大峯奥駈道(逆峯) 女人結界迂回
カゼフキコ
体力度について
- GPS
- 55:15
- 距離
- 125km
- 登り
- 8,707m
- 下り
- 8,760m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 2:38
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 2:45
- 山行
- 12:03
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 13:14
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 9:16
- 山行
- 9:39
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 10:50
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 9:51
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 8:14
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 8:24
| 天候 | 快晴→曇り 北部の最低気温 夜3度、朝6度 朝晩は谷から吹き上げてくる風がとても冷たい。 日中最高気温17度ほど長袖1枚でちょうど良い。 南部の最低気温夜6度、朝9度 朝晩でも北部に比べると寒さを感じにくかった。 日中最高気温21度ほど。 長袖で軽く汗ばむが止まって休憩するとひんやりする。 北部と南部の気温差があるから気をつけてね、と事前に小屋に電話した際に教えてもらった通りだった。 自分は日の出後、日没前の明るい時間しか行動しないと決めていたため( ヘッデン行動はソロで自信がなかった)基本的には日中用にやや薄着、吸汗速乾性の夏よりのウェアで行動していた。 防寒具は上下雨具をそれの代用に。 寝る時、テント場でのみダウンジャケット上を着た。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス タクシー
五番関からのタクシーは川上村タクシー (台数少ないので事前に要予約) 五番関周辺は電波が通じないので、もし時間変更等ある場合は吉野山で電話かけるのが安心。 電話番号 ：09049033816 道の駅杉の湯から柏木(登り返す登山口)、または白川渡(キャンプ場があるところ)までのバスは本数が少ないので注意。 心配だったので川上村役場にバスの時刻を電話で確認した。 電話番号 ：0746520111 熊野本宮からは本宮大社前のバスターミナルからバスで新宮へ。 新宮からは特急南紀号で名古屋、名古屋からは新幹線で東京へ。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
コースは新宮山彦ぐるーぷさんが整備してくれていて、お手製の小さな木の看板やピンクテープ、分岐などでは立派な石の道標がある。 ただし弥山を過ぎた明星ヶ岳の先〜楊子ヶ宿小屋までは激しい崩落箇所があり、とても危険。 沢筋の崩落が年々上に上がってきているようで、新しいロープが何本も張ってあるが砂地、浮石、ザレ、落石や木も何もかも脆く危ない場所がある。 新宮山彦ぐるーぷの地図を作成した方のお話では、 『昔は下の方にトラバース道があったのだけどどんどん崩落しているので上の稜線のほうに道を作ったが、そのうち事故が起こる。行政に危ないので工作をするために報告しているが、何かあるまでたぶん動いてくれないだろう。だから本当に気をつけてほしい。』 とのこと。 危険箇所は新宮山彦ぐるーぷさんの地図(4)無双洞分岐〜仏生ヶ岳のページ参照 |
| その他周辺情報 | 道の駅杉の湯 電話：0746520006 9:00-17:00 うどん屋さんがある。 パンや飲み物、お菓子など販売。 湯盛温泉ホテル杉の湯 電話：0746520006 日帰り入浴11:00-16:30 700円 GW期間で混雑の場合は制限する可能性あり。 (行ってみた様子では館内、温泉とも広くあまりその心配は無さそう) 白川渡オートキャンプ場 電話：0746541700 予約受付9:00-16:00 利用料3500円+ゴミ処理代300円 トイレ、炊事場、水場など大変充実している。 チェックアウトは自由にできるので早朝の出発も気にせず。 |
写真
結束バンドで柵にくくりつけてある…
美味しい黒蜜わらび餅ドリンクを飲みながら歩く。
これは葛のあんかけ山菜ご飯。
前を歩くトレランの男性はゲートを見上げてそのままスタスタと入っていきました。
くやしーーーっ！！！
毎年看板が壊されたり、女人結界門の女の文字が叩き壊されたりして、その度に新しいものが付け替えられる仁義なき不毛な争いが繰り広げられてるそう。確かに女の文字だけピカピカだ。
門、結構高いのにわざわざ登って女の文字を取ってるのかな。すごいね。
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確かに女の文字だけピカピカだ。
門、結構高いのにわざわざ登って女の文字を取ってるのかな。すごいね。
今回は自撮り棒三脚を持参したので周りに人がいなくても撮りたい時に撮り放題！
ありがとうございます！！！
さっきのはお昼ご飯、これは今日の夜のぶん。
食べられる時にしっかり食べる作戦。
予報になくて大慌て。
外でお茶沸かして飲むつもりだったのに〜
シェルターが水を含んで内側に迫ってくるので、中で折り畳み傘をさして空間を確保しながら寝ました。
シカが食べちゃうんだって。
どこでも見る光景だね。
水は昨日の雨なのかちょぼちょぼと細い。
確かに枯れそうだ。
昨日の雨でぐしょぐしょだったから、外で20分くらい日に当ててパリッパリに乾いた寝袋とシェルター。シェルターはシュラフカバーにもなるのだ！
天才！
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シェルターはシュラフカバーにもなるのだ！
天才！
左奥には小屋の毛布が積んである。2、3枚お借りしてマットの下に敷いてふかふか寝床になりました。
ありがとうございました。
この後4-5人来てここは女子フロア、2階のロフト上は男子フロアになりました。
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2、3枚お借りしてマットの下に敷いてふかふか寝床になりました。
ありがとうございました。
この後4-5人来てここは女子フロア、2階のロフト上は男子フロアになりました。
人々の願いと祈りがそこにはある。
めはりずしとカップ麺の販売。
お湯ももらえる。
100円協力金、右手前の樽には手を洗う水が入ってます。蛇口捻って水を出す。
天から光がさしてる！
山頂は人で賑わっていました。
電波微弱ながらあり。
楊子の宿の手前のところ。
とても色合いが素敵です。
ここも雨に濡れたら大変そう。
釈迦ヶ岳から15-20分ほど降りたところで分岐の看板。行者のかくし水。ここは枯れないらしく、ここで汲んでから深仙の宿に行くのが良いと事前に教えてもらっていた。
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行者のかくし水。ここは枯れないらしく、ここで汲んでから深仙の宿に行くのが良いと事前に教えてもらっていた。
全然裏と表で違う！
深仙の宿！！！
今日は出発も遅くて、弥山で休憩しすぎたりしてすっかり遅くなっちゃった。
私もテント設営をほっぽり出して群衆に加わる！
神々しい感じがする。よく来た。ってお告げかな。
ブロッケン現象はいまでこそ解明されてるけど、昔は阿弥陀如来さまの御来光とか大変ありがたい御利益のある現象として扱われたらしい。
なんだか私も神さまや仏さま、信仰について思わず考えずにはいられないほど身震いしてしまった。
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よく来た。ってお告げかな。
ブロッケン現象はいまでこそ解明されてるけど、昔は阿弥陀如来さまの御来光とか大変ありがたい御利益のある現象として扱われたらしい。
なんだか私も神さまや仏さま、信仰について思わず考えずにはいられないほど身震いしてしまった。
私のシェルター、ジュウザフィールドギアのソロ用のテント。収納袋に入れると手のひらサイズ、335gの超軽量テント。
ストック2本と張り縄で立てる。
前室もあるので水や靴、ガスなどは外における。
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収納袋に入れると手のひらサイズ、335gの超軽量テント。
ストック2本と張り縄で立てる。
前室もあるので水や靴、ガスなどは外における。
空のまんなかに丸い月がぽつんと。
今回良かった早ゆでマカロニ。
たらこソース。しょっぱいの良かった。
おしゃれ？？うーん笑
大峯奥駈道は神さまや仏さまに関する名前の山が本当に多い。
ありがたい。
もう今日はこれで最後だから山頂行きます！！！
気合いだー！
気温高くて暑くて汗がぼたぼた。
体感30分くらい歩いて下って着いた。
甘いもの美味しいっ！焼きたてパンケーキ、練乳掛け。
ハイパー具沢山スパイシーカレー。行仙宿の小屋、協力金2000円なのですが、それでこんなにご飯頂けるの…
運営しているのは新宮山彦ぐるーぷの会員のメンバーの方がボランティアで滞在しているそうで、この日は4人ほどいらっしゃいました。
なんてありがたいの。
そのうちのお一人がマップを描いてくださった男性だった。お礼を何回もお伝えした。
とても助かりました。
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行仙宿の小屋、協力金2000円なのですが、それでこんなにご飯頂けるの…
運営しているのは新宮山彦ぐるーぷの会員のメンバーの方がボランティアで滞在しているそうで、この日は4人ほどいらっしゃいました。
なんてありがたいの。
そのうちのお一人がマップを描いてくださった男性だった。お礼を何回もお伝えした。
とても助かりました。
今日は暑くて汗かいてしまった。
ストーブの前でゆっくり回転して全方位あぶって汗を乾かす。
寝袋をお布団みたいに開いてかけて熟睡。
大変お世話になりました。ありがとうございました!
気がつけばもう５日目。
明日には下山だと思うとなんだかあっという間だったような気もする。
顔見知りになった女性ハイカーから黒ニンニクをもらった。初めて食べるかもしれない。ドライフルーツみたいなチョコレートみたいな。でも後味はかすかにニンニクのような、不思議な感じ。
力が出ます。ありがとうございました。
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初めて食べるかもしれない。ドライフルーツみたいなチョコレートみたいな。でも後味はかすかにニンニクのような、不思議な感じ。
力が出ます。ありがとうございました。
地蔵岳からのほぼ垂壁な岩を荷物背負って鎖で降りる。
may~と見るとスターウォーズをすぐ連想しちゃう
急にでてくるので夢か幻覚かと思うくらい美しい場所だった。
2回くらい境内回っちゃった。
20分くらい神社から歩いて駐車場についたー！今日のゴール！
おうどん屋さんで待ち望んだごはん。
めはり寿司とサンマ寿司は13:30の時点で売り切れ…15時まではあるって聞いてたからショボーン。
でもおうどんと牛丼、両方頼んで元気いっぱい！おなかもいっぱい！
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今日のゴール！
おうどん屋さんで待ち望んだごはん。
めはり寿司とサンマ寿司は13:30の時点で売り切れ…15時まではあるって聞いてたからショボーン。
でもおうどんと牛丼、両方頼んで元気いっぱい！おなかもいっぱい！
続々と深仙宿＆行仙宿メンバーがゴール。総勢7名で前夜祭のような大宴会。
おうどん屋さんの親父さんがお酒を出してきてくれた。立山。
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総勢7名で前夜祭のような大宴会。
おうどん屋さんの親父さんがお酒を出してきてくれた。立山。
みかんと肉厚椎茸はサービス。
私たちも今日はここで。
明日もいい一日になりますように。電波はバリバリなので天気予報チェックや家族に連絡もできた。
GW前の予報では最終日5/6は朝から雨、昼から大雨、夜豪雨だったけど入山中にどんどんズレて後ろ倒しになった。
最終日は終日曇り、朝は一時晴れ予報。
なんて素晴らしいんだろう。
ありがとう。
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電波はバリバリなので天気予報チェックや家族に連絡もできた。
GW前の予報では最終日5/6は朝から雨、昼から大雨、夜豪雨だったけど入山中にどんどんズレて後ろ倒しになった。
最終日は終日曇り、朝は一時晴れ予報。
なんて素晴らしいんだろう。
ありがとう。
こんなに蒸し暑いのにしっかり正装で足袋で本当にすごい。
公園みたいなところで、朝の散歩中のおじいちゃんがみかんをくれた。下山後宿で食べたらすっごい甘くてジューシーで美味しかった！！！
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下山後宿で食べたらすっごい甘くてジューシーで美味しかった！！！
これがフィナーレ。熊野川の渡渉、水垢離。
誰か見守ってくれる人がいるといいなって心配してたから、人がいて安心。
しかも行仙の宿にもいたお馴染みの顔ぶれのメンバー。ほっ
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熊野川の渡渉、水垢離。
誰か見守ってくれる人がいるといいなって心配してたから、人がいて安心。
しかも行仙の宿にもいたお馴染みの顔ぶれのメンバー。ほっ
男性は膝上くらいだそうですが私はももの真ん中くらいまでびっしょり。
後ろ髪引かれながら、お礼をお伝えしました。
あとは大斎原へ向けて。
おみくじ。大吉。思うこと、思うがままに、なしとげて、思うことなき、家の内かな。
なんて素晴らしく有難いお言葉…
ありがとうございます。
本当にありがとう。
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思うこと、思うがままに、なしとげて、思うことなき、家の内かな。
なんて素晴らしく有難いお言葉…
ありがとうございます。
本当にありがとう。
熊野鈴。ちょっと揺らすだけでものすごい音が鳴るので、今後の山の鈴にします。
朝の日供祭に申し込んだので6:45くらいに社務所前に集合。
香梅堂のお菓子！！！
鈴焼(鈴カステラ)や焼き菓子が絶品なんだ！
帰宅！今回のお土産は吉野山の金峯山寺で買った蔵王香(お香)お寺の空気と香りがすごく好きで、買ってみました。
家で焚いたらやっぱり大好きな香りで心が一瞬で吉野山に飛んだ。
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お寺の空気と香りがすごく好きで、買ってみました。
家で焚いたらやっぱり大好きな香りで心が一瞬で吉野山に飛んだ。
感想
『2023.4/30-5/6 ソロで行く大峯奥駈道』
昨年のGWに母親を連れて熊野古道＆温泉旅行をした♨️
その時に大斎原⛩️近くの熊野川を登山の服装でザブザブ渡ってる人たちを見て、なんだありやぁ‼︎とびっくり。
渡ってる人たちを遠目から動画に撮ってなんかすごい人いたーとTwitterにあげたら、まさかの渡渉していたご本人のソロ女性から『それ私でした！動画頂きたいです。』とDMを頂き、色々と教えて頂いて大峯奥駈道の存在を知った。
来年のGWに行ってみたいと思って色々調べ物をした。
今回はソロだしアウェーだし、電波のないエリアも広いので事前に自分ができる準備は全てやった。
山小屋への営業確認、何時から食事提供とか、水場、トイレの確認など。
あとは女人結界があるのでその迂回の仕方や、お迎えにきてもらうタクシーの手配など🚕
大峯奥駈道は稜線上を歩く道なので基本的に水場は夏にはほとんど枯れる。
水が出ているところではその日の夜+翌朝の食事用も含めてしっかり4ℓほど汲むのが安心。
今回のGW期間の山行では1日行動用は2ℓ目安だった。
食糧や水、ペースの管理とか全部自分1人で対処する。
その心意気で臨みましたが、結果は百点満点💯
完璧な旅だったと思う。
新宮山彦ぐるーぷ さんのオリジナルマップや
昨年熊野本宮観光協会さんでもらった全体地図が大変役に立ちました。
ありがとうございました。
https://drive.google.com/drive/folders/1gIQ-do4P6T67craHBOvQf06_Sk5TlBCS
新宮山彦ぐるーぷさんの地図はこちらから。
http://syamabiko.web.fc2.com/
ホームページはこちらから。
⚫︎今回工夫したこと・良かったこと⚫︎
★装備の軽量化を意識しました。
毎日行動中水2キロを持ち歩きましたが、水込みで総重量は10キロ、45ℓザック。
寝袋は夏用の軽いモデル 440g
テントは非自立式のストックで建てるシェルター335g
防寒着(雨具上下)、予備着替えも1セットのみ(長袖×1、靴下×1、夜寒かった時用にヒートテックタイツ×1)で必要最低限。
パンツは２日に1枚計算で予備2枚持参。
渡渉用に薄い半ズボン、サンダル。
ガスバーナーもプリムスで1番軽いフェムトストーブ、アルミのお椀は直火OKなので器と鍋を兼ねた。
荷物の軽さは速さ、気持ちの余裕につながりました。
★何回も食事をするので、飽きないように。
『味付きアルファ米や味の濃いフリーズドライ食品は何食も続くと後半食べるのが辛くなってくる』と事前に聞いていたので、早ゆでマカロニ、シリアル、無印良品の不揃いバウム、などバリエーションを持たせたメニューにした。
行動食も大豆、ドライ納豆、野菜チップ、卵ぼうろ、薄塩せんべい、柿のたね、ミックスナッツとドライフルーツ等々、シンプルで渋いけど飽きにくいものを選んだ。これが大正解で、楽しく食べられた。
また下界に降りるタイミングや山小屋など補給ができる時には２食分頑張って食べて、カロリーを切らさないようにした。
毎日寝る前には翌日のために金のアミノバイタル1包を飲んだ。
日程
4/30(日)《東京から吉野山へ》
入山数日前に『スタートは吉野山じゃなくて六田駅が正式』と知る。
吉野駅手前の六田駅で下車して、柳の渡し🌴から歩き始める。
吉野山へ着いたら旅館に荷物を置いて金峯山寺蔵王堂へ参拝。
今回宿泊したのは旅館 吉野館さん。
朝ご飯付きだが、予約の段階で電話をして、翌朝の出発が早いため朝ご飯をお弁当にして頂き、夜のうちに受け取る。(奥駈道歩く人でそういう事する人はいっぱいいるようで快く引き受けて頂いた。)
春の特別ご開帳で、青い蔵王さまに会えて良かった。(普段は秘仏で非公開)夕座勤行に参加して読経をする。
※吉野山エリアは飲食店が16:00で閉まるところが多いので食事する場合は事前に調べて行くのが安心。
5/1(月)《いよいよ本格登山開始》
朝5:00に旅館を出発。
水は2リットルと500ml ペットボトル。
いろんな避難小屋や祠を見て気分は上がる。
五番関の女人結界では看板など読んで、わかっちゃいたけど改めてガックシ肩を落としながら林道の五番関トンネル口へ12:10に下山。
内心とても残念だったけど、山上ヶ岳方面から法螺貝を吹く音が2回ほど聞こえてきた🐚
今も伝統が生きている修験の霊場だと感じ、私が歩いているのは一般登山道ではなく修験の道だから。と素直に納得できた。
トンネル入り口でタクシーに乗り川上村方面、道の駅杉の湯で下車。40-50分ほどで5000円ジャスト。
ホテル杉の湯で入浴し、うどんを食べて明日の朝ごはんに桜餅やパンなど購入。
道の駅で18:04バスに乗り、18:20白川渡で下車。
歩いて10分ほどで白川渡オートキャンプ場へ。
設営後19-21時まで予報に無かった通り雨。
でもこれで山の上の水場が潤うだろうと思い就寝。
5/2(火)《稜線へ向けて登り返し》
行者還小屋周辺に大きな水場は無いのでキャンプ場で水を4リットル汲む。
(💧行者雫水が小屋の手前15分にあるが、すぐ枯れるので当てにできない。この日は結果的には前日の降雨の影響でちょろちょろ出ていた)
6:30柏木登山口から再入山。
暗くてジメジメした蜘蛛の巣だらけの暗い荒れた森。
熊が出るらしく鈴をガンガン振りながら猛スピードで登り、女人結界外の阿弥陀ヶ森分岐へ10:00到着。
伯母谷覗の岩壁は日当たりも眺めも良く、休憩にぴったりだったが、すぐ先は切り立った断崖絶壁で迫力があった。覗きすぎないように…
稜線上にはチラホラ人もいてホッとする😮💨
行者還避難小屋に15:00頃着いて、荷物広げて装備乾かしたり昼寝したりまったり。
トイレは2つある。雨水を貯めるタンクがあるらしいが蛇口を捻っても空のようだった。
部屋に積んである毛布を借りて敷いてぬっくぬくで熟睡。
5/3(水)《賑やかな弥山と主峰八経ヶ岳》
6:15行者還避難小屋出発。
水は前日に行者雫水で汲んだ2ℓと500ml。
(💧キャンプ場で汲んできた水と合わせてかなり余ったので、昨夜の夜ご飯後のお茶や今朝の朝ごはんで贅沢に使った。)
弥山や八経ヶ岳などメインエリアを通過する日。
ハイカーも多く賑やか。どこに行くの、どこから来たの？とたくさんの人に話しかけてもらう。
お菓子を色んな人からいっぱいもらった🍬🍪
弥山小屋でめはり寿司とカップ麺を補給。居心地良すぎて1時間もお昼休憩。遅刻気味。
そして電波がない区間が始まる。
孔雀岳から先は鎖があるのでストックを畳むのが安心。
(💧登山道すぐ脇の鳥の水もチョロチョロと出ていたが、前夜の降雨が無ければ今にも枯れそうな細い水だったので、これも当てにせず…)
釈迦ヶ岳の山頂からの下りでは看板の分岐を10分ほど降りると行者のかくし水の水場がある。
枯れない水場だそうで水量豊富。持っている容器全て満タンに汲むように。
(💧私は2ℓポリタンク×2、2ℓプラティパスの計6ℓ汲んだ)
やや急ぎ気味で深仙宿の小屋へ17:00頃到着。
(💧深仙の宿の横にも水場はあるが、鳥の水よりは流れてるものの暑い時期は当てにできないそう。)
テント場はいっぱいで空き地にシェルターを張る。
軽装のトレラン、山装備のシニアグループ、男性1人などが多い。女性1人は私くらいだった。
ここで奥駈縦走中のおばさまグループにお茶に誘われて、どんどん周りを巻き込み総勢8人くらいのお茶会になる🥳
深仙の宿ではすぐ3分くらいのところに香精水があるが、夏場は枯れるらしい。
今回は降雨の影響か水量安定。
5/4(木)《ここから南奥駈エリア》
水2ℓと500ml
明るくなる5:00に深仙の宿を出発。
南奥駈は歩く人はさらに少なくなり、奥駈人のみになる。
ダイナミックで標高のある北部の岩の道よりは穏やかで丸い稜線、笹や苔の道に癒される🌿
下りが多く、膝を労わりながら長い道のりをひたすら歩く。
10:15持経の宿に到着。トイレ休憩。
普段は無人の避難小屋だが、GW期間中は管理人のおじいちゃんがいて水がもらえた。
(💧普段は小屋から15分ほど下るところへ宿泊者が水を汲みに往復する形式らしい)
バナナと淹れたての豆から挽いたコーヒーも頂き、しばらく山のお話を聞いた。10:40持経の宿出発。
15:00前に行仙宿の小屋へ到着。
(💧ここも普段は小屋から15分ほど下るところへ宿泊者が水を汲みに往復する形式らしい)
協力金2000円では割りが合わないような豪勢なおもてなし。夜ご飯はカレー。
あと薪ストーブがあり、薪をくべて暖を取る。汗で冷えた体がとても温まり、汗を含んだザックなども全部天井からのフックに吊るして乾かした。ありがたい。
深仙宿のお茶会メンバーもその後続々到着してみんなで再会を喜ぶ。
5/5(金)《旅も後半へ》
明るくなった5:00に行仙宿の小屋出発。
水は小屋でもらった2ℓと500ml。
無限に続く小さなアップダウン。無言無心でひたすら足を進める。
槍ヶ岳-地蔵岳の木の根っこエリアや鎖場の下降は荷物背負ったままだと慣れてないと大変かも。
ストックはもちろん畳んで。
この日は岩が乾いてて安心。
その後も黙々と歩く。
玉置山山頂の満開のシャクナゲのトンネルを通り、12:30玉置神社に到着⛩️
参拝して御朱印を頂き、境内で水を6ℓ満タンに汲んで今夜のお宿の駐車場へ。
(💧境内を出てしまうと駐車場では水は無いので、疲れてても頑張って汲む)
駐車場にあるおうどん屋さんは15時を過ぎるとメニューが完売しちゃうそう。
自動販売機は2台あるが全部完売。
おうどん屋さんで深仙宿から顔ぶれが一緒の縦走メンバー7人でまた集合し、お酒を飲んで前夜祭のような大宴会。
神社が閉まる17時以降、参拝客の駐車場の車が空になると店主の親父さんが張って良いところを指定して割り振ってくれる。
駐車場には夜も明かりがつくきれいなトイレもありとても良かった。
(トイレの水道は雨水貯蔵なので飲用不可)
5/6(土)《あっという間の最終日》
この日は予報では朝から雨、昼から大雨のはずが太平洋側の高気圧が頑張ってくれて涼しい曇り☁️
いつも通り5:00出発。水は2ℓ。
(💧途中は水が補給できるところはほばない)
長い下りに膝がさすがに疲れた。
植生がだいぶ標高の低いところに変わってきて、シダが繁り湿潤な温暖な森の感じ。
旅の終わりのようでなんだか寂しくなる。
途中トレラン勢が何人かきて颯爽と抜けて行く。
七越の峰ではアスレチック公園やトイレ、ベンチがあり休憩していたら散歩のおじいちゃんから夏ミカンを2つもらった。
途中開けたところから大斎原と熊野川と町が見える。
もうこんな近くまで…と思うがまだ細かいアップダウンがあり最後まで気を抜かずに歩く。
13:30大斎原の河原に到着。
目の前の熊野川を見て感極まる。
無事にここまで歩いてこられた。
1人で渡渉は不安なので誰かいたらいいなーと思っていたら2人ほど行仙宿の小屋メンバーがいた。
先に渡った人からアドバイスなど聞いて無事に渡れた。このために着替えとして軽い半ズボンとサンダルを持参していたのが役に立った。
６日同じ靴下で歩き、くさい足も水垢離をして清められたはず。
蒸れた登山靴や汗の長ズボンを履く気にならずそのままの軽装で本宮へ?
無事に本宮へ参拝できて、旅の感謝をお伝えした🐦
長いようであっという間の夢のような修験の旅だった。
近畿の人たちのフレンドリーな優しさ、気さくに話しかけてかまってくれる性質がとても嬉しかった。
1人旅で６日ずっと無言で歩くかと思っていたら、こんなに笑顔とおしゃべりに満ちた楽しい旅になった。
また来年も熊野エリア、紀伊半島を歩きたい。
長文を最後までお読み頂きありがとうございました。
こっそり拍手
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巡礼、ロングトレイル、私も今回を機にたくさん歩いて見たくなりました。
初めての大峯奥駈道で心配だったのでいっぱい調べ物しました☺️無事に歩けて本当に良かったです。
お陰様で行仙宿の小屋でとても回復できました！
ありがとうございました😊
おはようございます♪
途中すれ違った順峯のものです。
大峯奥駈道逆峯お疲れ様でした🙇🏻♂️
女性ならではの苦労や、知らない土地での山行は、不安で大変だったと思います。
無事熊野川での禊は、感極まったものがあったのでは？
（私は昨年逆峯でうるうる🥺きました💦）
熊野古道は奥駈道以外に、小辺路や中辺路等ありますので、また機会あればぜひ歩いてみてくださいね🤗
ひこにゃん🐈の方ですね！
ヤマレコのお写真拝見しました。
お声がけありがとうございました。
無事に雨にも降られず歩いて本宮にお詣りできました。
今回初めての大峰でしたが、山小屋もいらっしゃる皆様もたくさんの方に話しかけて頂いて、親切にして頂き、お陰様で素晴らしい山旅になりました。
最後の渡渉は水の冷たさが火照ってむくんだ足に最高に気持ちよかったです❗️
まだ熊野エリアは2回目で、昨年那智滝から小口経由で本宮への中辺路を歩いただけなので、今後も毎年長期休みがあれば熊野へ通いたいと思いました☺️
大峯奥駈道、女人結界、迂回についていろいろ検索してこちらにたどり着きました。
主人と二人で、中辺路、小辺路と歩き 残ったのが大峯奥駈道です。
今年のGW明け、五月中ごろを予定しております。
海外在住のため、現地情報を得るのが容易ではありません。
二人で出発し再び主人と合流するのにどんなルートがあるのか探していました。
貴女のルートぜひ参考にさせていただきたく思います。
五番関からの五番関トンネルまでの下山、迷わずに行けるのでしょうか？
よろしければ詳しく教えていただけませんでしょうか？
また柏木からの上り返しについても、よろしくお願いいたします。
はじめまして。
コメントありがとうございます！
私も60代の母と那智〜本宮の中辺路を1泊2日で2年前に歩き、そこから熊野エリアの魅力にはまりました。
大峯奥駈道、女性は道のりに悩みますよね…
GW以降を過ぎると道中の水が枯れやすくなり確保が大変なのでベストシーズンだと思います。
5番関から右の沢地形をひたすら降りるとトンネルです。
道の分岐には小さな看板がありました。
沢っぽい地形なので足元は岩がゴロゴロして苔なども生えていて、やや歩きにくいですがそこまで道迷いの心配はありませんでした。
ヤマレコのGPSなどを定期的に確認すれば大丈夫かと思います。
浮石もあるので転倒にご注意ください。
柏木のところには朝日屋旅館もあり、予約が取れればしっかり体が休めるのでおすすめです。
(私はGWで予約が取れず、キャンプ場で泊まりました)
柏木からの登り返しですがあまり通る人は少なく、蜘蛛の巣や倒木が道中多いです。
朝なので樹林帯が薄暗いこともあり1人だとやや不安に感じることもあるかと思います。
付近は町でも熊の出没があるそうで、笛を吹いたり喋ったり手を叩いたりしながらにぎやかに歩きました。
だんだん稜線に近づいてくると道が明瞭になり、登山道と合流ができます。
ご返信②
柏木から登り返し、伯母谷覗のところで登山道というか正規のルートと合流できます。
広い岩場で休憩もでき、日当たりも良いです。
そこで待ち合わせが良いかと思います。
良い旅になりますように。
また何かあれば是非コメントお待ちしております。
私もこの大峯奥駈道を計画するにあたり、ソロテントで巡礼された女性からお話をいろいろ聞いて参考にしました。
ご返信ありがとうございました。
主人とルートの詳細を明記しながら、行程つくりを始めました。
五番関からの下り、お写真から足場の悪さ感じます。
GPS確認します。
タクシーのお迎えは、トンネルのどちら側と言えばいいのでしょうか？
柏木からは、やはりあまり登る方がいらっしゃらないのですね？
道しるべはありますか？道がわからなくなるほどではないですか？
急こう配でも一本道で行けると思っていますが、、少々不安です。
最近は熊がいろんなところで出没してるようですね。
熊よけ！注意していきます。
また、お尋ねするかと思いますが、よろしくお願いいたします。
KumanoSanpoさん
５番関からの下り、GPSを確認しつつ歩けば沢筋の道なので、気をつけていればそこまで心配しなくても大丈夫かなと思います！
トンネルを通って5番関の下山口まで来てくださいってお願いすると来てくれます。
柏木からは女性くらいでしょうか…
道、踏み跡、道標などはあります。
がひと通りが少ないので蜘蛛の巣や小枝の倒木などでやや荒れてる印象でした。
そんなに分岐や道迷いはしないので、先にこのことを知っていて気をつけていれば大丈夫かと思います。
それより何より1番の難所は揚子の宿の手前の崩落地です。
どんどん月単位で崩落が進んでいるので、足場も落石もめちゃくちゃです。
墜落や怪我も多いので、小屋の人も気をつけてくださいって言っていました。
ご返信ありがとうございます。
柏木まで歩いている方もいるようですね。
でも、主人との合流もあるので、舗装道路を歩くのは、パスします。
やはり山道を歩くのがいいです。
アドバイスいただいたので、合流地点は伯母谷覗にしようと思っています。
楊子の宿手前、崩落地、気よつけます。怪我無きよう、最後まで歩けますように！
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