記録ID: 7302607
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
槍ヶ岳北鎌尾根 (上高地・水俣乗越ルート)
2024年09月28日(土) 〜
2024年10月01日(火)


体力度
9
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 41:08
- 距離
- 47.4km
- 登り
- 2,935m
- 下り
- 2,476m
コースタイム
1日目
- 山行
- 11:17
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 13:32
距離 20.7km
登り 1,043m
下り 724m
19:20
2日目
- 山行
- 8:29
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 9:14
距離 2.9km
登り 1,189m
下り 123m
4日目
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 9:04
距離 21.2km
登り 245m
下り 1,352m
7:11
25分
宿泊地
16:15
ゴール地点
天候 | 曇り時々晴れ(2日目夜から3日目朝にかけて小雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
巻道はザレが多いように見えた。 ドコモ(アハモ)だと、水俣乗越以降は北鎌平まで電波は入らなかった。北鎌平でアンテナが2本立ち、槍が岳山頂ではフルに(4本)立った。 |
写真
トラロープを頼りに下りているところ。水俣乗越からここまで約1時間かかった。この後は延々と続くゴーロ歩き。ガスっていてまさに五里霧中。北鎌沢の出合いまで、色々とあって3時間かかり、19:20到着。(色々なくても我々の脚では2時間はかかると思う。)途中で日が沈んだため、北鎌沢出合い付近で水場を探すのは諦め、間ノ沢出合いで水を補給。我々の脚では翌日に尾根上でビバークすることになると判断し、5 L確保。
標高1900 m - 2000 mの間は水場が続いて沢登り的様相。
その後、沢筋中央に草付き部が現れ、沢筋が右側と左側に分かれる。両側ともコルに到達できるという理解だが、草付き部が邪魔して片側から他方の側が見えない。右側にいたので右側の枝沢と本筋を示すケルンは見つけたが、左側から出る枝沢は確認できず、位置と方向はGPS頼みだった。ちなみに、クライマーホイホイのX印も見つけられなかった。
その後、沢筋中央に草付き部が現れ、沢筋が右側と左側に分かれる。両側ともコルに到達できるという理解だが、草付き部が邪魔して片側から他方の側が見えない。右側にいたので右側の枝沢と本筋を示すケルンは見つけたが、左側から出る枝沢は確認できず、位置と方向はGPS頼みだった。ちなみに、クライマーホイホイのX印も見つけられなかった。
北鎌のコルに上がってきたところ。北鎌沢出合いから約4.5時間かかった。水5 Lの影響もあると思う。ほぼ岩登りの範疇だったと思うが、1箇所だけ、少し高い大きな岩に左から登るところはクライミング技術が必要と思った。(写真撮る余裕なし。)
意を決し、(クライムダウンする前の)この緩斜面を登って尾根へ上がった。岩剥がれや浮石に要注意。尾根に出た時点で16時過ぎ。この先にビバーク適地があることは把握していたが、正確な場所は分からず。日没(17:30頃)までに見つかる保証もない。疲労もあって、不安は増大していく。
P13。独標から先は岩稜歩きが多くなるため、踏み跡が残り難くくなる。が、「無理なく登れる範囲」で尾根芯を進めば、岩稜帯にも断続的に踏み跡があった。個人的には、パッと見で「ここ登れるの?」というところも複数あったが。なお、巻道の踏み跡もあったが、すごくザレていた印象。
(2つ目の?)チムニー。右側の面を登る。尾根歩きはほとんど岩登りの範疇で済んだが、ここはクライミング技術が必要と思う。凸凹は結構あるが、出だしで自分の尺に適していたのは、右側の面にあるクラックへのハンドジャムだった。
感想
想定以上に脚が遅かった。とりわけ、大曲から水俣乗越への急登、水俣乗越から北鎌沢出合いへのザレ道とゴーロ、北鎌沢の急登で時間がかかり、また体力も消耗した。尾根でビバークする必要があると判断したため、間ノ沢の出合いで水を5 L確保し、翌日の北鎌沢の途中でも減った分を補給している。ビバーク分と行動分としては必要十分だったと思うが、脚の遅さに拍車がかかったと思う。水を減らしても1日で北鎌沢出合いから槍に抜ける自信は、初日夜の時点ではなかった。
北鎌沢と岩稜歩きでは、ルートファインディングと浮石、岩剥がれに神経を擦り減らした。GPSを駆使しつつ、その信用できる精度も考慮し、その場での踏み跡や岩筋を、時には偵察しながら、見極めることが重要だったと思う。ケルンもありがたかった。
ロープ(30 m)や各種スリング、カム(1番, 3番)も念の為に持って行ったが、全て使わずに済んだ。せっかく持って来たので、フィックスロープがあるトラバースでは、セルフビレイコードをフィックスにかけた。
計画では2泊3日で下山予定だったが、初日と2日目に時間がかかったため、3泊4日で下山となった。体力的にもメンタル的にもすごくしんどかったが、貴重な経験であった。一緒に行ってくれた相方に感謝。
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