白山北方稜線イグルー泊縦走 〜大門山、大笠山、笈ヶ岳、三方岩岳〜


- GPS
- 25:05
- 距離
- 35.9km
- 登り
- 3,390m
- 下り
- 3,231m
コースタイム
- 山行
- 9:21
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 10:13
- 山行
- 9:51
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 11:10
- 山行
- 3:01
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 3:20
天候 | 14日 快晴(霧氷付き♪) 15日 快晴 16日 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
翌日ブナオ峠に繋がる福光上平線林道ゲート前に移動(2〜3分) ゲート前のスペースに駐車させて頂きました。 帰り 世界遺産バス http://www.kaetsunou.co.jp/company/sekaiisan/ 白川郷バス停 ⇒ 西赤尾 @750円 9:15 → 9:39 11:45 → 12:09 13:50 → 12:14 14:45 → 15:09 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・林道ゲート〜ブナオ峠 林道はまだ雪が残っており自転車は無理、ブナオ峠に繋がる東尾根は緩い斜面で広く展望も良い。雪量は充分あった ・ブナオ峠〜大門山〜見越山〜奈良岳 特に危険個所は無かったと思う、見越山への最後の登りが少し急斜面だったくらい ・奈良岳〜大笠山〜笈ヶ岳 大笠まではほぼナイトハイクにて良く分からないが危険な場所は無かった。 大笠から笈は鞍部から急斜面を繰り返し登る感じ、東側の巨大雪庇に注意必要。 雪は全て繋がっていたので尾根通しで進めた。 ・笈ヶ岳〜仙人窟岳〜国見山 シリタカ山に繋がる中宮ルート分岐から先が今回の核心部で細尾根のアップダウンを繰り返す感じとなる。急登やナイフリッジの連続。 雪はほぼ繋がっていたので尾根通しでなんとか進めた。 ・国見山〜瓢簟山〜三方岩岳 一気にレベル下がってたおやかな稜線区間。 三方岩岳への登りも比較的登りやすい。 ・三方岩岳〜馬狩ゲート 最初のトラバース部分が少し緊張するくらい、ほぼ夏道通り歩いた。 ■その他 足元はほぼアイゼンで1、2日目の午後雪が緩んできた時のみスノーシュー装着したが、結果的には無くても良かった。 携帯電波はほぼ繋がらなかった、初日宿泊の奈良岳は偶に繋がったが2日目の三方岩岳はほぼ圏外。稜線上に数ヶ所写真送れるくらい良い場所もあった。 |
その他周辺情報 | くろば温泉 600円 http://www.gokayama-kankou.com/contents4.html お風呂も良いが2階にある「じゅんちゃん食堂」がかなりおススメ。 ワンオペにて色々待たされますが、地の野菜を使った付け合せ美味しく食事のために立寄るのも十分ありだと思います。 |
写真
感想
適当に入れておいた有給込みの3連休に天候がバッチ重なった!。先ず決めたのはイグルー泊で2泊(もちろん別々)する事。
もうイグルー泊は10回以上やって来たが全て1泊2日。厳密にいうと過去に2回だけ2泊3日計画で行ったことはあったのだが、1回目は3日間山には居たものの2日目天候不良で同じイグルーに連泊、2回目は中日の天候悪化で縦走出来ないのが分かり2日目に下山して帰ってしまった。
しかし今回は初日、中日の予報バッチリなので余程の事でもない限り3日間山に居て別々の場所にイグルー泊すると決めていた。
行先は北アとかも候補にあったのだが前回登頂出来なかった笈ヶ岳に登りたい!、とにかくそう思った。自分は固執するタイプでは無いと思っているし残雪期の笈ヶ岳自体過去に登頂している。それでもそう思わせるのがこの山の魅力だろう。
流石に同じコースでは面白くないので、前回の事前調査で拝見したイグルースキー米山さんのルートを丸パクリして大門山から三方岩岳までの縦走コースに決めた。ここを歩けば白山連峰の赤線繋ぎが大門山まで伸びるので、そこも大きかった。
初日はブナオ峠に繋がる林道ゲート前を4時過ぎ出発。雪量もあったので途中から尾根に上がろうとするも取り付きを間違え散々薮漕いだ挙句林道に戻るという大失敗。気を取り直して登った尾根は歩きやすく展望も良かったので気も晴れた。やっぱ林道歩きではつまらないので登って正解だった。
ブナオ峠からは霧氷天国♪。「なんか悪い事したっけ?」は頻繁に思ったりするが「なんか良い事したっけ?」と思うのは久しぶり、急登もさほど苦にならなかった。
大門山到着が10時となり今日大笠までは無理と分かった。順調に進んだら大笠を超え千丈平で泊まってみたかったが諦める。14時過ぎに奈良岳登頂、大門山より更に展望が良く、遠くに白山まで見えたので少し早かったけど初日はここまでとした。よって時間に余裕あったはずだが何故かイグルーの出来栄えは過去最低だった。
2日目は大笠で御来光鑑賞から逆算して4時出発予定も30分ほど遅刻。見事に大笠山手前で日の出となり、やっちまった感あったがブルーアワーと月明かりに照らされた大笠は滑舌に尽くし難いほど美しかった。
御来光鑑賞後少し登って大笠山登頂、約2週間前はガスガスだったが今回は快晴で風もなくパーフェクトだった。
そしてここから前回歩けなかった笈ヶ岳へ向かう。今回のコースを歩くと決めてから自分ルールを2つ決めていて、1つ目は出来る限り尾根を歩くこと。2つ目は一休さんモードに徹する事。何言ってるの?となると思うがアニメの一休さんでCM前に入るアレである(※アイキャッチと言うらしい)
「慌てない、慌てない、一休み一休み」
山登りに限らずだけど、人が失敗を犯す時は時間に追われた時や酷く疲れていた時が多いと思う。今回のルートは自分のレベルから考えると相当危険でしかもソロ、少なくともこの2つは排除するようとにかく要所要所で腰を下ろして休憩した。それを踏まえて日程もかなり余裕目に組んだ。
最低鞍部までは広い尾根で問題なし、樹林帯では足元に昨日落ちたと思われる樹氷チップが沢山あり、私がそこに足を運ぶとサラサラを音を立てて急斜面を落ちていく。私はこの音がたまらなく好きだ♪。
宝剣岳と錫杖岳への登りは1ミスも許されない区間多かったが締まった雪にアイゼンとウィペットのピックを差しながら慎重に登った。幸い雪は全て繋がっていた。
大笠から2時間ほどで笈ヶ岳登頂、貸切で一里野側を見下ろしても足跡は無かった。最後の1本となったビールで1人乾杯、美味いに決まっている!
景色は厳冬期、気温は残雪期で美味しとこどり、前回もほぼ同じ時期に登頂しており今回同様快晴だったが、唯一心残りがあったとすれば山頂の地面が露出していたことだった。しかし今回は地面は見えておらず真っ白な笈で最高の一時を味わえた。
記念撮影等で30分ほど過ごしたのち先へ進む。中宮ルート分岐までは安全区間で一息つけたが、そこから仙人窟岳辺りまでは想像以上に危険ルートだった。登りはまだ良いが激下りの斜面は下の状況も分からずバックステップで慎重に下りるより無い。1箇所相当ヤバい区間があり通過後振り返ってみた時は神様に感謝するほど危険だった。絶対ココは2度と通らないと思う。
なんとかクリアして国見山に出るとそこから先はたおやかな稜線歩きとなり一気にレベルが下がる。気が付いたら白山がかなり大きく見えるようになっていた。
ここまでは一休さんモードに徹しており時間のことは忘れいたが、安全と分かると時間が気になりだした。どうせなら今日中に三方岩岳まで行ってしまって、明日はイグルーから御来光鑑賞してまったり下山したい!。もうイグルー造りには何の不安もなく、最悪ヘッデン付けてでも造れる自信あったのでギアを入れ替えスピードアップ。
16時前に加賀岩側に登頂し夕日を見ながらイグルーを造りに取り掛かる。最初は少しだけ焦ったが作成開始5分で出来るのが分かった。上面の「かるかた雪」から良いブロックが簡単に採れたからだ。例えハイマツが出てこようとも周りからブロック取れれば絶対出来る。
そこそこ疲れもあり腰が痛かったし、少しクオリティ高いのも造りたかったので時間は掛かったが1日目よりは良いものが出来た。
3日目は5時頃起床して展望台から御来光鑑賞してから荷物纏めて、三方岩岳山頂側登って下山。3日間誰一人とも会わなかったし、ここまではトレース跡すら無かったが三方岩岳からの下山ルートに初めてスキートレースを確認。冬に来たのは初めてだけどBCスキーヤーには人気な山のようだ。。
9時頃馬狩ゲートに出て下山完了、アイゼン等全て片付けて舗装路を1時間ほど歩いて白川郷へ。平日の午前中だけど沢山の人で賑わっており会話に耳を傾けると殆どが外国人。インバウンドがかなり戻ってきているようだ。
最後は「世界遺産バス」という凄まじい名前のバスで車のある西赤尾へ。縦走の場合いつもアクセス等に悩まされる。しかし今回は下山口が白川郷で公共交通機関使えるのもこのコースに決めた理由の一つだった。
今年に入ってまだ3ヶ月、まだまだ山には登るけど多分今年No.1の山行となるだろう。
幸せな3日間でした(^.^)
コメント
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2日目のイグルー本当に素敵です。お祝いで更に1本あけときました(アサヒじゃないです)
お礼に今度ランちゃんお気に入りの原高山あたりにイグルー造っておきますよ(笑
更に1本は良いですが、明日の日曜日は快晴霧氷付きでしょ、山行かんと!
私は仕事なのでいつもなら毒付くところですが、今は満たされているので大丈夫(^。^)
風邪こじらせて自宅警備です。お仕事頑張ってください!
じゃあ洗濯日和にしてください。
今日は夜勤なので今一杯やって寝るところです(^。^)
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