記録ID: 4267578
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
GW・扇沢サーキット
2022年05月03日(火) 〜
2022年05月04日(水)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 2,473m
- 下り
- 2,477m
コースタイム
1日目
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 2:04
- 合計
- 10:32
2日目
- 山行
- 10:09
- 休憩
- 2:41
- 合計
- 12:50
天候 | 5月3日:曇りのち快晴 5月4日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰りは5時発の長野駅東口直行バスに乗車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【針ノ木雪渓】 昨晩までの断続的な降雪によってパウダー状の新雪が数十cmほど積もった状態。未明の出発でノントレースとなり先頭を進む。マヤクボ沢出合の少し手前では新雪に覆われたクラックに半身がハマるトラブルも。マヤクボモレーン直下の急登で後続の方と交代するも、みなさんスバリのコルへは向かわれず、休憩ののち再びノントレースで稜線まで乗り上げる。少々悩みながらも、やはり体力温存のためにコルの大岩の陰にザックをデポして針ノ木へアタックする。山頂までの稜線上は登山道に沿って登るも、新雪に隠された岩に足を取られると危険で、一か所だけ際どいトラバースもある。 【針ノ木岳→スバリ岳→赤沢岳】 スバリ岳山頂までは見た目に反して特に悪場なし。北面に入って下りになると長いトラバースが出現する。ここでソロの方と一人すれ違った。のちに屏風尾根分岐を越えてすぐの地点でもう一組とすれ違う。屏風尾根、初めて知ったが気になるところである。その後も岩っぽい稜線と緊張するトラバースが続き、いやらしく足場を隠す新雪で時間がかかる。朝の冷え込みも著しく、快晴だが日中も気温は大きくは上昇しない。疲れが目立ち、一度前のめりに転倒してしまった。場所が悪ければ滑落していたので反省。行動時間が11時間半を超えて赤沢岳山頂に到着すると、北側すぐの平地にテントを置いた。雪は少なく今夜は爆風もなさそうだったので、張綱に岩をかけるだけで固定する。そのほか、山頂手前にも2か所ほどテントが置けそうな平地があった。 【赤沢岳→岩小屋沢岳→種池→爺ヶ岳】 鳴沢岳までは難所なし。引き続き付いた雪に注意。気温は下がり、風も幾分強くなったが、順調に夏道の痕跡を辿る。山頂から新越乗越までの下りは少々テクニカルになり、雪面のトラバースや急な岩稜の下りがある。前日と比して雪が重たくなり、GWごろの気温変化と雪質変化の激しさを感じさせる。新腰乗越は信州側への雪庇の張り出しが顕著で、雪が深くズボリが多い。電波は入る。続いて岩小屋沢岳までの登りは難所はないものの、夏道を覆う雪付きが面倒。岩に足を取られるので、ハイマツを足掛かりにしつつ登る。初日の疲れも目立っていたので岩小屋沢の西尾根(新越尾根)で扇沢へ直接下山することもかなり考えたが、爺ヶ岳までの稜線をにらみつつ慎重に時間を計算して続行を決心した。種池までは雪壁の急下降が一か所あるのみで地形上は穏やかだが、信州側の雪庇にどれだけ近寄るかを見極め、時には濃いハイマツのヤブの上を踏みながら進む。夏道は信州側にあるようで全く見えないことがほとんどであり、近寄りがたい。棒小屋沢と西沢小沢の二股へ延びる顕著な尾根はなだらかな馬の背状の様が美しく、その手前から夏道に沿うように富山側のなだらかな斜面へ入る。ここに来ると雪が固まりつつあり、意外にもズボリは少なく歩きやすい。顕著な枝尾根に乗り上げるとそこは鹿島槍を筆頭に後立の山並みから劔・立山の山容が絶景の穴場である。ここから最低コルまでの下りは雪壁のクライムダウンが長く、緊張を強いられる。特に2日目は雪質が悪い箇所が多く、モナカっぽい雪ですぐにアイゼン団子ができて効きが非常に悪いので、できる限り灌木も頼りにしながらゆっくりと下降した。種池小屋への登りに差し掛かるとついに夏道の露出が増え、半分以上が雪に埋もれた種池小屋を過ぎるとしばらくの堅い雪ののちにガレの夏道が現れた。ここから爺ヶ岳南峰までは8割は夏道が出ており、かなり歩きやすくなった。人気の南尾根には多くの登山者が上り下りしており、この日初めての人を見かけた。 【爺ヶ岳南尾根】 南峰でアイゼンを外し、ザックデポにてさくっと中峰を往復したのち、全く雪の消えた南尾根を下降する。南峰に戻るころに2組ほど登ってこられたが、この日に中峰まで登ったのは自分が最後か。雪のない南尾根もジャンクションピークのあたりはまだ雪が残っており、多くのテントが置かれていたが、標高も2200mを下り、樹林のなかに入るとほとんど雪がなくなった。時折汚い残雪が現れるが、ほとんど樹林の尾根上の踏み跡を辿る。バリエーションとは言えヤブは開かれほぼ登山道と化している。そのまま柏原新道に合流して下山して完了。扇沢5時発の長野行に間に合わせるべく、最後は大急ぎで道を駆け下りた。2日目は朝からずいぶん気温が上がり、私が入るころまでに全て融雪したのだろうか。当日朝は雪が付いていたという記録を見かけた。 |
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