白馬岳は遠かった−その2− 小蓮華岳への稜線で撤退
- GPS
- 10:18
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 971m
- 下り
- 967m
コースタイム
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 10:07
時間はおおよそです。
天候 | 5/2 朝のうち曇りのち晴れ 意外と風が弱まらなかった (5/1は別記録) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に、気温が上がり、アイゼンに雪団子がついて歩きにくかった。 白馬乗鞍岳から船越の頭への鞍部までは、ハイマツと岩の藪漕ぎ。 白馬大池から白馬乗鞍岳へは夏道どおりに岩や石の上を歩く箇所が多い。 |
写真
感想
昨日は強風のため乗鞍岳直下で撤退したので、今日は再チャレンジ。出発時間を1時間早めて出発。それにしても気温が高いなぁ。
昨日歩いているので迷うことなく進める。また、風もほとんどないので快調に進む。とはいっても、もともとカメのようなのろい歩きしかできない3人組なので、今日丸1日かけて白馬岳にたどり着ければいい、という感じで無理せずに登っていく。
朝方は曇り気味で稜線にはガスがかかっていたけど、やがて晴れてきた。登るにつれて、稜線のガスも取れて、後立山連峰の山々が次々見えるようになってきた! まずは白馬三山が見えて、そして不帰キレットの向こうには唐松岳が目立ってる。さらに五竜岳、鹿島槍ヶ岳まではっきり山座同定できる。振り返ると、雨飾山、焼山(噴煙見える)、火打山、妙高山、乙妻山 高妻山も同定可能。
昨日の撤退地点を難なくクリアして、乗鞍岳の頂上台地へ。風も弱く、景色が見えるからか、昨日とは全然違ってここまでのきつい登りも楽しく登れた。ルンルンとまでは行かないけど。。頂上台地は雪が融けて岩が出ていてちとばかり歩きにくい。ケルンが見えるようになるとほどなく頂上の標識のところへ。やっと1つ目のピークに登頂!雪倉岳、朝日岳も見える。嬉しいなぁ! 標識のところには、今朝ほど主稜から白馬岳頂上を越えて下山してきた3名のお兄さんたちも休憩していて、我々の写真を撮ってもらいました。ありがとうございます。
行く手の船越ノ頭へは、大池経由ではなくまっすぐ進みたいが、今年は雪が少ないためハイマツの藪漕ぎとなる。先ほどの3人の足跡があるはずだが、ハイマツの中なのでわかりにくい。けど、運のよいことに、ちょうど船越ノ頭へ向かって7〜8人のパーティーが登っていっているので、そのトレースが良い目印になる。トレースの基部を目標に岩とハイマツに足を取られながら鞍部まで進んだ。船越ノ頭へは、このきれいなトレースをたどる。それにしても、歩幅が広くなくて一定で非常に歩きやすいトレースだった。おそらくプロガイドさんのもの。さすがです。
急斜面を登り切って船越ノ頭の付近に出るとちょっと風が出てきた。帽子が飛ばされないようにカッパのフードをかぶる程度の風。稜線に出たから仕方ないよね。午後からは風が収まってくると思ったんだけど、あまり収まらない感じがする。船越ノ頭からは本当の稜線歩きになりいい感じ。もうちょっと風がないほうが歩きやすいけど、景色もよく見えるし本格的に稜線歩きを楽しめるぞ!
ところが、先ほどまでとは違ってときどき風が吹く。私は全然大丈夫だが、Yさんが風が吹くと立ち止まり、ときどき風で体がふらつくようになってきた。風に気を取られて足元もおろそかになりがちだ。Yさんも両側が切れ落ちている稜線で風が吹くのが怖いし、何時間も風に吹かれる中を歩く自信がないとのこと。怖がっていては余計に体が動かないし、事故の元なので、ここで撤退を決定。天気がいいがこればかりは仕方ない。もっと条件の良いときに再チャレンジしようっと。今回は春山トレーニングだったと考えて、また一緒に来ようね!
下りは、せっかくなので大池経由とした。ちょっと稜線から下るだけで、全然風が弱くなる。白馬大池山荘周辺には複数の人影が。スキーヤーが多いようだ。山荘周辺にはテントもあった。山荘の近くで休憩していると、乗鞍岳から下ってきて蓮華温泉に向かうというスキーヤー3人が通りかかった。お気をつけて。
乗鞍岳へは夏道を登る。雪が融けているところが多くて、岩や石の上をアイゼンで歩いた。歩きにくいがアイゼントレーニングしている感じで、岩への爪の引っかかり具合を確かめながら歩いた。乗鞍岳頂上からの頂上台地の登山道は、朝方通った時はもう少し雪があったように思ったが、あちこちが水たまり状態歩きにくくなっていた。本当に気温が高い。下界が夏日だから仕方ないですね。
頂上台地の端っこまで来ると、大勢のスキーヤーがいて、斜面の様子が朝とは全く異なっていた。どこを歩いて登ったのかトレースが不明瞭になるくらい、シュプールがいたるところに。また、大池でテント泊すると思われる登山者パーティーも数組登ってきている。昨日とは違って大賑わい。だんだん空がボーっと白んできたが、相変わらず後立山や北信の山並みは見えている。この風景を見れただけでも今回は儲けもんだね。
さて、昨日は栂池山荘への最短路を下りすぎてしまって登りかえしたが、今日は目印を見つけてちゃんと木の階段の道へ入ることができた。最終のロープウェイにぎりぎり間に合うかどうかの時間だが、下山しても宿の確保や宿への移動を考えると結構しんどいので、下りてしまわずにまた栂池山荘に泊まることにした。今日は料理人さんもいるとのことで、初日と食事の内容をちょっと変えて準備してくれるとのこと。お風呂もあり大変ありがたい。とはいえ、この日の宿泊は、我々以外には1組(2人)だけでした。
翌日は朝から大変晴れ渡って、ロープウェイやゴンドラからの後立山の眺めは最高!栂池山荘に3連泊して大正解でした。大変お世話になりました。
雪山は本当に天候次第ですね
同じ山でも、天気が違えば、風景も違うし、必要な技術も判断も必要になるし
そうやっていろんな経験をして、山の深さを感じていくのでしょうね
最後に素晴らしい眺めを見れて良かったですね。
雪の北アは当方、未踏です。機会があったら連れて行ってくださいね
春山には何度も行っているけど、こんなに風を感じたのは初めて
ちょっとばかりロングコースだったのですが、メンバーの実力不足です
今回は下見ということで、来年以降リベンジします
是非ぜひ一緒に春山行きましょ
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