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Yamareco

記録ID: 701734
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

塩見岳〜間ノ岳・北岳 南アルプス北部縦走

2015年08月15日(土) 〜 2015年08月18日(火)
 - 拍手
GPS
80:00
距離
29.0km
登り
2,847m
下り
3,110m

コースタイム

1日目
山行
2:55
休憩
0:35
合計
3:30
10:20
10:30
55
11:25
11:50
40
2日目
山行
10:02
休憩
2:22
合計
12:24
2:55
19
3:14
3:14
0
3:00
3:55
30
コル
4:25
4:25
130
6:35
6:55
98
8:33
8:45
5
8:50
9:25
28
9:53
9:53
92
11:50
11:50
115
13:45
13:55
70
3日目
山行
5:26
休憩
0:31
合計
5:57
8:00
67
9:07
9:15
87
10:42
10:55
70
12:05
12:05
0
12:05
12:15
102
13:57
4日目
山行
5:55
休憩
0:30
合計
6:25
6:20
90
7:50
8:00
33
8:33
8:43
97
10:20
10:20
0
10:20
10:30
125
12:35
12:35
10
12:45
ゴール地点
天候 1日目 晴れ/曇り
2日目 晴れ/曇り
3日目 雨・ガス・強風
4日目 ガス・強風
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路:22:40竹橋(毎日アルペン号)-3:15伊那大島駅6:45(伊那バス)-8:45鳥倉登山口
復路:14:30広河原(バス)-16:35甲府

毎日アルペン号は今年は秋葉原の集合や新宿での乗車がなくなるなど昨年までとは変更されたところもあり事前に確認が必要です。
今回は思っていたよりも登山客は少なめで、受付もスムーズでした。   
コース状況/
危険箇所等
【鳥倉登山口〜三伏峠】
歩き始めはやや急登ですが全体としてはゆるやかな登りの連続です。豊口山分岐を過ぎると展望が開け、甲斐駒・仙丈、間ノ岳そして塩見岳が見られます。
豊口山間のコル手前に崩落地があり右側が切れ落ちていますがロープあり、特段問題はありません。エアリアの危マークの箇所は特に印象に残っていませんので大丈夫でしょう。
【三伏峠〜塩見岳】
朝3時前に行動開始。真っ暗な中ではありましたが塩見小屋までは歩きやすい道で特に危険箇所はありません。本谷山からの塩見岳を楽しみにしていたのですが暗くてよく見えず残念でした。
塩見小屋以降山頂までがいよいよ核心部です3,000m峰の山頂直下だけあり岩場のきつい登りが続き、体力的にもハードでした。エアリアの危マークは切れたった南側の斜面を巻きますがかなりの高度感があり、鎖・ロープなどの補助がないことから緊張を強いられます。但し、難易度は高くはなく、三点支持を意識して慎重に通過すれば問題はないものと思われます。(私は恐怖で股間が竦む思いでしたが)
【塩見岳〜熊ノ平小屋】
北俣岳分岐を過ぎ、一気に下ったあとは大きなアップダウンはなくなだらかな尾根歩きとなりますが・・・兎に角長い。仙塩尾根の長さは雑誌やネットで多く語られていますが評判通りというかそれ以上に長く感じました。途中までは地形図を見ながら自分のいる場所を把握しようと努めましたが、既に通過したと思っていたところが実はこれからだったり、疲れていたこともあり途中からは自分のいる場所が把握できなくなりました。とはいえ登山者も少なく静かな山歩きが堪能できます。豊富な高山植物や味わいのある樹林帯の中の道など実に素晴らしく、もっと体力があれば、と日ごろの不摂生を反省しました。この区間、危険箇所はありません。
【熊ノ平小屋〜三峰岳】
三国平〜三峰岳間はエアリアにもあるとおり「やせた岩稜」です。かなりの高度感がある切れ落ちた道が続きます。「危」マークこそありませんが、鎖、ロープなどの補助具が無い分、北岳直下などより緊張を感じました。
【三峰岳〜間ノ岳〜北岳】
アルプスらしい岩場を交えた高度感のある稜線です。今回は悪天候でガスの中だったため展望ゼロでしたが、天気が良ければ爽快な稜線漫歩を楽しめると思います。
北岳山頂直下の「危」マーク付近は梯子、ロープなどが充実しており特段問題なく通過できました。
【北岳〜広河原】
標高差1,600m超を一気に駆け下りるイメージですが登山道は良く整備されており、膝などに痛みを感じることもありませんでした。白根御池は鳳凰三山の展望と高山植物が素晴らしい場所です。

【水場】
・豊口山分岐前(ほとけの清水):非常に細いですがちゃんと出ていました。あまりの細さに常にあてにしていいのかは不安。
・三伏峠小屋:小屋から約15分程のところに特設水場あり水量も豊富。但し「飲料用としては認められていない」との小屋の方の説明でした。煮沸すれば問題なし。
・熊ノ平小屋:いたるところで湧き水がとれ、テントをでて10秒で補給が可能。
・北岳山荘:稜線上の小屋ですが300m下の沢から汲み上げた水を宿泊客には無料で提供してくれます。

【トイレ】
・伊那大島駅:アルペン号到着から伊那バス始発まで3時間半もあったため駅の待合室を住居に使わせていただきました。駅のトイレは当然水洗ですがいまどき珍しく紙はありません。
・塩の里:鳥倉登山口行きのバスは途中でトイレ休憩があります。ここのトイレはウォシュレットです。当然紙もあります。
・鳥倉登山口:仮設トイレですが洋式で紙もあり。
・三伏峠小屋:水洗ではありあませんが洋式で紙あり。200円払うと別棟の水洗トイレを使えるようです。
・熊ノ平小屋:懐かしの和式ぼっとんトイレですがきれいに保たれています。紙もあります。
・北岳山荘:きれいな洋式トイレ。リサイクルの洗浄水の色がやや不気味かつ出が悪く流れないこともあり。紙あり。
竹橋毎日新聞社前。今日もたくさんのバスが登山口へ出発
竹橋毎日新聞社前。今日もたくさんのバスが登山口へ出発
アルペン号内部
伊那大島駅。登山口行きのバスまで3時間半あったので待合室で仮眠しました
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伊那大島駅。登山口行きのバスまで3時間半あったので待合室で仮眠しました
駅前にあるバス乗り場
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駅前にあるバス乗り場
駅からアルプスを遠望。良い天気です
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駅からアルプスを遠望。良い天気です
あの山はどのあたりか・・・
2
あの山はどのあたりか・・・
待合室内部。虫がたくさんいました
待合室内部。虫がたくさんいました
「登山者休憩所」ここで仮眠をとっている方もいました
「登山者休憩所」ここで仮眠をとっている方もいました
登山口行きバスが途中でトイレ休憩をとる「塩の里」。トイレは感動のウォシュレット
登山口行きバスが途中でトイレ休憩をとる「塩の里」。トイレは感動のウォシュレット
登山口行きバス。小型なのは狭い道を通るから。この日の乗客は5人
登山口行きバス。小型なのは狭い道を通るから。この日の乗客は5人
鳥倉登山口
のっけから急登です
のっけから急登です
お約束の写真
樹林帯の中を登ります
1
樹林帯の中を登ります
この植物はいたるところで見ることが出来ました
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この植物はいたるところで見ることが出来ました
進行方向右側に見えてきた山。小河内岳とかそのあたりでしょうか?
3
進行方向右側に見えてきた山。小河内岳とかそのあたりでしょうか?
マルバタケブキ?
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マルバタケブキ?
やっと半分
見た目よりしっかりとしています
2
見た目よりしっかりとしています
途中にある「ほとけの清水」。細いので汲むのにはかなりの時間がかかりました。三伏小屋の水場は飲用でないとのことだったので翌日の行動用も合わせてここで給水。
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途中にある「ほとけの清水」。細いので汲むのにはかなりの時間がかかりました。三伏小屋の水場は飲用でないとのことだったので翌日の行動用も合わせてここで給水。
その結果、ザックがいっぱいいっぱいに
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その結果、ザックがいっぱいいっぱいに
塩見岳が見えました
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塩見岳が見えました
中央アルプスと伊那市街
中央アルプスと伊那市街
ようやく8/10。水が重い・・・
ようやく8/10。水が重い・・・
甲斐駒・仙丈が見えました。テンションあがります
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甲斐駒・仙丈が見えました。テンションあがります
甲斐駒・仙丈
塩見が近付いてきた
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塩見が近付いてきた
これもお約束。あと200歩!・・・・なのに260歩かかったのは何故?
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これもお約束。あと200歩!・・・・なのに260歩かかったのは何故?
この日の宿。三伏峠に到着。これで日本3大峠を全て制覇!(ってほどでもないですが)
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この日の宿。三伏峠に到着。これで日本3大峠を全て制覇!(ってほどでもないですが)
わが城設営完了
三伏峠小屋
トイレ。清潔でした
トイレ。清潔でした
お約束。冷えていませんが美味しかった
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お約束。冷えていませんが美味しかった
ピンバッジを買いました。娘へのお土産です
ピンバッジを買いました。娘へのお土産です
小屋の周りは高山植物が満開でした
小屋の周りは高山植物が満開でした
明日昇る塩見岳。待ってろよ〜
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明日昇る塩見岳。待ってろよ〜
今日の夕食。パスタは生めんです
今日の夕食。パスタは生めんです
テン場。この日は6〜7割くらい
テン場。この日は6〜7割くらい
水場。テン場から15分程
水場。テン場から15分程
水場に行く途中のお花畑。鹿の食害防止のための柵がありました
水場に行く途中のお花畑。鹿の食害防止のための柵がありました
明日はここを左に行きます
明日はここを左に行きます
翌朝。わかめご飯とにゅうめんで出発
翌朝。わかめご飯とにゅうめんで出発
前日に下見しておいて良かったです
前日に下見しておいて良かったです
三伏山。まだ真っ暗です
三伏山。まだ真っ暗です
薄明るくなってきました。
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薄明るくなってきました。
荒川三山
遠方の山は?
中央アルプス
甲斐駒・仙丈。かっこいい
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甲斐駒・仙丈。かっこいい
白峰三山
間ノ岳、北岳
塩見小屋からの塩見岳。この山は見る位置によっていろいろな顔になりますね
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塩見小屋からの塩見岳。この山は見る位置によっていろいろな顔になりますね
塩見小屋は改築中です
塩見小屋は改築中です
売店は営業中
またも甲斐駒・仙丈
またも甲斐駒・仙丈
これから歩く仙塩尾根の向こうに白峰三山
これから歩く仙塩尾根の向こうに白峰三山
塩見小屋が下方に見えます
塩見小屋が下方に見えます
荒川三山。来年は歩いてみたい
荒川三山。来年は歩いてみたい
ここを登るのか・・・
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ここを登るのか・・・
かなりの高度感。正直ビビリました
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かなりの高度感。正直ビビリました
またも仙塩尾根と白峰三山
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またも仙塩尾根と白峰三山
塩見小屋がはるか下方に
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塩見小屋がはるか下方に
山頂(西峰)到着。達成感MAX!
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山頂(西峰)到着。達成感MAX!
雲の向こうには富士山が見える(はずなのですが・・・)
雲の向こうには富士山が見える(はずなのですが・・・)
山頂にいた方に撮っていただきました。ありがとうございます
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山頂にいた方に撮っていただきました。ありがとうございます
東峰にも到着
西峰から東峰を見る
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西峰から東峰を見る
帽子のような雲
3,000mの高所にも蝶が。このあとカップルになっていました
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3,000mの高所にも蝶が。このあとカップルになっていました
東峰から西峰を見る
東峰から西峰を見る
さて仙塩尾根へ・・・
さて仙塩尾根へ・・・
熊ノ平は遥か彼方。ここから観るとフラットで走ってでもいけそうなのですが
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熊ノ平は遥か彼方。ここから観るとフラットで走ってでもいけそうなのですが
塩見を振り返る
塩見大迫力
間ノ岳を目指して
間ノ岳を目指して
北荒川岳キャンプ場跡
北荒川岳キャンプ場跡
マルバタケブキの大群生
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マルバタケブキの大群生
とても良い感じの道なのですが・・・
とても良い感じの道なのですが・・・
きのこもバテている・・・
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きのこもバテている・・・
・・・・パス
ごめん・・・パス
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ごめん・・・パス
おお、農鳥岳
やっと小屋に着きました
やっと小屋に着きました
熊ノ平小屋
小屋のテラスからは農鳥岳が真正面に見えます
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小屋のテラスからは農鳥岳が真正面に見えます
3日目。意を決して出発
3日目。意を決して出発
雨そしてあたり一面のガス
雨そしてあたり一面のガス
みみず?ヘビ?
少し明るくなってきた・・・ような
少し明るくなってきた・・・ような
三峰岳山頂。剣岳と同じく2,999mの高峰
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三峰岳山頂。剣岳と同じく2,999mの高峰
間ノ岳に尽きました。誰もおらず一人大声で「ばんざ〜い」
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間ノ岳に尽きました。誰もおらず一人大声で「ばんざ〜い」
三角点にタッチ
さあ、北岳に向かって・・・
1
さあ、北岳に向かって・・・
中白峰山。3,055mもあるのに無名。槍穂でいう大喰岳とか南岳みたいな存在?
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中白峰山。3,055mもあるのに無名。槍穂でいう大喰岳とか南岳みたいな存在?
おお北岳!間近に拝めたのはこの時だけでした。今日は北岳山荘泊り
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おお北岳!間近に拝めたのはこの時だけでした。今日は北岳山荘泊り
自炊客は自分一人だったので部屋は広々使えました
1
自炊客は自分一人だったので部屋は広々使えました
本棚にはヤマケイ他山雑誌や古い漫画がたくさんありました。「風魔の小次郎」を読みました
本棚にはヤマケイ他山雑誌や古い漫画がたくさんありました。「風魔の小次郎」を読みました
冷えたビールでまったり
冷えたビールでまったり
自炊部屋。自分一人だったので使い放題
2
自炊部屋。自分一人だったので使い放題
溜まった垢をゴシゴシ
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溜まった垢をゴシゴシ
晩飯。シンガポールの即席麵。地元の「KALDI」で買いました
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晩飯。シンガポールの即席麵。地元の「KALDI」で買いました
卵と乾燥野菜を加えます
卵と乾燥野菜を加えます
見た目はちょっと不気味ですが美味しかった
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見た目はちょっと不気味ですが美味しかった
最終日。強風とガスの中出発
最終日。強風とガスの中出発
「転落注意」が逆に怖くなる
「転落注意」が逆に怖くなる
山頂直下核心部
着きました!感動です
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着きました!感動です
山梨百名山の標識
1
山梨百名山の標識
一瞬ガスが晴れた瞬間
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一瞬ガスが晴れた瞬間
下山途中。北岳肩の小屋
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下山途中。北岳肩の小屋
先月行った鳳凰三山
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先月行った鳳凰三山
高山植物の大群生
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高山植物の大群生
白峰御池が見えてきました
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白峰御池が見えてきました
キタダケトリカブト
3
キタダケトリカブト
楽園ですね
御池到着
白峰御池小屋。気持ちの良いスタッフがたくさんいらっしゃいました
白峰御池小屋。気持ちの良いスタッフがたくさんいらっしゃいました
広河原山荘に到着
広河原山荘に到着
これにて(独り)夏合宿終了。よくがんばった、自分!
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これにて(独り)夏合宿終了。よくがんばった、自分!
下山後の定番
山はまだ雲の中
静まり返った広河原。こんな日もあるんですね
静まり返った広河原。こんな日もあるんですね

感想

このコースは雑誌「ワンダーフォーゲル」の2013年の企画「歩こう南アルプス」で紹介されていたコースだ。登山を再開して3年ほど経過したものの当時はテントも無く長距離を縦走するだけの体力も無かったため、「憧れのコース」として心にとどめておいた。
その後テントも買い、テント泊山行の経験も少しずつであるが積み、今年は「少し長い縦走を」と考え北アルプスの折立〜薬師峠〜雲の平〜黒部五郎岳のコースと迷った揚句、静かな山歩きが楽しめそうな本コースを選んだ。
初日、重い荷物に喘ぎながらも好天に恵まれ三伏峠へ順調に到着。高山植物が咲き乱れる山小屋前のベンチでまったりとビールを飲み(冷えてないが)幸福感に浸る。
2日目、本行程の山場である塩見越えと長い仙塩尾根縦走。長丁場を想定し2:55に出発。本当は2:30の予定だったのだが二度寝をしてしまったことと相変わらずもたもたしていたため25分の遅刻。塩見小屋までは順調に経過も、その後、山頂までの急登に喘ぐ。加えて山頂付近の岩場はビビリの私にはかなりの高度感。真剣に引き返そうかと考えたがさすがに思いとどまる。後から来た登山者に休憩をしている振りをして先行してもらい思いの他簡単に通過してるのに勇気付けられ何とかクリア(情けない)。そんな中漸く到達した山頂は達成感MAX!
東峰山頂では自分とは逆の行程で縦走している方としばし歓談。「ここから先はそんんなにアップダウンはありませんよ」とのお話にこれも勇気付けられ熊ノ平小屋を目指す。当初は軽快だったが途中からは足が進まなくなる。確かにアップダウンは小さいが、その小さな登りが辛い。おまけにやたらと長い。ネットでは途中ビバークした話が載っていたが確かにテントが張れそうな場所がやたらと目に付く。後半は自分の居る場所もわからなくなり「まだかまだか・・・」と喘ぐ中漸く熊ノ平小屋に到着。達成感どころではない疲労感だったが、小屋のテラスから観る農鳥岳がかっこいい。
3日目、夜半から雨がフライを叩く音。それも本格的な。出発時刻を大幅に遅らせる。ヤマテンのメールでは「午前中を中心に雨」だったが最新の情報ではない。小屋のご主人の話では「明日の午前中まではこんな感じだろう」とのこと。風雨の強い稜線を歩く自信が無いため両俣経由で下山する予定で出発。三峰岳は思った以上に高度感のある岩稜でこれもビビリながら山頂に到達したころ風雨が弱まり明るくなる。「行けるのでは・・・?」予定を変更し足は間ノ岳へ向かう。誰も居ない間ノ岳山頂。独り「ばんざ〜い」と叫ぶ。
北岳方面に向かう途中、やはり風雨が強くなる。この日は北岳山荘に泊まることにする。本当なら激混みのはずの小屋はガラガラだった。後で聞いた話では天候が荒れたため広河原行のバスは登山者を入れないために運休となったとのこと。素泊まりの客は自分一人で部屋も自炊場も使い放題。食堂で漫画を読みながらビールを飲み悦楽に浸る。非常に居心地が良かった。
4日目、夜半吹きすさんだ風はやや弱まるも濃いガスの中出発。薄い空気に喘ぎながら北岳山頂に到達。20数年振りに日本第二位の高みに立つ。展望は皆無だったが満足して下山。標高差1,600mを下り広河原に到着。「独り夏合宿」はこれにて完了。

「感想」というより「日記」になってしまいましたが、この山行を通じて気付いたのは自分の登山者としての「覚悟」の無さ、です。「この山に登る」「この道を歩く」とのしっかりとした覚悟があれば、判断がぶれることも岩場を前にして必要以上に怖気づくことも無いでしょう。今回は結果的に無事下山出来ましたが、このようなことでは事故に繋がることもありえます。特に単独行の場合は覚悟を土台にしながら、自分の実力を見極め冷静な判断が出来ることが必要だと強く感じた次第です。
それはそれとして山行そのものは充実した素晴らしいものでした。今度は南ア南部にも挑戦してみたいと思います。
長くなりましたがこれで終わります。お読みいただきました方、ありがとうございました。

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コメント

今晩は
三伏峠小屋テン場で、一緒でしたね。
後半の悪天候は大変でしたね、私は日曜下山でしたので、悪天候知らずでした。
私も歩いてみたいルートなんですが、マイカー族には車の回収が大変です。
今後の参考になります、レコありがとう。
2015/8/19 22:21
Re: 今晩は
okinawa123さん、コメントありがとうございます。まだ暗い登山道でお会いした方ですね?体力に自信が無い私にとって熊ノ平までの行程を考えるとあの時間から歩くしかなかったのですが暗くて心細くて、お会いできただけで心強く感じました。またどこかの山中でお会い出来たらいいですね。
2015/8/20 8:44
楽しそうな縦走でしたね!!
結局、南アにしたのですね。天気はやや微妙でしたが、文面からも充実した縦走だったようで、いや〜羨ましい。
詳しい話はまたの機会に是非お聞かせ下さい!!

2015/8/22 9:50
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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