北アルプス W五郎(黒部五郎岳&野口五郎岳)


- GPS
- 28:07
- 距離
- 67.0km
- 登り
- 5,019m
- 下り
- 5,040m
コースタイム
- 山行
- 10:27
- 休憩
- 1:59
- 合計
- 12:26
- 山行
- 10:19
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 11:08
- 山行
- 3:47
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 4:07
天候 | 1日目:晴のち曇 2日目:晴時々曇 3日目:雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
新穂高温泉~双六小屋までのルートはとても良く整備されている その他は所々で荒れてたりする場所があったりするが概ね良好 |
その他周辺情報 | 〇新穂高 登山者食堂 ココの牛すじ煮込みは昇天するレベル。酒飲みはビールが止まらなくなるので注意を! |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
テント一式
シュラフ
ランタン
メスティン
コッヘル
バーナー
|
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感想
遅い夏休みを利用して北アルプスへ。
過去、槍や穂高方面へ行く際に利用していた新穂高だが、ここから笠ヶ岳、双六岳方面へ行く登山者が多い事に気がついた。どうせ行くなら面白い事をしてみようと思い、行程のテーマをこの山域にある2つの『五郎岳』を登ることを目標にした。それは黒部五郎岳と野口五郎岳である。
■1日目
新穂高をAM 4:20頃に出発。
平日の早朝なので閑散とした指導センター付近を横目にお初の左俣林道を進む。真っ暗で何も見えず。小池新道までは高度感を感じないフラットな印象の道だ。順調に進み小池新道を登る。この登山道は登る人のことをとても良く考えて整備されていると感じた。理由は一歩の段差が一般的な登山道よりも低く感じ、高度さを感じにくいと思ったから。この道を整備している方には感謝したい。
重い荷物を背負いながら、鏡平山荘にはAM 8:00前に到着。途中の鏡池で晴天の逆さ槍ヶ岳も楽しめた。
山荘前での休憩も程々に次の双六小屋を目指す。
弓折乗越を上がると穂高連峰をきれいに望む事ができた。この時は天気も良かったので気分も良かった。
双六小屋には9:50頃に到着。ここでテント泊するつもりはなかったのだが重い荷物にウンザリしてたので、ここを今回の活動拠点(デポ地)にしようと考え、実行した。
結局、この選択が誤りとなり計画が頓挫したのはこの後の話。
テント場には既に3張り程度。小屋で受付を済ませ設営。とてもフラットな良い場所を選べた。
テント設営完了後、早速アタックザックに必要最低限の荷物を詰め、まずは双六岳を目指す。登坂途中にガスが降りてきた。辛うじて槍から穂高連峰を見渡すことができたが、天空の滑走路と呼ばれる場所まで辿り着くと、ガスガスな状態に。無念。
ひとまず双六岳山頂まで登頂し、そのまま三俣蓮華岳を目指す。巻き道も存在したが、まだ元気なので稜線を楽しもう。
三俣蓮華岳には12:30前に到着。ここまで来たら晴れたり曇ったりを繰り返す天候。暑くも寒くもなく丁度よい気温で助かった。メリノウールの長袖アンダーとTシャツの重ね着で快適な感じ。ここから最初の五郎岳である黒部五郎岳を目指す。小屋までが結構な下りで若干道も荒れており歩きづらい印象。
黒部五郎小屋には、13:30頃に到着。
ここで黒部五郎岳まで往復する時間を確認したら、双六小屋へ戻る途中、三俣蓮華岳付近で日没になる事が確定的。それでも行こうかしばし悩んだが、山小屋の入口には直近で熊が出没したとの案内が。
元々の計画では、この日は黒部五郎小屋のテン場に泊まるつもりだったが、突然楽を選んでしまったが為に計画丸潰れ。アホだ。
山頂へ行くかどうか5分程度悩み、結果として黒部五郎岳への登頂は断念した。周りに迷惑や心配掛けるわけにいかないし、山小屋の方も訝しげな感じで自分を見ていた気がしたので。一応、黒部五郎岳の麓までは到達したということで今回は幕を引こう。いずれ気が向いたら登ればいいし。
自分への戒めと証明を兼ねて小屋で特製のバンダナを購入。その後、双六小屋へ折り返し。小屋から三俣蓮華岳への登りはいつもより苦く、キツく感じた・・・。
三俣蓮華岳まで登りきり、その後は双六小屋までに巻き道を使って移動。この巻き道、巻いている感がしないのは何故だろう?なかなか前に進んでいる感がなかった。
双六小屋には辺りが暗くなり始めた16:40頃に到着。テント場へ戻りこの日の活動は終了。12時間30分程の活動であった。
■2日目
この日は2つ目の五郎、野口五郎岳を目指す計画。4:00起床、5:00過ぎに出発。早起きしたはずだがウダウダしてしまい時間をロス。朝は元々弱いもので。
テントから這い出て空を見上げたら雲は無く景色も良好。予定には無かったが、眺望と御来光が期待出来そうなので双六岳山頂を経由することにした。暗闇の登山道を登りきると槍や穂高連峰を見渡すことができ、素晴らしい景色を堪能することができた。早起きは三文の徳だね。御来光まで拝めたので前日も歩いた稜線より三俣蓮華岳へ向かう。朝陽を浴びながらの稜線歩きはとても気分が良かった。三俣蓮華岳の山頂を抜け、三俣山荘へ向かう。ここは結構下るようだ。
三俣山荘には7:20頃に到着。山荘前は閑散としてて人が誰も居なかった。一息入れ、目の前にある巨大な鷲羽岳へ登る。山荘からの登山道はかなりの勾配があり、思いの外キツかった。山頂までは偽ピークっぽいところもあり、メンタル削られそうになったり。
鷲羽岳山頂からの景色もなかなか良かった。向かいにテントを張っている双六小屋が見えたり、コレから向かう野口五郎岳も見える良い場所だった。景色を楽しんだ後は水晶小屋に向かう。
水晶小屋に到着したが、今年の営業はすでに終了したようで、小屋番の方々が越冬に向けた小屋閉めの作業を行っていた。そんな訳でここでの補給は無し。
仕方ないので先の野口五郎岳と野口五郎小屋を目指す。このルートは結構なテクニカルルートで、切れたった岩場を歩くことが多いので気が抜けない。そんなところでも対向からくる登山者がいたり。水晶小屋から野口五郎岳の間で3人の登山者とすれ違ったが、一言二言話してみると一様に「人がいない」と言っていた。またそのうちのとある方からの情報では野口五郎小屋は既に小屋閉めしているという有益な情報まで頂いた。
小屋での補給をアテにした装備で行動しなくて良かったわ。
真砂岳分岐を過ぎた付近で雷鳥の雄のみ3羽見掛けた。3羽ということは新御三家ということかな?ということで、それぞれ、ひろみ、ひでき、ごろうと勝手に命名。まだ完全では無かったが、雷鳥のお腹周りが白い冬毛に生え変わりつつあったのを観察することができた。山はもう冬の始まりなんだね。
目的の野口五郎岳には、11:05頃に到着。水晶小屋から1時間半少々で到着できた。
野口五郎岳山頂に辿り着いたが、山頂標識こそあったが、かの有名歌手の歌でも流れるのか期待してたが、そのような特別イベントは何も起きず。当たり前か。
山頂には先客が2名おり、七倉(だったかな?)から登ってきたとか。自分が登頂する前に私鉄沿線という曲を熱唱していたとかで。聴いてみたかったな。
山頂から野口五郎小屋を見ると誰もいない様子。結局この山頂で折り返すことにした。
先程いた2名の登山者は先に水晶小屋へ出発された。自分は山頂をしばし堪能しながら補給用として持参したペットボトルの赤コーラを開栓。高いところで飲むコーラは格別な味だ。それがヌルかったとしてもね。
野口五郎岳で折り返し、来た道を戻る。水晶小屋には13:00前に到着。復路のルートは山頂で出会ったお2人の歩くスピードが自分にとって良い感じの速度に感じ、約5分程度のビハを保ちながらそれに合わせて歩いたらかなり時間を短縮できた。ペースメーカーみたいに使ってしまい申し訳なかったが、このお二人のお陰でかなり時間を圧縮できた。感謝!
水晶小屋から水晶岳を拾う計画だったが復路をアゲ過ぎたので取り止めた。
そのまま岩苔乗越まで進み、ココから黒部川源流の地を経由しながらのルートで三俣山荘を目指す。
この巻道みたいなルートは登山道上に水場がたくさんあり、きれいな湧水が流れていた。そのような場所なので熊との遭遇も多いようだ。それを証明するかのように登山道上に熊の糞と思われる物体も確認できた。周辺に気をつけながら三俣山荘横のテント場に14:40頃に到着。ここまで来ればあともう少し。
三俣蓮華岳からは昨日も利用した巻道で双六小屋へ戻る。やっぱり巻道感のない登山道だ。
双六小屋には16:30前に到着。明るい時間に無事到着できて大満足。ただ昨日よりガスが濃く天気は嫌な感じ。小屋の前を通り掛かった際、前日にお会いした方と再会し、しばしベンチで談笑。こういう出会いは楽しくてやめられない。小一時間程話し込んでたら暗くなってきたのでテントへ戻る。と、その前にテント場の利用料を払うのを忘れてたので、小屋へ支払いに。そのお詫びでは無いけど、双六小屋特製のTシャツを購入した。ベースはモンベルのシャツだったので少し高かったけど。まあヨシとしましょう。(5200円)
最近、満足いく行動ができた後は何かと財布のヒモが緩みがちだなと思った。
テント場で夕食の準備しながら、翌日は新穂高へ下るだけの行程なので、下山した後の食事についてリサーチ。双六小屋のテント場はキャリアの電波は絶望的に入らない。その代わり小屋のWiFiが辛うじて使えたのでそちらを利用させてもらった。かなり切れまくるけどね。行先は決まり、新穂高にある登山者食堂という店を選択。飛騨牛の料理が食べられるようだ。すごい楽しみ。
■3日目
AM 4:00頃起床。何だかテントが騒がしい。と思ったら本降りの雨。翌日まで天気良い予報だった筈なんだけどなぁ。雨が止むか小降りになるまで時間が掛かりそうなので5:30過ぎまで二度寝したが、雨は上がらず。
結局、雨の中テント撤収開始。
7:00頃に双六小屋テント場を出発。雨は相変わらず降っていたが、歩き始めると意外にも普段より集中力でき、まずまずのペースで行動できた。雨も止んで、途中、鏡平山荘を過ぎ、少し下った先にちょっとした広場があったのでそこでレインウェアを上下とも脱いだ。とても涼しい。
ただ少し歩き始めたら、また雨が降り出す。小雨でさほど寒くもなく丁度よいくらいだったのでレインは着用せずそのまま進んだ。
新穂高の登山センターには11:00前に到着。約4時間程度で双六小屋から下山できた。雨も上がったようで良かった。
早速帰宅準備をし、予定していた登山者食堂へ向けて移動。店の入口にあるメニューを見て5分くらい悩んだ。どれも当たりっぽく感じたので。悩んだ挙げ句選択したのは、飛騨牛牛すじどて煮定食(2050円)。
飛騨牛焼肉定食(自分で焼くタイプ)とかにも惹かれたが、ただ生肉を切っただけの料理より、煮込み料理は作るのにも手間暇が掛かるうえ、素材が飛騨牛というのもあり、この一択しかないなと。料理は自分が想像していたとおり、抜群の美味しさで、まるでビーフシチューのような味わいだった。多分八丁味噌ベースかと思うが。
ボリュームもあり腹も心も大満足の下山メシにありついた。今後、新穂高に来たら贔屓にしようかしら。
何なら今すぐにでもコレだけを食べに行きたいくらいだ。
食後はチンタラ帰宅の途につく。
己のアホさ加減から消化不良な面もあったが、満足いく山行ができて良かった。
黒部五郎岳はいつか再チャレンジしよう。
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