迷った山行、結局、赤岳、ハードな真教寺尾根、県界尾根
- GPS
- 07:38
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,398m
- 下り
- 1,388m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
鎖場を堪能した(?)赤岳
天気が良い予報。
今でも北アルプスに行けるのか?
穂高?
雪があるらしい。
それなら、仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳。
仙水小屋に泊まろう。
仙丈にも雪だって。
アー、どうしよう。
前から考えていた北八ヶ岳。
稲子湯温泉から硫黄岳、天狗岳まで足を延ばして見よう。
と、いうことで、前日8:00PMごろから、ばたばたと支度。
4:00起床。
この時点で、起きるのが遅い。
4:50自宅発
まだ、かなり暗い。
コンビニで朝食と昼食のおにぎり購入。
一路141号線を稲子湯温泉へ。
なんていっていたら、清里の道の駅辺りで、夜明けだ。
5:45ごろだったか。
稲子湯温泉までは、まだ30km近くある。
再び走り始める。
赤岳も見えていた。
そして、美ケ森の看板。
もう明るい。
稲子湯温泉に行くには、遅い。
ならば、赤岳に登ってしまえ。
それも今いる近くから。
すなわち、これまで鎖場の連続などから敬遠して、今年も見送る予定にしていた赤岳の真教寺尾根を登り、県界尾根を下る周遊。
さて、登山口は、随分前にある程度の確認をしてあった。
高根荘。
そこに登山者用に無料で開放された大きな駐車場。
6:20頃には、到着。
身支度整える。
6:45出発。
すぐに左に折れ、そしてすぐに羽衣池の看板が。
それに従う。
しばらくすると羽衣池。
水がほとんどない。
水が満ちていれば、きれいなのだろう。
階段状の登山道。
時折、水溜り。
かなり笹が多く、時折、登山道を隠すほど。
しばらくすると右にあるサンメドウスキー場のリフト最高点の横を通り過ぎる。
それから、しばらく行くと、左が崩れた賽の河原。
スキー場の客もここまでなら、足を延ばすのかもしれない。
7:20賽の河原着
7:35賽の河原発
富士山、南アルプス、赤岳の景色が開けるようだが、青空の下の赤岳は良いとして、南アルプス、富士山は、光の具合もあって、よく見えていなかった。
ただ、北岳、間ノ岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳、鳳凰三山は、すぐに見分けがついた。
樹林の中の狭い登山道を無言で進む。
時折、開けたところからは、これから向かう赤岳が朝日を浴びて、文字通り、赤茶けた岩塊をむき出しにしている。
その頂上に立つ、頂上小屋もよく見えるのだ。
屋根もよく光って見えた。
我慢して到着したところが、牛首山。
8:25牛首山着
休憩。
からすが。
だんだん鎖場のあるところに近づいているかと思うと緊張してきていた。
左を見れば、権現岳や三ツ頭、天女山の尾根が見える。
右を見れば、下ってくる県界尾根だ。
8:40牛首山発
すぐに扇山。
8:51扇山着
9:00扇山発
牛首山の後は、高度は稼がず、わずかに登ったり、下ったりしていた。
しばらくして2400mくらいになってくると、次第に岩っぽくなってきていたので、ストックをしまい、手と足を使えるようにした。
足もかなり疲れてきた。
この辺りから、体が睡眠不足であることを自覚しつつあった。
でもどうにもならない。
登るしかない。
さていよいよ、見た目には、垂直に近い壁のような岩稜を登るようになる。
鎖が次から次に出てくる。
先を見ると稜線はすぐそこにあるようだが、なかなか先に進まない感じだ。
息も上がり、鎖場では、鎖には、余り頼らず、手と足で三点確保して何とか、足をかける場所を見つけながら進んだ。
時折、ぐらぐらした岩をつかみそうになったが、動かない岩であることを確認しながら、登って行った。
こうしたことは命取りにもなりかねない。
とにかく慎重には、慎重を期した。
それにしてもすごい高度感なのだ。
この尾根にも、下りに使った県界尾根にも、全体を10に分けて、1/10から10/10まで位置がわかるように表示をしていた。
これが意外によかった。
さて、連続していた鎖場もやっと終わりに近づき、キレット、権現岳方面からの道を合わせ、それから、岩稜沿いに赤岳頂上へ。
やはりすごい高度感。
行者小屋、赤岳鉱泉も見える。
展望荘も下にある。
登ってきた、真教寺尾根も見える。
頂上にも天気に誘われてきたのか、10名ほどもいた。
日陰には、わずかに雪が見えたが、微風で穏やかだった。
以外に雲が多く、南アルプスも2600mくらい上を頭に出していた。
富士山もしかりだった。
北アルプス方面は雲がかかっていた。
11:11赤岳山頂
11:45赤岳山頂発
さて、頂上小屋の脇から始まる県界尾根を下る。
これが又、すごかった。
森林限界下部までは、ほとんど鎖と梯子。
県界尾根には、梯子が数基備えられていた。
余りにすごい、垂直に限りなく近い、急傾斜であったので、鎖を頼りに、それこそレンジャー部隊のように足を適切にかけながら、下りて行った。
だから、ほとんどいつも後ろ向きだった。
前向きに下りようとしてもガレがすごくて、すぐに滑ってしまう。
展望荘が目の高さになったかと思ったら、見上げるまでの高さに下りてきた。
危なげはなかったし、恐怖感はなかったが、かなり緊張はしていた。
凍結などしていたら、と思うと今度は、恐怖だろう。
グリップの効いたいい手袋が必要だ。
とはいえ、こうした核心部が永遠に続くわけではない。
やっと樹林帯に入ったのだ。
やれやれ。
でも油断は禁物。
13:36大天狗着
13:40大天狗発
高度を下げてくるとまた、笹原。
登山道を隠すので、登山道の様子がわからず、結構危ない。
それがかなり続くのだ。
小天狗を経て、県界尾根の分岐。
まっすぐ進めば、小海線の野辺山方面。
右に折れれば、清里駅方面。
当然、清里方面。
登山道を終われば、つまらない細い林道。
それから、スキー場の入り口付近に出て、それから車道を高根荘に歩いていく。
やっと高根荘。
14:42高根荘
観光バスが停まっていた。
体を拭いて、着替えた。
帰りも141号線から、須玉ICで高速に入り、17:00前には、自宅到着。
懸案であり、念願であった赤岳の山梨県側からの登山。
無事に終えることが出来て、とても気分が充実している。
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