木曽駒ヶ岳・空木岳


- GPS
- 20:12
- 距離
- 30.9km
- 登り
- 3,066m
- 下り
- 3,611m
コースタイム
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 6:52
- 山行
- 12:27
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 13:10
天候 | 11/3快晴強風、11/4霧爆風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
2022.11.03~04
【木曽駒ヶ岳・空木岳】
今回は、祝日と年休を活用して、一泊二日で中央アルプスを縦走してきた。
厳冬期前、今シーズンおそらく最後のアルプス。
これまでアルプスは北と南ばかり登ってきた。なんだかんだ、中央は今回が初。
1日目(11/3)
前夜に千葉でレンタカーを借り、未明に菅の台バスターミナルに到着。マイカー規制あるので、バスターミナルから先はシャトルバスに乗り換える必要がある。
仮眠をとった後、受付でチケットを購入。シャトルバスで登山口の北御所へ。紅葉シーズンの祝日とあって、バスは満席だった。しかし、北御所で降りたのは私一人。残り全員はロープウェイを使って登るよう。
北御所登山口からしばらくは、紅葉を楽しみながら平坦な林道を行く。一時間ほどで、蛇腹沢登山口の看板が見えてくる。ここから本格的な登山道が始まる。序盤は樹林帯の中をひたすら登っていき、標高を一気に上げていく。途中清水平で小休止を挟みながら登っていくと、やがてうどんや峠に出る。
うどんや峠からは東西に伸びる稜線を西に向けて歩いていく。次第に展望が開けてきて、明日登る空木岳が見えてくる。
2500m付近までくると、そこから先は登山道が雪道となる。一週間前のヤマレコ見た時はこんなんじゃなかったはず…。最近降ったのだろうか?
12時33分、伊那前岳登頂。左には岩の荒々しいピークが特徴的な宝剣岳、右には本日のメインピーク木曽駒ヶ岳が見える。
間もなくロープウェイ利用者が登ってくる乗越浄土に到着。ここからは人の多い道となる。
天気が良かったので、宝剣山荘前にザックをデポし、空身で宝剣岳ピークを目指す。鎖場の連続の急坂なので注意しながら登る。13時27分、宝剣岳登頂。山頂は足の踏み場がほぼ無くスリル満点。展望は最高だった!
宝剣岳を下りデポした荷物を拾い、木曽駒ヶ岳を目指す。途中本日の幕営地である頂上山荘を経由するので、ザックは山荘前に置いていき、空身で山頂を目指す。
14時21分、木曽駒ヶ岳無事登頂。山頂からは、飯豊連峰、北ア、八ヶ岳、南ア、富士山、中央ア南部、御嶽山と360度の大パノラマを楽しむことができた。間違いなく、今シーズンで一番の眺望だった!
山頂からの景色を存分に楽しんだ後、頂上山荘にテントを設営。冬季期間に入り小屋の営業が終了していることもあり、テント場は私の一張のみ。もしかしたら、今日中央アで幕営しているのは私一人かもしれない(^^;)
夕暮れ時に再度木曽駒ヶ岳山頂に登り、夕焼けに染まる周囲の山々と、サンセットを一人贅沢に楽しんだ。
テントに戻った後、夕飯を食いながら一人宴会をし、20時に就寝。
2日目(11/4)
2時15分起床。昨夜から今朝にかけて爆風が吹き、テントが飛ばされるんじゃないかと気が気でなく、あまり寝られなかった。この日は超ロングコースなので、寝ぼけながらも朝食のパスタをしっかりと腹に入れ、出発の支度をする。風にあおられ撤収に手こずり、予定の30分遅れの4時30分、ヘッドライトをつけて行動開始。
本日は南北を走る主稜線を空木岳まで南下し、バスターミナルに下山する行程。当所は宝剣岳を越える予定だったが、昨日下見してフル装備での通過は危険と判断し、一旦千畳平駅までくだり極楽平へ上がるまき道を利用した。
極楽平からは空木岳に向けて、濁沢大峰、檜尾岳、熊沢岳、東川岳を経由しながらひたすら南下していく。天気ナビの予報だと一日晴れのはずなのだが、実際には爆風、ガスガスのバットコンディション。更に登山道には雪が降り積もり極寒。アップダウンが激しく、心身共にダメージが大きい。まるで修行道。無心になりながらひたすら南下していく。
唯一心の励みになったのは、道中冬衣のライチョウさんを3羽も見られたこと。白いモフモフが実に愛らしく、疲れが癒された。復活プロジェクトを通じて放されたライチョウさんたちが、しっかり繁殖できてるようで心がほっこりした。
木曽殿山荘に下ったところから先は、いよいよ空木岳の最後の急坂。雪がついた傾斜のきつい岩場、氷がついた鎖場等危険箇所が続くので注意して通過していく。
12時37分空木岳登頂。昨日とは一転360度のガス。そして爆風吹き荒れ寒い。時を同じくして、菅の台から登ってきたお兄さんがいたので、記念写真を撮ってもらった後、すぐに下山開始。
2500m付近までは雪の道が続くので注意が必要だが、下山で辿る尾根は東側に延びているので、西側から吹き上げてきてくる爆風は幾分穏やかで歩きやすかった。
とはいえ、下山途中から疲労が大分たまりペースがあまり上がらない。若い頃は20kgオーバーのザックを背負って平気に一週間位縦走してたのに…。体力不足が否めない(^_^;)
途中で日没してしまったので、ヘッドライトを装着。バスターミナルまであと少しだし、焦っても仕方ないので、怪我しないようにゆっくり下山していく。
17時44分無事にバスターミナルに無事下山。超ロングコース&悪天候で疲労困憊。こんなに疲弊したのはいつ以来だろう。最近は日帰り山行が続いていて、軽い荷物に慣れてしまっていた。たまには泊まり掛けでテント担いだりして、重い荷物に慣れないとダメなようだ(^_^;)
今年のアルプス山行はおそらくこれで終了。今年も、沢山の経験を積ませてくれたアルプスに感謝。また来年もよろしくお願いします!
補足
今回の行程はかなり長く、所要時間の個人差がかなり大きいと思います。体力と装備の準備を十分に行うと共に、時間に余裕を持った計画をたてた方が良いと思います。
また、2500m越えた辺りから20〜30cm程度の積雪があります。今回私は軽アイゼンを少し使った程度で、ほとんどの道をアイゼンつけずにいけましたが、これから登られる方は、雪道歩行の装備も十分にした方が良さそうです。
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