記録ID: 5889733
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
槍・穂高・乗鞍
奥穂高岳／南稜↑、明神岳／主稜↓。年寄りにはバリ連荘はきつかった
2023年08月31日(木) 〜
2023年09月01日(金)
野風
体力度
6
1〜2泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 22:08
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 2,392m
- 下り
- 2,382m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 10:16
15:42
2日目
- 山行
- 9:47
- 休憩
- 2:35
- 合計
- 12:22
16:58
ゴール地点
記録はブログにも書いています。内容はほぼ同じですが写真は大きいです（笑）。
https://walking-in-the-wind.com/trekking/2023/09/04/okuhotaka-maehotaka-myoujin/
https://walking-in-the-wind.com/trekking/2023/09/04/okuhotaka-maehotaka-myoujin/
| 天候 | 8月31日（木）：晴れ、やや雲多し 9月1日（金）：晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス タクシー
タクシー発車場の梓第1駐車場を利用。700円／日（市営と同じ料金） さわんどの駐車場情報は以下のサイトを参照 https://www.kamikochi.or.jp/access/sawando/ タクシー： さわんど⇔上高地は片道4600円（定額制） バス（アルピコ交通）： さわんど⇔上高地は片道1300円。往復2400円 https://www.alpico.co.jp/traffic/local/kamikochi/sawando/ 上高地の公式サイト： https://www.kamikochi.or.jp/ 穂高岳山荘： 1泊2食13500円。朝食の代わりに弁当も同じ。事前予約制（Web予約。直前は電話にて）。コロナ対応継続中。布団一枚のスペース（一畳分）／人。殆どの部屋は隣との間を上半身の仕切り。私が入った部屋は2段ベッドの部屋で、全身ロールスクリーンの仕切りだった 水は涸沢岳の雪渓から採取している。宿泊者は無料。トイレは洋式簡易水洗だが、水量は非常に少ない、洗面の流しも同じ 各社の携帯電波は入る https://www.hotakadakesanso.com/ |
| コース状況／ 危険箇所等 |
※ 奥穂南稜も明神主稜もバリエーションルートなので、ジジイが出来たからと言って安易に踏み込まないこと。それなりの登攀やクライムダウンの技術や経験が必要 ※ 南稜は雨が降った直後など濡れているときは踏み込まない方が良い。詳細は写真に付記した説明を参照されたし 上高地から岳沢小屋： よく整備された登山道。岳沢入口の10番標識から小屋までカウントダウン 岳沢小屋から南稜取り付き： テン場の中ほどから沢に簡単に下りられる。通常は枯れた沢で岩は安定している。 今年のこの時期は、上部に残る雪渓の左側（沢の右岸）の雪のない斜面を歩いて取り付きまで行ける 南稜取り付きから下の滝、上の滝を経てルンゼ三又分岐： 柱状節理の壁に突き当たったら少し左上して柱状節理の上を少し右へ進む。比較的新しいものと錆びて古い残置ハーケンの2つがある壁を登る。その後はルンゼを進み、上の滝へと進む。ルンゼを外さなければ三又分岐まで行ける 分岐からトリコニー1峰、2峰： 分岐の先にあるスラブ岩壁を登攀する場合は、三又分岐の中央を進む。スラブ岩壁は、クライミングシューズ着用とロープによる確保が望ましい。スラブ登攀しない場合は、三又分岐の右ルンゼを進み藪漕ぎを進む モノリス岩の右側直下を進み、トリコニー1峰のチムニーの隙間に入り、階段状を上がって、最後に岩をまたいで乗り移る。1峰の岩はピーク直下の左側を巻く トリコニー2峰へはハイマツを漕いで進む。正面から2峰を登攀する場合は、ハイマツ帯の下部を左方向へトラバースして岩に取り付く。2峰に横からアプローチする場合は、ハイマツ帯を上部へ進んで取り付く トリコニーから急な岩場とナイフリッジを経て懸垂ポイント： トリコニー3峰はルートから少し離れているのでスキップする人が多い。3峰を左に見ながら急な岩場へと稜線を進む。稜線の下を巻くことも可能だが、稜線を常に意識すること そのままナイフリッジを通過して進むと、特徴的な岩が目印の懸垂下降ポイントに至る。クライムダウンも可能 懸垂ポイントから南稜の頭： 懸垂ポイントから岩稜を進み、その後はガレた斜面を登る。GPSで吊尾根との合流地点（南稜の頭）の位置を確認して適当に進む 南稜の頭から奥穂経由で穂高岳山荘： メジャーなルートなので割愛 奥穂から吊尾根、紀美子平経由で前穂： 奥穂から吊尾根を下りる箇所は鎖もあり易しくない。油断しないこと。紀美子平から前穂の上り下りも、それなりに難しい 前穂から明神岳（1峰）まで： 前穂から眺めるよりは簡単に通過できる。トレースは明瞭な部分からうっすら分かる程度まで様々だが、先の方までよく見て判断して進むこと。1峰から2峰への下りはガレて滑りやすい 1峰から5峰： 2峰の岩壁を登る。残置ロープの垂れているオーバーハング気味の岩の左側からやや左上して、左肩の稜線に出たら右上してピーク山頂へ進む。山頂から反対側へ少しクライムダウン 3峰の右斜面を巻いて進む人が多い。ピークを踏んでいくのは本格的な登攀となる 4峰はピークを越えて行くが特に難しい箇所はない 5峰もピークを踏んでいく。5峰から5峰の肩への下りは、まっすぐ稜線を進むのは厳しい。下る方向に向かって右へ迂回してハイマツ帯を抜けて稜線へ戻るのが無難。迂回路を進みすぎるとハイマツ帯を横切れなくなるので要注意 5峰の肩から岳沢7番標識を経て上高地： 肩から樹林帯の下りを3分の1くらい進むと、トラロープが木に巻き付けてあり、その先に岩がある。岩の上に乗って少し進むと下降ポイントに至る。バリルートながらロープが設置されているので、活用してほぼ垂直の壁を長めにクライムダウンする。断続的にロープの急坂が続く。ロープ箇所以降は普通の急斜面の下り。湿っているときは滑りやすい 記録はブログにも書いています。内容はほぼ同じですが写真は大きいです（笑）。 https://walking-in-the-wind.com/trekking/2023/09/04/okuhotaka-maehotaka-myoujin/ |
| その他周辺情報 | コンビニ： 松本ICをおりてすぐのセブンから新島々駅近くのセブンまで、メジャーなコンビニが6−7軒ある 日帰り温泉： 梓湖畔の湯 上高地から下って、さわんど大橋の手前にある。沢渡バスターミナルから車で1分。いつもはここの露天風呂を利用している。源泉かけ流し 750円、10−19時（受付18:15まで）、TEL：0263-93-2380 https://azusakohaann.jimdofree.com/ 食事処しもまき 梓湖畔の湯からは道路の向かい側。そば中心の食事処に、源泉かけ流しの日帰り温泉がある。そば以外には生姜焼き定食、親子丼がある 入浴は600円、7−18時終了、TEL：0263-93-2500 https://tabelog.com/nagano/A2002/A200202/20015895/ |
写真
さわんどBT手前の梓第1駐車場を利用し、そこからタクシーで移動。6時発のバス始発を待たず、1時間以上の余裕時間を捻出できたのは大きかった。大都市からの上高地直行バスが続々到着
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8/31 5:25
さわんどBT手前の梓第1駐車場を利用し、そこからタクシーで移動。6時発のバス始発を待たず、1時間以上の余裕時間を捻出できたのは大きかった。大都市からの上高地直行バスが続々到着
6番標識辺りで岳沢らしい風景に。奥にはこの日に向かう奥穂が見えている
7年ぶりの岳沢小屋。いつの間にかお洒落なテラスができていた。勝手に休んじゃいけない雰囲気が漂う？ テラス手前下のベンチで休憩。奥に見えるのは乗鞍岳
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8/31 7:39
7年ぶりの岳沢小屋。いつの間にかお洒落なテラスができていた。勝手に休んじゃいけない雰囲気が漂う？ テラス手前下のベンチで休憩。奥に見えるのは乗鞍岳
南稜ルート図。山岳会「ふわくの会」の方々が作成されたものだろうか。会のHPで見つけた。とても参考になった。この場をお借りしてお礼申し上げる
長次郎谷の雪渓もシュルンドが落ちて通れるようになるといいのに・・
突き当りを少し左上し、右方向へ柱状節理の上を進み、下の滝に取り付く。何と残置ハーケンのある最初の壁が越せない！3回目にやっとこさ乗り上げることができた。先が思いやられる
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8/31 8:39
突き当りを少し左上し、右方向へ柱状節理の上を進み、下の滝に取り付く。何と残置ハーケンのある最初の壁が越せない！3回目にやっとこさ乗り上げることができた。先が思いやられる
スラブの岩壁に用はないので迷わず右のルンゼへと進んだ（つもり）
ひょっとすると中央のルンゼを進んで途中から右手の藪漕ぎへ突っ込んだのかも。こんな感じの藪漕ぎ
すぐ左手には下のスラブ岩壁の凹角と思われる壁が見えた。残置ハーケンやスリングなどが見えた
振り返った左手側には前穂から明神岳への尾根。明日はあそこを歩けるか？
振り返った右手側には奥穂から西穂への稜線。ピラミッドピークが見える
藪漕ぎの一番右側に逃れたら、ちょっと厳しい登攀個所を2つ通過した。やっぱりルートミスしたのかな？モノリス岩に着くまでに疲労困憊
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8/31 11:58
藪漕ぎの一番右側に逃れたら、ちょっと厳しい登攀個所を2つ通過した。やっぱりルートミスしたのかな？モノリス岩に着くまでに疲労困憊
トリコニー1峰。写真左の隙間から入るのか？何も考えず中央の2つの岩の間から入った
こちらが侵入した隙間。階段状に登り、青空の少し下の岩から先に見えている岩へと乗り移る。股関節の固い人、足の短い人は乗り移りに難儀するかも
1
8/31 12:10
こちらが侵入した隙間。階段状に登り、青空の少し下の岩から先に見えている岩へと乗り移る。股関節の固い人、足の短い人は乗り移りに難儀するかも
トリコニー2峰へと進む。写真下部のハイマツを横切って正面から攻めるべきだったようだ。ハイマツの写真右寄りを上へと進み、2峰へ取り付いた
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8/31 12:34
トリコニー2峰へと進む。写真下部のハイマツを横切って正面から攻めるべきだったようだ。ハイマツの写真右寄りを上へと進み、2峰へ取り付いた
2峰に取り付くところ。眼下にはトリコニー1峰が、奥には明神1峰、2峰が見える
トリコニー1峰のアップ。一番右の岩の向こう側に残置スリングがあったので、それをつかんで上まで行こうとしたがダメだった。行けなくてよかった。こちら側に下りられない
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8/31 12:39
トリコニー1峰のアップ。一番右の岩の向こう側に残置スリングがあったので、それをつかんで上まで行こうとしたがダメだった。行けなくてよかった。こちら側に下りられない
2峰から先に続く急な岩場。3峰はコースから少し外れているので、慣例に倣ってスルー（笑）
急な岩場の上部から。左下にトリコニー1峰が見える。2峰は岩稜の末端かな
お次はナイフリッジ。上部に見えているのが懸垂下降ポイントの岩
ナイフリッジから逸れて懸垂ポイントへ。明神の高さと同じくらいまで到達
ロープは持ってこなかったのでクライムダウンで下りる。下まで到達する長さのロープが垂れているとのことだったが、短いのに変わっていた（笑）
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8/31 14:08
ロープは持ってこなかったのでクライムダウンで下りる。下まで到達する長さのロープが垂れているとのことだったが、短いのに変わっていた（笑）
ロープが垂れているところから下へ降り、写真中央やや下のバンドのようなところを左へ移動して下りた。懸垂は写真左のクラックに沿って下りる。懸垂支点は左側の岩にあった
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8/31 14:11
ロープが垂れているところから下へ降り、写真中央やや下のバンドのようなところを左へ移動して下りた。懸垂は写真左のクラックに沿って下りる。懸垂支点は左側の岩にあった
南稜の頭に到着。セルフビレーのため保険で付けてきたハーネスを外す
奥穂山頂手前から前穂の北尾根。左下が4峰、右の小さな3つの尖がりが3峰、2峰、本峰
無事に到達できたことのお礼と、翌日の明神主稜の無事を祈る。予定より1時間くらい遅いな。迷わずタクシーで上高地入りして良かった
70代中盤から後半の女性3人組。左下のリーダーが真ん中の女性に、「もっと右足伸ばして」とか色々と大声で指示してた。自分は10年後に同じ年齢になって奥穂に登れるだろうか？
1
8/31 16:35
70代中盤から後半の女性3人組。左下のリーダーが真ん中の女性に、「もっと右足伸ばして」とか色々と大声で指示してた。自分は10年後に同じ年齢になって奥穂に登れるだろうか？
奥には常念山脈。常念の右手前に屏風岩と前穂北尾根へ続く尾根。斜面に影奥穂
前穂の北尾根。左下の6峰から右上の本峰。あちらは藪漕ぎが無くて快適な岩稜クライミングだった
夕日と反対側なのに八ヶ岳方面から放射状の光。この夜は疲れて爆睡だった
翌朝4時半に小屋を出立。奥穂に向かう途中からビーナスラインにたたずむ八ヶ岳や浅間山
山頂から吊り尾根へ少し下ったところでご来光を待つことに。槍の右には後立、左には立山連峰、その前に裏銀座、左奥には北ア深奥部の山々
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9/1 5:09
山頂から吊り尾根へ少し下ったところでご来光を待つことに。槍の右には後立、左には立山連峰、その前に裏銀座、左奥には北ア深奥部の山々
後立アップ。写真中央の白馬岳から右方向へ五竜、鹿島槍、爺ヶ岳、針ノ木岳への稜線
槍の左には立山連山と左に龍王岳。間の奥には剱岳の頭も。手前の尾根は裏銀座の稜線
中央右の鷲羽岳、そこから左下に三俣蓮華、双六岳への稜線。左奥のどっしりした山容は薬師岳
鎖とペンキの印を無くしたら、吊尾根もバリエーションルート並みの難しさになる
吊尾根から奥穂と西穂の間の稜線を眺める。南稜もはっきり見えている
モノリス岩の直下の藪漕ぎに想定以上に時間を費やした（赤枠部分）。最善ルートを選択し損なったようだ。ルートにはかなり古い残置ハーケンやボロボロのスリングがあったのでミスではないと思うが・・
2
モノリス岩の直下の藪漕ぎに想定以上に時間を費やした（赤枠部分）。最善ルートを選択し損なったようだ。ルートにはかなり古い残置ハーケンやボロボロのスリングがあったのでミスではないと思うが・・
皆さんのようにザックをデポせずヒイコラ登る。こんなにきつかったっけ？
山頂に居合わせた方に撮ってもらった。ありがとうございました。バックは槍や奥穂。ここまではタオルは不要だったな
前穂北尾根を見下ろす。右下が4峰。あそこの下りだけは気を抜ける。左端は2峰のクライムダウン。白い部分の右を下りる
頭を切り替えて明神に集中する。山荘の弁当で朝食を取りながら、これから進むルートを眺める。左下の岩稜は下りられるのか？
標識から下りてきた。直下の岩峰群は巻き道のトレースがあり、拍子抜けするほど簡単にここまで来た
この小ピークも真っ直ぐ尾根伝いに登らず、右の稜線の中ほどを抜けていく踏み跡あり
弁当を食べながら心配した右奥の岩稜は直下の巻き道で難なく下りられた
これから進む奥明神沢のコルとその先のピーク。左奥が1峰（明神岳本峰）。スマホでご覧の方はピンチアウトで拡大すると稜線伝いにロープがうっすら見えると思う
9/1 9:04
これから進む奥明神沢のコルとその先のピーク。左奥が1峰（明神岳本峰）。スマホでご覧の方はピンチアウトで拡大すると稜線伝いにロープがうっすら見えると思う
少し下って1峰へ続く稜線を進む。左は切れ落ちているが、普通に歩けばよい
明神岳山頂（1峰）のビバークスペース。風がなければこっちが気持ちいい
核心の2峰を眺める。イメトレは出来ている。現物を見て想定通りいけるか判断する
1峰からの下りがひどいガレで、ワンステップごとにズズーっと崩れ、下りるのに気を使った
2峰取り付きまで来た。残置ロープは雨ざらしの割にはしっかりしているように見えた。下の末端が岩に固定されていたので、このシングルロープは懸垂2P目の支点や着地点などの目安程度に使うのが良い
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9/1 10:15
2峰取り付きまで来た。残置ロープは雨ざらしの割にはしっかりしているように見えた。下の末端が岩に固定されていたので、このシングルロープは懸垂2P目の支点や着地点などの目安程度に使うのが良い
それではクライミング。橙線は私の登りやすそうなルートで備忘録（最善ルートではないのであくまでご自身でルート取りを考えてください）
稜線まで登ったら、右上して山頂を目指す。山頂のすぐ左下から反対側に少しクライムダウンする
懸垂下降を始めた二人組。クライムダウンルートは下を見ると怖いので、安全に懸垂するのが最良だろう
明神主稜の核心部を抜けた。2峰から3峰取り付きまで下る。明瞭なトレースが3峰の山腹の右を巻くようにある。あとは快適なピクニック。でも気を抜かずにと戒める
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9/1 10:59
明神主稜の核心部を抜けた。2峰から3峰取り付きまで下る。明瞭なトレースが3峰の山腹の右を巻くようにある。あとは快適なピクニック。でも気を抜かずにと戒める
トレースを進むとピンクのロープがめぐらしてある。ピンクの表面がかなり剥がれて芯だけになっている。ルートの目安とし、このロープは使用しない方が良い
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9/1 11:16
トレースを進むとピンクのロープがめぐらしてある。ピンクの表面がかなり剥がれて芯だけになっている。ルートの目安とし、このロープは使用しない方が良い
3峰を振り返って。あそこを稜線伝いに通過するのは本格的な登攀になるだろう
5峰への登り返し。これが最後の登り。5峰で有名なピッケルを見つけ損なった。その祟りか5峰山頂直下からの下りで痛恨のルーファイミス
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9/1 12:23
5峰への登り返し。これが最後の登り。5峰で有名なピッケルを見つけ損なった。その祟りか5峰山頂直下からの下りで痛恨のルーファイミス
あの岩稜の下りで行き詰ってしまった。過去のログのドットでは、この稜線を真っ直ぐに通過する記録と、上から見て右方向に迂回するルートがある。真っ直ぐに下りられるだろうと軽々に考えたのが間違いだった
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9/1 13:07
あの岩稜の下りで行き詰ってしまった。過去のログのドットでは、この稜線を真っ直ぐに通過する記録と、上から見て右方向に迂回するルートがある。真っ直ぐに下りられるだろうと軽々に考えたのが間違いだった
上の方まで登り返して、この写真の迂回ルートを下りてきた。ところがこの後で斜面をトラバースして復帰するポイントを見逃したようで、またもや行き詰った。ちょっと登り返せばよいものを、強引にハイマツの枝を掴んで危険な斜面のトラバースを通過した
9/1 13:07
上の方まで登り返して、この写真の迂回ルートを下りてきた。ところがこの後で斜面をトラバースして復帰するポイントを見逃したようで、またもや行き詰った。ちょっと登り返せばよいものを、強引にハイマツの枝を掴んで危険な斜面のトラバースを通過した
足元が枝で見えない状況で、枝に乗っかりながら進んだ。途中で足が外れて枝を持った手だけでぶら下がる状態になってしまった。何とか体制を戻して通過したものの大いに反省。5峰の肩まで下りてきた。ここから樹林帯の劇下り
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9/1 13:39
足元が枝で見えない状況で、枝に乗っかりながら進んだ。途中で足が外れて枝を持った手だけでぶら下がる状態になってしまった。何とか体制を戻して通過したものの大いに反省。5峰の肩まで下りてきた。ここから樹林帯の劇下り
この細尾根のトラロープの先が岩尾根になっている。岩尾根の右下を進むと古い下降支点とロープがあるが、正しくは岩の上に乗っかって進む
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9/1 14:19
この細尾根のトラロープの先が岩尾根になっている。岩尾根の右下を進むと古い下降支点とロープがあるが、正しくは岩の上に乗っかって進む
片手でロープを握りつつ、岩をしっかり掴んで壁を下りる。この写真撮影ポイント以降も、同じような下りが続く。バリエーションとは思えない手厚さに感謝。設置ロープなしのクライムダウンは難易度が跳ね上がる
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9/1 14:28
片手でロープを握りつつ、岩をしっかり掴んで壁を下りる。この写真撮影ポイント以降も、同じような下りが続く。バリエーションとは思えない手厚さに感謝。設置ロープなしのクライムダウンは難易度が跳ね上がる
岳沢湿原まで下りてきた。どうやら16:55発の最終バスに間に合いそうだ
撮影機器：
感想
年齢からくる衰えには逆らえず、今シーズン限りでバリエーションルートは足を洗って、来シーズンからは一般登山道に専念するつもり。北鎌尾根や前穂の北尾根などを再訪しようかと考えていて、未踏の奥穂南稜と明神主稜も検討の俎上に載せた
奥穂南稜はロープなしでも何とかなりそう。明神主稜は5峰から1峰へ向かう順ルートにおいて、2峰で2Pの懸垂下降が必要になる。この1か所の懸垂のために重いロープを担ぎ上げるのは老体には厳しい。クライムダウンもできるようだが、最近のネットニュースでは遭難事故の報道が相次いでいる。お仲間入りしないように自重して、逆回りの計画を立てた
明神主稜でのツエルトビバークもちらっと考えたが、2日分の水を最低5キロ担ぐことを想像しただけで断念。奥穂南稜を登って穂高岳山荘を利用し、翌日に明神主稜を下るという計画に行きついた。ここまで計画ができてしまうと、他のバリルートの再訪は立ち消えて、この計画に気持ちがのめり込んでしまった。年も顧みず、イメージだけが膨らんで実行に移してしまった
結果は御覧の通り、アップアップで体がボロボロになりながら何とか周回した次第。1日目の南稜で、両足の腿の筋肉がかなりやられ、藪漕ぎの連続で中腰姿勢が続き、腰も痛くなってしまった。大雪山系をテン泊装備で縦走し、トムラウシからオプタテシケへ断続的な藪漕ぎをした時と同じようなダメージだ
どうなるかと思ったが、一晩爆睡したらある程度疲れが取れたことと、明神主稜は登り返しが何度もあるとはいえ、全体としては下り基調なので、計画通り進めることにした。心配は杞憂だったかと思うくらい5峰山頂までは快適にいいペースで進んだが、最後の5峰下りでまさかのルーファイミス
満杯になりつつあるコップの水が一気にあふれるみたいに疲れがドット出て、最後の劇下りは苦行以外の何物でもなかった。最終バスに間に合うか時計との睨めっこで、長い下りは心身ともに疲れた
さて、しばらく静養するとして、体調復帰と好天が見込まれれば、もう一つやりたいバリルートがある。以前から温めて引き出しにしまったままになっている計画で、それを最後にできればと考えている。次回も小屋泊で、できるだけザックを軽くして歩きたいと思っている
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今回もガチですね、私にはそんな勇気は…しかし明神を下るって発想は無かったですね、目から鱗でした。
岳沢小屋から天狗のコルに向かうルート、立ち入り注意の張り紙があり、内容から小屋番さんの怒りが伝わって来るって、ジャンダルム経由の方が仰ってました。
剱へは9月17日から入山し、翌18日に別山尾根in北方稜線outで計画しています。
またニアミスするかも知れないですね。
最初は岳沢小屋を基点にして、奥穂南稜と明神主稜をやる計画でしたが、重太郎新道を２回も下るのはしんどいので、今回の計画にした次第です。
北方稜線も下りで使う手がありますね。下の廊下→阿曽原→池の平→剱という計画を考えていましたが、逆の方が楽そうですね。
岳沢小屋の主人の怒りは小屋のホームページで読みました。テントを送ってくれという遭難者にも呆れます。
小屋の主人が、「取りに来るまで幕営料2000円を毎日加算する」と言うのも共感します（笑）
南稜は岩壁登攀しなければ雪渓から離陸してルンゼ入る残置スリングの箇所が核心なんでわ。
トリコニー1峰乗り上げるとこもちょっとスリリングだったような。
他は概ね見晴らし良くて吊尾根が壮観、難易度の割りにコスパ抜群で楽しいルートでした。
明神はやったことないのですが会だと重太郎新道下るのがお決まりルートです、樹林帯の下り噂にたがわずしょっぱそうですね。
前穂山頂から見下ろした北尾根はさぞ感慨深かったことでしょう。
次回もご自身のバイオリズム、気持ちがのってコンプリート出来ますように。
取付きからルンゼに入るところが核心の一つだったんですね。
色んな方のレコ見てもあそこに触れていないので、全くノーマークで出鼻くじかれました（笑）
モノリスに向かう藪漕ぎの中でも同様に３回目くらいで通過したとこがありました。
まぁ、無事に通過できて何よりでした。
明神は東稜やって主稜へ下りるパーティが時々いるので取り入れてみました。
２峰の懸垂は気持ち良さそうなのでやってみたい気もしますが、もう行くこともないでしょう。
次の山行が最後のバリエーションになると思います。
天気予報次第でどこになるか分かりませんが、楽しみたいと思っています。
次のバリも気をつけてくださいね。
記録を拝見して思い出に浸りました（笑）
もともと水木の予定が天気予報で木金にずれ込みました。
予報次第では金土の山行になっていたかもしれません。
今回はお会いできなくて残念でした。
そのうちお会いできるでしょう。
その時を楽しみにしています。
私は反対側の西穂におりました😉
同じ日に上高地入りされてましたか。
２日目は、私が前穂山頂にいる頃に天狗岩にいたんですね。
惜しいところでニアミスしてバッタリを逃し残念です。
それにしても天狗沢を下りに使うとはすごいです。あのガレは下りたくないです。
またの機会のバッタリを楽しみにしています。
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