入笠山〜アケボノソウ咲く湿原・水と緑に癒されるテイ沢
- GPS
- 05:00
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 732m
- 下り
- 727m
コースタイム
- 山行
- 4:05
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 5:00
天候 | 早朝は霧のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・沢入〜御所平峠間は4月下旬〜11月上旬までマイカー規制。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・テイ沢は増水しており、丸太橋もいくつか崩壊して渡渉を余儀なくされた。 |
その他周辺情報 | ・入笠山花図鑑。https://www.fujimipanorama.com/summer/zukan/ ・「ゆーとろん 水神の湯」で日帰り温泉。910円と高めだが、ぬめりのある温泉と豊富な露天風呂で肌がすべすべ。にわか雨のため、そのまま同施設内の「くーとろん」で昼食。山菜蕎麦と山賊焼き定食。1200円。https://yuutoron.com/ ・「吐竜の滝と川俣川渓谷」落差10メートル、幅15メートルの滝と渓谷。 https://www.hokuto-kanko.jp/guide/doryu-no-taki_waterfall-kawamata-valley ・「JR鉄道最高地点 小海線」 https://koumi-line.jp/tourism/343/ ・「ヤツレン野辺山直売所」ヨーグルトやハム、ソーセージなど購入。ジャージーヨーグルトとジャージー牛乳ソフトクリーム2層のヨーグルトソフトクリームは美味でおすすめ。 https://www.yatsuren.jp/ |
写真
感想
東京パラリンピックも無事閉会した。個人的に応援している方が4位に入賞し、今後の世界選手権や次回パリ大会などが楽しみ。人として目標を定め突き進んでいく。勝者は全ての敗者の上に成り立っていることを忘れてはならない。
日本海沖の高気圧が離れ、秋雨前線の停滞により雨模様で不安定な天候。南ほど影響が受けにくく、南アルプスと八ヶ岳に囲まれたエリアに青空ホールを見つけた。
そのエリアには先週行こうとしていた入笠山があったので、行くことにした。ただ正午辺りから雨模様なので午前中で下りて、午後は観光に充てる。
前橋を3時半に出発。佐久北で下りて望月線から大門街道と南下。エコーラインから見た朝霧の樹林帯が美しかった。中央道20号を突っ切り沢入登山口駐車場へ。6時10分頃到着。前橋から2時間40分かかった。
誰もいない駐車場を出発。小雨が降り気温12℃でやや肌寒い。朝靄の樹林帯を歩いていく、吐く息が白い。終盤のマルバダケブキが靄に浮かぶように咲いていた。
約40分で入笠湿原に到着。雨も止み、引き戸を開けて中に入る。誰もいない湿原、木道を静かに歩む。ワレモコウの紅色とエゾリンドウの紫色、オミナエシとアキノキリンソウの黄色が混ざってお花畑を形成していた。
木道交差点を北へ、満開のアケボノソウ。曙の時間ではないが、美しい花に東の空を投影する。下山時は雨が降る予想なので、丹念に鑑賞と撮影。木道を山頂駅方面へ。
林道を越えるとレンゲショウマが残っていた。ヤマユリの群生が豪華に咲く道をアカノラ山まで行き踵を返す。誰もいない山頂カフェからは、雲海を眼下にする。ロープウェイは8時から。もちろん乗る気などない。
林道を下って再び入笠湿原へ。イカリソウが花開き、ウメバチソウの白い花が朝日に輝いていた。予想通り抜けるような青空。引き戸から出てお花畑へ向かう。マイカー規制しているので、監視係の方と雑談。こちらも雨ばかりの日々だそうだ。
オミナエシ、ノコンギク、ハンゴウソウなど花は少ない。気温も低くチョウもまだ飛来していなかった。帰りにも寄ることした。そのまま入笠山へ。誰もいない山頂で記念撮影。東方面の雲が段々と積み重なっていく。
下りこんで仏平峠に下りる。首切清水を経由して大河原湿原に到着。高層湿原で日本最南端の美しい湿原。南側の木道は破損しているので今回は行かない。ただ苔生した岩と樹林帯が美しいところ。
テイ沢に向かいながら北側の木道を西へ向かう。湿原にはモウセンゴケが群生していた。花を探したが見つけることは出来なかった。木道のほとりにアケボノソウが咲いていた。
湿原の西端からテイ沢へ。苔生した岩と緑の樹林帯、清らかな水が流れる渓流、シラビソにはサルオガセが垂れ下がる南アルプスらしい風景。私は入笠山でここが一番のお気に入り。水と緑の癒しの空間。
それにしても苔生した石とサルオガセがすばらしい。ゴルジュのようなところもあり、苔深い緑の沢と合わせて、独特な雰囲気を醸し出していた。当日は雨続きで沢は増水しており、丸太橋の破損もいくつか見られ、最終の丸太橋は通行止めで渡渉した。
小黒川に合流したテイ沢から離れ林道を北上する。この道沿いのシラビソもサルオガセがすごい。まるで衣をまとったようだった。景観がないので高見岩へ行かず林道を直進し牧場へ。
マルバダケブキの群生があるゲートを跨いで敷地内へ。緩い登りの果てにマナスル山荘に到着。バッチを記念に買う。山荘の女性の方と会話。やはり雨続きで晴れないと嘆いていた。コロナと悪天候もあるだろう。アジちゃんに挨拶してお花畑へ。
ルリタテハ、クジャクチョウ、ミドリヒョウモンなどいたが、アサギマダラは居なかった。もう南下したのだろうか? まだ雨が降らないので再び入笠湿原へ入る。ワレモコウの群生はすごいなと見ながら、沢入に下る登山道へ。
ガスが南方面から流れてきて、すでに山頂方面や湿原方面は見えない。30分で駐車場に戻ってきた。そのまま日帰り温泉の「ゆーとろん 水神の湯」へ。約10分で到着。910円でやや高め。平日の正午で空いていた。男湯は誰もいなかった。
軽く硫黄臭のするとろりとした湯。肌がスベスベになった。露天風呂は4つあり、普通の42℃の温泉と打たせ湯の25℃の冷たい温泉を交互に入った。とても気持ちよくリフレッシュできた。
湯上りの牛乳を二口で秒殺し、昼食を摂りに目星をつけた店に行こうかと思ったら豪雨。予想通り正午過ぎからの雨。施設内の「くーとろん」で、山菜蕎麦と山賊焼きの定食1200円を注文。
麦が入った白飯、サツマイモのデザート付き。揚げてあるが焼きと表現する山賊焼きは美味。カリカリに揚り軽くニンニクの香り。ソバも香り高く、ざらっとしたのど越しがとても良かった。
お腹いっぱいになり、八ヶ岳周辺観光へ。レインボーラインを流す。晴れていれば素晴らしい景観なのだが、南アルプスはガスに覆われていた。ただ八ヶ岳南麓一面にあるソバ畑には白い花が満開。公園線に入り吐竜の滝へ。
駐車場から5分ほどで吐竜の滝に着ける。雨も上がり美しい滝が落差10メートル、幅15メートルの間に複数ある。ここも増水しており、流れも急だった。撮影して戻る。
国道141号に入り、JR最高地点に立ち寄る。神社があったとは知らなかった。ここも晴れていれば八ヶ岳が目の前で素晴らしい景観なのだが仕方ない。
その先にあるヤツレン野辺山直売所でお土産を購入。ヨーグルトソフトクリームも買い食い。ソフトクリームとヨーグルトを、コーンカップ内で混ぜながら食べるととても美味。
お土産を車載冷蔵冷凍庫に詰め込み出発。工事が多い小海町を抜け、中部横断道から上信道、関越道と乗り継ぎ前橋へ。どんよりとした灰色の空を見上げる、気分を払拭するように、テイ沢の緑色の風景を思い出していた。
大阿原湿原にも、やっぱりアケボノソウがありましたか、
俺の記憶はあっていたのですね、ただ時期が早すぎたようです…行った時は、
アケボノソウはばっちり咲いていてよかったですね、そしてまだレンゲショウマも見られて運が良いですね、帰りは観光と一石二鳥の山歩き。
お疲れさまでした。
少しピークがずれましたが、入笠山へ行ってきました。サワギキョウやマツムシソウは終盤、エゾリンドウとワレモコウが満開でした。アケボノソウも満開寸前くらいでしたね。
天気予想では8時過ぎからの晴れ、道中来るときに雲海になるのは分かっておりましたから、RW山頂駅からの眺望は確信していました。山を見ず雲を見る。
大河原湿原からテイ沢を経て牧場入口までが、入笠湿原のお花畑より好みです。清流と苔とサルオガセの緑一面の景色は素晴らしいです。渓流音と鳥の鳴き声しか聞こえない空間に癒されます。
帰路は八ヶ岳の南麓から東側を北上するドライブで、道草食いながら帰りました。まっすぐ帰ってはもったいない場所ですからね。当然感染対策はしてますので、自分がキャリアにならないように気を付けました。
「月曜の男たち」に、ご自宅で待機されてらっしゃのですね。私以外3人は棒ノ嶺へ行ったようです。私は4人の中で一番異端で頑なですから、自分の決めた行先を天候以外で変えることはめったにありません。また終日雨なら無理に山へ出掛けることもしません。ただ家に引きこもることもしない、鉄砲玉です。
緊急事態宣言が発令されていますが、ワクチン接種やしっかりとした感染対策とスケジュール、他人との接触を極力控えたソーシャルディスタンスを保ちながら行動しました。入笠山では湿原で十数名と会っただけで、後は誰ともすれ違いませんでした。
考え抜いた天気予想と道中の様子から、晴れ間と雲海は確信していましたので、朝早く行って良かったなと思いました。湿原もRWが稼働前の8時までは貸し切りでしたからね。確かにアケボノソウのおしべの葯の色が違うように思えます。赤城や榛名は黒っぽいですよね。入笠山は灰色に近いです。花の大きさも入笠山の方が大きいです。
正午過ぎからの雨も予想していましたので、早々に下りて温泉に入り、本当は信州牛ハンバーグを食べたかったのですが、豪雨で出られず山菜蕎麦と山賊焼きにしました。天気が悪いながらもソバの花咲く南麓をドライブし、滝を鑑賞撮影して、お土産買って帰りました。ヨーグルトソフトクリームは最高にうまいので、行くと必ず食べています。そういえば湯上りに牛乳飲んだなと、後で思い出して失笑しました。
こんにちは
このコースはお花が一杯でいいですね。
私共も数年前同じところに車を停めて二人で行きました。
その時も同じアケボノソウを数か所で楽しみました。
懐かしい思い出が蘇りました。
有難う御座います。
晴れ間が望めない関東を抜け出しました。発令された緊急事態宣言は、行く先々の場所で形骸的と思いました。感染対策への対応が甘い方々が多いです。特に若年層は他人事の様です。
入笠山は昨年初めて訪れましたが、南アルプスの一旦を担う素晴らしい山ですね。アケボノソウ等咲く湿原など群馬でも見られますが、サルオガセをまとうシラビソの渓流はお目にかかれません。素晴らしい場所です。
先日の蝶ヶ岳や今回の南八ヶ岳など、晩夏から初秋へと高地ではすでに変わっていますね。北アルプスでは初氷初霜の便りも聞きました。色とりどりの紅葉の時期が来ますね。楽しみです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する