記録ID: 5760159
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無雪期ピークハント/縦走
剱・立山
立山・剱・裏剱そして雲切新道を経て水平歩道終点まで!
2023年07月23日(日) 〜
2023年07月27日(木)



体力度
9
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 35:27
- 距離
- 35.8km
- 登り
- 3,230m
- 下り
- 4,689m
コースタイム
1日目
- 山行
- 5:36
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 6:51
距離 8.8km
登り 838m
下り 802m
2日目
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 2:21
- 合計
- 7:35
距離 5.6km
登り 916m
下り 912m
3日目
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 7:05
距離 8.2km
登り 615m
下り 1,008m
4日目
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 7:10
距離 6.0km
登り 274m
下り 1,402m
5日目
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 6:36
距離 7.1km
登り 600m
下り 610m
立山を手始めに剱、裏剱、水平歩道とかなり欲張りなコースです。健脚者であれば1〜2泊ほど短縮できるかもしれませんが、立山、剱岳は別としてコース整備が出来上がっていないとかなり難儀するコースです。標高2,000mを切る山道の藪漕ぎは暑さで参ります。
阿曾原温泉小屋前後には渡渉ポイントに吊り橋や丸太橋が設置されていますが、雪崩や大雨による崩壊を防ぐために冬場は撤去されていたり、落石で壊れたりしています。夏山シーズン到来期には(7月初旬〜中旬)ルート確認が必要です。
阿曾原温泉小屋前後には渡渉ポイントに吊り橋や丸太橋が設置されていますが、雪崩や大雨による崩壊を防ぐために冬場は撤去されていたり、落石で壊れたりしています。夏山シーズン到来期には(7月初旬〜中旬)ルート確認が必要です。
天候 | 全コース晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
翌朝電鉄富山駅6:00始発〜立山駅7:20〜美女平7:40〜室堂8:30着。(旅費5.320円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
●立山、剱岳は人気コース故に登山道の整備も行き届き特に問題なし。但し岩場歩きの経験と下山時までの充分な体力が必要です。特に前剣の下山には危険伴う。 ●裏剱コースは剱沢大雪渓下りでのコース取り要注意。(山岳警備隊に指導を仰ぐのが賢明です。TEL:076-463-5537(室堂派出所)又は剱沢派出所へ。 ●仙人新道手前の二股は毎年梅雨明けしないと橋が架かりません。池の平小屋や仙人池ヒュッテに確認要。 ●仙人池ヒュッテからの下りは(阿曽原温泉小屋方面)7月下旬から草刈りが始まるようです。(今回は仙人池ヒュッテのご主人が、当日草刈りしながら先導してくださいました)草刈りが済んでいないと背丈を超すオオイタドリが道を塞いでいます。(とても歩けません) ●仙人温泉小屋は雪崩による家屋崩壊で休業中。(但し小屋主の方が登山道の整備をされていました) ●雲切新道までの登り返しも草刈りが済まないと藪漕ぎ必至です。 ●雲切新道も下部の方が毎年かなり茂るようです。(阿曾原温泉小屋に確認してください、今年は7月22日ごろに草刈りされた模様) ●水平歩道についてはどうにか通れましたが、丸太の小橋が半数近く脱落や破損しており、関電からの補修隊が秋の紅葉シーズンに向けて修理中せした。(我々のパーティが今シーズンの初歩きだったようです)とてもすいすいと歩ける状況ではありませんでした。小太鼓や大太鼓よりそちらが要注意です。 ☆雲切新道から水平歩道を初めて歩かれる方は、是非こちらのサイトを参考にされてください。 https://azohara.niikawa.com/news/2023/ |
その他周辺情報 | 剣山荘 :シャワー設備有り。 仙人温泉ヒュッテ:風呂あり。 阿曾原温泉小屋 :もちろん露天の温泉あり。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
オーナーの佐々木氏から黒部ダム建設の苦難の歴史と山小屋管理の苦労話を沢山聞きました。山と人を愛する熱い方でした。
山小屋のブログにも我々の事を書き込んでくださいました。
http://azohara.niikawa.com/news/2023/07/n20230727a.html
さあ5日目、いよいよ水平歩道を歩きます。
山小屋のブログにも我々の事を書き込んでくださいました。
http://azohara.niikawa.com/news/2023/07/n20230727a.html
さあ5日目、いよいよ水平歩道を歩きます。
という訳で、長〜い「水平歩道」も無事通り過ぎ、黒部峡谷鉄道トロッコ列車の終点「欅平駅」到着。
5日間の山旅を70代のじいさん3人で無事踏破しました。
しかも今シーズンこの歩道の最初の歩行者となりました。
5日間の山旅を70代のじいさん3人で無事踏破しました。
しかも今シーズンこの歩道の最初の歩行者となりました。
撮影機器:
装備
MYアイテム |
![]() 重量:-kg
![]() ![]() ![]() |
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感想
私にとって年1回の一大行事である北アルプス遠征。今年は裏剱とその先にある水平歩道を歩いてみることにしました。
メンバーには立山・剱を複数回歩いている猛者もいますが、再度ピークを踏んだのち裏剱に入るコースを計画しました。
老齢の身にピークハントは辛いのですが、せっかくの機会ということで立山連山と剣岳をコースに入れました。
ところが歩いてみると、山稜の険しさより仙人新道の登りや、雲切新道へのつなぎ区間。そして最後の水平歩道歩きが大変でした。
剱沢雪渓を下ると標高が2,000mを切り、次第に暑さが増し予想外の苦しさでした。また人の侵入が少ないルートゆえの細かいアップダウンの連続。
特に意外だったのは水平歩道とは言え、阿曽原温泉小屋までの上り下りや、沢や尾根を越えるためのアップダウン、そして最後の欅平までの急勾配など、疲れた身に追い打ちをかけるような歩道でした。
やはりよくルート確認をして歩くことが必要ですね。(でも楽しかったことは間違いありませんでした)
そして最後に感じたのは、裏剱と水平歩道に係わる山小屋の皆さんの親切な応対と維持管理の連携、そしてたゆまぬ努力でした。本当に歩いてみて良いルートでした。
さあて来年はどこを歩こうかな〜〜〜。
”おわり”
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訪問者数:710人
いや〜、充実の山行ですね。
自分も大学時に阿曾原温泉から水平道を歩きましたが結構緊張した記憶があります。
荷物のひっかけや躓きによる落下が至る所で起こりえると思いました。
MISBさん、凄いです。
今、自分は全く水平道に行く気はありません。とてもとても怖くて無理です。
他にも素晴らしい写真、有難うございます。
大学3と4年の夏は剣合宿でしたので当時を思い出すことができました。
いつもコメントありがとうございます。
70代最後のロング山行と考え行ってきました。
例年になく雪の少ない立山・剱という情報で、雪渓歩きを心配していましたが無事通り抜けることが出来ました。
水平歩道も入山中に何とか歩けるだけの整備が進み(整備が整わない場合は仙人池ヒュッテから戻る予定でした)なんとか歩き通すことが出来ました。
fujikitaさんはこのようなハードコースを若い時に経験されているのですね、尊敬します。
fujikitaさんも私も各部位に痛みを抱える身ですが、あせらず歩けばまだまだ山行を楽しめると考えます。お互いにもうちょっとだけ山を楽しみましょう。
私も少しショートカットしたルートですが、8月9日から入山します。
皆様の事は仙人池ヒュッテと阿曽原温泉小屋の小屋番さんから、お聞きしました。幸いヤマレコユーザーで、コース状況が良く判る写真を掲載いただき、感謝です。
今年の残雪状況は例年より40日程度早いとの事でしたが、剱沢の雪渓はどの辺りから乗れましたか?8月は例年だと武蔵谷出合から乗れますが、写真を見ると平蔵谷出合辺りかなと。
ご教示いただけると幸いです。
返信欄に記入するのをうっかり忘れてしまいました。
コメント欄でご覧くださいませ。
ダン之助さんの日記をちょっとだけ拝見させていただきましたところ、立山・剱の大ベテランの方なんですね。我々のレコが恥ずかしいくらいです。
お尋ねの件ですが、剱沢雪渓に乗ったのは武蔵谷手前の、剣山荘からショートカットするルートが剱沢小屋から下るルートと出会う地点のちょっと上から乗りました。
本ページの地図を拡大しますと、GPS軌跡が二つの三角形を描いている部分です。
今冬の雪の少なさを阿曾原温泉小屋の佐々木さんから聞いていたので、我々も心配していましたが、九州の人間から見れば予想以上のたっぷりの雪を見て安心しました。例年と比べどの程度少ないのかが助言できませんが、お役に立てれば幸いです。
どうぞ楽しい山行になりますように。
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