白山 加賀禅定道 ヨレヨレ山行


- GPS
- 56:00
- 距離
- 24.6km
- 登り
- 2,026m
- 下り
- 2,714m
コースタイム
- 山行
- 4:11
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 4:53
- 山行
- 9:55
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 10:23
天候 | 1日目:くもりのち雨 2日目:雷雨のち曇り時々晴れ 3日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:一里野温泉からタクシーを頼む場合は、前日までに予約要。タクシーは鶴来町から来るとのこと。運よく、温泉の従業員さんに道の駅瀬女まで送ってもらいました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪渓さえなければ迷うところなし。 雪渓を横切った後、旧道に紛れ込んでしまった箇所があった。ガスると数ヵ所ある雪渓のところで迷いやすい。 |
その他周辺情報 | 一里野温泉の温泉センター天領に行ったが、予想以上に人が少ない。食堂営業なし。 |
写真
感想
前年の秋に中宮道に行ったので、お花の時期に白山の縦走路を行きたくて、今回は加賀禅定道を選択した。
前日に、金沢駅のビジネスホテルに宿泊し、金沢駅から登山バスに乗車。満席。
別当出合で準備を整え出発する。お天気が怪しいが、まだ雨は降ってきていないが、時間の問題だろう。
大勢の登山者と抜きつ抜かれつしながら登る。中飯場を過ぎ、別当覗のあたりから雨が降ってきた。このあたりからキヌガサソウの群落など、お花がぼちぼち現れてきて、気がまぎれる。甚之助避難小屋に到着すると、雨が本降りになってきた。ちょうど昼時なので、小屋の中は満杯。雨に濡れた人がいっぱいで湿気ムンムンなので入る気にもならないが、外は雨。仕方なく、入口付近で腹ごしらえをする。雨の中、黒ボコ岩経由で室堂に向かう。甚之助避難小屋から上は、高山植物が次から次へと出てくるので雨とはいえ嬉しい。
室堂に到着すると、受付の順番待ち。そういえば、1週間くらい前に電話した時は満室と言われたが、直前でキャンセルが出て何とか予約できたんだったっけ。濡れたカッパ類を乾燥室に干し、とりあえず乾杯。夕食時も長〜い行列だった。
夕食後、雨が止んだので小屋周辺をお散歩すると、クロユリが咲いていた。夕日も見えてきた。明日はいいお天気になりますように!
ところが、夜中は雷雨。朝になってもまだ雷雨が続いていたが、もうしばらく待てば雷雲が抜けると思われる。朝食を食べているうちに雨が止んできた。せっかくなので、空荷でピークを踏んでくることにした。
クロユリの沢山咲く頂上への道を順調に登っていく。まだ雲が多いが別山方面も見えてきた。頂上に到着すると、大勢の人たちがいて、記念写真の順番待ち。ついでだから、お池巡りもすることにした。晴れ間に出会うと雪渓の白と池や空の青とハイマツの緑がきれい。でも、曇ると池の色がいまいち。晴れたり曇ったりのお天気の中、お池巡りして良かった。
さて、室堂に戻ると、水をたくさん確保して出発。今日の宿は水場がない。途中の天池で水を確保できるとは思うが、そのままガブ飲みできないし、今日は基本的に下りなので、勢いで歩荷することにした。ビールやワインを含めて水物は約6L。ずっしり重い。
お池巡り分岐まで、先ほど下ってきた道を重い荷物で登る。その先ちょっとで中宮道分岐。ここからは初めての道。大汝峰への急坂を登るとほどなく頂上へ。御前峰方面へカメラを向けている人たちが数名いた。ガスがかかったり晴れたりするので、御前峰や剣ヶ峰が見えるのを待つ。
ここから先は、ほとんど人に出会わないと思われる。大汝峰の巻き道との合流地点で、巻き道から来た1名に出会った。釈迦新道に行くとのこと。御手水鉢までは緩やかな下り。お花畑の中を行く。七倉山分岐まで緩やかにトラバース気味に登るが、斜面はお花畑。振り返ると白山の眺めが良い。なので、ちょっと腰かけて休憩して、腹ごしらえ&お花見&景色を眺める。
七倉山分岐を過ぎて四ツ塚山への登りに差し掛かる。雪解けしたばっかりで、地面が柔らかくハクサンコザクラがやっと咲き始めたばかり。もう少し後の時期だと、ハクサンコザクラのすごいお花畑になるだろうな。ここで、四ツ塚山から下りてきた1名に出会った。楽々新道に行って小桜平避難小屋に泊まる予定とか。
平らな四ツ塚山を越えると、尾根道の下りの始まり。長坂、かめわり坂と下っていくと行く手に雪渓が見えるようになった。何カ所か雪渓を横切っているのが見える。ちょっと下ると油池に到着。ここからしばらくは尾根ではなく、東斜面をトラバース気味に行く。雪渓が出てきた。斜度が緩いところはそのまま行けるが、遠くから見えていた雪渓は斜度があり、荷物も重いため、軽アイゼンを装着して通過した。
いくつ目かの雪渓ではその下端を行けそうでその先に道の続きが見えていたので、特に何も考えずに道を進んで行ったが、途中で整備されていない笹がかぶった急な登り道に突入した。どうも今は使われていない旧道のような雰囲気。戻るに戻れず、クマザサをつかみながらそのまま突き進むと、ようやく正式な登山道に出てホッとする。立ち入り禁止の注意書きがあった。雪渓の上の方を行けば正式な登山道を行けたものと思われる。ちょっと失敗。この登りで消耗して、写真を撮る余裕がなかったのか、注意書きの看板の写真を取り忘れていた。これも失敗。
ようやく天池に到着。この時間になると曇りの時間が長くなり、いまいち展望がない。また、お花もそろそろ見飽きてきた感が。。。ここからはまた尾根上の道になる。二人とも下りが苦手なので、このころからガクンとペースが落ちてきた。
百四丈滝への分岐に来た。ガスっているからきっと見えないと思いながらも、二度と来ることはないと思われるので、とりあえず展望台に行ってみた。が、予想通り何にも見えなかった。残念。
美女坂の急な下りが重い荷物を担いだ体にこたえる。ここで奥長倉山への最後の登り。二人ともヨレヨレで歩いている。朝からの行動時間が10時間越えているし、超重たい荷物を担いでいるから仕方ない。ま、日が長いから何とかなるさ。あと少し、と自分に言い聞かせて頑張って最後の下り。
やっと奥長倉避難小屋に到着! 中に入るとだれもおらず貸切状態。きれいに片付いているし、トイレも中から行ける。水場がないのが残念。蚊取り線香を焚いて、荷物を広げる。まずはビールで次いでワイン乾杯。それにしても疲れたなぁ。
翌朝は晴れ!すがすがしい朝だ。歩荷した水は余裕で余った。今日の下りの水だけ残して、水で顔を洗うことができた。気持ちいい。
下り始めてすぐに、百四丈滝を見に行くという若者グループに出会う。うらやましいくらいの健脚。下る途中で、往復してきた彼らに抜かされた。今日はひたすら下り。しかり場分岐までは緩やかに下る。檜新宮のあたりは檜がいい雰囲気。その下はブナがきれい。緩やかな下りを行くも、最後はやっぱり急な下りとなる。そういえば、策空の中宮道も最後は意外と急坂だったよな。昨日の疲れのため膝尾を筋肉で支えきれなくなってきた感じ。私だけでなく、相方もかなり足に来ているようだ。車道に出るまでの最後の30分くらいは、二人ともヨレヨレ状態で下った。
やっと車道に出た。が、ここから一里野温泉までまだまだ車道歩き。それにしても暑いなぁ・梅雨明けしたかのような天気。温泉センター天領というのが最も近そうだったのでそこに行ってみる。広い駐車場にほとんど車がなく、営業しているのか不安になったが、営業しており一安心。人が少なく広々としていたが、食堂がなくて残念。
フロントでタクシーを頼もうとすると、今からだといつ来るかわからないとのこと。行先が道の駅瀬女であることを伝えると、従業員の方が送ってくれるとのこと。ラッキー!ということで、無事に道の駅瀬女に到着し、別当出合からの登山バスに乗車して金沢駅に戻った。大阪行きのサンダーバードは満席。だけど、金沢始発の臨時のサンダーバードがあるとのことで、自由席に並ぶことにする。何とか座って帰阪できた。
それにしても、水を持ち過ぎてバテちゃったが、女二人のヨレヨレ山行、楽しかった!
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