記録ID: 580617
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積雪期ピークハント／縦走
御在所・鎌ヶ岳
綿向山から雨乞岳を越えて御在所方面へ縦走（雪山テン泊25.3km）
2015年01月24日(土) 〜
2015年01月25日(日)
三重県
滋賀県
nanfutsu
体力度
5
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 31:40
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 1,740m
- 下り
- 1,861m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 6:36
距離 9.0km
登り 964m
下り 436m
2日目
- 山行
- 10:50
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 11:18
距離 16.3km
登り 774m
下り 1,433m
18:06
ゴール地点
| 天候 | 概ね晴れ -3℃〜2℃ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
帰り：近鉄湯の山温泉駅 18:15発 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■イハイガ岳を過ぎてから御在所スカイラインまでトレースは無い。尾根が見通せるところは問題ないが、樹林帯に入ると地図と睨めっことなる。 ■イハイガ岳のガレ付近（雨乞岳側）の通過が危険。ガレに沿って反対側のギリギリの斜面を下るが、急で雪が氷化していて掴むものが無ければ困難。いっそのこと早い段階でルンゼを下り（ロープが要る）緩斜面をトラバースする方が楽だった。 ■大峠からの急登はとてもキツく、また、踊り場が無いので滑落に注意しながら登る。 ■大峠を越えてから南に転換したあたりからシャクナゲジャングルとの格闘になる。雪は腐って踏み抜き地獄でシャクナゲの薮はザックに引っ掛かり難儀。心が折れそうにになる。 ■シャクナゲジャングルを過ぎるとすぐに岩場のナイフリッジが2カ所続く。北側の岩は西を巻くが、足元は雪付きが悪く、また掴むものもあまり無いので慎重に。南側の岩場は両斜面とも急なため巻けないので岩にまたがって越える。但し、降り口に薮がありザックを回避するのが困難。 ■郡界尾根は相対的になだらかな尾根とは言い難い。積雪期は入山者もほとんど無くラッセルがつらい。また、何カ所か転換点があるので尾根を見誤らないように注意。 ■群界尾根から鈴鹿スカイラインへの近道は激下りで雪深いので難儀する。スカイラインに出てからも800mのラッセルが待っている。 |
写真
JR近江八幡駅南から北畑口行きのバスを待つ。丁度目の前にイオンがあるので食料を調達する（7時から営業）。ザックは冬装備70Lで22kg。重い。
13
1/24 9:10
JR近江八幡駅南から北畑口行きのバスを待つ。丁度目の前にイオンがあるので食料を調達する（7時から営業）。
ザックは冬装備70Lで22kg。重い。
ザックは冬装備70Lで22kg。重い。
北畑口から西明寺口まで歩いてると、お猿さんの御一行様に出くわした。落ち穂拾いなのかな。
登山届けを出しジグザグを登る。出発時間が遅かったのでもう下山してくる人がいる。
大きなザックを見て大勢に声をかけられ励まされる。
1
1/24 12:00
登山届けを出しジグザグを登る。
出発時間が遅かったのでもう下山してくる人がいる。
大きなザックを見て大勢に声をかけられ励まされる。
出発時間が遅かったのでもう下山してくる人がいる。
大きなザックを見て大勢に声をかけられ励まされる。
これから行く雨乞岳。遠いし思いっきりアップダウンがあるじゃん。
前半は崩落地点の反対側ギリギリを慎重に下る。
氷化しているので、アイゼンをしっかり噛ませて下る。
氷化しているので、アイゼンをしっかり噛ませて下る。
後半は反対側の少し下側をトラバースするが、うっかりつかめば枯れ木だったり、倒木が邪魔でなかなか手ごわい。
ふう。何とかヤバイところを通過できた。
テント泊予定地までもう少しなんだが、水が切れたのでこの下の沢で給水する。
テント泊予定地までもう少しなんだが、水が切れたのでこの下の沢で給水する。
予定通り大峠で幕営する。
雪を踏み固めて、水用にキレイな雪をそばに運ぶ。
雪を踏み固めて、水用にキレイな雪をそばに運ぶ。
明日の水を作る。500mlのペットボトル2本を湯たんぽ兼用に、350mlの熱湯をサーモスに入れておく。
翌朝、のっけから急登でゼイゼイハーハー。落ちたら下まで急降下なので、特に掴むものがないとこは落ちないように注意しながら登る。
11
1/25 6:55
翌朝、のっけから急登でゼイゼイハーハー。落ちたら下まで急降下なので、特に掴むものがないとこは落ちないように注意しながら登る。
尾根に上がるとしばらくシャクナゲ藪が続く。これが結構きつくて、気分が萎える。
二つ目は馬乗りで端っこまで移動し、藪の斜面をもがきながら降りる。ほんまでかいザックが邪魔。
おっと、アクシデント。右足のワカン破損。修理する時間が無いので、
この後は仕方なく片肺飛行となり右足だけを雪にズボズボさせながら歩く。疲れるわ。
14
1/25 11:25
おっと、アクシデント。右足のワカン破損。
修理する時間が無いので、
この後は仕方なく片肺飛行となり右足だけを雪にズボズボさせながら歩く。疲れるわ。
修理する時間が無いので、
この後は仕方なく片肺飛行となり右足だけを雪にズボズボさせながら歩く。疲れるわ。
ここからは郡界尾根を下る。笹薮は雪の下に沈み、わずかな潅木に見える木に霧氷がびっしり。
下る目印方向は鎌の少し北。
下る目印方向は鎌の少し北。
太ももまで雪に埋まりながらこの尾根最長の斜面を標高差で230mを一気に下る。汗だく。
三ぷく峠。どうも登り用に書いているようで、四ぷく他はわからなかった。
次の小ピークの下りで尾根の末端を北側に巻いてから元に戻るときのトラバースが怖い。かなりの急斜面で随分下まで続いている。一歩ずつ一手ずつトラバースする。
4
1/25 12:54
次の小ピークの下りで尾根の末端を北側に巻いてから元に戻るときのトラバースが怖い。かなりの急斜面で随分下まで続いている。一歩ずつ一手ずつトラバースする。
P967沢谷の頭の転換点。基本的に南側が植林地で北側がブナの自然林なので尾根を見極める目安となる。
鎌の絶景ポイントにでた。
ずっと樹林帯の中だったので視界が開けると嬉しい。
ずっと樹林帯の中だったので視界が開けると嬉しい。
なぬ、スカイライン近道とな。
スカイライン歩きを目的としていたのですかさずトライ。
スカイライン歩きを目的としていたのですかさずトライ。
おや、カモシカちゃんじゃありませんか。
ジーっと見られながらスカイラインをラッセルする。
ジーっと見られながらスカイラインをラッセルする。
この後、スカイラインを下り、湯の山温泉を経由し、近鉄湯の山温泉駅まで歩く。
ここを今回の終了点とする。
ここを今回の終了点とする。
装備
| 個人装備 |
ストーブ・ライター(1)
ダウンジャケット(1)
ハードシェル(1)
アルパインパンツ
バラクラバ(1)
12本アイゼン(1)
ヘッドライト(1)
スマホ(1)
地図(1)
テント(1)
カイロ(3)
ダウンパンツ
像足
サングラス(1)
グローブ(2)
携行食(1)
熊鈴
笛(1)
救急セット(1)
ストック(1)
ワカン
シャベル
蝋燭
|
|---|
感想
■前々日あたりに雨か湿っぽい降雪で雪が締まった後、高気圧が張り出しいい天気になる土日をずっと狙っていて、今回丁度いいタイミングが来たので実行した。狙い通り適度に雪が締まっていて樹林帯の吹きだまりを除いて全般的に歩きやすかった。ただ逆に急斜面での氷化には難儀した。
■雨乞岳手前の清水頭からの眺めは絶景。真っ白な台地から360度の展望が開ける。そこから雨乞岳まではササも雪に埋もれた雪稜を歩く。雪山縦走の醍醐味だ。
■東雨乞岳からの郡界尾根はもっと展望を想像していたのだが大半が樹林帯で雪も深く、結構疲れた。
■イハイガ岳前後の危険地帯や藪漕ぎに随分とやられたが、終わってみれば清々しい縦走となった。それにしても冬装備のザックは重かった。
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キャンドルライトも素敵です♪
カモシカちゃんの人気ってやはりあの視線なんでしょうね。
じーっと見られて、こちらが恥ずかしくなります。
キャンドルいいでしょ。一応冬のサバイバルグッズなんです。
nanfutsuさん、此方へのご訪問ありがとうございました。
綿向山までは（ヤマレコ覚醒前に）度々行っているのですが
ルーファイ出来なきゃ、無雪期でも厳しい縦走路と聞いています。
そこをラッセルとテン泊のスピード山行・・・すばらしいお写真ともども
まったく圧倒されてしまいました。
六甲のバリルート探索の際にはいつも熟読参考にさせて戴いております。
今後ともご更新を楽しみに、併せてどうぞ御安全に！
notungさん、こんばんは。
訪問ありがとうございます。
おっしゃる通り、なかなかハードな縦走路でした。
薮やクラストした急斜面に難儀しましたが、
天気が安定していたこともあり、なんとかクリアできました。
下山してから今日が二日目なんですが、筋肉痛がやってきました〜（笑）
久しぶりに「あっ」と思う山行を拝見しました。素晴らしい。そしてありがとうございます。じっくり拝見させて頂きます。
goriraさん、訪問ありがとうございます。
冬装備が重くて結構シビアな縦走でしたが、
天気が良かったので雪の雨乞岳を中心に最高の眺めを楽しめました。
季節を変えて、また訪れたいと思います。
goriraさんのレコもいろいろ拝見しましたよ〜。
いつも鍋が豪勢で楽しそう！
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