横尾本谷左俣〜北穂池〜北穂高岳東稜
- GPS
- 18:17
- 距離
- 31.2km
- 登り
- 1,994m
- 下り
- 2,030m
コースタイム
- 山行
- 9:15
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 10:18
天候 | 1日目:曇りのち晴れ 2日目:晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・横尾本谷左俣から北穂池へ上がるために北穂池の滝の右脇を直登したが、出だしの草付きが不安定で万人向けとは言い難い。ただし大滝の下から北穂池まで1時間で登れるので、悪場の経験が十分であれば選択肢の一つとして検討されてもいいかもしれない。 ・北穂池から北穂高岳東稜までは途中で薮漕ぎに苦労している記録を見ることがあるが、今回登ったルートであれば藪漕ぎはほぼない。ルートどりのポイントを記しておいたので、今後同じルートを登る(または下る)人は参照して下さい。ブログと動画にも詳細な情報があります。 |
写真
感想
9月に入ってからつらい腰痛に悩まされるようになり、計画していた山行のいくつかを中止していましたが、徐々に良くなってきたので足慣らしに小屋泊まりの軽い登山をしようと選んだのが北穂高岳。そこにはひと月前の「穂高の池巡り」の途中で懸垂下降のために残置したスリングを回収するという大義名分も含まれています。
辿ったルートは、上高地から横尾を経て本谷橋までは登山道。ここから横尾本谷を河原歩きで遡行して二俣から左俣に入り、北穂池の滝を見上げます。ここから北穂池に上がるには、普通は大キレットの下のカールまで上がり難儀な藪漕ぎトラバースの後に北穂池に下るという大回りになるのですが、今回はこの大滝の脇を登ってのショートカットを試みるところがポイントです。
結論から書くと、この大滝ルートは確かに時間短縮にはなりますが、万人向けとは言えませんでした。大滝は出だしのハング〜急傾斜、中段の緩傾斜、落ち口近くの垂壁の三つのパートからなり、登り方としては左俣の上流側から取り付くことでハング部を回避してから急傾斜部を草付き〜木登り、緩傾斜部は滝の右側、最後は左岸の木登りとなります。しかし中段以降はともかく出だしの10mほどの草付きが悪くて、少々肝を冷やしました。沢登りの経験が豊富で悪い草付きや木登りに慣れている者にとっては許容範囲内ですが、バリエーション入門コースのつもりで横尾本谷左俣に入る人には勧められないというのが私の評価です。
北穂池に登り着いてみると、前日までの雨のおかげか四の池から一の池まで全ての池が水をたたえており、ひと月前とは大違い。そしてここから北穂高岳東稜へのルートも最短コースを辿ることができ、懸案のスリングを無事回収しました。北穂池から東稜へ登るのに藪漕ぎで苦労している記録をときどき見ますが、このコースでは藪漕ぎはほぼありません。
その後は東稜のゴジラの背を越えて北穂高小屋に宿泊。翌日、涸沢に降りてパノラマルート経由で下山です。この時期気になる紅葉は、夏の渇水のせいか涸沢は赤くなる前にチリチリになっていてイマイチの出来。しかしパノラマルート上の屏風のコル周辺のナナカマドの赤は見事でした。
詳細な記録はこちらです。→ https://climb.juqcho.jp/2023/20231002.html
ありがとうございました。
当方の記録をお気に入りに登録していただいていたので、近々北穂池に行かれるのかなと思っておりました。
北穂池から東稜への登りは、やはり藪漕ぎにつかまりましたか。。。
私の解説がわかりにくかったのではないかと恐縮しています。
それでも充実した山行をされたようで何よりです。お疲れ様でした。
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