悪沢岳、赤石岳、聖岳〜テント泊装備で南ア南部2泊周回縦走〜
- GPS
- 55:38
- 距離
- 36.7km
- 登り
- 3,880m
- 下り
- 3,873m
コースタイム
09:09 椹島
↓
11:37 清水平
↓
14:10 千枚小屋(テント泊)
【7月22日】
05:32 千枚小屋
↓
06:09 千枚岳山頂
↓
07:23 荒川東岳山頂
↓
08:35 荒川中岳山頂
↓
09:47 荒川小屋
↓
11:44 小赤石岳山頂
↓
12:26 赤石岳山頂
↓
13:46 百間平
↓
14:23 百間洞山の家(小屋宿泊)
【7月23日】
06:30 百間洞山の家
↓
07:28 中盛丸山山頂
↓
08:09 小兎岳山頂
↓
08:45 兎岳山頂
↓
10:38 聖岳山頂
↓
11:58 聖平小屋
↓
14:43 聖沢吊橋
↓
15:44 聖岳登山口
↓
16:47 椹島(テント泊)
【7月24日】
8:00のバスで駐車場へ戻り、赤石温泉白樺荘へ。
昼過ぎに実家へ戻り、濡れたウェア、道具類のお洗濯。
天候 | 7月21日:晴れ 7月22日:晴れのち風雨 7月23日:暴風雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
椹島までは東海フォレストバス利用 |
その他周辺情報 | <宿泊地> 千枚小屋 テント泊700円(トイレ代込) 百間洞山の家 1泊夕食8000円(東海フォレストバス利用で3000円引) 椹島ロッジ テント泊1000円(トイレ+お風呂利用込) 下山後の温泉:赤石温泉白樺荘(510円) お風呂上りにザル蕎麦720円を注文しました。 |
写真
感想
先月の日光白根から両親との旅行や友人との野球観戦、出張&変則休暇等
あって1ヶ月も山へ行ってなかったが、振替休日により平日4連休を取得
できた。天気予報を眺めて、北アよりは南アの方がよさそうと判断し、
未踏である南アの南部エリアへテント泊装備で初挑戦してきた。
<7月21日>
前日に実家静岡へ前泊し、朝5時に畑薙駐車場へ向かう。平日だった
影響か割とスムーズに駐車場に到着。予定通り8時の椹島行きバスへ
乗り込めた。ダート道をマイクロバスで約1時間かけて向かう。アクセス
は不便な場所だが本当に山奥に来たんだという実感がわいてきた。
お天気快晴で椹島に下りると、ウッド調のログハウスや芝のキャンプ場で
のんびり1日過ごしたくなるような場所だった。北アでいう徳沢みたいな
雰囲気だった。
千枚小屋までをテント泊装備担いで歩いた。樹林帯だったので直射日光は
受けずに済んだが、とにかく蒸し暑かった。汗がボタボタ落ちてきて
辛かったが、途中の清水平の水場で少し元気になれた気がする。無事、
テントも設営して昼寝タイム。
千枚小屋は富士山を望める立地で、夕方に赤く染まっている水彩画のような
富士山を見れたのがとても想い出深くなった。小屋周りはマルバダケブキ
いっぱいの高山植物エリアとなっていて楽しめた。小屋離れからの眺めが
お勧め。
<7月22日>
夜明けの富士山も見事な景色だった。適度に雲海も広がり、モルゲン赤石
まで見れて満足し、登山スタート。森林限界を超えると快晴だったがかなり
の強風。それでも素晴らしい景色が疲れを癒してくれる千枚岳山頂に立つ
ことができた。以前歩いた南ア北部の山々を望めたのが印象深かった。
悪沢岳に向かうと高山植物がいろいろと咲いていて、これぞ夏山の楽しさ
という感じで歩けた。そして個人的には赤石方面の眺めをずっと歩く左側
方面に見ながら歩けたことが特に印象的だった。悪沢岳山頂にも快晴で
立てた。次に上る荒川中岳が大きく見え、塩見へ続く稜線がいつかそこを
歩いてみたい気持ちになった。
荒川中岳山頂も悪沢と同じく晴れでピークに立てた。ただここからで何より
も印象的だったのは荒川小屋へ向かうまでのお花畑。青い空の下で今までに
これほど広大なお花畑を見れたことはなかったのでとても良い思い出に
なった。そして子連れの雷鳥にも遭遇できたのでもう文句なしだった。
荒川小屋で水量豊富な水を頂いて赤石岳を目指すと、風と雨が強まってきた。
ついにはガスで全く展望が利かなくなってしまった。百間洞小屋の家まで
向かう予定としていたので、さらにがんばって歩き始めた。ここは小赤石岳
までの上りが特にきつかった印象。
小赤石岳、赤石岳山頂は残念ながらガスで視界ゼロ。風雨も落ち着く気配も
ないので、百間洞小屋までの道を急ぎ無事到着。小屋は小さなこじんまりと
した感じで、濡れた体を蒔ストーブで暖められた。夜は小屋に同じく宿泊
される方々と楽しく情報交換ができて楽しい一夜だった。こういうのが小屋
泊まりの楽しみのひとつでこれもまた良い思い出となった。
<7月23日>
百間洞小屋の家で小屋泊したが、夜も雨と風がかなりすごかった。昨晩
談話室で話していた2人の方は小屋へ停滞するとのこと。ところが自分は
仕事もあるわけでここから1日で椹島へ戻ってバスに乗り込むのはさすが
に無理だと判断し、聖平小屋までは向かうこととした。
結果的に風、雨共にすさまじかった。特に小兎岳〜聖岳のガレ斜面を下る
遮るものがほとんどないこの区間は本当にしんどかった。なんとか山頂の
標識写真だけは撮ったがとても腰をおろして休憩ができるような場所も
なかった。なんとか聖平小屋まではコースタイムの時間をだいぶ短縮して
到着した。あま〜いフルーツポンチのサービスがあり、美味しくいただけて
少し安堵感が出た。
小屋の方と情報交換し、翌日の天気もいまいちと判断して予定していた
茶臼小屋まではあきらめて一気に椹島まで下りることにした。登山道は
雨の影響で水タマリだらけ、小さな沢を渡る箇所あり、アップダウンの
連続とかなりつらいコース状況だった。それでもなんとか17時前には椹島
に戻ることができた。
幸いに雨もやんでおり、せっかく持ってきたテントでゆっくり休むことに
した。テント泊でもロッジのお風呂に入ってよいとのことだったので雨と
汗まみれの体をさっぱりさせることができ、残っていた食料を存分に堪能
して眠りについた。
<7月24日>
起床すると青空が・・・。まあ仕方がないと思い込み、ゆっくり朝ごはんを
作って食べ、帰りのバスに乗り込んだ。やはり山の稜線には雲がかかっていた
ので、結局はそれほど展望も期待できなかったかな。
帰りは赤石温泉白樺荘でお風呂に立ち寄り、ざるそば食べて実家へ立ち寄り。
時間に余裕もあったので実家に立ち寄り、さっそくビショ濡れの道具、ギアを
洗濯。おかげで夕方までに乾いて、次回はほぼそのまま出かけられるくらいに
パッキングして帰ることができた。晩メシで両親と寿司をたらふく食べてから
神奈川へ帰り、今回の山旅を無事に終えることができた。めでたしめでたし。
あいごえ
aigoeさん、こんばんは。
南アルプスの奥地に行かれてたんですね^^
初日と2日目の前半は素晴らしい天気で
写真も素晴らしいものばかりですね〜♪
こんな景色を満喫できるのは羨ましい限りです^^
ただ下山後、晴れるのは良く有りますよね。
私は、「また来なさい」って言って貰ってると
考えるようにしてます。(強がり)^M^
雨交じりでも無事に堪能できたみたいなので
何よりだと思いますし、また、素晴らしいレコを
楽しみにしてます^^v
poohpoohさん、毎度コメントありがとうございます。
天気予報では台風過ぎだったので全て晴れてくれるかと期待してた
んですがやっぱりそうはいきませんでした。写真ではわからないと
思いますが、快晴でも帽子が飛ばされそうな程のけっこうな強風
だったんです。
「山の天気はこんなもんだよ」っていう方もいました。おっしゃる
とおり、これもよい経験と前向きには考えなきゃダメですね。夏山
だからなんとかなったと思いましたが、冬だと絶対ダメですね。
なかなかアクセスや日程などが難しいエリアですが、ぜひ赤石&聖
の快晴山頂を狙って歩きに行きたいと思ってます。
aigoeさんと全く同じルートを計画していたのですが、
良く考えたら、椹島へ戻る必要はない事に気付かされました。
上河内岳経由でPへダイレクトへ戻れば良いですね!
まさに目から鱗でした
それにしても、暴風雨の中の縦走は大変ですよね。
無事下山となり何よりです。
お疲れ様でした。
messiahさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
ダイレクトで戻ればわざわざバスが出発するタイミングを
考えなくて駐車場に戻れるのでいいですよね。今回は
暴風雨の百間洞小屋〜聖の稜線でかなり頑張ったので
上河内岳、茶臼に行くのはあきらめました。
しかし、人の少なかったのんびり静かな雰囲気の椹島で
テント泊できたのはよかったですよ〜。
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