鷲羽岳:黒部源流の夏休み


- GPS
- 50:16
- 距離
- 42.2km
- 登り
- 3,007m
- 下り
- 2,992m
コースタイム
- 山行
- 5:06
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 6:21
- 山行
- 9:04
- 休憩
- 2:51
- 合計
- 11:55
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 5:16
天候 | 18日:雨 19日:快晴 20日:雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
20日の下山時も空きだらけでガラガラでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般に良く整備された登山道で迷う場所や危険な場所は有りません。 ■コロナ禍の影響で山小屋は完全予約制、テント場は特定日予約制ですのでご注意を。またスタッフの感染等で急遽閉鎖になる場合が有りますので出かける直前に確認が必要です。 ■双六池、三俣山荘間の道は、巻道・中道・稜線道の3本有ります。稜線道は文字通り双六・丸山・三俣蓮華の山頂を全て通る道です。中道は双六岳のみ迂回して丸山・三俣蓮華の山頂を通ります。巻道は全ての山頂は通りませんが相当下まで下って登り返す道で決して水平道では有りません。強風雨の時以外は稜線道、または中道がお勧めです。(巻道は精神的に疲れます) ■わさび平小屋から鏡平小屋間で熊の目撃情報が多数有ります。通過には十分注意が必要です。 |
写真
ここで今日の予定を検討、雨が止まず時間も遅いため予定していた双六池までの行程を断念、途中の鏡平山荘に宿泊としました。(鏡平にテント場は無いため13,000円の出費が痛い!)
双六岳まで20分程なのでどうしようか迷いましたが、双六を回るとテント帰着が18時を回ってしまいそうなので諦めました。(実際は展望が期待できないのが大きな理由ですが)
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
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感想
※長文です、お暇な時に読んで頂けたら嬉しいです。
【黒部源流の夏休み】
■プロローグ
毎年夏には普段行きづらい黒部源流の山々、黒部五郎岳・鷲羽岳・水晶岳・雲ノ平などの山にテントを担いでのんびり行くことを楽しみにしております。
残念ながら昨年は天候不良と自身の体調不安で中止となってしまい、2年ぶりとなります。
今年からは仕事もリタイヤしましたので時間はたっぷり有り余裕で行けると思っていましたが、今年の夏は天候が不順で「記録的な大雨」ばかり、晴れても3日と持つことは無く、7月から毎日天気予報とにらめっこで出発の日を探っていました。
なかなか連続して天気の安定した日が無く気がつけば既にお盆も過ぎ、山では秋風が吹き始め「夏休み」どころでは無くなってしまいそうです。
2年続けて中止は何としても避けたかったので、初日の雨は覚悟の上で2日目からの晴れを期待して半ば見切り発車的に出発しました。
■初日
前日は久々に車中泊、新穂高登山者用駐車場の最上段を確保して気分良く就寝しました。翌未明、車の屋根を叩く大雨の音で目を覚まし外を見ると豪雨、雷まで鳴っています。雨は想定内でしたがまさかこんな大雨とは・・・。
出発予定の5時になっても豪雨は止まず車から出ることも出来ずに待機となってしまいました。今日の予定は双六池まで、決して長い行程では無いのですが4日分の食料が入ったテント泊装備が重いため休憩を入れて9時間から10時間程度と予想されるため、逆算して出発のタイムリミットは7時頃です。
しかし7時になっても大雨は収まらず、結局小振りになったには8時過ぎでした。
一瞬「延期」の文字も頭をよぎったのですが、ここで延期してもこの夏は安定した晴天は望めそうも無いため、取りあえず出発して先のことは途中で考える事としました。
予定より4時間遅れの9時過ぎに新穂高を出発。幸い雨は小降りになり雨具の上を着ただけで歩ける程になりました。雨で暑くないため比較的楽に進んでわさび平小屋到着、ここで今後の方針を考えました。当初の予定では双六池1泊三俣山荘2泊の3泊4日の行程でしたが、どう見ても今日中に双六池まで行くのは無理なので、途中の鏡平で宿泊、明日以降の天気予報で数日間晴れが続くなら三俣山荘にベースキャンプを張って鷲羽・水晶・黒部五郎を登り、晴れが続かないなら双六池にテントを張り鷲羽岳に向かう方針としました。
予定も決まって歩き始めると徐々に雨は強まり、秩父沢を過ぎシシウドヶ原に着く頃は本降りになってしまいました、午後から天気回復との予報に期待していたのですが、そう都合良くは行かないようです。雨の中黙々と歩き15時過ぎに無事鏡平山荘に到着しました。ここはテント場は無いので小屋泊ですが雨が強く、テント場が有っても小屋に泊まりたい様な状況になっていました。コロナ対策で大広間では無く一人ずつ仕切られたスペース、トイレも凄くきれいで乾燥室も有りやはり小屋は良いなぁと思わず日和ってしまいました。
■2日目
天気予報ではこの日は1日快晴に近い良い天気、午後になってもにわか雨の心配も少ないと願っても無い様な登山日和。だだし天気が良いのは今日だけで明日からはまた雨とのこと。三俣山荘にベースキャンプを設けて水晶や黒部五郎に行く案は来年のお楽しみとして、今日の好天を最大限活用して鷲羽岳を目指すこととしました。
朝4時頃外に出て見ると快晴の空に槍ヶ岳のシルエットと満天の星空でした。
朝食もそこそこに気分爽快で出発、少し寒いな?と思っていると何と木道の表面が凍っていて驚きました。着実に秋が忍び寄っているのを実感しました。
涼しさと大展望に助けられ余裕で弓折乗越へ、ここから双六池までは楽な稜線の道8時前には双六池に着いて早速テントを設営、必要最小限の荷物だけ持って鷲羽岳に出発しました。
意外にキツい双六岳の巻道を通って三俣山荘へ、時間が無いのですがここの展望食堂でジビエ料理を食べるのを楽しみに来たので、躊躇無く展望食堂に向かいました。あいにくジビエ料理は売り切れでしたが、窓から見える槍ヶ岳の大展望を眺めながら贅沢な時間を過ごしました。
三俣山荘から鷲羽岳は容赦ない急登が1時間以上続きます、それでも軽い荷物と何よりも雲一つ無い大快晴に助けられ思いの外苦労せず山頂に立つ事が出来ました。
鷲羽岳は今まで10回以上は登っていると思うのですが、今までで1.2を争う様な素晴らしい展望が広がっておりました。
黒部源流の奥深い山、今年もまたここに来ることが出来た喜びを噛みしめました。
すぐそこに見える水晶岳も気になるのですが、既に時刻は14時近くさすがにこれ以上進むのは無謀と諦め来年のお楽しみとしました。
帰りは三俣蓮華岳に登って双六岳の台地から夕陽の槍穂高を見るのを楽しみに進みましたが、早々に槍穂高は霧に隠れ、三俣蓮華岳を過ぎて丸山に取り付く頃には稜線も時々ガスに覆われる様になってしまいました。まあ。鷲羽岳で十分堪能したので双六岳まで欲張っても仕方が無いとすぐに諦めが付き、中道から双六池のテントに帰りました。
■最終日
午前9時頃までは天気が持つとの予報も有ったのですが、朝からテントを打つ雨の音で目が覚めました。
ある程度予想してましたし、何よりも昨日素晴らしい天気で大満足だったので雨に落ち込むことも無く、涼しくて良いや!とポジティブに考えられました。
小雨の中テントを撤収して下山、予報より天気の崩れが早まった様で雨が上がることは無く、次第にガスに飲み込まれて視界も閉ざされてしまいました。
鏡平、シシウドヶ原、秩父沢と順調に下り小池新道入口へ、わさび平小屋につく頃は容赦ない本降りの雨となってしまいました。
結局行きも帰りも終始雨に降られる山行となってしまい、当初予定した4日間の予定が3日間に短縮、登れたのは鷲羽岳だけとなってしまいましたが、達成感・満足感のある楽しい「黒部源流の夏休み」となりました。
来年は雲ノ平から高天原の温泉に行こうか?など、1年後の予定をあれこれ考えながら雨の中下山しました。
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