槍穂(撤退)のち西穂高岳


- GPS
- 10:13
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,206m
- 下り
- 1,139m
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【1日目】 駐車場5:40−6:55穂高平避難小屋(撤退)8:20−9:35ロープウエイ新穂高温泉駅ー西穂高口駅10:50−11:45西穂山荘 【2日目】 西穂山荘8:20−8:35丸山−9:10独標9:15−9:45ピラミッドピーク−10:25西穂高岳10:30−11:40独標−12:30西穂山荘13:35−14:30ロープウエイ西穂高口駅 |
写真
感想
新穂高温泉から槍ヶ岳、大キレットを行き奥穂高岳、白出のコルから白出沢で新穂高温泉へ下る2泊3日の山行。
山には雲がかかり展望はないが、雨は降っておらず期待を込めて出発。
蒲田川右俣谷沿いの林道を行くと、夏道コースが現れそこへ入る。
間もなく穂高平避難小屋というところで雨が降り出し、次第に本降りに・・・
穂高平避難小屋で休憩していると、下山してきた年配の男性に声をかけられた。
「滝谷の本来の徒渉場所は、あまりにも増水が激しく渡れそうもないので、30メートルくらい下ってようやく渡れそうなところをみつけて渡ったが、それでも膝まで水につかりながらようやく渡れた」とのこと。
渡れたとしてもこの天気、しかもその後の行程も長く、濡れるリスク=低体温症を考えると無理していくのは得策ではないと考え、勇気ある決断ということで撤退することに。
とはいうものの3日間の山行はまだ始まったばかりであり、帰宅するという選択はない、ということで、予定を変更して西穂高岳へ行くことに。
新穂高ロープウェイは手荷物が6kgを超えると別料金、ということで、乗車券売り場の秤でザックを計量。
なんと、山小屋泊にもかかわらず17kg?!
テント泊なら何キロになったんだろうか・・・
10時ちょうど新穂高温泉発、しらかば平で2階建てに乗り換えて、10:25西穂高口駅到着。
播隆上人に手を合わせ、西穂山荘へ向かう。
アップダウンを繰りかえし、急登もはさみながら1時間弱で西穂山荘到着。
宿泊の受付は13時からということで、散策も考えたが展望はなく天気もすぐれないので、別館レストハウスで時間をつぶすことに。
レストハウスの店員に勧められるがままに生ビール&炙りチャーシューを注文し、2,400メートルの高所でしかも真昼間から酒盛り(^^)
宿泊の受付を済ませ、今度は缶ビールとウインナー盛り合わせで仕切り直し。
15時ころ部屋へ戻り、夕食まで時間があるなぁと思いながら横になるとzzzz
考えてみれば今日の睡眠時間はわずか30分。よくここまでもったなぁという感じ。
夕食時間の館内放送で目が覚め食堂へ。
チキンステーキに豚汁、おいしかった。
昼寝の甲斐あってか、消灯時間の21時になっても眠気はない。おまけに同部屋のいびきの合唱でなかなか寝付けない。といいながらも、いつの間にか眠っていたzzzz
2日目、ご来光を期待して3時半起床。
目は覚めたものの、雨音が激しい・・・
ということで、布団から出ることなく2度寝zzzz
5時半、朝食時間ということで布団から出て食堂へ向かう。
朝食は、煮魚・肉の佃煮・卵焼き・茄子の味噌汁とこれまた豪勢。
食後、レストハウスでコーヒーを飲みながらのんびりと過ごす。
8時半チェックアウトということで、ザックを外の保管場所へ写し、サブザックに行動食・飲み物を入れ西穂高岳を目指す。
丸山までの道中で3組の下山者とすれ違った。3組ともが「風が強くて独標より先は無理と判断して引き返した」とのこと。ここまできて西穂高岳の頂上も踏めないのか?!と、テンションが下がった。
とはいうものの、自分たちの目で体で確認すべく先へと進む。
ケルン帯を過ぎるとすぐに、2,452メートル西穂丸山到着。
ガレ場の急登を行き、雲で視界のない中マーキングを頼りに進むと、雲の切れはじめ独標が見えた。
独標までの道のりは険しそう。はやる足を抑え慎重に進む。
9:10、2,701メートル西穂独標到着。
岩に「11峰」と書かれているのを見て、西穂高岳頂上まで13の峰があることを思い出した。12峰はどこにあったのか・・・
そうれはそうと、すれ違った3組が言うほど風は強くない。弱まったのか、それとも感覚の違いか。
いずれにせよ、まだ行けると判断し、視界はないが先へと進む。
独標から10峰へは、岩場の急降下からスタート。
ここからは緊張の連続だった。
そんな中、色とりどりの花には癒された。
8峰のピラミッドピーク到着時、横殴りの大粒の雨が降っていた。
西穂山荘の支配人が「雷に注意」といっていたことを思い出し、これが雹に変わったら本当にやばいと思いながら、ピークごとに行くか引き返すかをムーさんと何度も確認した。
そして7峰、6峰を通過し、5峰は確認できず、4峰、3峰を通過すると、主峰西穂高岳が確認できた。
しかし、横殴りの大粒の雨は勢いを弱めず、ここで引き返すべきかと思ったが、ここまできたらという思いのほうが強く、意を決して頂上を目指した。
頂上直下の急斜面を慎重にクリアし、10:25、2,908.6メートル西穂高岳頂上到着。
奥穂高岳へとつづく稜線、ジャンダルムは雲の中で全く見えず・・・
昨晩、同じテーブルで夕食を共にした老夫婦を頂上直下で追い抜いたが、その二人も少し遅れて頂上に到着したので、お互いにツーショット写真を撮りあい、無事に下山することを約束し先に下山開始。
13峰のうち見逃した峰や通過しただけの峰を改めて確認しながら下山した。
もちろん、花を愛でるのを忘れずに(^^)
12峰までは確認できたが13峰は確認できず・・・
ということで、丸山を13峰にすることにした。
西穂山荘に戻り昼食。名物の「西穂ラーメン」で空腹を満たした。
13:35ロープウェイ西穂高口駅に向け下山開始。
と同時に、あたりに雷鳴が響き渡った。
稜線上でなくてよかったと胸をなでおろしながら駅へと向かった。
途中、雨の中崩壊した登山道を西穂山荘の支配人が修復作業していた。こういった作業が我々の安全登山につながると思うと頭が下がる。
道中振り返ると、西穂高岳の全貌が姿を現していた。
西穂高口駅に着くと雨もすっかり上がり、あたりの山々も雲から顔を出し始めていた。
ロープウェイの中からは、西穂山荘から西穂高岳への稜線や焼岳、若干雲をまとった笠ヶ岳、残念ながら顔を出さなかった槍ヶ岳など、北アルプスの主峰が拝めた。
下山後は、ロープウェイ新穂高温泉駅のすぐ脇にある「奥飛騨の湯」で2日間の汗と疲れを癒した。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する