記録ID: 73875
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
後立山:猿倉〜白馬鑓〜唐松岳〜祖母谷温泉〜清水谷~白馬岳〜大雪渓〜猿倉
2010年08月09日(月) 〜
2010年08月12日(木)
rieko
その他1人
- GPS
- 80:00
- 距離
- 46.7km
- 登り
- 5,057m
- 下り
- 5,068m
コースタイム
9日猿倉7:00-小日向山のコルした水場8:20/25-鑓温泉10:07/20-天狗平12:20/25-鑓ヶ岳13:10/15-天狗平13:30-テン場14:00
10日天狗平3:50-不帰キレット5:30-1峰・2峰・3峰ー唐松岳7:20/25-唐松岳山荘ー馬鹿下りー大黒銅山あと手前水場9:45/10:00-餓鬼山11:30/35-餓鬼山避難小屋ー餓鬼の田圃13:05/15-南越峠ー祖母谷温泉15:30テント場
11日祖母谷温泉5:20-不帰避難小屋10:30/45-清水岳13:30-白馬岳テント場16:10
12日テント場4:30ー大雪渓ー猿倉7:20/7:50のバスで八方バスターミナル
10日天狗平3:50-不帰キレット5:30-1峰・2峰・3峰ー唐松岳7:20/25-唐松岳山荘ー馬鹿下りー大黒銅山あと手前水場9:45/10:00-餓鬼山11:30/35-餓鬼山避難小屋ー餓鬼の田圃13:05/15-南越峠ー祖母谷温泉15:30テント場
11日祖母谷温泉5:20-不帰避難小屋10:30/45-清水岳13:30-白馬岳テント場16:10
12日テント場4:30ー大雪渓ー猿倉7:20/7:50のバスで八方バスターミナル
天候 | 9日曇りのち雨 10日晴れのち雨と雷 11日曇りのち雨 12日雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
9日八方バスターミナル駐車場に車を置き、6時25分発の猿倉行きのバスで入山する。猿倉に着くころには小雨になる。登山届を提出する。下山コースを白馬大池から乗鞍を登り天狗原から山の神尾根を下るつもりで、係員の人に尋ねると、ここ何年か手が入ってないようで、栂池からの下山にする。 お盆前で入山者は少ないようですが、それでも沢山います。 歩き始めて、鑓温泉のコースを行く。人が少ないほうを選んで登りだす。本当にこちらのコースは少ない。みんな、大雪渓から登る。 曇りのち小雨で展望はない。途中下山者とはすれ違う。鑓温泉には温泉を楽しむ人がたくさんいたが、私たちは其のまま登っていく。いくつかの雪渓を登り、天狗平に着くころにはガスも雨も降りだし、合羽を着て鑓の山頂を踏む。何にも見えない。 テンバまではガスの中。ひたすら歩いていると、はい松の中にライチョウの親子。なんと子供が6羽いる。ガスで良く見えなかったが、微笑んでしまう。 テン場は、展望の良いところで、小屋の受付の女の子はとても感じのいい子で嬉しくなってしまう。雨が降ったりやんだりと、忙しい天気ですが、夕方は晴れてやっ景色がみられた。 10日朝早くキレットを越えたいので、3時50分にテント場を出る。天気もまだ良くて、日の出が出るころには剣岳の雲もとれて、槍ヶ岳も見えている。天気の良い稜線歩きは快適である。不帰キレットも過ぎて、唐松の山頂。5年ぶりです。冬に来た時は、五竜岳も雪で勇壮な姿を見せてくれていたが、夏の山はみんなやさしい。山頂でゆっくりする間もなく、山荘横から今回の目的の祖母谷まで長い尾根道が待っている。唐松のテント場を抜けて、唐松岳南側の斜面を横切る道が続く。周辺は、ガレ場となっている。随所に鎖が架かっている。下刈りがしてあり、とてもありがたいです。ガレを過ぎると樹林帯に入る。馬鹿下りと呼ばれている、つづら折りの坂道を下りきると、突然、木道が現れた。天気はガスがかかり山頂も見えず、今日も天気も良くない。木道から道なりに進むが岩で滑りやすく、いつまで降りて行くのか。そんなことを思いながら進むと突然水場の印。丁寧に草も刈ってあるが往復15分がもったいない。曇りで水は2人で担いできたのでこのまま、休憩を多くとり、餓鬼山の登りに備えることにした。 随分下ってきたので脚も疲れているのか、なかなか思うように進まない。餓鬼山の道は木の根が絡む痩せ尾根です。急な登りで疲れます。稔君眠くて少し休む。要所にかかる梯子やロープで急なのがよくわかる。餓鬼山の山頂は気で覆われていて何も見えません。このころから天気があやしくなる。小雨が降りだすが、樹林帯の中で反対に涼しい。餓鬼山の下りも見事な痩せ尾根です。ここもロープと梯子が架かっています。猿倉から白馬を思うと黒部川の山の深さに感激を隠せません。悪場を過ぎて針葉樹林に入ると餓鬼山避難小屋が建っている。ここを過ぎると少し坂は穏やかになり、ツガの大木が立つ餓鬼の田圃に着く。藪を覗くと、湿田があった。ここまで所どころ草が刈ってあり、歩くのに随分助かりました。餓鬼の田圃出、地元の人が、草刈り機を担ぎ登ってこられました。地元の人がところどころ草狩りをしてくれているそうで、今日も避難小屋まで行き、明日草を刈ってくれるそうです。頭が下がります。道も急で大変なのに。 ここから天気は大雨になります・素晴らしいブナ林を見ながら先を急ぎます。合羽を着ても暑いので其のまま歩いていきます。ブナ林を抜けると南越峠に至りますが、とにかく早く着きたい思いで、峠などわからず、沢に出ました。雨もやむことなく岩で滑ると登山道はとにかく疲れます。滝を高巻きして、足を滑らさないように注意しながら進みますが、あと30分の長いこと。岩にはコケが付いているし、雨で滑る滑る。やっとの思いで林道と合流。橋を渡ると祖母温泉。雨の降る中テントを張り、そのまま露天風呂に入る。素泊まりしたいとも思ったが、稔君はテントで大丈夫。夕方ありがたいことに雨はやみ、シュラフに入らなくても、暖かく寝ることができました。 11日祖母谷温泉は曇りです。それでも天気が心配なので5時20分には歩きだす。去年清水尾根はのぼっているので時間もわかるのでいいですが、心配なのは天気だけです。登り始めは尾根から剣岳が見えたんです。去年は雨で何も見えませんでしたから。なんとなく荷物が軽いように思えましたが、やはり疲れているんですね。避難小屋に着くと高校生のワンゲルが沢山。それもバラバラに下山してきます。元気のいい子は早く着いているようで、小屋で作ってもらった弁当を食べています。遅い子はフラフラと下りてきます。 私たちも白馬までコースタイムは4時間半。しかし歩く速度はずいぶん遅いですから。稔君はとにかく急がずゆっくりと。去年も清水尾根は、花がきれいでしたが、今年はもっときれいです。ニッコウキスゲがきれいです。もう少し早いと、チングルマも咲き本当に花畑です。ここでものんびりと休憩。まだまだ清水岳の登りは長いです。まだ1時間も清水岳までかかるだろうと思っていた矢先、雨。私は合羽を着たが、靴の中はビタビタ。稔君はもっとビタビタ。周りはガスで山頂も見えず、はい松の中を歩くのみ。山頂近くになると風が体を寒くさせる。稔君は服が綿で体がひえて体力を奪われるので、小雨になったところで、長そでに着替える。いくら夏でも稜線近くは風が吹いて体がひえて体力を奪われます。山頂もガス。ここからまだ2時間。旭岳のガレ場を過ぎたところで道を間違えないように、コンパスであわせる。清水岳からは私が先頭で進む。周りはガスで、足元の登山道しか見えない。小旭岳の標識も私は知らず、歩いていた。ここら辺は雨はやんでいるようですが、何しろガスの中で風が吹くと寒い。1度地図で場所を確認して、もう少しで旭岳のガレ場のトラバースになるはずと稔君が教えてくれた。なるほどガレ場をトラバースしている。分かれ道に気を付けてといわれる。少し行くとケルンが出る。コンパスで確認して右に進む。全くm割が見えないので本当に良いのか不安になるが、稔君。コンパスを見て進んでいけばよい。山とかが見えればいいのですが真っ白。私はとにかく早く着きたいので頑張って歩いている。後ろでホテルが見えると顔を上げた瞬間。安心したら歩く速度が落ちた。テン場に着くまでの長い道のりが思い出された。テンバは雨が降ってないのでとにかくうれしかった。この天気は台風の影響だとわかって明日の予定を考えることにした。 12日朝3時に目が覚めた。ラジオの天気予報で天気が悪いことは分かっていたが、昼まではいいかと思い、早めにテンバを出ることにした。3時には星が出ていたが4時過ぎには、真っ黒な雲が出ている。とにかく白馬岳に登り日の出を見ようと稜線近くに行くと、雨が降り出した。すぐに大粒になり、白馬大池からの下山を取りやめて、大雪渓から下山することにした。雨はやむことがない。雪渓の中は真っ白。薄くなった印を見ながらに雪渓を下山。よく滑ること。最後の急な処は、ストックと気の2本杖で慎重に下りて行く。雨だと寒いです。白馬尻小屋もあとにして、朝一番のバスに間に合うと思い先を急ぐ。バスは7時50分。合羽を脱いで無事夏山は終わる。 |
写真
感想
今回の山行は、体力。コース上は岩などもあったが、鋸岳に比べれば何ともなく進む。雨で滑る岩のが大変です。雨とガスで山を楽しむというよりも、気力・体力。そんな中でも自分なりに楽しむことができたのは、良かった。
大雪渓から下山して、林道を歩いているときに、いろいろな登山者に会いました。運動靴にビニール合羽の子供。これからどこに行くのかと思うような・・・
山の事故が増えているようですが、山はやはり自己責任だと思います。なおさら子供を連れていくことは、親の責任は大きいと思います。楽し思い出を子供に残してあげるように、親は細心の行動をとってほしいです。そんな思いで今回の山を終えました。
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これだけの行程の計画をして、歩きぬく体力、精神力がすごいですね。
祖母谷温泉への下降と、清水岳への登りは、沢のトラバースに支障がない程度の雨で、良かったですね。
清水岳のお花畑、祖母谷温泉、北アの隠れ里みたいなところですが、一度でいいから行ってみたいです。
お疲れさまでした。
riekoさん、こんばんは。
後立山を登って降りて、登って降りての、すごい山行で
すね
まだ歩いたことの無い「唐松〜祖母谷」「白馬〜祖母
谷」どちらもいつか歩いてみたいと思っていて、がんば
れば一度に両方歩けるかも、と考えたことがありました
が、あまりにも酔狂なルート。ホントに実行する人がい
るとは思いませんでした。結構ビックリです
体力があるriekoさんだから可能なんですね。
さすがです
riekoさん、お早うございます。
後立山の山行、お疲れさまです。それにしても、気力、体力、そして
登山技術、全てにおいて感服いたします。私も家内と少しずつでは
ありますがレベルアップしたいな、このままの体力を維持したいな
と、日々トレーニングしております。
それと、これまではがむしゃらに一般縦走、クライミングをやって
きましたが、もっと違った山の楽しみ方も覚えていかなければと
感じている今日この頃です。
鋸岳から甲斐駒ケ岳のコース、私も次回(来夏になるかな〜)行きた
いなと感じました。
それではまた。
4日間の山行お疲れ様でした。
どちらに行っておられるのかと思っていましたが、白馬に行ってらしたんですね。
やはり、稜線のテン場は気持良さそうですね。
私のお盆山行は計画中断で、今日の夕方切り上げて帰ってきました。
お盆前から天気が崩れだし、梅雨明けの好天はどこへ行ってしまったんでしょう。
riekoさん、こんにちは。
みなさん、コメントされていますが、ビックリの
コース取りです。
最初に標高グラフを見たときに、えっ!真ん中が
一番凹んでいる。。。
天狗山荘のテント場と、清水岳の花は前から気に
なっていました。レコを拝見して、思いを
新たにしましたので、いつか行ってみます!
(このコース取りは、たぶん無理です。。。 )
仙人夫婦も昨年栂池から白馬へ行っているのでだいたいのコースは分かります。テントを持っての3泊4日は凄いと思います。仙人来年は、双六を通って小屋どまりで黒部五朗岳へ挑戦してみたいものです。
riekoさん、こんばんは。
ほぼ毎日食事しながら地図を見ますが、この面白いルートを考えて事がない。相変わらず、riekoさんの発想力、体力がすごいです。
またとても良い参考になりました。ありがとう!出来るだけ早い内に行ってみたい。
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