甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根〜八丁尾根周回)
- GPS
- 24:40
- 距離
- 34.4km
- 登り
- 4,840m
- 下り
- 4,856m
コースタイム
- 山行
- 8:18
- 休憩
- 2:49
- 合計
- 11:07
- 山行
- 10:02
- 休憩
- 2:45
- 合計
- 12:47
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
去年雨で撤退した甲斐駒ヶ岳にテントを担いで行ってきた。登りは竹宇駒ヶ岳神社から黒戸尾根、そして山頂を越えて鋸岳方面へ向かい、八丁尾根〜大岩山〜日向山と周回する予定〜。でも2日目は天気悪そうなんだよな〜。
まずは七丈小屋までテントを担ぎ上げる。丁度疲れがピークに達する頃現れる、屏風小屋跡からの登りと、七丈小屋手前の登りは梯子やら鎖やら、ステップは大きいし、テント泊装備にはキツイ区間。なんとか登りきると七丈小屋。
テントを設営したら、いざ山頂へ。去年は雨により七丈小屋で撤退したので、2017年に日帰りした時以来4年ぶり。森林限界を越えると岩あり鎖ありと、アスレチックで楽しい。キツイけど。
4年ぶりの山頂は人が少なく、360°の大展望。一通りはしゃいだ後、摩利支天を回る。出発しようとすると、北沢峠側から登ってくるハイカーが続々到着。現在北沢峠へは戸台口側からしか入れないが、1番早いバスでも歩き始めるのは9時過ぎになってしまうらしい。広河原からのバスは復旧に3〜4年はかかるそうだ。
摩利支天へは、ヤマレコのルート作成だと尾根沿いに行けそうな雰囲気だが、実際に行ってみると道はなく、北沢峠方面へ続く登山道に沿ってロープが張られているだけ。あれー?と思って乗り越して行くが、踏み跡が有るような無いような・・・。更に突き進むと、切れ落ちた崖の上に出てしまった。仕方ないので、右側の岩場を下る。これがまた一見すると下れそうだが、ステップがあまり無くてかなり危なかった。ちゃんと標識のある分岐まで行けば安全に摩利支天へ行けるし、その方が断然早いだろう。
気を取り直して摩利支天。山頂部は結構広く、剣いっぱい。ガスり始めてしまったが、時折甲斐駒山頂が顔を出す。別角度から見る山頂も悪くないね。ガスってなければ鳳凰三山が目の前にどーん、仙丈ヶ岳などの景色も良いだろう。摩利支天は人もいないし、休憩するには良いかも。今回は時間がないのでそそくさと退散。
今度は摩利支天への分岐を更に北沢峠側まで進み、甲斐駒山頂への直登コースで山頂へ戻る。最初はアスレチックで楽しいが、上部はほぼほぼただの急登なので、かなりキツイ。
テントに戻ったら相当疲れていて、18時過ぎには早々に寝に入ったが、疲れすぎて逆に中々寝られないという・・・。翌日の天気どうだろう?雨だったら黒戸尾根で下山しよう。
と思ってたら、雨なんか降ってないし、星とか月とか見えてるし、昨日の疲れもなんのその、やる気が出てきたので荷物まとめて出発!!丁度剣が2本刺さっているところで日の出。良いねぇ。
山頂を独り占めしたら、鋸岳方面へ。いきなり急下降。基本尾根沿いを進む。下手に下ってトラバースしない方が良さそう。それにしても、昨日の直登ルートもだが、ヘルメットあった方がよかったな・・・。そして八丁尾根に入って烏帽子岳を下り切るまでストックは邪魔。
甲斐駒山頂〜三ツ頭までは、何気に道が分かりにくい。ハイマツに埋もれていたり。六合石室を過ぎ、三ツ頭に差し掛かるとピンクテープでトラバース道に引き込まれるが、踏み跡が薄いうえ、複数道っぽいのがあるので余計わからない。下へ下へと向かっていく踏み跡には入らないほうが良い。トラバース道に入らずに行けるかどうかわからないが、尾根に上がれそうなところがあれば上がった方が良いだろう。結局、途中で無理矢理尾根に登り返したら、わかりやすい道があった。
三ツ頭からは一旦下り、分岐を八丁尾根へ入る。烏帽子岳は大きく見えるが、意外と呆気なく登れる。山頂はガスっていたが、時折甲斐駒がガスの中から現れた。
烏帽子岳からの下りもまた急で、岩がゴツゴツ、細尾根もあり侮れない。やはりヘルメットがあった方が良かったな。
しばらく下って樹林帯に入り、登り返しが出てくると安全な登山道となる。八丁尾根は破線ルートではあるが(持っている2017年の山と高原地図には破線すらない)、道は明瞭。迷うことはないだろう。
そして大岩山への登り。ここがヤバかった。下りなら、懸垂下降した方がいいレベルじゃね?最初の取り付きの鎖が、どこからアプローチすればいいのか・・・鎖の向かいの木の近くにある岩を足掛かりにして這い上がった。その後も垂直の梯子に、滑りそうな超急登。ワイヤーが張り巡らされているから、なんとか登れた。登り切ると平坦になり、間もなく大岩山。一気に疲れてしまい、大休止。
大岩山からは小一時間で駒岩。荷物をデポって鞍掛山とその先の展望台へ。一気に下って超登る。距離がないからまだ良いけど。
鞍掛山の展望台からは目の前に甲斐駒が見えるのだが、残念ながら雲の中。ぐるっと回ってきて、ここで朝まで居た甲斐駒を拝めれば最高だったが、まあ仕方あるまい。
時間も押してきたので急ぎ足で日向山へ。白い世界が眩しい。八ヶ岳は雲の中。そして日向山からの下りが長い。足の裏が痛くなってしまったが、なんとか日没前にゴールできた。
4年ぶりの甲斐駒山頂、4年前は雲に隠れて見えなかった富士山も見られたし、予報に反して天気が良く、最高だった。めっちゃ疲れたけど。それでも谷川連峰馬蹄形の方がキツかったな〜。甲斐駒山頂から鋸岳方面に入ると、ほとんど人がおらず、八丁尾根〜日向八丁尾根では誰にも会わず、静寂の山歩きを楽しめた。すごく雰囲気の良い道だが、アプローチが大変だからかな。なんにしても達成感が半端ない山行だった。甲斐駒良いよね〜。
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