針ノ木岳・スバリ岳・赤沢岳 扇沢から後立山周遊登山


- GPS
- 26:44
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 2,147m
- 下り
- 2,154m
コースタイム
- 山行
- 7:32
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 8:25
- 山行
- 3:02
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 3:07
1日目:10時間15分
2日目:5時間05分
※扇沢〜針ノ木小屋までのコースタイムはかなりぬるめのようです。雪渓歩きの時期と今頃のほぼ雪渓のない時期の差かもしれません。
天候 | 1日目:くもりまたは晴れ+稜線はガス、のちくもり 2日目:快晴 ※2日目朝はとても快晴でしたが、稜線上は(入浴後の)9時半くらい以降は濃いガスに包まれていたようです。下山時の8時半頃はまだ快晴でした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
朝になると満車になっており、下山時も満車でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
扇沢〜針ノ木小屋 この時期になると、雪渓は崩落の可能性が高いので、数百メートルだけ雪渓の端を歩くだけです。かなり固いスプーン状になっていますので、下りはアイゼン無しだと滑る気がします。登りは特に問題ありませんでした。全体的にほぼ危険はありませんが、雪渓歩きが終わってその右側へ渡渉直後に少し急な岩登りがあります。 針ノ木小屋〜針ノ木岳 全体的に傾斜は急ですが、よく整備されていて危険はありません。 針ノ木岳〜スバリ岳 滑りやすいザレた斜面が危険ではありますが、それほどではありませんでした。 丁寧に足を踏みしめていけば特に問題はありません。その箇所は10分少しで通過できます。 その後は土と石の一般的な縦走ルートで、当然細い所も一部ありますが、特に問題ありません。 スバリ岳〜赤沢岳 スバリ岳からの下りは少し段差の大きい岩の段差を下ります。その後は一般的な縦走路が続きます。 赤沢岳の取り付きからの登りは見た目は不安定そうな岩を歩くように見えますが、実際は岩が安定しているのでほとんど危険はありませんでした。地図の危険マークはその山肌地点で頭上から落石の可能性を表している気がしました。 赤沢岳〜鳴沢岳 こちらも多少細くて注意が必要な箇所もありますが、一般的な縦走路です。 この区間は10〜30m程度の小さなアップダウンを何度もさせられます。 鳴沢岳〜新越山荘 一般的な土や石の登山道を徐々に下ります。よく整備されています。それほど急ではありませんでした。 1箇所だけ急な岩場下りがありました。 新越山荘〜新岩小屋岳 それほど急ではない登り坂です。登山道はよく整備されています。 新岩小屋岳〜種池山荘 ルート自体はとてもよく整備されていますが、3箇所崩落により道幅が狭くなっていますので、その箇所では躓いて谷側へ倒れないように注意が必要です。 多少アップダウンがあります。 種池山荘〜扇沢 基本的に下り一辺倒でとてもよく整備された登山道です。崩落によるガレ場では谷へ倒れないように注意が必要です。 上部はそこそこの坂と平坦部分の繰り返しですが、下部は急の連続です。 |
その他周辺情報 | 大町へ下る途中に薬師の湯があり、7時から開いているのでとても便利です。 小屋泊で割引券を頂くと500円になり、大変お得です。 |
写真
感想
お盆は、いくつかの距離の近い百名山を回るため東北へ行き、それ以外の土日は山以外の用事があって遠出が出来ない週末は天候がよく、そうでなければ天候が悪いと、なかなか高山へ行けない状態が続いていましたが、やっと久しぶりに百高山の登頂を目指してこのルートを決行しました。
木曜まではやはり天気予報が悪く、今週もダメかと思っていましたが、金曜の天気予報でかなり好転の可能性が高まったため、急遽遠路はるばる扇沢へ向かいました。
予報では土曜日の午前は雨が残る可能性もあり、その場合は止んでからコースタイムの短い柏原新道から新越山荘まで向かう案も考えましたが、車中で仮眠して朝起きてみると雨の気配が全く無かったので、帰りの早くなる針ノ木から新越山荘まで歩く方向を選択しました。
前回と違ってほぼガスで眺望が無かった針ノ木小屋から針ノ木岳への登りは急なもののまったく安全なルートでしたが、針ノ木岳を過ぎてスバリ岳へ向かう下り坂は急なザレが危険とのことで緊張感を持って臨みました。
確かに滑りやすくて気をつけなければならないのですが、実際に行ってみると、下へ滑った=崖下へ滑落となるわけではなく、足で普通に立って下りられてその距離も10分少しですので、それほど危険には感じませんでした。
スバリ岳の登り下り、鳴沢岳の登り下りも特筆する危険は感じませんし、赤沢岳の登りには地図上に危険マークはありますが、ぱっと見岩が折り重なった崩れそうなルートに見えますが、普通にしっかり歩を進めることができます。この危険マークは、頭上の崖からの落石の危険性のことを表しているような気がしました。
針ノ木岳から新越山荘までの稜線歩きは残念ながら前半は稜線がガスに包まれて下界は晴れた状態で、後半は完全に曇った状態でほぼ眺望は無く、天気予報からの期待は完全に裏切られました。
山荘に着いてからはいつものように軽い昼寝、夕食とお酒、食後の山談義を楽しみ、翌朝の出発に備えます。
5時からの朝食中には一時ガスに巻かれることもありましたが、5時半に出発すると期待通りの快晴の下、絶景の稜線を快調に歩きました。新岩小屋岳まではゆったりした軽い坂をさっと登り、その後は種池山荘を目指して下り基調の稜線をスイスイ歩きますが、新岩小屋岳から少し下ったところには3箇所ほど崩落で切れ落ちて道幅の狭いところがあり、つまづいて落ちたりしないように少し気が張りました。
種池山荘からは下り一辺倒の柏原新道ですので、崩落のガレ場以外はどんどん下りました。
コース全体の印象ですが、針ノ木岳〜新越山荘間・新越山荘〜種池山荘間の距離はほぼ同じくらいですが、コースタイムでも前者の方がかなり長いように、ザレ場歩きや岩場歩きが多くて歩きにくくて時間当たりの距離は進みにくいです。
また、針ノ木から北へ進む方が反対に南に進むよりは少し楽に感じる可能性が高いと思います。疲れの出てくるその日の行程の終盤に前者は下り基調になるのに対して、後者は登り基調になりしかも針ノ木北面のザレ場もあるためです。
なにはともあれ、久しぶりの百高山登頂で、針ノ木岳が84座目・スバリ岳が85座目・赤沢岳が86座目となり、あと14座とすることができたのは嬉しい限りです。
※思い込みできちんと確認せずに書いたため、当初88・89・90座であと10座と書いてしまいましたが、間違いで4つ多かったです。。。
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