北岳

2013年08月13日(火) [日帰り]

• GPS: 09:44
• 距離: 11.0km
• 登り: 1,769m
• 下り: 1,771m

コースタイム

6:00 広河原
8:24 二俣
10:20 八本歯のコル
12:06 北岳
12:28 両俣分岐
12:40 北岳肩ノ小屋
13:07 小太郎尾根分岐
13:16 草すべり分岐
15:29 白根御池分岐
15:42 広河原インフォメーションセンター

天候

晴れ一時曇りか霧

アクセス

利用交通機関：

タクシー 自家用車

芦安から乗合バス・タクシーを利用しますが、
最終便の時間が16時と早く、日帰りには厳しい条件です。
乗り遅れた場合は20km以上の林道を歩いて帰るか、
山小屋泊となります。

コース状況／危険箇所等

危険箇所はありません。
北岳の日帰り登山はバス・タクシーの時間の関係で
極めて厳しい山行を強いられます。
体力・体調・天候など、難しいと考える場合は
決して無理をしないでください。

写真

8/13 7:35

崩落地を横目に。斜面の角度がきついです。

8/13 7:35

足場パイプの橋。今年は無事だったのかしら。

8/13 7:38

樹林の中の道。木陰は涼しいですね。

8/13 7:47

いきなり目の前に迫る北岳。

8/13 7:49

まだまだ遠いです。

8/13 7:50

少しずつ近づいてきました。

8/13 7:50

北岳は花が豊富で、そこら中で咲いています。

8/13 7:54

鳳凰の峰が綺麗ですね。

8/13 7:54

草原の道。景色の変化が豊かです。

8/13 7:58

雪渓が近づいてきました。

8/13 8:07

かなり解けて浮いています。

8/13 8:07

巨大な岩を眺めながら登ります。

8/13 8:26

花、虫、鳥。健気な生き物に囲まれて心が癒されます(*^^*)

8/13 8:33

大分登ってきました。勾配が一層厳しくなります。

8/13 8:47

ミヤマハナシノブ？

8/13 8:47

雪渓が解けて、水の流れる音がします。源流の最初の一滴ですね。

8/13 9:26

岩場の急坂。足場を選びながら慎重に。

8/13 9:26

嗚呼、ガスが(T_T) でも雲が掛かることはなさそうです。

8/13 9:29

雪渓を越えました。益々坂はきつくなる。

8/13 9:29

鳳凰にガスが掛かってしまいました。こっち来ないでー(笑)

8/13 9:34

岩場の急坂も佳境です。息が乱れます。

8/13 9:38

突き抜けるような青空。天気はきっと大丈夫。

8/13 9:39

ミヤマキンポウゲ？

8/13 9:52

幹が地面に這うようなダケカンバ。真冬の豪雪に耐えて頑張ってます。

8/13 9:57

ハシゴ到着。ルート中最も厳しい勾配に差し掛かりました。

8/13 10:16

森林限界はもうすぐですが、こんな標高でも木々が豊かで凄いですね。

8/13 10:25

タカネビランジ

8/13 10:25

稜線が近づいてきました。はあはあ。

8/13 10:25

ミネウスユキソウ

8/13 10:26

ミヤマアキノキリンソウ

8/13 10:26

八本歯のコル。このクラシックルートは私には無理かなあ。

8/13 10:27

間ノ岳、ガスがあ(T_T)

8/13 10:28

前回は雲の中で何も見えませんでした。今回は景色を存分に楽しみます！

8/13 10:28

尾根が見えてきました、雄大だなあ。

8/13 10:28

さあ、巓目指してがんばっ！(*^^*)

8/13 10:38

ガスが切れてきたー(*^^*)

8/13 10:38

複雑な岩場の道が楽しいです。

8/13 10:50

西側の景色も凄いですね。深いなあ。

8/13 11:05

トラバース分岐。前はここを戻って来たんですよね。

8/13 11:05

嗚呼、右手からガスが。もう東の景色は諦めます。

8/13 11:13

間ノ岳のガスが切れてきました(*^^*)

8/13 11:13

彼処にもいつか行ってみたいですね。

8/13 11:13

ハイマツ。北岳の森林限界は高いですね。

8/13 11:24

森林限界を越えました。空の中に溶け込むような巓を目指します。

8/13 11:25

前回は雲の中の突風でした。這うように登ったのを思い出します。

8/13 11:25

遠くの山々が綺麗ですね。山座の同定はサッパリですが。

8/13 11:26

頂上が近づいてきました。

8/13 11:26

あの岩は見覚えがあります。前はそんなのしか見えなかった(T_T)

8/13 11:26

意外と頂上付近の勾配は緩やかですね。

8/13 11:26

この登り道、方向感覚が変になりそうです。

8/13 11:47

見えてきました！あとちょっと！

8/13 11:50

連れを先に行かせます。

8/13 11:50

最後の岩場にキアゲハ(*^^*)

8/13 11:51

さあ到着、日本第二位の巓です(^o^)/

8/13 11:52

今日も賑わっています。

8/13 11:52

連れは証拠を押さえています。

8/13 11:52

仙丈ヶ岳が綺麗ですね。初めて見ました。

8/13 11:52

仙丈ヶ岳あっぷ。

8/13 11:53

間ノ岳方向。稜線で風がぶつかっているようにも見えますね。

8/13 11:54

証拠写真を撮ってもらいました(*^^*)

8/13 12:00

お馴染み、膨らんだカロリーメイト。

8/13 12:00

場所が取りづらく食事を簡単に済ませました。それが後で裏目に出ます。

8/13 12:12

さて下りです。時間が押しているので急ぎます。

8/13 12:30

片の小屋が見えてきました。寄らずに先を急ぎます。

8/13 12:42

ヘリの荷揚げ、増設の工事もしているようでした。

8/13 12:50

雲間から甲斐駒が見えてきました！(*^^*)

8/13 13:00

南アルプスの貴重な雷鳥さん。

8/13 13:01

温暖化の影響が気になります。

8/13 13:01

親子連れでした。雛も大分大きいですが。

8/13 13:19

草滑りを快速で降ります。

8/13 13:25

マルバダケブキの群生ですよ。

8/13 13:25

ミヤマアキノキリンソウ？

8/13 13:31

岩を回り込むように降りてきました。もうガスってます。

8/13 13:53

こちらも勾配がきついですね。

8/13 13:53

ここの雪渓はあまり溶けていません。

8/13 15:39

あともう少しで広河原です。暑い！疲れた！

撮影機器：

OLYMPUS PEN mini E-PM2 オリンパス

GALAPAGOS 005SH SoftBank シャープ

感想

あおい

夏休みは、南アルプスと決めていましたが、
鳳凰三山か前衛辺りと考えていました。
友人に声を掛けたところ、北岳のリクエスト。
色々考え、前回雲の中だったこともあり、
その要望に応じることにしました。でも北岳の日帰り。

その過酷さを知らない彼には、最悪途中で引き返すこともあると
念を押し、その覚悟を確認しました。
今まで体験したことのない、時間との戦いです。
これまでは時間に充分な余裕をもち、体力を温存する登山を
嗜んで来ました。今回は、間違いなく限界への挑戦です。

休憩も最小限、水分補給も行動食も、歩きながら。

さて、天候も体調も申し分のない、格別の条件が揃いました。
多少ガスが出てきたものの、快晴の山頂を楽しめそうでした。
とにかくハイペースで、二股を目指します。
ほぼ予定通りに二股に着きましたが、ここから連れのペースが
徐々に遅くなります。懸念した高山病手前の、呼吸の荒さ。
体調維持は時間よりも優先されますから、
ここはとにかく呼吸を乱さないよう、慎重に登ります。

途中、息の荒さが気になり、ザックのショルダーベルトを
緩めるよう伝えました。ショルダーベルトは絞めすぎると、
肺の機能を制限してしまいます。大きく息が吸えるよう、
ある程度登ったら、時々調整すると良いですね。

それから行動食。
簡単に取れて直ぐエネルギーに変わる食べ物。
これまでの経験から、やっぱり糖度の高いものがベストです。
羊羮、吉備団子、チョコレートなどですね。
カロリーメイトはハイカロリーですが、
脂質が多く吸収が悪いので行動食には不向きです。

時間はかかってしまいましたが、無事に登頂(^o^)/
狭い山頂で食事をするのも憚られ、時間の問題もあり、
カロリーメイトで済ませました。これが、後で裏目に出ます。

景色は、甲府方向が完全にガスとなっていたものの、
反対側の景色は素晴らしかったです。
ただ、知らない山ばかりで同定も覚束ず。
いずれ登るかもしれない山々を、目に焼き付けました。
仙丈ヶ岳は地図から簡単に同定できました。
雄大な山ですね。いいなあ。

さて下山。12時を回り、4時間以内に広河原に着くよう、
急がねばなりません。
ルートはどこを選んでも大差ないと判断。草滑りから二股に
戻ることにしました。しかしこれは、今思えば白根御池に降りた方が
よかったかもしれませんね。草滑りは段差が多く、川原は岩だらけ。
そちらのルートを知らなかったのが、幸か不幸か。

私は途中で完全にシャリバテとなってしまい、
足が重くなってしまいました。仕方なくベビースターを口に流し込み、
血糖を補いました。昼食のミスが確実に出てしまいましたね。

川の水で水分を補いながら、無事に広河原到着。
最終便に何とか間に合いました。

個人的な要望ですが、
終バスの時刻をもう少し遅らせる事はできないでしょうか。
せめて日没まで。
閉鎖時間が理由で最終便が早いなら、配慮のほしいところです。
諸般の事情で林道のマイカー規制、夜間閉鎖など、
利用者には不便を強いられています。
しかし現在の状況は、無理な山行を強いられる厳しい条件です。
自然保護は最優先事項ですから、仕方ありません。
でも最終便を遅らせることは、その点で大差ないはずです。
あと1時間。それだけでも、山行にかなり余裕が生まれます。
怪我や事故を防ぐ意味でも、そうなるよう願わずにいられません。

最後に、現在のバス・タクシーの運行状況では、
北岳の日帰り登山は、全く推奨できません。
もし挑戦されるなら、基本的に単独が望ましいです。
複数名の場合、充分な経験を積んだメンバーでなければ危険です。
少しの体調不良、体力不足が、場合によっては命取りとなります。
引き返す勇気が必要ですし、その判断ができる充分な経験則も
必要です。ルートの時間計算ができなければ、その判断も不可能です。

ついでに言えば、北岳の絶景を楽しむなら、夜明けから午前中が
ベストです。つまり、宿泊するべきなのです。
日帰りを強行することのメリットは、ほとんどありません。

ただひとつ、健脚を自負できるステータスにはなります。
その程度です(笑)

コメント

ちんやま

北岳お疲れ様でした。
良いお天気で良かったですね。
公共交通機関での日帰りは厳しいところはよくあると思いますが、健脚を自負するステータスには一度挑戦してみたくなります。

あおい

万全で望めば
普段から山に登っている方であれ
ば、北岳の日帰りは難しくないと思います。終バスの時間にさえ気を付ければ。Chinyamaさんなら、可能だと思いますよ(*^^*)

kitasan

終バスを遅くしての意見に大賛成 北さんから
こんばんは、日帰りとはすごいですね、でもやはり山頂からの夕焼け朝焼け、ご来光富士山をみたいですね。
終バスの件、ひがえりでなくてもあと一時間おそいとゆっくりできるのになと思います、妻と行くと余裕がないのですね。一時間はおおきですよね、バス会社にみんなで陳情しましょうかお疲れ様でした。北さんから

あおい

北さんコメントありがとうございます
そうですね、誰もが健脚ならそれでいいかもしれませんが、あと一時間の余裕は欲しいですね(^^ゞ　バス･タクシーの運営会社に掛け合ってみようかと、ちょっと本気で考えています。


ご来光、富士山、南アルプスの大パノラマはやっぱり、明け方なんでしょうね。間ノ岳と合わせて稜線を楽しむためにも、この次は一泊してみたいです(*^_^*)