栂海新道から白馬三山縦走(親不知から白馬岳、杓子岳 、白馬鑓ヶ岳)


- GPS
- 79:57
- 距離
- 56.7km
- 登り
- 5,705m
- 下り
- 4,473m
コースタイム
- 山行
- 11:07
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 12:40
- 山行
- 8:50
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 10:35
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 9:05
天候 | 19日〜21日 曇り、22日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
帰り:猿倉からタクシー(乗り合わせ) |
コース状況/ 危険箇所等 |
栂海新道登山口にポスト有り(親不知観光ホテルでも提出可) |
その他周辺情報 | 親不知観光ホテルで前泊 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
---|---|
備考 | 栂海新道は、ぬかるみがあるときはスパッツ装着を推奨(土壌が粘土質で、ズボンについた汚れに悩まされた) とても長い栂海新道を上りに利用する場合、テント泊装備では多くの体力が必要となります。今回、体力不足と装備の重さのために1日目の白鳥山以降に大幅な遅れが出ました。十分な体力がある人以外は小屋泊をお勧めします。 |
感想
栂海新道は、日本海と北アルプスを繋ぐ縦走路であり、かのウェストンも親不知を日本アルプスの起点であると語っている歴史とロマン溢れるあるルートとなります。また、日本海側に住む私にとって、日本海は原点であり、その意味でいつかは歩いてみたいコースでした。
目的地は白馬三山にしました。人が多い山域は避けるようにしているのですが、この時期なら少しは静かな山行ができるかと考えました。
アクセス手段としては、公共交通機関を利用しました。車であれば、車内に置いておく下山後の着替え・靴、入浴用のタオルなどもザックに入れることとなり、いつもより装備が増えました。
【前日】糸魚川観光ホテル
親不知駅から送迎サービスを利用。ホテル到着後、登山口の位置と登山時の注意点の説明を受けることができます。注意点として、最初の登りで二つ目の鉄塔に出たときに、道が右と左に分かれるが、左の道を選択するようにとのこと。
糸魚川観光ホテルはご飯がとてもおいしかったです。また、フロントで登山届を出すこともできました。
【1日目】親不知〜栂海山荘
ホテル横の急な階段を降りて海岸へ。ここから縦走スタート。
二本松峠から尻高山までのコースタイムは2時間ですが、実際はテント装備で50分。山と高原地図のコースタイムはあくまで「参考」だと実感。坂田峠を過ぎた後の金時坂の登りは急で辛く、装備の重さが疲れを倍増させます。縦走1日目で体が慣れていないことも、疲れを倍増させます。
白鳥山に着いた時には体力の消耗は予想以上でしたが、コースタイム3時間30分なら問題なく栂海山荘まで行けると判断。しかし、結果は5時間以上かかる結果となってしまい、栂海山荘に着いたときは日が暮れる寸前でした。体調は悪くないのにこれほど遅れるとは…。
また、栂海新道は、ぬかるんだ道も点在しズボンの裾が泥だらけになり、スパッツを付けるべきでした(粘土質の微粒子がズボンにつき、手で払っても汚れが全く落ちない)。汚れすぎて、このままシュラフに入ることができないレベルでした。
◆水場◆
シキ割:しっかり水が出ていた
白鳥小屋近くの水場:水の出は細く、汲みにくい
黄蓮ノ水場:未確認
【2日目】栂海山荘〜朝日小屋
朝のうちは天気がよく、景色を楽しむことができました。
本日も長めのコース。黒岩山から先は平原を歩く場所が点在し、花の時期だと気持ちいいと思われました。しかし、花も終わり、ガスに包まれた今日は、忍耐のコースとなりました。吹上のコルまでの長時間の歩きでは、出会った人も10人程度と、静かで少し寂しい山域でした。アヤメ平では30分の昼寝をして、体力回復。
吹上のコルから先は、登山者でいっぱいとなります。静かな山はここまで。朝日岳の山頂は広く、多くの人で賑わっていました。ガスで眺望はありませんが、気持ち良いひと時です。後は下るだけで楽勝と思われましたが、朝日小屋手前に登りがあり、精神的にぐったり。
◆水場◆
北俣ノ水場:水量豊富
黒岩平:大きな水の流れが複数個所ありました
【3日目】朝日小屋〜白馬岳頂上宿舎
本日は、白馬岳を目指します。朝日岳には寄らず、水平道を進みます。燕岩の力強い姿や雪倉岳北側の少し切り立った斜面は、私の目を楽しませてくれました。残念ながら、雪倉岳ではガスに包まれ、強い風の中寒さを感じる歩きとなりましたが、それも含めていい思い出になりました。このあたりから、登山道は気持ちのよいアルプスの稜線歩きになります。
避難小屋の側で小休止した後は、三国境を超えて白馬岳へ向かいます。富山・新潟・長野の3県の境界となる三国境では、いろいろと感ずるものがありました。白馬岳までは思いのほか遠く、気力をかなり消費しましたが、頂上は観光地のごとく人がいっぱいでした。
白馬岳頂上宿舎まで下り、テントを張って一休み。天場は多くのテントでにぎわっていました。
【4日目】白馬岳頂上宿舎〜猿倉
最終日になって待ちに待った晴れ。杓子岳と白馬鑓ヶ岳を経由して猿倉に下ります。杓子岳の登りでは、落石を起こさないように細心の注意を払って歩きます。また、複数の踏み跡があり、中には少々危険なルートもあるので、正しいルートから外れないように注意する必要がありました。
白馬鑓ヶ岳では、北アルプスの山々の姿を堪能することができました。これまで歩いてきたルート、そして南のほうに続くアルプスの峰々の雄大さ。自分の足で歩き、その場に立ったものにしか味わうことのできない、最高のご褒美でした。
白馬鑓ヶ岳から白馬鑓温泉までは、急な下りが続きます。上りでは使いたくないコースだと思いました。また、白馬鑓温泉の手前には、滑らなさそうで実は滑る岩もあり、対向者から注意をするようにアドバイスをいただきました。私は、下りはかなり速足なので、このアドバイスがなければケガをしていたかもしれません。
その後は、特に危険個所もなく無事に猿倉に着くことができました。居合わせた人と、タクシーに乗り合わせ白馬駅近くの温泉まで移動。タクシー乗り合わせを誘っていただいた方、どうもありがとうございました。
【感想】
海抜ゼロメートルから白馬岳のルートを歩き、移り変わって行く山の姿を堪能することができました。派手な部分は少なく、実に長い歩きのルートではありますが、静かに山に包まれることができる思い出に残る山行となりました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する