白峰三山＋広河内岳（ソロテント縦走）

2013年09月22日(日) 〜 2013年09月23日(月)

• GPS: 27:48
• 距離: 21.7km
• 登り: 1,256m
• 下り: 3,312m

コースタイム

※八本歯のコルまでGPS作動し忘れたため、広河原から八本歯のコルまでは写真撮影時間で記しています。

9/22
広河原バス停6:45-6:50広河原山荘（登山届作成）6:55-8:29大樺沢分岐8:40-10:28八本歯のコル10:40-10:51八本歯の頭11:15-11:22八本歯のコル11:33-12:25北岳山荘（テント泊）

9/23
北岳山荘5:40-6:06中白根山6:10-6:48間ノ岳7:03-7:44農鳥小屋8:00-8:39西農鳥岳8:41-9:12農鳥岳9:29-9:51大門沢下降点9:56-10:16広河内岳10:20-10:38大門沢下降点10:46-12:24大門沢小屋12:55-14:53広河内橋-15:10奈良田駐車場

天候

朝夕はガスもとれて眺望バッチリ（昼間は稜線ガスガス）

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

奈良田の無料駐車場を利用（この周回にはこれが最適）
朝一番（5:30発）バスで奈良田から広河原へ入山して奈良田に下山

コース状況／危険箇所等

●登山ポストは広河原山荘前に設置されていました

●広河原〜八本歯のコル
大樺沢に沿って、まっすぐ目の前に見える稜線のコル部分へ上り詰めるコースです。出だしは樹林帯、途中から右上に北岳バットレス、後ろに鳳凰三山を見ながらの沢沿い登り道です。コル手前からは木階段が連続する道になります。

●八本歯の頭
コルから北岳方面とは逆にあるちょっとしたピークですが、きっとガスガスが無ければ北岳バットレスの雄大さを正面から見ることができる絶景ポイントじゃないかと思います。コルからすぐなので休憩がてら寄ってみては如何でしょうか（誰も来なかったので静かにノンビリ15分ほど岩の上で昼寝しました）。ここからもっと進むと池山吊尾根が魅力的に続いてます。

●八本歯のコル〜北岳山荘
コルから北岳への分岐までは木階段が連続する道です。今回はガスガスだったこともあり北岳には向かわず、まだ歩いたことのない北岳山荘へのトラバースルートを歩いてみたんですが、なかなか桟道や木階段が崖に張り付いた箇所も多く、気の抜けないコースでした。眺望がクリアだと高度感もあるんじゃないかと思います。
無雪期以外は絶対歩けないルートだと思います。

●北岳山荘
ここのテン場は5年ぶり。北岳・間ノ岳、そして雲海が沈んでいれば正面に富士山が見える眺望最高のテン場です。サイトも広い（トイレ前の広場とその下だけじゃなく、間ノ岳方面へのくぼ地にもサイトあり）。
立派なバイオトイレもあります。水は1リットル100円。
小屋のビールはレギュラー缶500円、缶チューハイ300円。

●北岳山荘〜間ノ岳〜農鳥岳〜大門沢下降点
南アルプスの大きさを存分に味わえる見晴らしよい稜線コースです。
骨太な稜線、特に間ノ岳の重厚な大きさと南下するほどに大きく見えてくる塩見岳や悪沢岳、雲海越しに左にずっと見えている富士山など、歩く疲れを忘れさせてくれる最高の稜線漫歩コースだと思います。

●広河内岳
大門沢下降点から割と近く、日本百高山のひとつでもあるので、時間に余裕があればぜひ寄ることをおすすめします。広河内岳からは魅力的に伸びる白峰南嶺の尾根が伸びやかに続くのが見れて、また塩見岳や悪沢岳などの南アルプス中央部の山も近くに感じることができます。いつか白峰南嶺も歩いてみたいもんです。

●大門沢下降点〜下山ルート
大門沢小屋までは一気の下りが延々と続くので、ひざ痛などに注意してください。
下るのに飽きと疲れが出てくるところでようやく大門沢小屋に到着します。
小屋のかビールはレギュラー缶500円、空腹を満たしてくれる餅入りラーメン、なかなか美味しかったです。沢沿いなので美味しい水は無料です。
小屋から下は沢沿いの河原歩きの多いコースになります。たくさんある渡渉ポイントでは、バランス感覚を試すようなビミョ〜な木橋渡りがあります。

●奈良田の里温泉
駐車場近くにある日帰り温泉施設です。木造りの浴槽と柔らかな泉質、ぬるめのお湯で疲れをゆっくり癒すことができます。

写真

奈良田の無料駐車場　かなり広いです

今日は天気期待できるかも

広河原バス停前は大混雑

北岳と八本歯のコル　よく見えてます

さあ、広河原山荘前をスタート

大樺沢をまっすぐコルに向けて登りつめます

大樺沢分岐は休憩スポット

大樺沢を振り返る　鳳凰三山がクッキリ見えます

北岳バットレスを見上げる

コルに近くなるとこういうハシゴが増えます

バットレス！

ハシゴのオンパレード

八本歯のコルに到着

八本歯の頭です

危惧していた通り、稜線上はガスガス（間ノ岳が見えん）

北岳山頂もいつの間にかガスガス

八本歯の頭から池山吊尾根方面

ちょっと進んだところに遭難碑がありました

八本歯の頭から見た北岳　バットレスが良いですね

狭いハシゴ場、下山してくる人も多くて渋滞中

さて、北岳山頂を目指すか？　それとも…今回はそそくさとトラバース道で北岳山荘へを選択
だってガスガスですから

ここのルートは初めてですが、こんな厳しい場所に崩れかけの桟道…
ガスガスじゃなければ高度感バツグンかも

北岳山荘に県警ヘリ？　どうやら怪我人の搬送のようです

5年前と同様、山荘横のサイトにテント設置　ここは早々と満杯になりました

間ノ岳方面もガスガス

夕方になって青空が顔を出して、ガスもとれてきた

間ノ岳の影も見えてきた！

北岳〜！

右側の尾根の暗部が八本歯のコルでしょうかね

徐々に姿を見せ始める間ノ岳

どんどんガスが抜けていく〜

間ノ岳〜！

西日を浴びる北岳

2日目の朝　雲海の上に富士山

雲海の向こうにご来光！

今日は長丁場、眺望バツグンなうちにドンドン歩こう

仙丈ヶ岳！

富士山！

まずは中白根山への登り

中白根山到着

仙丈と鋸と甲斐駒

北岳と池山吊尾根、その向こうは鳳凰三山

日本第4位　間ノ岳　ここへ来るのは4回目

農鳥岳、塩見岳、そして悪沢岳

山頂標識がイロイロ

農鳥岳への稜線鞍部に農鳥小屋

農鳥小屋

こちら側から見る間ノ岳はズングリぶっとい

手前が西農鳥で左奥が農鳥でしょうかね

西農鳥への登り返し道

こんな早い時間にテント設営している人がいました。

大きいねぇ〜間ノ岳

西農鳥岳！

農鳥岳山頂に富士山が重なる

白峰南嶺方面　チョコッと出ているのが広河内岳かなぁ

塩見岳は山頂部が独特な形だから解りやすいね

農鳥岳山頂と向こうは西農鳥岳

ガスが湧いてきて広河内岳が見えん

大門沢下降点

広河内岳

広河内岳山頂と塩見岳

いつか歩きたい白峰南嶺

再びの大門沢下降点

大門沢の下山ルートはこういうバランス感覚を試されるような木橋のオンパレード

大門沢小屋で大休息

腹ペコだったので、ビールと餅入りラーメン

この木橋が一番バランス難しかった

安心して渡れる吊り橋

でも意外と縦揺れするから高所恐怖症な人にはツライかも

登山口

広河内橋のたもと、奈良田と広河原を結ぶバスの停留所でもあります

感想

kaz

家のパソコンが壊れた影響で、やっとヤマレコ登録。

山行から時間が経過して、記憶がかなり曖昧になってしまいましたが、6年ぶりの白峰三山縦走は、初日のガスガスに北岳登頂を諦めて白峰二山となってしまいましたが、今回一番行きたかった広河内岳を踏むことができたし、いつか歩いてみたい池山吊尾根、白峰南嶺を実際に目にすることが出来、とても充実した2日間でした。

前回の縦走は山を始めてまだ2シーズン目だったんですが、意外と健脚に2日間歩きとおしていたんだと、今回実感。ってことは経験値は増えたけど、寄る年波に徐々に体力が蝕まれているってことなのかと、少々ガックリしていたりしています。

なんせ初日は睡眠不足もあって、ガスガスにめげて北岳登頂を諦めてアッサリトラバースルートで北岳山荘のテン場直行してしまうわ、そのテントで昼寝明けに猛烈な両足の痙攣にテント内でのたうち回ったり。
睡眠不足と塩分や栄養供給を疎かにした初日行動の反動が出てしまいました。

ということもあって、睡眠バッチリの2日目はこまめに塩分や栄養供給を心掛けたので、シャリバテや痙攣は皆無で晴天の稜線縦走を満喫できました。