仙丈ケ岳、間ノ岳、北岳。。オヤジのテン泊、泣き笑い


- GPS
- 25:48
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 2,656m
- 下り
- 3,348m
コースタイム
- 山行
- 3:29
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 3:31
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 6:31
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 7:44
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 5:54
天候 | 9/1:小雨からどしゃ降り 9/2:小屋のご主人もビックリの晴天! 9/3:午前中は快晴、昼前からガス 9/4:頂上付近はガス、下山時は晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
8:00広河原-(南アルプスバス)-8:25北沢峠 750円 帰り:11:50広河原-(乗り合いタクシー)-12:15芦安 1,200円 15:00芦安-(山梨交通バス)-15:57甲府駅 1,090円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
メジャールートがほとんどなので。。あえて書くと。。 ・仙塩尾根の大仙丈ケ岳から三峰岳はハイマツやら樹林帯やらが多い基本的には下り道ですが、いくつものアップダウンがあって結構疲れます。 このコース、あまりにも人がいないのでかなり寂しい。。道はハッキリしてます。 途中の独標はとても展望がよく、お昼寝したくなります ・野呂川越分岐で両俣小屋への道は急斜で道が少し荒れてます。下りは良いのですが、改めて登りに使うとこの1時間で体力消耗 ・野呂川越から三峰岳までの縦走路は地味な上りばかり続き、辛かったかも ・仙丈ケ岳まで標高差1000mを登り、両俣小屋で全部貯金使い果たし、またまた間ノ岳まで1000m以上を登る。。もうちょっと楽な稜線歩きを期待した私が甘かったです |
その他周辺情報 | ・仙丈小屋はテン泊禁止です。1泊2食で8500円。生ビール800円!トイレは水洗で綺麗です ・両俣小屋は水が豊富。テント泊500円。燃えるゴミも引きとってくれました。 トイレは掃除が行き届いていて嫌な臭いもしませんでした ・北岳山荘はテント泊800円。風の影響を受けない場所として山荘の裏側、下手を推薦されました。こちらのトイレも水洗で綺麗です。 飲料水も受付入口手前に無料で頂けます。非常に嬉しいです ・広河原に下山後、乗り合いタクシーで芦安へ降りてバス停前の「白峰会館」日帰り湯を利用しました。700円。タオルと歯ブラシがセットで210円。 ボディーソープ、リンスインシャンプー、ドライヤー有ります。 風呂上りに食事や生ビール飲めます ・芦安から甲府行きのバスに乗るのは難しい場合があるそうです。土日の広河原14:30発は特に危ないとのこと。 今回はギリで座ることができました。。ラッキー! |
予約できる山小屋 |
仙丈小屋
|
写真
感想
天気予報を睨みつけて。。決死の覚悟で有休取って。。今年の目標達成の為に。。
若かれし頃のテン泊縦走をもう一度。
おいおい、大丈夫か? 天気はころころ予報変わるし。
まてまて、そもそも25年ぶりに50歳過ぎのおやじが急にテント背負って歩けるのか? 山は甘くないぞ。
ULって最近の雑誌でみるけど、25年前の道具まだあるし。。
ザックと寝袋、テントを新調して(それだけでも10万円以上するぞ)、身の程知らずの南アルプス3泊4日の山行を計画しちゃいました。
食料含めた総重量は19kg。マットも食器類もストーブも昔のまま。いいじゃんか使えるんだから。
それにしても、平日のお休みを頂けるだけで贅沢なのになんでまた山なのかね。
家族の猛烈なしろーい目を一身に浴びながら晴天予想の9月1週目でGO!
芦安〜広河原間が土砂崩れでバスが運行中止だったのが、ここにきて解除。
よしよし。。って、安心してたら9月から発車時刻が変わっとりますな。
平日は甲府発9:00しかない。こりゃダメだ。。。で芦安に前泊。
芦安に夕方入って。。っと。バスがない。交通の便が悪。
結局、路線バス終点場所から送迎してもらいました。
ああ、事前リサーチが足りないよな、出発前から気持ちで負けとるな。。
満を持して日にちを選んだのに。。9/1は雨。あちゃ。
雨の広河原でブルーな気持ちのまま、北沢峠行き8:00のバスに乗り込みます。
上下レインを着込んで、まあ今夜は小屋までだし。。と、しとしと雨の中を出発します。
ザックが重い。。ガスで何も見えない。。休日は花形ルートの仙丈ケ岳でも平日のこんな天気で人もいない。。テンション上がりませんなぁ。
それでも藪沢分岐で雨が小康状態に。なら小仙丈ヶ岳経由の尾根道で。
この何十年経験したことない重さで腰がふらつき、既にヘタレながら小仙丈ケ岳へ到着。あー標高の看板立て替えられてるんですね。南アルプスは隆起してるんですな。
まずは休憩っと。。んん?ポツポツ。。あれ?ババババ、ザァー。。!!
げぇ〜いきなり本降りですか。尾根上でオヤジは逃げ場なし。
早く、早く小屋へ。。どこ〜小屋は。休憩中止。レインの機能不全状態で小屋に到着した時には蒸れで全身びしょぬれでした。
優しく迎えてくれた仙丈小屋はストーブが炊いてあり素敵すぎ。
この日、素泊まりの方を含めて8名が宿泊です(次の日は40名らしい)
外は土砂降り、あ〜もう明日もこんなんなら下山だ下山。もう嫌だ。。涙
雨が屋根を叩く音にため息つきながら7時に就寝しました。
4時過ぎに同宿の方の声「あー、凄い。満点の星だ」
ええっ!何? これは。。まるで台風一過のような空ですな。
小屋のご主人も最近に無い好天だと。本日下山の方は早朝に頂上まで往復されて。
小屋番さんも含めてもう全員興奮状態。すっごい快晴。
朝食頂いて6時過ぎに小屋を出発。とても素敵な小屋です。また来ますね。
天気が良いからテンション上がりまくり。
仙丈ケ岳、大仙丈ケ岳からの展望は。。それはそれは360度大パノラマ。
ううっ。。来て良かった。一人頂上で「凄い、凄い」を連発。
途中、同宿の若い男性も仙塩尾根を行くとのこと。休憩時や両俣小屋のテン場でもご一緒させて頂きました。
さあ、尾根を歩きます。本日は元気が良ければ一気に熊ノ平。ヘタレれば両俣小屋に降りる予定。まあ、歩き始めて2時間くらいで気持ちは両俣に決定してますな。
塩見岳はムボー。なら両俣に泊まって間ノ岳から農鳥岳、奈良田に下山でどうだ。
1人なのでルートを勝手な言い訳つけて変えとるな〜。
登山計画書はエスケープルート書いておいて。変更したら稜線上でFOMAメールの連絡してます。ドコモ、結構つながりますぞ。
ダラダラっとアップダウンのハイマツやら樹林帯を抜けて野呂川越分岐へ。
ああ、やっぱり両俣にしよっと。こっからさらに4時間なんぞ、ありえん。
嫌な予感の急な下りをヒイヒイ言いながら両俣小屋テン場に到着。
テント立てて、夕飯の下準備して、ビール飲んだら。。ああ、疲れた。。
はっ!寝た、今何時?もう17時過ぎじゃんか。慌てて夕飯作り。暗くなる〜
何か今ひとつ食欲がわかないけど、無理やり炭水化物つっこんで。
19時過ぎには川の音を子守唄に就寝。。って、やっぱり興奮して寝れませんな。
ああ、昼間からのテントライフ。。ノンビリ。。結局寝てただけじゃんか。
3時には起きて胃に無理やりラーメンねじ込んで、4:30には出発。
今日はまた登りが続くんだよな。農鳥小屋のオヤジさん、怖いかな。
昨日の嫌な予感の野呂川越分岐までの登り返し。シンドイ。実に辛い。
ヘッデンで道探しながら急登を初っ端でヘタレてしまった。ああ、もう無理。
今日の体力どうなっちゃうのよ。ここから三峰岳までの道が長いこと長いこと。
登って、ちょっと下ってまた登って。。また1000m登り返してんじゃんか。
おいおい、稜線歩きじゃないの?頭の中は早くテン場についてビール。。のことばかり。
それでも三峰岳に着いたころは天気も快晴で遠くにドーンと農鳥岳や小屋が見えます。まあ、天気も良いし。身体は辛いけどまあ許してやるぞー(誰に言ってんだ)
間ノ岳までの標高差200mのガレ場をヒーヒー言いながら山頂に到着。
あちゃ。。ガスって何も見えねぇ。先着されていた女性が「20分前は良かったんだけど」。なら20分待ってやるぜ。と、休憩の言い訳して座り込み。つっ、疲れた。
ガス。。晴れない。。お隣で休憩されていた男性と会話してら「農鳥も良いけど、折角だし北岳に行ったら?」「大門沢の下りより北岳から広河原のほうが時間も短いし」「明日天気良くないって農鳥おじさんが言ってたよ」
う〜ん、そこまで薦めて頂いたのなら、ここは北岳方面か。時間が短いって悪魔の言葉にヘタレた身体はもう全身で承諾しちゃってます。
仕方ない、北岳、行ってやるから待っとけ。こらこら楽してるだけじゃんか。
ガスの中、中白根山から北岳山荘へ。肩の小屋まで?あー無理無理。
北岳山荘で受付してビールを。。ひぇ〜美味い!
後はノンビリのテントライフ。。早くテント立てて。。
ガスの中、霧で外にいると濡れる。風も強くなるし。
3000m稜線で展望を楽しみながらゆったりした時間を過ごす。。全然ダメ。
結局、テントの中で持参した酒を1人飲み。何か寂しい。。
今夜が最後の夜なんですけど。本読んで酒と雑炊食べて19時に就寝。
って、これまた強風でテントがバタバタ。雨がザー。ううっ、テント大丈夫か。
怖いよ、寂しいよ。気持ちまでヘタレてきた。。酒だ酒〜
3:30に起きてテントを出ると〜!!! やっぱり霧。ガス。
だよな、そうだよな。そんな奇跡は起きんよね。
濡れたテントを強風と暗い霧の中、撤収。ブルー気持ちがマックス状態。
とぼとぼと北岳に向かおうとすると歓声が。。
ああ!丁度日の出と共にその空間のガスに隙間が。。
まるでお日様のお出ましに霧が引き下がったような。。ご来光!!
すっ、素晴らしい。まさかこの天気で見れるとは。。ううっ、また泣けてくる。
それに何と日本一も顔を出してくれました。ひやぁ〜もう感動です。
ありがとう、良い思い出になりました。
その後の北岳山頂は全くのガス。例のギャクを他の方々が連発してます。
ただ、2800m辺りから鳳凰三山がドーンと見えて。オベリスクも確認できました。
草すべりの急坂で嫌気がさしながら、肩の小屋、白根御池と過ぎて足がフラフラ。
広河原に到着後は自販機に走り、ジュースかぶりつき。
芦安の温泉でサッパリした後は。。「生ビール」! あ〜幸せ感じるなぁ。
帰りの甲府行きバスは運よく座れて、山行終了です。
テント担いで重いザックで3泊4日の泣き笑い。感動とブルーと。自然との一体感と都会暮らしのありがたさと。
ヘタレおやじとしてはまあまあ頑張ったかな。来て本当に良かった。
これに懲りずに来年は南部歩いてみたい。。テント。。いけるかな。
帰りの電車の中、平日の明るいうちに1人宴会やってるヒゲぼうぼうのオヤジはちょっと周りから浮いてましたな。
コメント
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watariganiさん、はじめまして。20数年ぶりのテン泊、興味深く読ませていただきました。私も、先日、20数年前のテントかついで、20数年ぶりのテン泊行ってきたところなので…。それにしても、いきなり3泊なんて、すごいというかムボーというか(笑)。少し勇気もらっちゃいました。
これからの季節、私の装備では寒そうなので、アルプスではなくて、もうちょっと低いところをテン泊…と思っています。
tsu-pmさま
初めまして!そしてコメントありがとうございます。
やはり若かれし頃のテン泊が忘れられずに(笑)、行かれたんですね。
仰るとおり、3泊はもう足腰がフラフラで安全登山上、危ないと感じました。ムボーでした。
でもtsu-pmさまの山行経歴を拝見すると私なんぞ足元にも及ばない感じで。。
おやじテン泊の会なんぞあれば、不安感をただの愚痴と酒で解消できますね。
話は変わりますが、「70年代のロック」。。私もです。。
「おやじテン泊の会」いいじゃないですか!機会があればぜひやりたいですね。
問題なのは、酒の量が増えて、荷物が重くなりそうなこと。
若い頃のテン泊の良さが忘れられずにムボーと判っていてもテン場に行きたい。。
本当に機会あればやってみたいですね。
現地集合だけど、どうせ現地は酒盛り。
実は今回の山行もナポレオン・コニャックを400ml持って行ったんですが。
足りませんでした。ビールも当然買ってたんですけど。
これじゃあ、軽量化には程遠いですね。。
本格的に寒くなる前にもう一度…、ということで、オヤジテン泊、来月中、下旬または11月の最初に考えています。もしよろしければご検討してください。
場所は、雲取山あるいは奥秩父あたりを考えています。
tsu-pmさま
コメント追加して頂いてたのにレスできずに申し訳ございませんでした。
(事情によりログインしておらず、確認を怠りました)
もうすっかり寒くなってしまって。。テン泊も冬装備でないと厳しくなってきました。
どこか既に紅葉&テントでお出かけになられたんでしょうか。
先になってしまいますが、暖かくなってご一緒できることを楽しみにしております。
重ねて返信が遅れた失礼をお許し下さい。
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