青空の焼岳とガスガスの西穂高岳。ジャンはまたしても断念!
- GPS
- 31:15
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 2,270m
- 下り
- 2,065m
コースタイム
中の湯BS6:25-新中の湯ルート登山口7:15-8:20下堀出合8:25-9:30焼岳9:45-中尾峠10:15-10:30焼岳小屋10:35-11:50槍見台12:00-13:00西穂山荘
(8月4日)
西穂山荘3:05-丸山3:20-4:15独標4:20-ピラミッドピーク4:45-5:25西穂高岳6:00-ピラミッドピーク6:45-7:05独標7:10-丸山7:40-7:50西穂山荘8:35-宝水9:20-西穂高岳登山口10:25-13:40上高地BS
天候 | 8/3 曇り一時晴れ 8/4 曇り一時雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿駅23:54→松本駅4:32 JRムーンライト信州 松本駅4:45→5:09新島々駅 松本電鉄 新島々駅5:20→6:12中の湯 アルピコバス 復路 上高地14:05→新島々駅15:10 アルピコバス 新島々駅15:25→松本駅15:54 松本電鉄 松本駅16:30→立川駅18:54 JR特急あずさ 松本駅〜上高地へは往復割引券がお得。4400円。 中の湯バス停にはトイレはありませんので注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
中の湯バス停からすぐの登山口である中の湯ルートは現在通行止めのため、車道を1時間弱歩いて新中の湯ルートの登山口まで行かなければならないので注意。 トイレ… 焼岳小屋、西穂山荘(紙なし)にあり。 水場… 西穂山荘…500ml 500円。 宝水…水量細い。 温泉… 上高地温泉ホテル 800円。 午前は7時〜9時。午後は12時30分〜15時。 http://www.kamikouchi-onsen-spa.com/spa/spa.html |
写真
感想
昨年9月、直前まで行きながら天候によって断念したジャンダルム。今年こそはとチャンスをうかがっていたが、久々に土日ともに好天の予報!
これを逃すことはないと、早速向かうことにしました。が…
(8月3日)
昨年は奥穂から西穂へ抜ける計画でした。しかしすでに踏破済みのレコ友maedatomoさんによると、西穂から行くと最後にジャンダルムに登ることになり、達成感がひとしおとのこと。というわけで、今年は西穂から奥穂へ抜けることにした。
ただ西穂から奥穂だと初日は西穂山荘までの行程になってしまい、新穂高、上高地どちらから入っても時間を持て余してしまう。地図を見ると中の湯から焼岳を経て西穂山荘だと約7時間半。
焼岳はすでに登っていたが好きな火山系の山だし、西穂山荘までの道も繋がっていなかったので、中の湯からアプローチすることにした。
前夜に新宿を発ち、電車、バスを乗り継いで中の湯まで向かう。新島々駅で携帯から西穂の天気をチェックすると、日曜午後の天気が下り気味に変わっていた。
山の天気なんてコロコロ変わるものだからと思いながらも、何だか出鼻をくじかれた感じ。
途中で下りて島々から霞沢岳に変更しようかな〜と思いつつも、踏ん切りがつかぬまま中の湯まで来てしまった。もう焼岳から行かなくてはならない状況なので歩き出したが、ここで誤算。
バス停からすぐの中の湯ルートは通行止め。ちゃんと調べなかった失態。仕方ないので車道を歩いて新中の湯ルートから行くことに。しかしこの車道歩き、ダラダラとした登りが続いてなかなかキツく、登山口に着くともうグッタリ…
登山道に入るとすぐに若い男性2人組に道を譲られたが歩くペースはそんなに変わりなく、その後ずっと煽られてる感じで更に疲れさせた。下堀出合で小休止がてら彼らをやり過ごし、再び歩き出す。
ここまでずっと展望のない樹林帯の歩きだったが、下堀出合を過ぎると一気に展望が開けた。更には、出発時はどんよりだった空も急激に雲が取れて青空がのぞいた♪
そしてこの焼岳への道がまた気持ちがいい。南峰と北峰を正面に見ながら草原を登って行きます。
鞍部からは北峰へ向かいますが、モクモクと噴煙を上げるすぐ脇を歩くので凄く迫力がある。
辿りついた焼岳北峰からは見事な雲海と、そこに浮かぶ島々のような北アの山並み。歩き出してからテンションはイマイチだったが、青空の下この景色を見るとやっぱり来て良かったとつくづく思った。
とはいってもテン場の確保も心配だったし、またすぐにガスってきたので少し休んでから先へと進む。
山頂から中尾峠へはガレ場の下り。この辺りから少し先に大きなザックを担いだ見るからに西穂山荘まで行きそうな単独女性が歩いていたが、歩き難いガレ場ということもあり、なかなか追いつかない。結局、焼岳小屋まで先導してもらった(笑)
焼岳小屋から西穂山荘への道を歩くのは初めて。しっかりと刈り払いはされていたが、いかんせん歩く人が少ないのか道がしっかりとしていない所もあり、また単調な樹林帯が続き、精神的に疲れさせた。
結局すれ違った人は1人だけ。しばらくすると後ろから人の気配がし、少し後ろの方で例の単独女性の姿が見えた。ただこの単調な道では足を止めるようなポイントもないので先へ先へと進むしかない。
槍見台まで来てやっと展望が開けたので小休止していると、少ししてその単独女性もやって来ました。この先も同じような単調な道になることは目に見えていたので、この先は一緒に歩くことに^^
歩きながらいろいろとお話をしていると先週は南ア南部の歩いてきたとそうで、ルートは畑薙から茶臼小屋にテントを張って、その日のうちに光をピストンして翌日下山とのこと。
んっ!!!全く同じ日にちで全く同じ行程のレコを目にしたぞ。なぜ憶えていたか。それは私自身がお盆休みに南ア南部を予定していて、最近は南ア南部のレコを結構チェックしていたのです。
更には、その目にしていたレコのユーザーさんとは以前奥多摩ですれ違いざまに挨拶をしていたので憶えていたのだ。
恐る恐る「ひょっとしてヤマレコやってませんか?kanaritenさんじゃありませんか?}と伺うと、少し驚いた様子で「そうです」と。そこで奥多摩でのことと、その後レコにコメントを入れさせてもらったことをお話しすると憶えていてくれて、そこでお互いにえーっ!!!とビックリ。 しかしこんな偶然ってあるんですね〜。
さて、心配していた西穂山荘のテン場ですがやっぱり盛況でした(汗) 午後一に着いたのにもう殆んどスペースがなく、でも何とか多少石がゴロゴロしているものの場所を見つけて張ることができた。その後も何人かテン泊の人がやってきたが、張る場所を見つけるのにかなり苦労していたようです。
そんなこんなで明日は長い行程になりそうなので、早々に夕食にして17時過ぎには寝てしまった(^^;)
(8月4日)
3時出発を予定していたので1時過ぎに起床して諸々の準備を済ます。同じように早立ちするテン泊の方が1人くらいいるかと思っていたのにその気配はない。
なので、極力音をたてないように撤収するのが大変だった。それでも小屋に行くと、もう出発しようとしている人たちもいました。
この西穂山荘では携帯の電波が通じていたので改めて西穂の天気をチェックしてみると、昨日見た時よりも悪くなっていて午前中は雨マークの出ている。
雨雲レーダーもチェックすると北陸の方から南東方向に雨雲が流れて来ていて、予測では6時半から8時半の間にこの辺りを通過しそう。なんか一気に気分が萎えましたが、とりあえず西穂まで行ってみて、その後は様子を見ながら考えてみることに。
ということで、まだ暗い中kanaritenさんと歩き出す。あっ!kanaritenさん自身は西穂ピストンなんですが、私が奥穂まで行くと言うとまだ暗いのにご一緒して下さることを前日言ってくれてたんです^^
ヘッデンを頼りに丸山へ。空を見上げると黒い雲が西から風に乗ってどんどんやって来ているのが分かる。こりゃダメかなぁ〜。
独標からはまだ薄暗いながらも足場もちゃんと見えたので、夜明けを待たずにそのまま進む。ヘッデンの灯りが2つ見え、先行者が居るのが分かる。
ピラミッドピークからはかなり明るくなり、もうヘッデンなしで行けそう。周りはガスガスで遠望は利かないが、4月に歩いた時のことを思い出しながら歩けたのは楽しかった。
西穂高岳の山頂も当然ながらガスガス。ちょうど先行していたお二人が休んでいたのでお聞きすると、これから奥穂へ向かうとのこと。
私自身はこの時点で既に奥穂行きは断念しようと思っていたので、羨ましく思うと同時に未練も出てきた。
それでも再度雨雲レーダーをチェックすると、雨雲はやはり逸れる気配はなく確実にこちらに向かっていた。そんなに長くは降らないようだがこの先は難度の高い岩稜が続き、また雨を避けるような場所もないだろう。
加えて風も出てきて、じっとしていると体も冷えてきた。ひとたび雨に降られたら低体温症のリスク大。
それにこの稜線は展望がないのに歩いてもつまらないよな…
そんな思いが頭を渦巻き、悩んだ挙句に断念することにしました。結局6時に山頂を後にしましたが、そのあと奥穂行きを予定している人たちとすれ違うのが多いこと多いこと。単独、団体を合わせると20〜30人はいたでしょう。
そんな人たちを見るとやや後ろ髪も引かれましたが、独標で「こんな天気じゃ行っても、ただ歩いたってことだけだよ」と男性に慰められ、更に山荘に戻ってから見た西穂からのパノラマ写真を見て、この景色を見ながら歩けなきゃつまんないよな!と思ったし、更には山荘を出発する頃には雨も降り出し、やっぱりやめといて正解だった〜!っと思った。
とまあ、こんな感じで西穂ピストンになってしまったので結局kanaritenさんとはこの後も行動を共にすることになり、飽きることなく下山、帰宅となりました。
特にあんな汗だくの小汚い恰好で、あの帝国ホテルに入る勇気は1人ではなかったでしょう(笑)
このように、でまたしても断念してしまったジャンダルム。
ただ、こうなったら意地でもピーカンの時に歩いてやると心に決めました。
そうなると天気が安定してくる9月以降でしょうか?
いずれにしても、今年中には絶対歩きたいと思ってます!
最後にkanaritenさん、ありがとうございました!
お陰さまで飽きることなく楽しかったです。
また機会がありましたら、よろしくお願いします。
kengamineさん こんばんは!
二日間お疲れさまでした!
こちらこそ、西穂高岳まで先導していただきありがとうございました。
やはり晴れた時の景色は最高ですね!
ここのところの異常気象で展望のない山歩きが続いていたので
久々に焼岳山頂からの展望に歓声をあげてしまいました。
やっぱりジャンダルムも展望あってこそ!
ベストコンディションで挑んでください!
おひさしぶりで 大変ご無沙汰しておりました
ひさしぶりにkengamineさんのレコ読んで、楽しかったです。
山はいいですね〜楽しいですね〜
ホント、偶然のいい出会いもありますしね〜
それにしてもジャンダルム様はなかなか敷居が高いですね〜
制覇できたときの喜びはきっとひとしおでしょう
9月ですか〜、9月は長雨の季節ですから10月はいかがですか?
いいなぁ、そこのルートはつなげませんでした。
秋のレポート楽しみにしてますね
行くか止めるかの判断は本当に迷いますよね。
特に難ルートだと…
いつも正しい判断をするkengamineさんは凄いな〜っと思います。
思いがつのった方が、達成した時の喜びは大きいはず!
中の湯ルートが通行止めとは知らなかった
こちらこそ、先日は大変お世話になりました!
焼岳での展望は僅かな時間でしたけど、凄く良かったですよね
それだけに翌日の西穂は残念でした
ただkanaritenさんもジャンを狙っているようですから、その時には西穂からの大展望を得られることを願っています!
どなたかと思えばminkistさんではありませんか!
ホントに久しぶりですね
相変わらず山に行けていないということは、秋に向けて万事順調なことなんでしょう
おっしゃるように、ジャン様は本当にやすやすとはお会いしてはくれません
9月は台風も来ますからね〜
かといって10月は、早ければ雪が舞うこともありますから
一応そう遠くない時期に再チャレンジする予定ですが、二度あることは三度あるなんて言いますからね
んっ?でも、三度目の正直って言葉もあるか!
それはともかく、久々のコメント本当に嬉しかったです
また覗いてくださいね〜!
今回はホント迷ったよ
自分は断念しようとしているのに、目の前で何人もの人たちが奥穂へと向かっていたからね
そうそう!今は想いを充填している状態
これをいつの日か、ジャンの上から爆発させるんだー
ジャンダルム、残念でしたね。また次の機会ということで。
私は南下ルートでしたが、前日は台風直撃、当日朝は
大きな地震があったりなどジャンダルムの当日の天気は
良かったのですがヒヤヒヤドキドキものでした。
気を付けて行ってきてください。
kenさんといえば激混みのテン場ですね
このご時世ですからやむを得ないのですが。
素晴らしい数々のお写真、堪能させていただきました
はい…本当に残念でした
navecatさんが歩かれた時も、いろいろとあったようですね
あの稜線を歩いている時に地震だけは勘弁してほしいです
テン場は今年も大変そうです
なので、次回ここを歩く時には上高地からさっさと着いて、良い場所をゲットしたいと思ってます
それでもロープウェイ組には負けちゃいそうですね
狙ってましたね(^^)
自分もコース取りを考えていて焼岳経由いいなとおもいました。前日は空の色もすばらしかったですね。
ジャンは残念でした。なかなかかなわない思いってありますよね。でも、行くべきか行くべきでないか判断力のあるKENさんはすごいと思います。
次こそはベストコンディションであることを願ってます
狙ってましたね。
GWに小梨で、、、熱いまなざしで、見てたものねぇ。
えーっと、このルートの最適期は、8月下旬から9月上旬かと、思います。
浮石もほとんど落ちてるし、カミナリの心配も少なくなるし、眺望は出るし、人は少なくなるし(今はどうかわかりませんけど)。
去年からず〜っと狙ってますよ
北アをそんなに歩いていないメタさんも、ココは狙ってるんですね。
今回は土曜朝の段階で天候的にムリかな〜とも思ったんですが、ずっと思いが募っていたので決行してしまいました
その結果はご覧のとおりなんですが…
次回はしっかりと時期を見定めて、コンディションの良い時に行ってきます
その時には、何故かメタさんがいるかも?
えっ!?そんなに熱いまなざしでしたか?
このルートの最適期は、やはり8月下旬〜9上旬でしょうね。
次回はちょうどその時期に計画しています
ここも逃したら9月の下旬
それもダメだったら、もう厳しいかも…ですね
先日の様子を見る限り、人は上記の時期でもそれなりにいそうな気がします
渋滞にハマらないように、早出は必須ですね
kenさん、お久しぶりです。こんにちは。
天候を見て止められたのは、賢明な御判断だったかと。
前日には天狗の頭で滑落死亡事故もあったようですし。
体力も水も技術も要求される、長丁場の緊張感の続くルートでしょうから、
いい時期を狙って、是非再チャレンジしてください。
代わりに良い出会いがあってよかったですね。
これも山の神様のはからいかと。
ricalonさんにそう言って頂けると、やっぱりムリしないで良かったと本当にそう思います
jpさんも言っておられましたが、もう少し天候が安定してから再チャレンジしたいと考えてます
滑落事故は帰宅してから知りました
私が行った日もツアーというか、ガイドに先導されていたグループが何組かいましたね。
事故の報告がないということは、皆さん無事に縦走されたんでしょう。
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