空木岳 池山ルートそして千畳敷まで縦走する
- GPS
- 19:18
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 3,562m
- 下り
- 1,747m
コースタイム
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 2:09
- 合計
- 10:24
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 9:53
5:22 菅の台バスセンター
6:43 林道終点
7:35 タカウチ場
8:06-17 池山
8:30-36 池山小屋近くの水場
9:16 マセナギ
10:16 迷尾根
10:53-11:12 昼食
11:41-49 分岐
12:04-13:25 空木岳避難小屋
13:37 分岐
14:10 駒石
14:49-15:03 空木岳山頂
15:47 空木岳避難小屋
2日目
5:59 空木岳避難小屋
7:04-26 空木岳山頂
8:40-52 木曽殿山荘
9:21 東川岳
10:52-11:02 熊沢岳
12:55-13:04 檜尾岳
14:14-22 濁沢大峰
15:29 極楽平
15:51 千畳敷ロープウェイ駅
天候 | 1日目 晴れのち曇り 2日目 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
駒ケ岳ロープウェイ 千畳敷→しらび平 1210円 バス しらび平→菅の台バスセンター 820円 |
写真
感想
9月の中旬の連休を使って遠征をしてみることにした。
行先の候補は「空木岳」。
ここなら日帰り登山も可能だろう・・・
しかし、調べてみると池山ルートの出発点の「林道終点」までは
工事のために車では行けそうになかった。
林道にはある程度は路駐できるみたいだが、それもあんまり気が進まない。
ならば、確実に「菅の台バスセンター」の駐車場を利用することにした。
でも、それだと「林道終点」まで余分に歩かないといけない。
そうなるとタイム的に日帰りピストンは難しそう・・・
ならば、せっかくの遠征なので山中で1泊することにした。
それで、「空木岳」山頂下の「駒峰ヒュッテ」に電話で問い合わせしてみた。
すると、小屋のスタッフの方が言うには・・・
事前に予約は受け付けていないが、
私の希望する14日には相当の登山者が宿泊して混雑するので
むしろ少し下にある「空木岳避難小屋」を利用された方がいいのでは?
とすすめられた。
それに詳しく話をきくと「駒峰ヒュッテ」はカップラーメンを
売っているくらいで食事の提供もないらしい・・・
「食事がないなら小屋に泊まってもなぁ・・・」
地図を広げて私の心は池山ルートから登り「空木岳避難小屋」に泊り、
空木岳そして千畳敷まで縦走してロープウェイで下山するプランを描いた。
すると、すると当然だが今回は2日分の食料と寝具を担がないといけない。
重い荷物は辛い。今回は軽量化を目指すことにした。
寝具は削れないとして、食料は料理するのと片付けが面倒なのと
バーナーや食器が重いので、そのまま食べるだけのパンやお握りだけにした。
味に飽きるといけないのでチーズやサラミも用意した。
それに2日目の昼は腐りにくいであろうベルギーワッフル。
今回はストイックに・・・ 美味しいものは下界で食べよう・・・
水分は2日分で4.5ℓ用意した。(下山後は0.5ℓ余った。)
そして、数日前にルートのことやら小屋のことやらを最終確認していると
恐ろしい情報が目に入ってきた。
何と宿泊予定の「空木岳避難小屋」には幽霊目撃情報があり
けつこう、有名な心霊スポットらしい・・・
(でも、まあ当日は一人じゃないだろうし、大丈夫だろう・・・)
そして、当日・・・
1日目の朝は「菅の台バスセンター」の駐車場の車の中で迎えた。
前日の昼過ぎから車を運転してそこで車中泊をしたのだ。
それにしても、昨日は途中で事故渋滞に巻き込まれてしまって
思った以上に到着が遅くなってしまった。
(5時間くらいで着く予定が7時間もかかった。)
ようやく明るくなってきたのを待って5時20分ごろから
バスに乗るために並んでいるたくさんの登山者を横目に
私は「池山ルート」の登山口を目指して歩き始めた。
山頂までは2000Mの登りだ。先は長い・・・
それなりに軽量化をしてきたとは言え、やはり担いでいるザックは
いつも以上に重い。15−6キロはあるだろう。
まだまだ先は長いので途中でへばらないようとゆっくりと歩くことにした。
(でも、早めに避難小屋に着かないと寝る場所がなくなってしまう・・・・)
すると、歩き始めてうれしい誤算が・・・
「林道終点」には予想以上に早く着くことができた。
そこからは「池山」を越えてどんどん順調に高度を上げる。
「大地獄・小地獄」あたりは大峰に雰囲気がよく似ていた。
池山ルートは想像以上にたくさんの登山者が歩いていて
「空木岳」って人気の山なんだなと思った。
これも想像以上の早さで12時過ぎには「空木岳避難小屋」に着くことができた。
小屋の中に入ると、左奥にはザックが置いてあり、右の手前には寝袋に包まって
登山者が高いびきをかいて眠っていた。今の状況からして私は3番手だった。
とりあえず、ここまで来られたことに安堵して右の一番奥に荷物を置いて
私も床の上に寝転がって寝袋を広げて休むことにした。
それから1時間半後・・・
先客の高いびきの登山者は起きだして
これから「南駒ケ岳」に向かうと私に告げた。
私もまだまだ時間も早いし、気力も体力も戻ってきたので
そのまま荷物の半分を小屋に残して、とりあえず、山頂まで行ってみることにした。
一旦、下った「分岐」付近で初老の男性から「避難小屋」の混み具合を聞かれた。
その男性は今日は避難小屋までで、そこで私同様に宿泊予定らしい・・・
「まだまだ、数人しかいないので大丈夫ですよ」と答えた。
そして「私は右奥に荷物を置いていますから
よかったらその隣にでもどうぞ」と付け加えた。
これで何となく私の場所も荷物も守られている気がした。
下から登っている時から予想はされたが登り切った
「空木岳」の山頂はガスで展望はいま一つだった。
また、明日に出直すことにして一旦、避難小屋まで戻った。
帰ってきた避難小屋の中は人が一杯で、
隣には想像とおり先ほど会った初老の男性が寝ていた。
その男性と話をしていると京都に住む76歳の男性で
今日は娘婿と2人で来られたらしい・・・
明日は空木岳にのぼり稜線を北上して
千畳敷からロープウェイで下山するという私と全く同じルートだった。
隣になった縁でその男性とはいろんな話をさせていただいて
退屈することなく過ごせた。
おにぎりとパンと言う味気ない夕食を食べて
やがて夜は更けて私は眠りについた・・・
たくさんの登山者が寝ていたので「幽霊」の恐怖は感じなかったが
どうも枕の工夫が足りないのか頭の位置がフィットせずに寝苦しかった。
翌朝は4時ごろに周囲が騒がしくなり、目が覚めた。幽霊ではない。
登山達の出発の準備を始める音だ。
私はもう少し明るくなってから行動しようと思ったので
まだ、寝袋からは出ずに横になっていた。
隣の初老の男性はまだ薄暗い5時過ぎには私に別れを告げて小屋から外へと出ていった。
私はそれから1時間後に避難小屋をあとにして、山頂へと向かった。
2度目の「空木岳」の山頂はと言えば、昨日と違い空には雲がったが
360度の大展望で、遠くには北アルプスの雄「槍ヶ岳」。
そして遠くに「富士山」の山頂まで見えた。
たまたま隣でこの展望を眺めていた男性と話をしたが
この方は地元の方らしく
「何度かこの山頂にきたがこんなに展望があるのは初めてです。」
と私に語っていたので、空は曇っていたが展望のあるいい日なのだろう・・・
いつまでも、この景色を眺めていたかったが
先へと進まなければいけないので次は北へと稜線を歩き始めた。
もちろん、何も遮るもののない歩きながらの山の展望は目を楽しませくれたが
そこからの稜線歩きは予想以上のアップダウンで何度もピークを登っては降り、
しかも、ガレ場を下だり、鎖場もあったりで背負った重いザックが振られるし
狭い場所もあったりでザックに外付けしたマットが引っかかったりして苦労したり
またピークを登っては降りるでどんどん体力が奪われた。
思っていたよりもハードなルートで楽しめるよりも最後はぐったり・・・
予定よりも1時間遅れで「極楽平」にたどり着いた。
そこからは「駒ケ岳」の山頂までは遠くはなかったが
私にはそこを登る気力も体力もそして時間もなくて
目は眼下にあるロープウェイの駅を見つめていた。
そして「やっと家に帰られる」と言う安堵感に包まれていた。
救いはと言えば、時は連休最終日の午後の4時。
ロープウェイの利用者もまばらで待つことなく乗車ができた。
orisさん、こんばんは〜
最近天候が今イチな中、まずまずの好天と山を楽しまれましたね。
食事なんかでいろいろと葛藤する事あった様ですが、
結果楽しい2日間が過ごせて、羨ましいですわ!
そろそろ今年の遠征計画も、終わりを迎えて大峰台高でしょうか?
N氏とm氏をお誘いして、計画せねば成りませぬな!!
popoiさん
味気ない食事でしたがバーナーとか食器を持っていくと
どうしてもその分は重くなってしまいますので今回の食事で正解でした。
避難小屋では朝にコーヒーくらいは飲みたいなとは思いしたが・・・
それでも、準備や片付けの手間を考えると今回は楽でした。
青空はなかったですが、空木岳からの展望は遠くまで見渡せて満足でしたよ。
そうですね。また、全員集合したいですね。
その計画と話し合うという名目でまたオフ会しましょう。
素晴らしい山行でしたね!
怖いところもあったようですが、綿密な行動計画で、食事とか参考にさせていただきます。
無事のご帰還なによりです。
お疲れさまでした
s_fujiwara さん
実は空木岳から千畳敷までの縦走のルートは
「山と高原地図」にも危険マークもなかったので
あんまり調べていなくてぶっつけ本番でした。
予想以上にガレ場を登ったり下ったりで体力を消耗しました。
それに狭い場所を通過する個所もあり大きなザックは邪魔でした。
食事については味気なかったですが軽量化と準備・片付けの手間が省けて正解でした。
もし、このルートを行かれる際は軽量化はされたほうがいいですよ。
機会あればぜひです。
orisさん、こんばんわ。
歩き応えのあるコースですね!さすがorisさん。
歩くことを堪能して、眺望を満喫して(富士山 いいな〜)いらして
ぐったりした。と書かれておいでだけど、満足感や達成感を行間から感じました。
行きかえりの運転のことも考えると、タフだな。と感心します。
私も去年木曽駒を歩いてきました。(もちろんロープウェイ利用)
明治亭のソースカツ丼私も食べました。おいしかったですわ〜。
neko-obaba さん
今回は2日目は、ほんとに後半はぐったりで辛かったんですよ。
いつもは、多少しんどくてもラスト1時間くらいになると
山旅が終わるのがさみしい気持ちになるのですが
今回は最後まで「早く終わってくれ」と思いましたので・・・
でもでも、今振り返ってみれば充実感と達成感はありますね。
ですが、「もう一度同じルートを・・・」と考えると躊躇します。
来年にでも木曽駒ケ岳は行ってみたいですね。
空木岳は8月末にまったく同じルートを予定しておりましたがなかなかたいへんだったみたいですね。
健脚のorisさんでヘロヘロになられたのなら、いつも荷物の重い私などバテたことでしょう。
駒石は大きそうですね。
一回の食事の量、けっこうたくさん食べられるのですね。
ソースカツ丼おいしそう。
今回もorisさんの早め早めの行動が効いてますね。
キバラーさん
このルートはキバラーさんにもいつか行ってもらいたいルートです。
ただし、軽量化しないとバテますよ。
今回の食事は味気ないものでしたが量が少ないのは辛いので
質より量でたくさん持っていきました。
それでも、2日で残って家に持って帰ったのは
サラミ1本とワッフル1個だけだったので、結構たくさん食べたかも。
ロープウェイの利用が連休最終日の午後4時だったので
待つことなくロープウェイにもすぐに乗れ、バスにもすぐに乗れ
こまくさの湯も混んでなくてよかったですよ。
ソースかつ丼を食べたりで19時ごろまで駒ヶ根でゆっくりしていたのですが
23時半までには家に帰れましたよ。意外と近いなと思いました。
ORISさん こんばんは
先日の3連休はどこも混んでたようですね。
マイナーな?空木岳?避難小屋が満員になるほどですからねえ
おかげで恐怖の心霊レコがなく残念です。
metsさん
そうですね。
マイナーな空木岳もこの連休は大人気でした。
私が泊まった避難小屋は満員で中に入ることができなかった登山者が
避難小屋の近くにテントを張っていて朝起きたら外には10張くらいはありましたよ。
そんなわけでたくさんの登山者がいたので「心霊レコ」にはなりませんでした。
ここはmetsさんが平日の人の少なそうな日を狙って
「空木平避難小屋」に泊まっていただいて心霊レコを書いていただきたいと思っています。
当日は山頂近くの「駒峰ヒュッテ」もこの日は大盛況だったらしく
登山道で遭ったその日の宿泊者から話を聞くと定員オーバーの70人も泊まったらしく
管理人さんが管理人室まで宿泊者に提供して、ご自分は廊下で寝られたそうです。
こんにちは。スライドショー楽しませて頂きました。
空木岳から登られたのですねぇ。凄い・・・
何年か前木曽駒〜空木の周回をしましたが。
登りはほぼ動力の楽ちん。空木からは下るだけでもヨレヨレになりました。
登山口からバス停もやけに長く感じました
大したものです・・・少しわけてほしい・・・体力を
danpei さん
いやいや、最後はぐったりでしたよ。
私もロープウェイで千畳敷まで登ってから縦走して空木岳へ行って
それからバス停まで下山しようとも思ったのですが
やはり山には「登り」でいきたかったので、池山ルートを登ることにしました。
バス停から空木の山頂まで地味に2000Mの登りなので
冷静に考えると結構な高さの登りでしたね。
当日は早く行って寝場所を確保しないといけなかったので必死で登ってましたよ。
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