新穂高から双六岳、鷲羽岳、黒部源頭往復


- GPS
- 28:53
- 距離
- 43.3km
- 登り
- 3,352m
- 下り
- 3,354m
コースタイム
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 2:25
- 合計
- 8:44
- 山行
- 9:04
- 休憩
- 3:38
- 合計
- 12:42
- 山行
- 5:17
- 休憩
- 3:45
- 合計
- 9:02
2日目は岩苔乗越から黒部源頭への下りはほぼコースタイムになったが、岩ゴロゴロで足元も滑る為、ペースが上がりにくいコースと思う。ややキツめのコースタイムではないかと感じた。
■携帯の電波(ドコモ)
双六小屋の水場前はドコモが通じる(1〜3本立つ)。標高を上げなくても入った。
なお、テン場では通じない。
三俣山荘は通じない。鷲羽方面か三俣蓮華方面へ標高を上げる必要がある。
双六と三俣の稜線はずっと入る。
巻き道は水場付近で1本入った。それ以外の場所では出していない為未確認。
鷲羽岳の付近の稜線もやはり電波は入る。
黒部源頭方面は入らなかった。
小池新道は新穂高〜ワサビ平、秩父沢出合やシシウドヶ原、鏡池〜弓折〜花見平など、電波が入る所が多かった。
天候 | 1日目 晴れおよび霧、夜小雨、2日目 晴れ、3日目 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
双六と三俣の巻道で1箇所、足場崩れ、切れ落ちた場所あり(丸山からの尾根が張り出している付近)。足を置けそうな場所が踏むと崩れる為注意。足の置き場に迷う。最近崩れ落ちたのか? |
写真
誰かが踏み外しかけたのか、路肩が崩れ落ちたような痕跡がありました。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ハーフパンツ
スポーツタイツ
ロングパンツ
靴下
防寒着
雨具
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
ガスカートリッジ
ジェットボイル
シェラカップ
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
シュラフ
エアマット
|
---|---|
共同装備 |
2人用テント
張り紐
ハイドレーションタンク
ツェルト
LEDランタン
|
備考 | ストックを買おうか真剣に考えました |
感想
山を始めて数回目の友人と北アルプスへ。
個人的な黄金ルートと思っている、新穂高ー小池新道ー双六ー西鎌ー槍ヶ岳を考えたが、テント泊をしようという話になったため体力を考え双六に2泊することに変更した。
その代わり、鷲羽岳へ行き、黒部源頭も辿る欲張りプランを組んでみた。
<1日目>
夜行バスで新穂高着。友人は途中で時間がかかり到着はやや遅れる。7時過ぎ着。
お盆前の金曜朝だったが運良くP5を取れたとのこと。
結局スタートは8時となった。
笠新道入口でさっそく喉を潤し、わさび平で冷やしバナナをいただく。
こういう楽しさがあるのもこのコースの良いところだ。
秩父沢出合で再び大休憩。さらに高度を上げて秩父小沢の渡渉。これが最終水場となる。
体力不足や斜度、容赦なく照りつける日差し。秩父沢出合からシシウドヶ原までが一番辛かった。小池新道の整備が良さでこの有様だから、自分の弱体化を実感する。
鏡平ではコーヒーフロートをいただく。友人はかき氷を。
そしてアルファ米の昼食も食べる。
晴れていれば槍は見えるが残念ながら雲の向こう。
それなのに頭上は暑い。困ったものだ。
鏡平から弓折乗越までもまた登り、花見平でようやく霧が晴れ槍ヶ岳と出会う。
稜線を登ったり下ったりしながらヘトヘトで双六小屋へ。
運良くフラットな場所を見つけ設営。夕飯は気力が無いため小屋の軽食を食べて就寝。霧と小雨の夜だった。
<2日目>
翌日。朝食をテントで食べ、双六岳へ。今日の行程は長い。
日の出前の出発は出来なかったが小屋前で日の出を見て双六岳へ。
双六岳山頂で晴れてくれ、双六の稜線と槍を友人に見せられ満足する。
三俣蓮華岳山頂でオコジョ?小動物と遭遇。
三俣峠に降り、そこから三俣山荘へ。
2015年の海の日に行く手を阻んだ三俣峠すぐ横の雪渓の答え合わせもできた。
すでにこの時期には残っていなかったが、残ってる時期は雪渓のトラバースが方角的に正しく、当時他の人から言われた「雪渓を下るのが正しいのでは?」という声を聞かなくてよかった。
三俣山荘はハイマツの海に浮かぶ美しい小屋である。
ここでまた行動食を食べ休憩。エネルギー補給にジュースも一本飲む。
いよいよ鷲羽へ。
鷲羽山頂では360度の素晴らしい眺望。
ここで昼食にアルファ米を作り、食べ終えたら岩苔乗越に向かう。
双六のテン場がたまたま隣で道中も何度か抜いたり抜かされた2人組と遭遇。
雲ノ平へ行くか迷っているという。
ワリモ岳は初の鎖場のため、同行友人に声をかけて気をつけながら通過。
ここは谷側にナナメに層が入っており、晴れているからいいが雨の時は足元が滑りそうな具合である。
ワリモ岳北分岐で野口五郎から縦走してきた人に話しかけられる。
「先に1人、鷲羽の方に向かわなかったか?」うーん、どうだろう。記憶にない。
そう話すと、どうやら岩苔乗越の方に仲間を見つけた模様。
鷲羽へ行くならこっち!と大声で呼び戻していた。登り返すのも、大変だ……。
岩苔乗越では植物に詳しいパーティとすれ違い、黒部源頭へ。
40mも降りると水場があり、最も源流部の黒部川の水をいただく。
「キンキンに冷えてやがる」気分はカイジである。
が、楽しかったのもここまで。
冷たい水が横を流れているのはいいが、ゴロゴロで塗れた岩を下るのが疲れた体にはかなりハード。
暑さもあり、ボロボロになりながらどうにか黒部川水源地標へ。
下りでこんなに疲れるとは。
水源地標は黒部川の渡渉部よりやや三俣寄りの上がった所にあり、ここでも記念撮影。
美しい樹林を抜けて、三俣山荘へ戻り念願のケーキタイム。
チーズケーキとコーヒーをいただいたあと、近くの老夫妻とマスク越しに山談義。
ゆっくり日数をかけて鷲羽に水晶に黒部五郎にと回られているようだ。
どこの山が良かった、そんな話も山の楽しみの一つだと思う。
そろそろ出るか、なんて時に、なんとテン場が隣で鷲羽でも会った2人組と遭遇。
今日は三俣で泊まるとのこと。
挨拶をして我々は双六へ。頑張って三俣峠まで登り、巻き道へ。
巻き道は1箇所、丸山からの尾根が迫る地点で
誰かが滑落したか落石でも起こしたかのような路肩の崩れあり。
たった1歩、ナナメにせり出した岩を乗り越えるだけなのだが、ミスったら滑落間違いなしなので慎重に通過。
この時間でも巻き道で3人の単独登山者とすれ違う。
17時前に双六小屋に到着。ちょっと行動が長くなりすぎたことを反省。
この日は驚くほどぐっすりと寝られた。
<3日目>
テントから出ると満天の星空。
夜明け前から樅沢岳へ向かう。頂上からの日の出は素晴らしい光景。
ただ、一つだけよろしく無かったのが、頂上付近の踏み跡。
ルートから逸れて右にハイマツの中を上がる撮影ポイントはまだしも、その先のザレた斜面に踏み跡がついている。
さらに、そこを無理に通過して、草つきの斜面をよじ登り、日の出を撮影している人までいる。
ザレザレの斜面は滑落したら間違いなく大事だし、高山植物を踏み荒らすことにもなる。
それらの間違いルートに気づいてから戻り、西鎌尾根を多少進んだらよっぽど見晴らしがよく、登山者もかぶらずに撮影できるスポットが沢山あったので、そちらで撮る。
日が上がりきってから小屋へ降り、朝ごはんを作り、テントを畳んでゆっくりと撤収。
鏡平では槍と出会えず、林道へ出てからは足の痛みに耐えながら、13時過ぎ、新穂高着。
その後、友人の車に乗せてもらい、ひがくの湯に寄って食事をし、平湯から松本経由で帰宅。
久々の縦走だったが、やはり裏銀座方面は良いなということを再実感した山旅だった。
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