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Yamareco

記録ID: 4561116
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

新穂高から双六岳、鷲羽岳、黒部源頭往復

2022年08月05日(金) 〜 2022年08月07日(日)
情報量の目安: S
都道府県 富山県 長野県 岐阜県
 - 拍手
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
28:53
距離
43.3km
登り
3,352m
下り
3,354m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:19
休憩
2:25
合計
8:44
距離 13.2km 登り 1,618m 下り 166m
8:34
21
8:55
12
9:07
9:10
21
9:31
9:37
20
9:57
44
10:41
10:51
12
11:03
18
11:21
11:26
28
11:54
12:07
41
12:48
12:54
3
12:57
14:27
55
15:22
15:28
22
15:50
20
16:10
16:11
25
16:36
16:37
4
16:41
2日目
山行
9:04
休憩
3:38
合計
12:42
距離 15.2km 登り 1,398m 下り 1,400m
5:11
2
5:13
8
5:21
5:22
15
5:37
5:38
4
6:36
6:55
15
7:10
28
7:38
25
8:03
8:11
7
8:18
34
8:52
9:15
76
10:31
11:35
25
12:00
12:10
12
12:22
12:31
7
12:38
47
13:25
13:32
36
14:08
14:53
37
15:30
15:32
81
16:57
16:58
24
17:22
17:50
3
17:53
3日目
山行
5:17
休憩
3:45
合計
9:02
距離 14.8km 登り 362m 下り 1,809m
4:08
1
4:09
29
4:38
5:37
22
5:59
1
6:00
8:05
30
8:47
10
8:57
8:59
31
9:30
9:40
1
9:41
31
10:12
10:13
16
10:29
10:30
11
10:41
10:42
11
10:53
10:59
29
11:28
19
11:47
12:02
15
12:17
12:18
11
12:29
14
12:43
12:44
14
13:10
ゴール地点
歩き出しが遅くなったこともあり、暑さ+普段と違う荷物の重さ+体の鈍りでバテてしまった。
2日目は岩苔乗越から黒部源頭への下りはほぼコースタイムになったが、岩ゴロゴロで足元も滑る為、ペースが上がりにくいコースと思う。ややキツめのコースタイムではないかと感じた。

■携帯の電波(ドコモ)
 双六小屋の水場前はドコモが通じる(1〜3本立つ)。標高を上げなくても入った。
 なお、テン場では通じない。
 三俣山荘は通じない。鷲羽方面か三俣蓮華方面へ標高を上げる必要がある。
 双六と三俣の稜線はずっと入る。
 巻き道は水場付近で1本入った。それ以外の場所では出していない為未確認。
 鷲羽岳の付近の稜線もやはり電波は入る。
 黒部源頭方面は入らなかった。
 小池新道は新穂高〜ワサビ平、秩父沢出合やシシウドヶ原、鏡池〜弓折〜花見平など、電波が入る所が多かった。
天候 1日目 晴れおよび霧、夜小雨、2日目 晴れ、3日目 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
コース状況/
危険箇所等
双六と三俣の巻道で1箇所、足場崩れ、切れ落ちた場所あり(丸山からの尾根が張り出している付近)。足を置けそうな場所が踏むと崩れる為注意。足の置き場に迷う。最近崩れ落ちたのか?
新穂高温泉から登り始めます。合流に手間取り、遅い歩きはじめとなりました。
2022年08月05日 07:58撮影 by  iPhone 12, Apple
8/5 7:58
新穂高温泉から登り始めます。合流に手間取り、遅い歩きはじめとなりました。
2022年08月05日 08:43撮影 by  iPhone 12, Apple
8/5 8:43
暑いのでわさび平小屋で冷えたバナナを買って糖分補給。
2022年08月05日 09:25撮影 by  iPhone 12, Apple
8/5 9:25
暑いのでわさび平小屋で冷えたバナナを買って糖分補給。
林道終点から秩父沢方面を見上げる。10年近く前にもあの枯れ木はあった気がします。左俣のシンボル的存在。
2022年08月05日 09:58撮影 by  iPhone 12, Apple
1
8/5 9:58
林道終点から秩父沢方面を見上げる。10年近く前にもあの枯れ木はあった気がします。左俣のシンボル的存在。
秩父沢出合。かなり暑いので涼んでいる人がたくさんいました
2022年08月05日 10:41撮影 by  iPhone 12, Apple
8/5 10:41
秩父沢出合。かなり暑いので涼んでいる人がたくさんいました
バテバテになりながら鏡平到着。コーヒーフロートを注文。コーヒーの味もとても美味しい!槍は残念ながら雲の向こう。
2022年08月05日 13:00撮影 by  iPhone 12, Apple
1
8/5 13:00
バテバテになりながら鏡平到着。コーヒーフロートを注文。コーヒーの味もとても美味しい!槍は残念ながら雲の向こう。
シモツケソウって白いのもあるんですね。見事な咲き誇りぶりでした。
2022年08月05日 15:06撮影 by  iPhone 12, Apple
8/5 15:06
シモツケソウって白いのもあるんですね。見事な咲き誇りぶりでした。
弓折乗越。ガスガスでした。
2022年08月05日 15:24撮影 by  iPhone 12, Apple
8/5 15:24
弓折乗越。ガスガスでした。
笠方面の稜線は少し雲が消えてきた。
2022年08月05日 15:31撮影 by  iPhone 12, Apple
8/5 15:31
笠方面の稜線は少し雲が消えてきた。
花見平でようやく槍ヶ岳と会えました。
2022年08月05日 15:42撮影 by  iPhone 12, Apple
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8/5 15:42
花見平でようやく槍ヶ岳と会えました。
よく整備されています。遠くに双六小屋と鷲羽岳が見えてきた。この先の2622ピークをすぎると後は下りのみ。
2022年08月05日 16:00撮影 by  iPhone 12, Apple
8/5 16:00
よく整備されています。遠くに双六小屋と鷲羽岳が見えてきた。この先の2622ピークをすぎると後は下りのみ。
チングルマはほぼ綿毛になっていましたが、ここではハクサンイチゲとチングルマの両方が見られた。
2022年08月05日 16:01撮影 by  iPhone 12, Apple
8/5 16:01
チングルマはほぼ綿毛になっていましたが、ここではハクサンイチゲとチングルマの両方が見られた。
ブロッケン現象。実は初めてかも。
2022年08月05日 16:06撮影 by  iPhone 12, Apple
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8/5 16:06
ブロッケン現象。実は初めてかも。
もう目的地はすぐそこ。
2022年08月05日 16:29撮影 by  iPhone 12, Apple
8/5 16:29
もう目的地はすぐそこ。
朝はガスが濃かった。
2022年08月06日 05:03撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 5:03
朝はガスが濃かった。
双六岳への登りは巻道、中道の分岐を過ぎるとコバイケイソウの原になる。
2022年08月06日 05:41撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 5:41
双六岳への登りは巻道、中道の分岐を過ぎるとコバイケイソウの原になる。
意外と急な登り
2022年08月06日 05:49撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 5:49
意外と急な登り
双六の上にのぼると広々とした光景。裏銀座のハイライトとしてあまりに有名な素晴らしい景色
2022年08月06日 06:29撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 6:29
双六の上にのぼると広々とした光景。裏銀座のハイライトとしてあまりに有名な素晴らしい景色
丸山の稜線でまたブロッケンを見る
2022年08月06日 07:23撮影 by  iPhone 12, Apple
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8/6 7:23
丸山の稜線でまたブロッケンを見る
イワギキョウ
2022年08月06日 07:57撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 7:57
イワギキョウ
三俣蓮華岳名物、3県の三角点
2022年08月06日 08:02撮影 by  iPhone 12, Apple
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8/6 8:02
三俣蓮華岳名物、3県の三角点
丸山方面を望む。ここはカールがすごく綺麗
2022年08月06日 08:13撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 8:13
丸山方面を望む。ここはカールがすごく綺麗
三俣山荘が見えてきました。奥は鷲羽岳
2022年08月06日 08:36撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 8:36
三俣山荘が見えてきました。奥は鷲羽岳
2022年08月06日 08:47撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 8:47
ハイマツの海の中の美しい小屋。
2022年08月06日 09:17撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 9:17
ハイマツの海の中の美しい小屋。
かわいい標識。伊藤新道はいま復旧プロジェクトをやってるとか。(湯俣まで行くにはバリルート)
2022年08月06日 09:21撮影 by  iPhone 12, Apple
1
8/6 9:21
かわいい標識。伊藤新道はいま復旧プロジェクトをやってるとか。(湯俣まで行くにはバリルート)
鷲羽への急登。標高差400mくらいを登る
2022年08月06日 09:28撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 9:28
鷲羽への急登。標高差400mくらいを登る
初めて見る鷲羽池(前に来たときはガスで10m先も見えなかった……)
2022年08月06日 10:22撮影 by  iPhone 12, Apple
1
8/6 10:22
初めて見る鷲羽池(前に来たときはガスで10m先も見えなかった……)
鷲羽岳頂上。きつかった!
2022年08月06日 10:27撮影 by  iPhone 12, Apple
1
8/6 10:27
鷲羽岳頂上。きつかった!
祖父岳と雲の平方面。ここまで来ると薬師岳もだいぶ大きく見える
2022年08月06日 11:27撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 11:27
祖父岳と雲の平方面。ここまで来ると薬師岳もだいぶ大きく見える
ワリモ岳はガレガレで少し鎖場あり。
2022年08月06日 12:04撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 12:04
ワリモ岳はガレガレで少し鎖場あり。
岩苔乗越が見える。ワリモ岳北分岐の手前より
2022年08月06日 12:17撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 12:17
岩苔乗越が見える。ワリモ岳北分岐の手前より
岩苔乗越から標高差40mほど下った所が水場。黒部川の源流部。冷たくて気持ちのいい水
2022年08月06日 12:45撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 12:45
岩苔乗越から標高差40mほど下った所が水場。黒部川の源流部。冷たくて気持ちのいい水
ずっと横は黒部の源流の沢です。岩がかなりゴロゴロで道幅も広くないので、下りでも意外と大変です。
2022年08月06日 12:55撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 12:55
ずっと横は黒部の源流の沢です。岩がかなりゴロゴロで道幅も広くないので、下りでも意外と大変です。
岩苔乗越ー黒部源頭はトリカブトが山ほど咲いていました
2022年08月06日 13:07撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 13:07
岩苔乗越ー黒部源頭はトリカブトが山ほど咲いていました
三俣山荘でお茶。これも旅の目的のひとつ
2022年08月06日 14:22撮影 by  iPhone 12, Apple
1
8/6 14:22
三俣山荘でお茶。これも旅の目的のひとつ
三俣峠へ。帰りは巻き道で帰ります。
2022年08月06日 15:30撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 15:30
三俣峠へ。帰りは巻き道で帰ります。
一箇所だけ、意外と怖いなと思った所。斜めになっている石に足を置いてうっかり滑らすと多分そのまま滑落します。山側につかめる良い石や枝もあまりないので、重心を山側にしながら斜め岩を跨ぎました。
誰かが踏み外しかけたのか、路肩が崩れ落ちたような痕跡がありました。
2022年08月06日 15:59撮影 by  iPhone 12, Apple
1
8/6 15:59
一箇所だけ、意外と怖いなと思った所。斜めになっている石に足を置いてうっかり滑らすと多分そのまま滑落します。山側につかめる良い石や枝もあまりないので、重心を山側にしながら斜め岩を跨ぎました。
誰かが踏み外しかけたのか、路肩が崩れ落ちたような痕跡がありました。
水場付近。ここから正面を登れば分岐までは緩やかな道です。
2022年08月06日 16:16撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 16:16
水場付近。ここから正面を登れば分岐までは緩やかな道です。
巻道分岐に戻ってきた
2022年08月06日 16:55撮影 by  iPhone 12, Apple
8/6 16:55
巻道分岐に戻ってきた
日の出前に樅沢岳まで日の出を見に行く。
2022年08月07日 04:14撮影 by  iPhone 12, Apple
8/7 4:14
日の出前に樅沢岳まで日の出を見に行く。
綺麗に晴れてくれました。西鎌尾根が眼前に。
2022年08月07日 04:54撮影 by  iPhone 12, Apple
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8/7 4:54
綺麗に晴れてくれました。西鎌尾根が眼前に。
鷲羽方面も綺麗に見えます
2022年08月07日 05:19撮影 by  iPhone 12, Apple
8/7 5:19
鷲羽方面も綺麗に見えます
双六小屋のテン場は水はけよく平地も多く気持ちのいいロケーションでした。
2022年08月07日 08:03撮影 by  iPhone 12, Apple
8/7 8:03
双六小屋のテン場は水はけよく平地も多く気持ちのいいロケーションでした。
鏡池。残念ながら槍と出会えず
2022年08月07日 09:41撮影 by  iPhone 12, Apple
8/7 9:41
鏡池。残念ながら槍と出会えず
小池新道のゴールが近い
2022年08月07日 11:23撮影 by  iPhone 12, Apple
8/7 11:23
小池新道のゴールが近い
小池新道のゴール。ここからは林道歩き
2022年08月07日 11:28撮影 by  iPhone 12, Apple
8/7 11:28
小池新道のゴール。ここからは林道歩き
わさび平でオレンジをいただく。種無しで食べやすく最高でした
2022年08月07日 11:55撮影 by  iPhone 12, Apple
8/7 11:55
わさび平でオレンジをいただく。種無しで食べやすく最高でした
新穂高温泉着。この後、ひがくの湯で入って食べて帰りました。
2022年08月07日 13:10撮影 by  iPhone 12, Apple
8/7 13:10
新穂高温泉着。この後、ひがくの湯で入って食べて帰りました。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ハーフパンツ スポーツタイツ ロングパンツ 靴下 防寒着 雨具 着替え ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 ガスカートリッジ ジェットボイル シェラカップ コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル カメラ シュラフ エアマット
共同装備
2人用テント 張り紐 ハイドレーションタンク ツェルト LEDランタン
備考 ストックを買おうか真剣に考えました

感想

山を始めて数回目の友人と北アルプスへ。
個人的な黄金ルートと思っている、新穂高ー小池新道ー双六ー西鎌ー槍ヶ岳を考えたが、テント泊をしようという話になったため体力を考え双六に2泊することに変更した。
その代わり、鷲羽岳へ行き、黒部源頭も辿る欲張りプランを組んでみた。

<1日目>
夜行バスで新穂高着。友人は途中で時間がかかり到着はやや遅れる。7時過ぎ着。
お盆前の金曜朝だったが運良くP5を取れたとのこと。
結局スタートは8時となった。

笠新道入口でさっそく喉を潤し、わさび平で冷やしバナナをいただく。
こういう楽しさがあるのもこのコースの良いところだ。
秩父沢出合で再び大休憩。さらに高度を上げて秩父小沢の渡渉。これが最終水場となる。
体力不足や斜度、容赦なく照りつける日差し。秩父沢出合からシシウドヶ原までが一番辛かった。小池新道の整備が良さでこの有様だから、自分の弱体化を実感する。

鏡平ではコーヒーフロートをいただく。友人はかき氷を。
そしてアルファ米の昼食も食べる。
晴れていれば槍は見えるが残念ながら雲の向こう。
それなのに頭上は暑い。困ったものだ。
鏡平から弓折乗越までもまた登り、花見平でようやく霧が晴れ槍ヶ岳と出会う。
稜線を登ったり下ったりしながらヘトヘトで双六小屋へ。
運良くフラットな場所を見つけ設営。夕飯は気力が無いため小屋の軽食を食べて就寝。霧と小雨の夜だった。

<2日目>
翌日。朝食をテントで食べ、双六岳へ。今日の行程は長い。
日の出前の出発は出来なかったが小屋前で日の出を見て双六岳へ。
双六岳山頂で晴れてくれ、双六の稜線と槍を友人に見せられ満足する。
三俣蓮華岳山頂でオコジョ?小動物と遭遇。

三俣峠に降り、そこから三俣山荘へ。
2015年の海の日に行く手を阻んだ三俣峠すぐ横の雪渓の答え合わせもできた。
すでにこの時期には残っていなかったが、残ってる時期は雪渓のトラバースが方角的に正しく、当時他の人から言われた「雪渓を下るのが正しいのでは?」という声を聞かなくてよかった。

三俣山荘はハイマツの海に浮かぶ美しい小屋である。
ここでまた行動食を食べ休憩。エネルギー補給にジュースも一本飲む。
いよいよ鷲羽へ。
鷲羽山頂では360度の素晴らしい眺望。
ここで昼食にアルファ米を作り、食べ終えたら岩苔乗越に向かう。
双六のテン場がたまたま隣で道中も何度か抜いたり抜かされた2人組と遭遇。
雲ノ平へ行くか迷っているという。

ワリモ岳は初の鎖場のため、同行友人に声をかけて気をつけながら通過。
ここは谷側にナナメに層が入っており、晴れているからいいが雨の時は足元が滑りそうな具合である。
ワリモ岳北分岐で野口五郎から縦走してきた人に話しかけられる。
「先に1人、鷲羽の方に向かわなかったか?」うーん、どうだろう。記憶にない。
そう話すと、どうやら岩苔乗越の方に仲間を見つけた模様。
鷲羽へ行くならこっち!と大声で呼び戻していた。登り返すのも、大変だ……。

岩苔乗越では植物に詳しいパーティとすれ違い、黒部源頭へ。
40mも降りると水場があり、最も源流部の黒部川の水をいただく。
「キンキンに冷えてやがる」気分はカイジである。
が、楽しかったのもここまで。
冷たい水が横を流れているのはいいが、ゴロゴロで塗れた岩を下るのが疲れた体にはかなりハード。
暑さもあり、ボロボロになりながらどうにか黒部川水源地標へ。
下りでこんなに疲れるとは。

水源地標は黒部川の渡渉部よりやや三俣寄りの上がった所にあり、ここでも記念撮影。
美しい樹林を抜けて、三俣山荘へ戻り念願のケーキタイム。
チーズケーキとコーヒーをいただいたあと、近くの老夫妻とマスク越しに山談義。
ゆっくり日数をかけて鷲羽に水晶に黒部五郎にと回られているようだ。
どこの山が良かった、そんな話も山の楽しみの一つだと思う。

そろそろ出るか、なんて時に、なんとテン場が隣で鷲羽でも会った2人組と遭遇。
今日は三俣で泊まるとのこと。
挨拶をして我々は双六へ。頑張って三俣峠まで登り、巻き道へ。

巻き道は1箇所、丸山からの尾根が迫る地点で
誰かが滑落したか落石でも起こしたかのような路肩の崩れあり。
たった1歩、ナナメにせり出した岩を乗り越えるだけなのだが、ミスったら滑落間違いなしなので慎重に通過。
この時間でも巻き道で3人の単独登山者とすれ違う。
17時前に双六小屋に到着。ちょっと行動が長くなりすぎたことを反省。
この日は驚くほどぐっすりと寝られた。

<3日目>
テントから出ると満天の星空。
夜明け前から樅沢岳へ向かう。頂上からの日の出は素晴らしい光景。
ただ、一つだけよろしく無かったのが、頂上付近の踏み跡。
ルートから逸れて右にハイマツの中を上がる撮影ポイントはまだしも、その先のザレた斜面に踏み跡がついている。
さらに、そこを無理に通過して、草つきの斜面をよじ登り、日の出を撮影している人までいる。
ザレザレの斜面は滑落したら間違いなく大事だし、高山植物を踏み荒らすことにもなる。
それらの間違いルートに気づいてから戻り、西鎌尾根を多少進んだらよっぽど見晴らしがよく、登山者もかぶらずに撮影できるスポットが沢山あったので、そちらで撮る。

日が上がりきってから小屋へ降り、朝ごはんを作り、テントを畳んでゆっくりと撤収。
鏡平では槍と出会えず、林道へ出てからは足の痛みに耐えながら、13時過ぎ、新穂高着。
その後、友人の車に乗せてもらい、ひがくの湯に寄って食事をし、平湯から松本経由で帰宅。

久々の縦走だったが、やはり裏銀座方面は良いなということを再実感した山旅だった。

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