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Yamareco

記録ID: 331672
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

後立山連峰縦走【爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜唐松岳(テント泊)】

2013年08月06日(火) 〜 2013年08月09日(金)
 - 拍手
GPS
80:00
距離
24.6km
登り
2,869m
下り
2,450m

コースタイム

1日目:1130扇沢-1140柏原新道入口-1240ケルン-1440種池山荘(幕営)
2日目:0650種池山荘-0730爺ヶ岳南峰0755-0815中峰-0930冷池山荘(幕営)
3日目:0440冷池山荘-0520布引山-0615鹿島槍ヶ岳南峰0635-0700北峰への分岐-0755キレット小屋0810-
0900口ノ沢のコル-0930北尾根ノ頭0945-1145五竜岳1200-1240五竜山荘(幕営)
4日目:0540五竜山荘-0800唐松岳頂上山荘0825-0840唐松岳-0855唐松岳頂上山荘0930-1105八方池山荘
天候 8月6日:曇り
8月7日:晴れ
8月8日:霧後曇り
8月9日:霧後晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
■往路:JR信濃大町駅BS〜扇沢BS(バス/1,330円)
■復路:八方山荘〜白馬八方山麓駅(八方アルペンラインリフト/1,400円)
    白馬八方BT〜JR白馬駅(バス/180円)

※白馬八方BTの位置が分り辛かったので「白馬八方山麓駅」の窓口の方に尋ね、
 簡単な地図を頂きました。
コース状況/
危険箇所等
・扇沢駅に水有り
・柏原新道入口に登山ポスト有り
・白馬鑓温泉から猿倉までは雪渓通過時にアイゼンが必要との事(8/8現在)
とうとう北アルプスです。
玄関口の扇沢駅。
やっぱ立派!
2013年08月06日 11:20撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/6 11:20
とうとう北アルプスです。
玄関口の扇沢駅。
やっぱ立派!
バスで来た道を少し戻って登山口。
2013年08月10日 22:05撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:05
バスで来た道を少し戻って登山口。
2013年08月06日 11:45撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/6 11:45
ほとんどが樹林帯歩きですがたまに開けます。
2013年08月06日 12:43撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/6 12:43
ほとんどが樹林帯歩きですがたまに開けます。
ここから3時間半はかかりません。
2013年08月06日 12:45撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/6 12:45
ここから3時間半はかかりません。
登山口からほぼずっと地味に登りですが、此所からすこし水平。
2013年08月06日 13:47撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/6 13:47
登山口からほぼずっと地味に登りですが、此所からすこし水平。
ダイナミックな雲。少し晴れ間も覗く。
2013年08月06日 13:57撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/6 13:57
ダイナミックな雲。少し晴れ間も覗く。
道幅狭く唯一の危険箇所?
2013年08月06日 14:08撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/6 14:08
道幅狭く唯一の危険箇所?
で、また登る。
2013年08月06日 14:33撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/6 14:33
で、また登る。
森林限界を越えると御花畑
その向こうに種池山荘。
絵になるなぁ。
2013年08月06日 14:42撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1
8/6 14:42
森林限界を越えると御花畑
その向こうに種池山荘。
絵になるなぁ。
2日目朝。針ノ木雪渓方面。
2013年08月07日 05:14撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1
8/7 5:14
2日目朝。針ノ木雪渓方面。
同、立山方面。
2013年08月07日 05:14撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1
8/7 5:14
同、立山方面。
お世話になりました。
2013年08月07日 06:50撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/7 6:50
お世話になりました。
爺ヶ岳に向かう途中に振り返ると、劔・立山を背景に種池山荘。
2013年08月07日 06:58撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1
8/7 6:58
爺ヶ岳に向かう途中に振り返ると、劔・立山を背景に種池山荘。
ハイマツの緩やかな登り。
晴れてテンションもUP。
2013年08月10日 22:05撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:05
ハイマツの緩やかな登り。
晴れてテンションもUP。
もう一度振り返る。
雄大な眺め。
2013年08月07日 07:09撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1
8/7 7:09
もう一度振り返る。
雄大な眺め。
南峰到着。
2013年08月10日 22:18撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:18
南峰到着。
槍・穂高方面も良く見えます。
2013年08月10日 22:20撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:20
槍・穂高方面も良く見えます。
中峰到着。
2013年08月10日 22:20撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:20
中峰到着。
明日目指す鹿島槍。
2013年08月10日 22:17撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:17
明日目指す鹿島槍。
立山方面。
2013年08月07日 08:18撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/7 8:18
立山方面。
ハート型の口に眉毛…、
顔のようです。
2013年08月10日 22:22撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:22
ハート型の口に眉毛…、
顔のようです。
冷乗越。
向こうに冷池山荘。
2013年08月10日 22:23撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:23
冷乗越。
向こうに冷池山荘。
崩れ落ちそう…。
2013年08月10日 22:24撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1
8/10 22:24
崩れ落ちそう…。
到着です。受付済ませて、
8分ほど先にあるテン場へ。
現在、外トイレ工事中で、
中トイレ使用とのこと。
2013年08月07日 13:10撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1
8/7 13:10
到着です。受付済ませて、
8分ほど先にあるテン場へ。
現在、外トイレ工事中で、
中トイレ使用とのこと。
一番乗りでした。
目の前に立山連峰・劔がドーン。
幸せ。
2013年08月10日 22:25撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
2
8/10 22:25
一番乗りでした。
目の前に立山連峰・劔がドーン。
幸せ。
ここまでの稜線もよく見える。
2013年08月07日 11:34撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1
8/7 11:34
ここまでの稜線もよく見える。
テントの中からも立山連峰・劔が望める最高な場所です。トイレ遠いけど…。
2013年08月07日 13:50撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1
8/7 13:50
テントの中からも立山連峰・劔が望める最高な場所です。トイレ遠いけど…。
いつか行く黒部渓谷を思いつつ、のんびり
『高熱隧道』を読む。
2013年08月07日 16:41撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/7 16:41
いつか行く黒部渓谷を思いつつ、のんびり
『高熱隧道』を読む。
劔に沈む夕陽。
2013年08月10日 22:29撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
4
8/10 22:29
劔に沈む夕陽。
3日目朝。ヘッデンで出発。
布引山手前で日の出。
大町方面は雲海の下。
2013年08月10日 22:30撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1
8/10 22:30
3日目朝。ヘッデンで出発。
布引山手前で日の出。
大町方面は雲海の下。
布引山から鹿島槍を望む。
2013年08月08日 05:25撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/8 5:25
布引山から鹿島槍を望む。
2013年08月10日 22:32撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:32
2013年08月10日 22:33撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:33
鹿島槍南峰に到着。
風強く、ガス多し。寒い!
2013年08月10日 22:34撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:34
鹿島槍南峰に到着。
風強く、ガス多し。寒い!
吊り尾根に向かう。
2013年08月10日 22:34撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:34
吊り尾根に向かう。
吊り尾根から見た
雪渓の上端。
2013年08月10日 22:35撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:35
吊り尾根から見た
雪渓の上端。
ガスガスなので北峰は
スキップ…残念。
2013年08月10日 22:35撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:35
ガスガスなので北峰は
スキップ…残念。
眼下からの光線に足を止めた。雪渓でした。
2013年08月10日 22:36撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:36
眼下からの光線に足を止めた。雪渓でした。
谷底が光っているようで幻想的。
2013年08月10日 22:37撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:37
谷底が光っているようで幻想的。
八峰キレットです。
2013年08月10日 22:06撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1
8/10 22:06
八峰キレットです。
高度感もあり、
ズバっと切れ落ちていて
荒々しい。
2013年08月10日 22:06撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:06
高度感もあり、
ズバっと切れ落ちていて
荒々しい。
でも足場や手元に集中して通過すれば、問題ないかと。
2013年08月08日 07:42撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/8 7:42
でも足場や手元に集中して通過すれば、問題ないかと。
ただ、霧や雨で濡れている時はさらに要注意。
2013年08月10日 22:06撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1
8/10 22:06
ただ、霧や雨で濡れている時はさらに要注意。
眼下にキレット小屋。
ここから垂直とも思える岩場を降りて辿り着きます。
2013年08月10日 22:06撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
2
8/10 22:06
眼下にキレット小屋。
ここから垂直とも思える岩場を降りて辿り着きます。
2013年08月10日 22:40撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:40
視界が良ければ能登半島、
富山湾も見えるような。
2013年08月10日 22:39撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
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8/10 22:39
視界が良ければ能登半島、
富山湾も見えるような。
2013年08月08日 09:08撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/8 9:08
五竜に向かう途中に振り返る。
2013年08月10日 22:41撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:41
五竜に向かう途中に振り返る。
ガスが荒々しい稜線を際立たせます。ダイナミックでカッコいい。
2013年08月10日 22:43撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1
8/10 22:43
ガスが荒々しい稜線を際立たせます。ダイナミックでカッコいい。
結構な急斜面。
2013年08月08日 10:25撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/8 10:25
結構な急斜面。
もう一度振り返ると、
さっきまでいた鹿島槍が遠くに見えた。
2013年08月10日 22:42撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:42
もう一度振り返ると、
さっきまでいた鹿島槍が遠くに見えた。
もう少しで五竜山頂。
2013年08月10日 22:44撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:44
もう少しで五竜山頂。
着きました!
2013年08月10日 22:06撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1
8/10 22:06
着きました!
五竜下り、五竜山荘が見えてきた。
2013年08月08日 12:37撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/8 12:37
五竜下り、五竜山荘が見えてきた。
テント設営完了。
夕方にはガスと風がひどくなってきた。
2013年08月10日 22:06撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
2
8/10 22:06
テント設営完了。
夕方にはガスと風がひどくなってきた。
設営したテントの脇に咲く
クルマユリ。
2013年08月10日 22:46撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:46
設営したテントの脇に咲く
クルマユリ。
4日目の朝の山荘前。
ガスが濃く、風も強い。
2013年08月09日 05:47撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/9 5:47
4日目の朝の山荘前。
ガスが濃く、風も強い。
唐松頂上山荘に向かう途中から見えた幻想的な雪渓。
2013年08月09日 06:36撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/9 6:36
唐松頂上山荘に向かう途中から見えた幻想的な雪渓。
2013年08月10日 22:06撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1
8/10 22:06
頂上山荘を通過して
唐松岳山頂へ到着。
ここでもガスガスで
ほぼ視界ゼロです。
2013年08月10日 22:06撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:06
頂上山荘を通過して
唐松岳山頂へ到着。
ここでもガスガスで
ほぼ視界ゼロです。
八方尾根を下りながら。
2013年08月10日 22:06撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:06
八方尾根を下りながら。
このトレイルは展望すばらしい。歩きやすいし、
すごく好きになりました!
2013年08月09日 09:51撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/9 9:51
このトレイルは展望すばらしい。歩きやすいし、
すごく好きになりました!
今回、途中で諦めた不帰キレットを目に焼き付ける。絶対にまた来る。
2013年08月09日 09:56撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
1
8/9 9:56
今回、途中で諦めた不帰キレットを目に焼き付ける。絶対にまた来る。
雪渓で涼む人々。
2013年08月09日 10:27撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/9 10:27
雪渓で涼む人々。
樹林帯歩きも良い!
2013年08月10日 22:06撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
8/10 22:06
樹林帯歩きも良い!
2013年08月09日 11:06撮影 by  GR DIGITAL 2 , RICOH
5
8/9 11:06
撮影機器:

感想

2年前の奥秩父から始まり、南アルプス、八ヶ岳と、だんだん登山エリアを広げて来た。
今年の夏はそろそろ北アルプスに行きたい。
夏山シーズンなので北はどこでもそれなりに混雑することを予想して、なるべく静かなところ、
かつ自分のモチベーションが高まるエリアを探し、ようやく北部の後立山連峰に決めた。
この縦走路には北アルプス3大キレットのうちの2つ「八峰キレット」と「不帰キレット」があり、
いつか穂高の大キレットを縦走したいと考えている自分には、ちょうど良い腕試しになると思った。
ただ後立山連峰の長大な尾根を、南端から北端まで一度に走破することは体力的時間的に不可能なので、
今回は扇沢を起点に爺ヶ岳、鹿島槍、八峰キレット、五竜、唐松、不帰キレットを経て、
鑓温泉経由で猿倉にくだる計画を立てた。
会社の夏期休暇の1週間、実家のお墓参りとかみさんの実家へ立ち寄り、その後北アルプスに向け出発した。

8/6(火)曇り
かみさんの実家のある名古屋から、JR中央本線「特急ワイドビューしなの」で松本駅まで、
松本駅から信濃大町駅まではJR大糸線、信濃大町駅からバスに乗り11時過ぎに扇沢駅に着く。
松本では小雨が降っていたが、信濃大町駅に着く頃には雨もあがり、バスの車中からは陽も差し始めていた。
扇沢で水を補給、トイレ休憩後出発。少し大町方向に戻った所が柏原新道への入口。
柏原新道は、9割方ずっと登りで、急登では無いが樹林帯をひたすら登り続けるのは精神的に応える。
予定より早く種池山荘に着くが天候も崩れそうだし、疲れたのでここでテン泊。
(当初の予定では冷池山荘までだったが…。)
山荘から種池のわきを通って少し行ったところがテン場。
あまり広くなく、木々に囲まれているため展望も望めず面白みの無いテン場に感じる。
夜中にバケツをひっくり返したような土砂降りの雨が降った。

8/7(水)晴れ
昨日とはうって変わって今日は快晴。今日の行動は冷池山荘までなので、ゆっくり7時頃に出発。
ハイマツ帯の緩い傾斜を登り詰めると爺ヶ岳の南峰。
このあたりでは槍ヶ岳方面や、立山三山、劔岳、稜線上の先にはには鹿島槍ヶ岳もきれいに見える。
9時半には冷池山荘に到着。
行動終了にはちょっと早過ぎだけど、次のテン場(五竜山荘)までは遠すぎるため今日はここで幕営。
こんな早い時間にテントを設営するのは初めて。
このテン場は設営数はそれほど多く無いが正面に立山・剣岳がよく見え、
稜線上の開放感に溢れる気持ち良い場所。
外トイレが工事中なのでトイレのたびに山荘へ往復15分かけて行き来しなくてはならないのが玉にきずだけど。
といあえず明日からの行動に備え、FM聴きながら文庫本読んで優雅にゴロゴロ。

8/8(木)
3時起床、食事、トイレ、パッキン、テント撤収で4時半に出発。
ややガスってて風も強いが天気はまずまず。布引山手前で日の出を迎える。
鹿島槍南峰頂では富山側からの強風とガスがひどく薄手のフリースをインナーに着込んだ。
八峰キレットは予想してたほどの恐怖感は感じなかったが、
北アルプスの三大キレットのひとつとされるだけのスケール感と高度感、荒々しさはさすが。
そして岩場の急登を経て五竜岳、その先の五竜岳山荘にお昼過ぎに到着。
小屋の方に明日予定している鑓温泉周辺の登山道の状況を尋ねると、その場で鑓温泉へ電話確認して頂き、
鑓温泉までは問題無いが、その先の猿倉までは雪渓通過時にアイゼンが必要とのこと。
今回アイゼンを所持してないため下山ルートが限定された状況となり、
当初予定していた2大キレット(八峰と不帰)を通過しての縦走計画は断念せざる負えなくなった。
唐松岳から不帰ノ嶮を往復してから八方尾根を下ることも考えたが、
縦走4日目の行動内容としてはちょっとハードな気がする。
また、テン場で知り合った方から偶然八方アルペンラインリフトの復路切符を譲って頂く事になったので、
気持ちに踏ん切りが付いた。明日は唐松岳登頂後八方尾根を下ることにする。

8/9(金)
早朝目が覚めても、昨晩からの強風、ガスは収まっておらず、
風にあおられながらテントを撤収。暫く様子を見るが状況変わらない。
この後天候は回復すると小屋の方が言っていたし、唐松岳頂上山荘までのルートを確認する限り、
しばらく稜線を巻くルートのようなので、強風とガスのなかとりあえず出発することにした。
巻き道が終わったあたり(大黒岳)から、岩場と鎖が連続する。ここも手強い。
天候が良ければ楽しい岩登りだけど、強風とガスのなかでは少なからず不安になる。
時々ガスが切れ青空も覗く頃に頂上山荘に到着。唐松岳山頂へ向かう。
やっぱりここもガスガスで、今回断念した不帰キレットも確認できないまま早々に山荘に戻る。
山荘でトイレを借りてしばらく休憩後、八方尾根を下って行く。
八方山荘までのこの尾根は予想外に良かった。
進行方向左手には雪渓を抱いた白馬の山々、右手には鹿島槍方面の山々が手に取るように見え、
目の前には稜線上に続く長い登山道と夏の青い空。
北アルプスの雄大さを全身で感じながら歩けるすばらしいトレイルだと思った。
八方山荘からはリフトを乗り継ぎ、お昼過ぎには八方着。
白馬駅へのバス発車時間までは余裕があるので、お昼ご飯を食べゆっくり八方温泉で汗を流した。

今まで登ってきた南アルプスや奥秩父、八ヶ岳にくらべ、やはり眺望のスケール感が違った。
目に入る山々すべてが雄大で美しく、所々に残る雪渓の白がその景観のすばらしさをさらに引き立たせていた。
結果的に残念ながら当初の予定通りの山行にはならなかったが、
北アルプス縦走に対する自信と今後の期待が膨らんだ山行となり満足している。
近いうちに必ず「不帰ノ嶮」に挑戦したい。


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