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Yamareco

記録ID: 495267
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

剱岳(立山三山〜別山尾根〜剱岳)

2014年08月13日(水) 〜 2014年08月15日(金)
 - 拍手
子連れ登山 k-nambu その他1人
GPS
51:00
距離
13.9km
登り
1,501m
下り
1,501m

コースタイム

1日目
山行
4:40
休憩
2:00
合計
6:40
8:00
50
室堂
8:50
9:10
50
一ノ越
10:00
10:40
20
雄山
11:00
11:40
20
大汝山
12:00
12:10
40
富士ノ折立
12:50
13:00
60
真砂岳
14:00
14:00
40
別山
14:40
剱沢キャンプ場
2日目
山行
6:20
休憩
4:10
合計
10:30
4:30
20
剱沢キャンプ場
4:50
5:00
30
剣山荘
5:30
5:40
50
一服剱
6:30
6:30
50
前剱
7:20
7:40
20
剱岳
8:00
8:00
30
前剱
8:30
8:40
50
一服剱
9:30
9:50
20
剣山荘
10:10
13:00
50
剱沢キャンプ場
13:50
14:00
60
剱御前小舎
15:00
雷鳥沢
3日目
山行
0:50
休憩
0:10
合計
1:00
9:00
20
雷鳥沢
9:20
9:30
20
雷鳥荘
9:50
9:50
10
ミクリガ池
10:00
室堂
天候 ※1日目 晴れのち曇り
     室堂ー立山三山ー真砂岳ー別山ー剱沢キャンプ場
※2日目 曇りのち雨
     剱沢キャンプ場ー剱岳ー剱沢キャンプ場ー剱御前小舎ー
     雷鳥沢ヒュッテ
※3日目 雨
     雷鳥沢ヒュッテー室堂
過去天気図(気象庁) 2014年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
8/12 21:00 東京出発
8/13 0:05  中央道 松本ICーR158ーR471ーR41
    3:00  立山駅駐車場
    6:30  立山ー美女平(ケーブルカー)
    6:45  美女平ー室堂(立山高原バス)
    7:40  室堂到着

東京から立山への一般的なアクセスは、関越道ー上信越道ー北陸道が一般的なルートであるが、なるべく最短距離を走りたい主義なので中央道松本ICより一般道で飛騨越えルートにて立山向かうことにした。高速料金30%OFFになるように東京を21時に出発し0時過ぎに松本IC下車。3時にバスターミナル最寄りの駐車場に到着するもほぼ満車状態。運良く一カ所空きがあり万事休す。始発6時のケーブルカーまで仮眠。4時半に目が覚め切符売り場に様子を見に行くもシャッターも閉まっており誰もいない。安心て5時20分に切符売り場に行くと既に長蛇の列でビックリ。始発から4番目発6時30分のケーブルカーになってしまった。この時期は、時刻表に関係なく状況に応じて臨時便をどんどん出しているらしい。
  
コース状況/
危険箇所等
【1日目】
・室堂ー一ノ越
 登山道と言うよりも整備された石畳の道。観光者がスニーカーで登っても大丈夫。室堂で既に森林限界のため、ここまで登るだけでも、登山未経験者にとっては満足が得られるはず。景色も抜群で、室堂一体が見渡せる。龍王岳の東には槍ヶ岳遠くは富士山までも見えた。

・一ノ越ー雄山
 ここから先が本格的な登山。ガレ場で浮き石もあり。一気に300m登るなかなかの急登。一ノ越から先はきちんとした登山靴で登りたい。雄山には神社があり、お守りなんかも買う事ができる。神社参拝は有料。

・雄山ー大汝山ー富士ノ折立
 いわゆる立山三山。ここから別山にかけての稜線歩きは最高に気持ちいい。剱岳を正面に見ながら歩き、『明日登るぞ!待っててくれ』とはやる気持ちを押さえながら歩く。ちなみに大汝山にある休憩所は、今夏上映中の『春を背負って』の舞台になった山小屋でもある。

・真砂岳ー別山ー剱沢キャンプ場
 別山からキャンプ場へは急坂。テント泊用の70Lザックの重さをひしひしと感じ、
ペースダウン。

【2日目】
・剱沢キャンプ場ー剱岳ピストン
 水だけトレラン用ザックに入れスタート。剣山荘までは3-4カ所の雪渓をトラバースする(アイゼン不要)。一服剱まではウォーミングアップといった感じであっという間に到着。ここからが、本格的な岩稜登山。最初の試練は5番目のクサリ場。カニのヨコバイと状況は似ている。足場をしっかりと確認しながら、あせらず進む。平蔵の頭、平蔵のコルを過ぎるとカニのタテバイ。しっかりしたクサリと杭が要所要所にあるので、登るのは難しくない。集中力を高め三点確保で確実に登れば問題はない。この高度感は一般登山道では最高クラス。タテバイを登りきり、更にガレ場を15分ぼど登るとようやく山頂に到着する。山頂に付いた頃にガスがかかってしまい視界なし。残念ではあったが、なんとも言えぬ充実感はあった。下りのカニのヨコバイは足場はしっかりあるが、見えづらいのがその難易度を高める。クサリを確実に持ちながらカラダを岩から離して足下を良く見て下りる。ヨコバイを過ぎても難所は続くため最後まで集中力を切らさずにキャンプ場まで戻った。剣山荘までたどり着き、ようやく安堵感が漂う。剱沢キャンプ場に戻ったと同時に雨が降って来る。往復約6時間の疲れか、そのままテントの中で1時間半ほど寝る。
 ちなみにヘルメット着用率は7-8割。槍、穂高の着用率を圧倒的に上回っていた。

・剱沢キャンプ場ー雷鳥沢
 雨もあがり出発。剱御前小舎までの登りは緩く助かる。雷鳥坂を下り、雪渓をトラバースし称名川の橋を渡ると雷鳥沢キャンプ場に着く。本来ならば、2泊目もテント泊の予定であったが、天気は下り坂で今晩から雨の予報。それもあったのと、また剱岳へ登った自分と息子(中1)へのご褒美も兼ね、雷鳥沢ヒュッテに宿泊。なんせ24時間露天風呂温泉に入れるのが魅力。

【3日目】
・雷鳥沢ー室堂
 この日は室堂に戻るだけ。山の朝は早く朝食は5時30分。だんだんと風が強くなってきており心配なのは天気であったが、NHK6時の天気予報では午前中は曇り午後から雨。それを確認してから9時出発を決定(これが後に大失敗)。再び温泉に入ったりと気分はすっかり観光旅行者になっていた。宿を9時に出発したと同時にポツリポツリ雨が降り始める。雷鳥荘に着く頃には本振りとなり風も5-10m。西からの強風により地獄谷より硫黄臭がかなり漂う。途中、雷鳥荘の人と思われる方が、『硫黄臭と強風に飛ばされないように注意して下さい』とアナウンスをしていた。ミクリガ池に着く頃には台風並みに風雨が強まりカラダが横に流され身の危険を感じた。風速20m前後はあったと思う。
 室堂に着く頃には更に暴風雨となる。あと1時間早く出ていれば・・・と後悔するも遅し。山の行動は早め早めが鉄則であることを身を以て学ぶ。
その他周辺情報 アフター登山は上市町にあるアルプスの湯まで移動(大人610円)。
茶褐色で入った瞬間からヌルヌルになる露天風呂と天然温泉に高濃度の炭酸ガスを溶かし込んだ人工炭酸浴泉の露天風呂がとても気に入った。
アフター温泉はトンカツかつ兵衛でディナー。
予約できる山小屋
室堂広場より立山三山
室堂広場より立山三山
室堂2,420m
一ノ越へ向かう石畳の山道
一ノ越へ向かう石畳の山道
雪渓をトラバース
雪渓をトラバース
室堂と奥に見えるは奥大日岳と大日岳
室堂と奥に見えるは奥大日岳と大日岳
一ノ越から見る北アルプスのランドマーク槍ヶ岳
2014年08月13日 09:08撮影 by  DSC-RX100, SONY
1
8/13 9:08
一ノ越から見る北アルプスのランドマーク槍ヶ岳
富士山まで見える
富士山まで見える
あの頂上が雄山
雄山の一等三角点
雄山の一等三角点
私と息子(中1)
立山最高地点3,015m大汝山
4
立山最高地点3,015m大汝山
大汝山の大汝休憩所
映画『春を背負って』で「すみれ小屋」として使われる
大汝山の大汝休憩所
映画『春を背負って』で「すみれ小屋」として使われる
今夏東映系で上映中
今夏東映系で上映中
立山三山の稜線歩きは気持ちが良い
立山三山の稜線歩きは気持ちが良い
富士ノ折立
真砂岳より剱岳を望む
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真砂岳より剱岳を望む
富士ノ折立を振り返って見る
富士ノ折立を振り返って見る
別山へ向かう稜線
別山へ向かう稜線
剱岳と剱沢キャンプ場
剱岳と剱沢キャンプ場
剱沢キャンプ場より望む剱岳
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剱沢キャンプ場より望む剱岳
明朝4時半出発 剣山荘へ向かう
明朝4時半出発 剣山荘へ向かう
ここで小屋の人に天気を確認
今日は曇りベースとの情報得る
ここで小屋の人に天気を確認
今日は曇りベースとの情報得る
一服剱の途中より振り返る
別山と剱沢キャンプ場が小さく見える
一服剱の途中より振り返る
別山と剱沢キャンプ場が小さく見える
最初の鎖場
この後、鎖場は13番目まである
1
この後、鎖場は13番目まである
一服剱より前剱を望む
本峰は隠れて見えない
一服剱より前剱を望む
本峰は隠れて見えない
浮石には乗らず、落とさずの注意が必要
浮石には乗らず、落とさずの注意が必要
ここを越えると、最初の関門渡りハシゴと5番目の鎖場
これをビビる人は引き返した方が良い
ここを越えると、最初の関門渡りハシゴと5番目の鎖場
これをビビる人は引き返した方が良い
4メートルのハシゴ
基本どこでもそうだが、落ちたらサヨナラ
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4メートルのハシゴ
基本どこでもそうだが、落ちたらサヨナラ
しっかりとした足場なので確実に
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しっかりとした足場なので確実に
遠くにタテバイを登る人が見えた
50mの岩壁は17階建ビルに相当する
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遠くにタテバイを登る人が見えた
50mの岩壁は17階建ビルに相当する
もちろんタテバイ以外にも難所は続く
もちろんタテバイ以外にも難所は続く
三点確保を確実に
三点確保を確実に
いよいよタテバイ
いよいよタテバイ
垂直の鎖場としてはおそらく日本一の難易度
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垂直の鎖場としてはおそらく日本一の難易度
山頂手前より よくもこんなところを登ってきたものだ
でも・・・ また折返すんだよな
山頂手前より よくもこんなところを登ってきたものだ
でも・・・ また折返すんだよな
山頂付近 手前より
前剱、平蔵の頭、剱沢キャンプ場、別山
山頂付近 手前より
前剱、平蔵の頭、剱沢キャンプ場、別山
登頂!剱岳2,999m
小窓尾根へのルート
小窓尾根へのルート
さぁー ヨコバイ
さぁー ヨコバイ
一歩が踏み出せば大丈夫
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一歩が踏み出せば大丈夫
足下が見えづらいので、カラダを離しながら確認
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足下が見えづらいので、カラダを離しながら確認
唯一の垂直ハシゴ
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唯一の垂直ハシゴ
平蔵コルから前剱は登りと下りでルートが違う
平蔵コルから前剱は登りと下りでルートが違う
ラスト鎖場
最後まで集中力を維持して
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最後まで集中力を維持して
改めて剱岳を振り返る
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改めて剱岳を振り返る
野営場管理所到着
病院と派出所を兼ねる
野営場管理所到着
病院と派出所を兼ねる
剣山荘到着。あぁー疲れた。
剣山荘到着。あぁー疲れた。
剱御前小舎は霧の中
剱御前小舎は霧の中
雷鳥坂を下りると雲の下に出る
雷鳥沢キャンプ場が見えてきた
雷鳥坂を下りると雲の下に出る
雷鳥沢キャンプ場が見えてきた
本日の宿 雷鳥沢ヒュッテ
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本日の宿 雷鳥沢ヒュッテ
なんと源泉は81.3℃
なんと源泉は81.3℃
露天風呂
別山乗越と雷鳥沢キャンプ場
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別山乗越と雷鳥沢キャンプ場
地獄谷コースは閉鎖
地獄谷コースは閉鎖
雷鳥荘あたりで本格的に雨が降り出す
雷鳥荘あたりで本格的に雨が降り出す
左手にいる雷鳥荘の人らしき方が、西風が強いため
地獄谷から来る火山ガスと暴風雨に注意と呼びかけている
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左手にいる雷鳥荘の人らしき方が、西風が強いため
地獄谷から来る火山ガスと暴風雨に注意と呼びかけている
血の池
本当に池が茶褐色していて不気味な気配
血の池
本当に池が茶褐色していて不気味な気配
とんかつ美味しかった。お腹いっぱい (^0^)
また、山に行こうね♪
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とんかつ美味しかった。お腹いっぱい (^0^)
また、山に行こうね♪

感想

<総括> 
百名山としては私44-45座目、中1の息子36-37座目 
トータルで考えて見れば、とても良い山行であったことには間違いない。
できれば、晴れた日にもう一度登ってみたい。
最終日の出来事は、山の教訓として勉強になった。

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