槍ヶ岳(上高地BT)
- GPS
- 18:45
- 距離
- 43.9km
- 登り
- 2,651m
- 下り
- 2,705m
コースタイム
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 9:49
- 山行
- 7:36
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 8:12
・初日、徳沢で朝食を見込んでいた為長居し過ぎる。
・2日目、穂先渋滞で計画より1h遅れの出発になる。槍沢ロッヂ実際は30min休憩。
天候 | 20日:上高地出発時は快晴、ババ平を過ぎてから時々小雨、槍ヶ岳上部は終日雨。 21日:午前3〜9時頃まで山頂付近は晴れ時々曇り、下山中晴れのち曇り。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
…途中の談合坂、諏訪湖SAで休憩。(諏訪湖では40分停車)休憩以外の時間は消灯。あるぺん号は登山バス。釜トンネルの開く午前5時に通り上高地に朝一で着けるのがメリット。プレミアムカー3列シートはリクライニング倒れるレッグレスト付のゆったり席。電源無し。 (参考:アルピコのさわやか信州号は新宿のバスタ発着。グリーンカー3列はブランケットにスリッパ、コンセント付。こちらはハイカー専用では無い) 復路:上高地BT[アルピコ路線バス]16:00-新島々BT…新島々駅[松本電鉄]17:23-17:52松本駅 …松本BT直通便だったが、松本市内で花火大会があり渋滞予想の為、新島々乗り換えを強く勧められた。新島々までは渋滞も無くスムースな流れ。乗り換えまで駅待合室で休憩する位の時間はあった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○上高地〜横尾…ほぼ平坦な道、所々落石注意の立て札。明神〜徳沢間に土砂崩れ箇所あり(通行可)。 ○〜槍沢ロッヂ…徐々に山道。道も細い所が出てきて丸太の橋を渡ったり石が出てくる。ここまで虫は少ない。 ○〜槍ヶ岳山荘…本格的な登りが始まる。樹木も段々と低くなり槍沢大曲辺りから雨宿りや風よけ出来る場所が限られる。陽射しを遮るものも。お花畑に虫が非常に多く纏わりついてくる。小さな沢を幾つか渡り、登るにつれガラガラとした岩の斜面。雪渓残る。九十九折の坂を上り切れば槍の肩。降ったり止んだりの雨は上部で本降りに。道中地面は概ね乾いていた。 ○槍の肩〜頂上…早い人は午前3時台登り始め。4時台既に明かりの筋。日の出のころ岩峰露わに。それまではヘッデン無ければ暗い岩場。全体的に手掛かり足場共にシッカリあるが、浮石多く(自分が落とす事も含め)落石注意。狭いテラス左手に小槍。上下共有区間で渋滞(上で詰まるのでどんどん下りて貰った方が良い)。垂直梯子を2つ登れば頂上。ガラガラとした狭い岩場に祠。360度の展望。下りでスタンス長めな所あり。5時半取り付きで戻って来れたのは8時前。登りは停滞し冷えたが流れた下りは汗ばんだ。穂先はヘルメット着用が推奨されている(過去に渋滞中の落石による事故あり)。 ○下り〜上高地…9時頃まで振り返ると見えた穂先はやがて雲の中。ぐらつく足元の岩、好天に前日より増加し纏わり付くハナアブ、正面から照り付ける陽射し。凍えるほど冷たい水沢の水。このコース上半分は花か何かの独特な匂い。ロッヂ以降も増水等による通行困難箇所は無し。下の方で地面が湿っていた。上高地に近づくと雨がポツポツ。 ・登山ポスト※:上高地BT登山相談所、横尾登山相談所 ・水場…上高地BT、徳沢、横尾、槍沢ロッヂ、ババ平(以上蛇口)、水沢(沢から流れ出す水)、槍ヶ岳山荘(雨水。宿泊者は無料。ミネラル水やお湯お茶も販売) ・自販機…横尾までと槍沢L、槍山荘にあり。 ・お手洗い…同上。チップ制。 ※長野県側(上高地)、岐阜県側(新穂高温泉)どちらから槍ヶ岳に登る場合でも、登山届の提出が条例で義務付けられている。両県ともオンライン申請有り。 ・長野県 http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/tozanjorei/tozanjorei.html ・岐阜県 http://www.pref.gifu.lg.jp/kurashi/bosai/sangaku/11115/ |
その他周辺情報 | ・みちくさ食堂(徳沢園)…カレー、朝定食は7時半から。野沢菜チャーハンは10〜14時。手作り豆腐、プリンは営業開始時より。 ・槍ヶ岳山荘…宿泊案内はHPを。 http://www.yarigatake.co.jp/yarigatake/ 一泊二食は夕食+弁当にも出来、弁当(おこわご飯)は夜/朝の受け取りを選べる。夕食は到着順、朝食は朝5時から先着順。混雑した様子で二段ベッド*に7人で雑魚寝。掛け布団は一人一枚、大判の敷2.5人に1枚。小屋内は暖かくシャツ一枚で足りた。消灯時寝床は暑いくらいだったが明け方丁度良くなる。グッズ特にTシャツは人気のようで色サイズに限り。山小屋サミット(渋谷)で戴いた割引券で宿泊料500円引、モンベルカード提示でキッチン槍の飲物サービス。他提携店優待有。 *訂正 |
写真
装備
個人装備 |
雨具
ヘッドライト
地図
計画書
コンパス
非常食
救急キット
エマージェンシーシート
スマホ
コンデジ
ミニ三脚
充電器
予備電池
ソーラーライト
防寒具
帽子
サングラス
手袋
下着靴下予備
トレッキングポール
笛
熊鈴
水筒
カイロ
ゴミ袋
マスク耳栓エア枕アイマスク
タオル手拭い
虫除け
日焼け止
ツェルト
細引き
テーピング
|
---|---|
共同装備 |
ヘルメット
|
備考 | ・深夜バス、冷房の効き具合によっては一枚羽織る物が手元にあると良。トランクに預けてしまい寒がっている方も。 ・ヘルメットレンタル(500円)は山荘売店の開く午前5時から。早出には持参した方が良かった。 ・穂先は渋滞と頂上の寒さを考え、ベース+薄手中間着+アウター兼雨具。登り渋滞で停滞時は寒がる人も居る位でちょうど良かったが、下り流れて動く為やや暑かった。これは晴天時日の出後の行動で、風が強かったり深夜行動の場合ダウンやフリースが必要になるやも。 ・黄色い装備に虫が寄り易いのは本当だった。汗を舐めるハナアブに少々の虫除けは効かない。 ・熊鈴は使わず、ポールを打ち鳴らしてみたり。横尾〜槍沢ロッヂのどこかで獣臭(クマではない臭い)。 追記 ・[行動着]ドライT+長袖+裾長+ハット ・[食事と水] http://www.yamareco.com/modules/diary/88526-detail-127601 |
感想
これは当時、
下山後のやりきった感と記録作成に時間がかかり、感想も長過ぎたため人目に触れるのを憚った、新着記録にも載らないタイミングで投稿した記録です。
何の因果か辿り着いた方は、ご承知の上ご覧ください。
......
山登りを始めて3年、遂に槍ヶ岳へ。
〜〜〜
深夜バスでウトウトし上高地。快晴で絶好の登山日和。
徳沢で朝カレーを待ち出発。横尾の分岐で気持ちを引き締める。
沢沿い静かな道をゆけば槍沢ロッヂ。ここで半分。
後は富士山登れば良いだけだ(標高差でいえば)。
雲が出てくる。登るにつれ降ったり止んだり。
見知らぬ方と言葉を交わし花を愛で、白に覆われた上部へ。
足元もガラガラと、浮石に気を付け足を乗せる。
未開を歩いた播隆上人を想い見上げるとヒュッテ。休憩入れてあと少し。
九十九折れの登り、本降りの雨。きついわ〜でも富士山もっと酷かったな〜
突如ライチョウ。まさか。
次は三度目の正直で、と仙丈ヶ岳の時に書いたがまさかここで。
天気が悪い日に現れるって本当なんだ。やっと逢えた嬉しい。
ずぶ濡れの装備を乾かし一息、食堂や寝床で一夜の山仲間と団欒。
いつも通り体を休めるだけで3時。床を立つとお手洗いの窓から星が。
穂先は?見える。槍の尖った印象よりどーんとした存在感が暗闇に。
もう登ってるのか。白い点。気が逸ったが初めて来たしここで御来光。
黒い塊の横から白んでくる。遠くに富士山。見えた。よかった。
真正面に常念山脈。ああ去年はあそこに居たんだなあ。
蝶ヶ岳の人たち、槍が良く見えるでしょう。こちらも見えますよ〜
山から谷へ明るくなっていく。
目の前の光景にふと、こんな所に居て良いんだろうかという感情。
軽く腹に入れいざ穂先。
肩から岐阜富山の、自分が知らない山々の絶景。
岩に手を掛けると日和田山や滝子山が思い出され、不安はどこかへ。
小槍だ!高度感から来る怖さは周りとのお喋りで解消。
運よく雲の切れ間に登頂。
前後に登ってきた男性や親子、青年達と喜びを分かち合う。
ここが槍ヶ岳の天辺か。
核心部の下り慎重に。
垂直梯子も鎖場も、口では怖ぇ〜と言いつつ三点と浮石に注意していたら怖がる暇が(余り)無かった。
暖かい宿と食事に感謝し下山開始。
晴天に雷鳥の姿無し。虫だけが花と多く。
登って来られる人達にエールを。皆さん暑さとの闘い。
冷たい沢の水がこんなにも有り難い物か。
槍の姿を目に焼き付け再び上高地までの長い道のりを歩いた。
〜〜〜
高尾山から富士山、奥多摩丹沢、谷川岳に男体山。
蝶ヶ岳から槍穂高に憧れ、南アルプスも行った。
ロング歩いた。講習受け岩も登った。筋トレ続け苦手でも走った。
計画を立てトレーニングを積めば、自分でも槍ヶ岳に登って来れる事の証明。
○出会った方々に感謝。
・上高地登山相談員の方。一年前の初アルプスで緊張していた時お話したのを覚えておいでだった。今回も行きと帰りにご挨拶。来年また逢えるだろうか。
・大曲からの登り、大きなザックを背負った岡山の高校生、素直な子達だった。雨中の殺生テン泊はどうだったろう。
・槍山荘への九十九折れの登りで追い抜かれた男性。あの雨の中穂先へ登ってきたと食堂で言葉を交わし驚く。
・福井からの女性、食堂にて向かいに。お仲間や息子さんと山に登られた思い出など。お連れの方具合は如何。
・二段ベッドの上で同部屋、愛知のお二人は双六から。富士山やライチョウを見た話。穂先で偶然すれ違い頂上でブロッケン現象みたと教えてくれた。富士山話の流れで、隣の宮崎の大学生らは合宿。フェリーで名古屋経由南アルプスを既に登ってきてからの槍。凄い。
・穂先、富山からのソロ男性。新穂高駐車は大変そう。岩場は初めてとか。渋滞中も彼とのお話で退屈しなかった。晴れましたね。後ろの中1男の子は岩初なのにスイスイ登る。岩壁でカメラを構える余裕、続く父親の登頂姿を記念撮影。一生の思い出だ。前の青年グループ、高所恐怖症の彼も仲間と登頂記念に、良かったね。慣れた下りの速さは流石若い。同じ上高地下山。
・天狗原分岐で異国の方と異文化コミュニケーション@中学生英語。
・初テン泊三連で「槍過ぎた」男性。靴大丈夫ですか。
・槍沢ロッヂでカレー食べてる方の匂いに誘われお話しした女性、台風で停滞されたのだろうか。休暇期間に無事戻られてると良いが。
・槍見ヶ原で槍見えますよね?と言ってしまった男性、私勘違いしてました。
・徳沢手前で15:40のバス目標テン泊男性、間に合っただろうか。
・朝カレーで槍まで歩けたお礼を言ったら凄い!と言ってくれた徳沢の店員さん。
・新島々へのバス車内、安曇支所から徳本峠を歩いた男性お隣に。「槍は見ても登っても良い山だね」と。最後にそんな言葉掛けて戴き最高の思い出になりました。
1年前、蝶から槍を望む。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-704282.html
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