroさんの
情報を参考にがんばりま〜す
とても参考になりました。
ありがとうございました
13日から表銀座コースで槍ヶ岳を目指してましたが、
穂高方面が真っ黒で何も見えなかったので、大天井岳で引き返して常念から下山した者です。
(我々もテント泊装備でしたが、小屋泊に切り替えました・・・)
あの天候で槍ヶ岳に登られたのですね。
素晴らしい♪
次回は、晴天の槍ヶ岳を目指したいとリベンジに燃えています!
表銀座を歩かれてたのですか!
我々が槍の穂にいるときだけ奇跡的?に風も雨も止んでくれました。
是非、快晴の槍を見に行かないといけないですね!
それから私は近いうちに常念山脈の縦走もしたいと思っていますので、またレコ参考にさせていただきます。
今後ともよろしくお願いします。
tubataroさん、はじめまして。
13日土曜日に槍ヶ岳から上高地方面に降りてきました。
槍ヶ岳山荘を5時に出発、槍沢ロッジ8:10頃に通過し、横尾に9:30頃到着してますので、一の俣、二の俣あたりでスライドしていますね。
ちょうど一番バスで上高地をスタートされた方々の波と向い合せになった頃だと思います。
その後、ものすごい数の人とすれ違いました。
私も昨年槍に登った時、槍ヶ岳山荘のテラスで一服して穂先を眺めていたら、悲鳴とともに穂先付近からの中規模の落石を目撃しました。けが人なしでしたが穂先に登られていた方々がこう着状態でした。
それにしても強い風と雨でしたね。
また来ぃ〜や〜ということでしょう。
お疲れさまでした。
コメントありがとうございます。
燕から槍まで縦走されたんですね、
今一番歩いてみたいコースなのでじっくりレコ拝見します。
一の俣あたりでしたらまだまだ元気で何も考えず一目散に歩いていた頃だと思います。
槍はやはり落石も多いのでしょうね。本当はヘルが必要なんだろうなと感じました。
また今後ともよろしくお願いします。
(8月に小学生の子供を連れて北アルプス縦走できればと思っています。レコ拝見して研究させていただきます)
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