砂山から竜ヶ岳へ【宇賀渓の滝で涼み、遠足尾根で汗にまみれる】


- GPS
- --:--
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,266m
- 下り
- 1,272m
コースタイム
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 7:55
天候 | 曇り (蒸し暑い一日) 【気温】 遊歩道入口:28℃ 長尾滝:22℃ 竜ヶ岳:23℃ 遠足尾根最高地点:25℃ 駐車場:32℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【閉鎖コース】 裏道(ホタガ谷コース)、ジャ谷コースはロープで遮られ通行止めです。 【金山尾根】 入口と出口以外標識は有りませんが、滑りやすい斜面には木階段が 整備され、ルートも固まってすっかり一般道として定着したようです。 【遠足尾根】 全般的にドライな状態で、泥濘に足をとられる様な場所は 有りませんでした。 |
写真
感想
シロヤシオで賑わった竜ヶ岳に登る機会を逸してしまった。
白や赤に変化する山頂の羊さんも今は緑一色だが、夏の竜ヶ岳は
初めてだ。 蒸し暑い日になりそうだ、滝で涼んで竜を目指すルート、
砂山〜長尾滝〜金山尾根で周回しよう。
案内所の先から商店の間を抜けて遊歩道へ出る。
石段が整備された道だが、のんびり歩ける道と思いきや傾斜はきつい。
伊勢湾が一望できる第一休憩所から、尾根下を捲くように続く歩道を
敢えて尾根筋へ入り、僅かに踏まれた形跡を追うと第二休憩所で
遊歩道と合流する。
遊歩道にしてはきつめの登りをしばらく行くと尾根道分岐へ出る。
風の通らない麓の道で早くも汗びっしょりだ。こんな調子で大丈夫かな?
花崗岩の風化したザレの小尾根を辿ると岩が集まるピークに出て
竜ヶ岳の展望が広がると砂山だ。
ピークに集まる岩を左捲きして下ると、やがてアカマツの枯葉が
脚に優しい尾根道に変わる。 地形図に現れないような小さなコブを
何度もアップダウンした後、水音を聞きながら一気に下ると
石槫峠への分岐に出て宇賀渓本流の右岸に出る。
豊富な水が勢いよく岩を食みながら流れている。
徒渉点にはザイルが張ってあるが、飛び石伝いはむつかしそうだ。
濡れた岩の頭を慎重に踏んで徒渉を終えると、美しい渓流が水を集めて
突然姿が消える。滑落に注意して脇に掛かる鉄梯子を下りると
落差30mの長尾滝だ。
コバルトブルーの滝壺をめがけて豪快に落下する滝は天然のクーラーだ。
汗にまみれた顔や腕を洗って、しばらく涼んでいこう。
忘れずに消費した水を補給しておこう。
見事な渓流を眺めながら本流の左岸へ移り、ヨコ谷を併せた後
中道を下ると今度は五階滝を横切る。
総落差25mと言われる上下五段の滝を過ぎ、窯跡を見送ると
やがて金山尾根入り口に到着する。
砂山に着く頃は暑さに参ったが、滝で涼んだおかげで気持ちも疲れも
リセットできた。この先稜線に近づけば風もあるだろう、
気合を入れ直して尾根へ踏み込む。
第一ピークに出ると曇りながら竜ヶ岳の姿が捉えられる。
最低限の展望は確保されそうな天気だ。
ジャ谷分岐を過ぎ、尾根が広まったブナの林から尾根を乗り継ぐように
左カーブするといよいよ金山尾根の傾斜がきつくなる。
木の根がむき出した急登を過ぎ、茂みの間から深い谷が
覗き見できると岩尾根の基部に到着する。
金山尾根最大傾斜の岩尾根だがしっかりルートが決まり、
岩尾根を登り切った急な斜面にも土留めの木階段が整備され、
標識こそ乏しいが今や完全なメジャールートに定着したようだ。
整備された道に感謝しつつ登り詰めると、潅木の間に展望が広がる
尾根の肩に出てゆったりした平坦地に出る。
ここまで来れば後は大した登りもないのでゆっくりと休もう。
霞んだような県境稜線を眺めながら、御握りを頬張り熱いお茶で
小腹を満たし、腰を上げる。
金山尾根のピークから、クラにさしかかる辺りから眺める竜ヶ岳は
緑の笹原の寝そべる大きな竜を想像させる。
広大な笹の山頂部を持つ竜ヶ岳だが、手前に在るクラの存在が
一帯の魅力には欠かせないと思う。
春のシロヤシオ、秋の紅葉、そして冬には樹氷とクラの樹林越しに
眺める竜ヶ岳だからこそ一段と美しいのだろうと思う。
P1053の小尾根を越えて竜ヶ岳の山頂に出るが、
眺望も悪く風も出てきたので、食事の場所を遠足尾根に変更して
早々に下る。
シロヤシオの季節には多くの人が見たであろう羊の放牧地帯を
見下ろしながら下る。
立ち入り禁止のホタガ谷へ下る鞍部から遠足尾根を登り返し、
最高地点のブナ林で遅めの食事タイムにする。
時間も遅いせいか往来する人も無く一人静かに食事を終え、
晴れ間が戻った市街地を見下ろしながらゆっくりと下る。
心配していた登山道には泥濘もなく快適な尾根歩きだ。
これなら新道の急降下も難儀することは無いだろう。
今日は予定通り新道を下る事にしよう。
岩場の急な下りから展望岩場を過ぎると今度は植林帯の降下に変わり、
展望もなく、風も通らないためよりきつく長く感じる。
蒸し暑い植林の急尾根をこれでもかと言うほど下ると、やっと広がった
山腹に窯跡が現れ、長く急な新道も終わりとなる。
風のない蒸し暑い植林帯の下りで、もう身体中が汗びっしょりだ。
「竜の雫」の冷たい水で、汗を洗い流してさっぱりしよう。
コメント
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onetotaniさん
こんばんは
この時期の竜というとどうしてもヒル君たちとの遭遇を考えて遠慮がちになってしまうのですがいかがでしたか?
その時期その時期に見せてくれる山の良さを実感されたみたいで何よりです。
秋になったら歩いてみようかな❗
kazu97さん 今晩は。
シロヤシオの時期に訪れるつもりでしたが、機会を逸してこの時期に
なりました。 夏の竜ヶ岳は初めてでしたが何とか暑さにめげず、
計画通り歩いてこれました。スタート直後は計画を変更して長尾滝から
下ろうかな・・と弱気になるような状態でしたが。
この時期はなるべく石灰岩地質の山や、谷筋のコースは避けるように
していますので、今回もヒルの被害には会っていません。
これからが梅雨も本番でしょう、しばらくが我慢の日々かな?
おはようございます。
最近の蒸し暑い梅雨空にはまいりますね。
そんな日は滝を眺めながら涼を感じるハイクも乙なものです
でも途中の樹林帯はさぞや暑かったことでしょう。
草原の山頂は風が通って少しは涼しいのかな?
この時期でも山頂は賑わっていますね。
この時期ならではの良さを感じることのできる山歩きで何よりです
ところで、これだけ暑いと砂山で、奴らの攻撃にあいませんでしたか?
totokさん 今晩は。
尾根歩きに水辺のアクセントが欲しかったので、砂山からの周回で
計画しました。
樹林帯の蒸し暑さはこたえました。
砂山から直接中道を下る羽目になるのかなと思うほど、前半はきつく
感じましたが、滝のおかげで生き返りました。
つい樹の下で腰を下ろし食事をしましたが、山域によってはヒルの餌食に
なるので気を付けなければいけませんね。
秋が深まるまで、しばらく鈴鹿の山選びは限られますね。
喧騒の時期が過ぎて、ひっそりした時期の
竜ヶ岳、新緑が瑞々しくて
新発見でした。
滝コース、少しだけ昨年歩きましたが
水がきれいで、楽しめますね。
砂山方面は、断念しましたので
レコが参考になりました。
komakiさん 今晩は。
シロヤシオの季節が終わり、梅雨に入るとヒルの被害を避けてか
鈴鹿も静かになります。鈴鹿のシーズンオフと呼ぶ人もいますね。
竜ヶ岳の山頂を踏むだけでは物足りないので、宇賀渓のハイライトゾーンを
絡めてみました。
今回のコースを歩かれるなら紅葉の時期がお勧めです。
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