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2010年12月07日 15:00回想の山々レビュー(書籍)全体に公開

『鹿島槍研究』と『谷川岳研究』

 この二冊は、昭和32年から昭和35年にかけて刊行された特定の山の岩場のヴァリエーション・ルートを研究し解説した本です。
32年の『鹿島槍研究』は吉田二郎氏(登嶺会)、35年の『谷川岳研究』は安川茂雄氏(本名・長越茂雄・日本山嶺倶楽部)の手によるものです。
両氏とも第2次RCCに参画したクライマーでしたので、我々の岳会には数冊づつのサイン本が寄贈されていました。
コピー機の無かった時代、掲載されているルート図を書き写し、それを参考に登ったりした、とても懐かしい本です。
『鹿島槍研究』はルート解説の蝶型岩盤の項などに、現況と異なる点があることが後に問題視され、単独登攀のその記録の信憑性に疑念を持たれたりして話題になったのも懐かしい想い出です。
少し遅れて刊行された『谷川岳研究』では一ノ倉沢と南面の岩場3ルートを参考にして先輩と登りました。
退会迄の短い間でしたが、この本も本当に懐かしい本です。
残念ながら二冊とも自分では購入しませんでした。
本当は退会後も座右に、ずっと置きたかった本でした。
著者は両氏共に、既に故人です。ainakaren
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コメント

RE: 「鹿島槍研究」と「谷川岳研究」
なつかしいですね「鹿島槍研究」私もその本をみたことがあります。

その中に出てくるカクネ里に興味を持ち、計画しましたが行けず仕舞いでした。

当時、春先に天狗尾根を登った時に圧倒的なカクネ里の雪壁の印象を思い出しました。
2010/12/7 18:57
「鹿島槍研究」と「谷川岳研究」・コメント深謝!
kazuhi49さん・こんばんは。
カクネ里は唯一残雪期中、短期間の一時期のみ入渓可能な秘境でしたね。
冬の入渓は手段さえも想像できず、ただ憧れだけの場所でした。
当時、このような研究書が存在していたのは今振り返ると夢のようで不思議です。
当時のクライマー達のエネルギーを感じます。ainakaren
2010/12/7 20:55
ゲスト
RE: 「鹿島槍研究」と「谷川岳研究」
こんにちは。「鹿島槍研究」を見ていてこちらにたどり着きました。

カクネ里って平家の落人伝説がある場所ですね。私は小屋でバイトしていて、里というからには登れるのかなと思いました。なかなかの秘境のようですね。

『鹿島槍研究』アマゾンで2500円で出ていました。
良ければご参考に。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000JAWD10/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B000JAWD10&linkCode=as2&tag=kinny-22
2013/9/17 8:09
『鹿島槍研究』と『谷川岳研究』コメント深謝2
kinny2012さん、こんにちは。
コメント深謝です。

カクネ里は北壁直下の窪地で積雪期には3方向からのデブリの集積地になる雪崩の巣で、とても建物など造れない場所ですから、里と云われていても平家伝説は幻でしょう。
適度な残雪が残る極短い時期に、雪渓通しに到達出来れば幸運と云われています。
雪渓が痩せれば通過不能とされ、真夏から秋冬は入れません。
夏、稜線から懸垂を重ねて降りる計画をしましたが、実現しませんでした。
カクネ里〜今も心に引っかかっている憧れの秘境です。
積雪期の入渓は、恐らく不可能に近いでしょう。

『鹿島槍研究』、古書市場にはまだ有る様ですね。
いい値段がついてますね。ainakaren

興味深い記録URL追加
http://yama-to-damashii.outdoor.cc/20080614_kashimayari/01.html
2013/9/18 10:48
発行年を勘違いなさっているようです。
「谷川岳研究」:昭和29年4月5日発行。
「鹿島槍研究」:昭和32年12月1日発行。
少し遅れて「谷川岳研究」が刊行された、とありますが逆で、こちらの方が先です。
2024/2/20 10:08
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1
niko-nikoさん、こんにちは。
コメント深謝です。

ご教授、ありがとうございます。
岳会に寄贈されていたペンネームの安川茂雄著「谷川岳研究」奥付には、35年初版と明記されていました。
それ以前にも、同じ書名の長越茂雄著・谷川岳研究が、著作家デビュー前の安川氏の本名で出版されていたのですね。
残念ながら、現物も内容も見ておりませんが興味深いですね。
内容を比較できたら面白いでしょうね。
恐らく、重複部分があるのでしょうね。
情報を御提供頂き、誠に有難うございました。ren
2024/2/20 12:29
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