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Yamareco

記録ID: 122659
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

奥穂-ジャンダルム(直登ルート図付)-涸沢岳-北穂(テン泊 in 涸沢)

2011年07月16日(土) 〜 2011年07月18日(月)
 - 拍手
GPS
53:50
距離
38.6km
登り
2,474m
下り
2,463m

コースタイム

7/16
5:20河童橋-7:20徳沢-8:10横尾-9:40本谷橋-11:10涸沢
7/17
5:50涸沢-7:30穂高岳山荘-8:05奥穂高岳-8:50ジャンダルム-9:55奥穂高岳-11:20涸沢岳-13:40北穂高岳-14:10滝谷展望台-14:40北穂高岳-16:50涸沢
7/18
6:00涸沢-7:10本谷橋-8:05横尾-9:20徳沢-11:05河童橋
天候 7/16-17 ピーカン快晴→午後遅くから雲の典型的な夏山天気
7/18 高曇り
過去天気図(気象庁) 2011年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
あかんだな駐車場始発は4:50。始発からもちろん満員。
料金は往復2000円ですが4人ぐらい揃えばタクシーが得かな?
コース状況/
危険箇所等
●本谷橋から涸沢までの間に雪渓がありますが、一番下流の雪渓は相当薄くなって
いる箇所があります。踏み抜くと相当危険。場合によっては踏み跡よりも周囲の
厚い箇所を選んで歩く必要があります。アイゼンは要りませんが、下りはスプー
ンカットの雪面を歩いた方が楽でした。

●涸沢のテン場では下地用にコンパネを貸してくれますが、絶対借りた方がいい
と思います(基本岩場なので、コンパネがないと相当ゴツゴツして寝られない)。

●北穂沢はブヨ、ハチ、アブがわんさかといます。虫除け必須。

●ジャンダルムの直登ルート詳細を写真で図解しました
出発前の河童橋から西穂、奥穂
2011年07月16日 05:27撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
7/16 5:27
出発前の河童橋から西穂、奥穂
明神岳
2011年07月16日 06:22撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
7/16 6:22
明神岳
横尾までの平坦な道が疲れます
2011年07月16日 08:09撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
7/16 8:09
横尾までの平坦な道が疲れます
今回のカロリー補給源
スドー食品のモグモグモーニングシリーズとPower Bar
2011年07月16日 08:21撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
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7/16 8:21
今回のカロリー補給源
スドー食品のモグモグモーニングシリーズとPower Bar
屏風岩、あれを登る人がいるのがすごい
2011年07月16日 09:33撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
7/16 9:33
屏風岩、あれを登る人がいるのがすごい
だんだん奥穂が見えてきた
2011年07月16日 10:33撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
7/16 10:33
だんだん奥穂が見えてきた
涸沢までの最後の雪渓
いつもの穂高連峰が見えてきた
2011年07月16日 10:59撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
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7/16 10:59
涸沢までの最後の雪渓
いつもの穂高連峰が見えてきた
これぞ The 涸沢
2011年07月16日 11:09撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
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7/16 11:09
これぞ The 涸沢
吊尾根方向、今年は雪多し
2011年07月16日 13:15撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
7/16 13:15
吊尾根方向、今年は雪多し
北穂沢も雪渓が残る
2011年07月16日 13:16撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
7/16 13:16
北穂沢も雪渓が残る
これがマイホーム
Mountain Hardwear Skyledge 2.1
2011年07月16日 13:21撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
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7/16 13:21
これがマイホーム
Mountain Hardwear Skyledge 2.1
涸沢ヒュッテ名物おでんと生ビール
2011年07月16日 14:09撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
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7/16 14:09
涸沢ヒュッテ名物おでんと生ビール
夏の雲と涸沢岳
2011年07月16日 16:27撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
7/16 16:27
夏の雲と涸沢岳
月明りに照らされる北穂と星空
2011年07月17日 02:15撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
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7/17 2:15
月明りに照らされる北穂と星空
同じく月明かりの涸沢岳方向
2011年07月17日 02:20撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
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7/17 2:20
同じく月明かりの涸沢岳方向
北穂沢とテント村
これ夜中の写真です
2011年07月17日 02:26撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
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7/17 2:26
北穂沢とテント村
これ夜中の写真です
モルゲンロートの始まり。
赤くなってきました。
2011年07月17日 04:46撮影 by  FinePix JX300, FUJIFILM
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7/17 4:46
モルゲンロートの始まり。
赤くなってきました。
モルゲンロートの奥穂
2011年07月17日 04:50撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
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7/17 4:50
モルゲンロートの奥穂
同じくモルゲンロートの涸沢岳
2011年07月17日 04:52撮影 by  DMC-GH1, Panasonic
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7/17 4:52
同じくモルゲンロートの涸沢岳
涸沢小屋のテラスから見た吊尾根
2011年07月17日 05:54撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/17 5:54
涸沢小屋のテラスから見た吊尾根
涸沢岳
2011年07月17日 06:13撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/17 6:13
涸沢岳
涸沢槍はカッコイイ
2011年07月17日 06:37撮影 by  DSC-HX5V, SONY
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7/17 6:37
涸沢槍はカッコイイ
ザイテングラートへのトラバース
2011年07月17日 06:38撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/17 6:38
ザイテングラートへのトラバース
テント村があんなに下に
2011年07月17日 06:42撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/17 6:42
テント村があんなに下に
ザイテングラートの登り
2011年07月17日 07:11撮影 by  DSC-HX5V, SONY
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7/17 7:11
ザイテングラートの登り
ようやく白出のコルに到着
2011年07月17日 07:31撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/17 7:31
ようやく白出のコルに到着
シナノキンバイ?
2011年07月17日 07:31撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/17 7:31
シナノキンバイ?
穂高岳山荘の風車と笠ヶ岳
2011年07月17日 07:36撮影 by  DSC-HX5V, SONY
1
7/17 7:36
穂高岳山荘の風車と笠ヶ岳
ミヤマキンポウゲ
2011年07月17日 07:41撮影 by  DSC-HX5V, SONY
1
7/17 7:41
ミヤマキンポウゲ
ハクサンイチゲ
2011年07月17日 07:42撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/17 7:42
ハクサンイチゲ
奥穂の登りから見た槍と北穂
2011年07月17日 07:50撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/17 7:50
奥穂の登りから見た槍と北穂
お。富士山。
2011年07月17日 07:59撮影 by  FinePix JX300, FUJIFILM
7/17 7:59
お。富士山。
奥穂高てっぺんから槍とその左に立山。
2011年07月17日 08:17撮影 by  FinePix JX300, FUJIFILM
1
7/17 8:17
奥穂高てっぺんから槍とその左に立山。
ジャンダルムの右、遠くに白山。
日本三名山が一度に見られるのだ。
2011年07月17日 09:28撮影 by  FinePix JX300, FUJIFILM
1
7/17 9:28
ジャンダルムの右、遠くに白山。
日本三名山が一度に見られるのだ。
ピッケルの記念碑と笠ヶ岳
2011年07月17日 07:58撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/17 7:58
ピッケルの記念碑と笠ヶ岳
いつ見ても格好いいジャンダルム
2011年07月18日 21:42撮影 by  DSC-HX5V, SONY
2
7/18 21:42
いつ見ても格好いいジャンダルム
ジャンダルムへの縦走路
両サイド切れ落ちてます
2011年07月17日 08:11撮影 by  DSC-HX5V, SONY
2
7/17 8:11
ジャンダルムへの縦走路
両サイド切れ落ちてます
ジャンダルム直登ルート図
残置ロープ見えますか?
残置ロープと赤字で書いてある右に白くぶら下がっているのがそうです。
by  DSC-HX5V,
34
ジャンダルム直登ルート図
残置ロープ見えますか?
残置ロープと赤字で書いてある右に白くぶら下がっているのがそうです。
ウマノセのナイフリッジ
2011年07月18日 21:44撮影 by  DSC-HX5V, SONY
5
7/18 21:44
ウマノセのナイフリッジ
ウマノセをクライムダウンする登山者
2011年07月18日 21:44撮影 by  DSC-HX5V, SONY
2
7/18 21:44
ウマノセをクライムダウンする登山者
もうすぐウマノセ終了
ガンバ
2011年07月18日 21:44撮影 by  DSC-HX5V, SONY
2
7/18 21:44
もうすぐウマノセ終了
ガンバ
ウマノセ上部、縦に岩屑を詰め込んだような岩稜帯
2011年07月18日 21:44撮影 by  DSC-HX5V, SONY
1
7/18 21:44
ウマノセ上部、縦に岩屑を詰め込んだような岩稜帯
涸沢岳からの下りの縦走路
高度感すごいです
2011年07月17日 11:37撮影 by  DSC-HX5V, SONY
2
7/17 11:37
涸沢岳からの下りの縦走路
高度感すごいです
下りの鎖場、手を離したらテント場まで滑落しそう
2011年07月17日 11:38撮影 by  DSC-HX5V, SONY
4
7/17 11:38
下りの鎖場、手を離したらテント場まで滑落しそう
緊張の連続の縦走路
遠くに北穂と槍
2011年07月18日 21:45撮影 by  DSC-HX5V, SONY
4
7/18 21:45
緊張の連続の縦走路
遠くに北穂と槍
順番待ちのハシゴ
2011年07月18日 21:45撮影 by  DSC-HX5V, SONY
3
7/18 21:45
順番待ちのハシゴ
ミヤマタンポポと高山蝶(名前がわかりません〜)
2011年07月17日 12:26撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/17 12:26
ミヤマタンポポと高山蝶(名前がわかりません〜)
最低コルからの前穂北尾根
2011年07月17日 12:27撮影 by  DSC-HX5V, SONY
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7/17 12:27
最低コルからの前穂北尾根
イワベンケイ
2011年07月17日 12:37撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/17 12:37
イワベンケイ
厳しい鎖場
渋滞発生地帯です
2011年07月18日 21:45撮影 by  DSC-HX5V, SONY
2
7/18 21:45
厳しい鎖場
渋滞発生地帯です
北穂へ最後の雪渓登り
ステップ切ってあります
2011年07月17日 13:30撮影 by  DSC-HX5V, SONY
3
7/17 13:30
北穂へ最後の雪渓登り
ステップ切ってあります
北穂小屋からの大キレット
2011年07月17日 13:49撮影 by  DSC-HX5V, SONY
1
7/17 13:49
北穂小屋からの大キレット
滝谷展望台
2011年07月17日 14:12撮影 by  DSC-HX5V, SONY
1
7/17 14:12
滝谷展望台
ハクサンイチゲ
2011年07月17日 15:11撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/17 15:11
ハクサンイチゲ
チングルマ
2011年07月17日 15:12撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/17 15:12
チングルマ
クロユリ
2011年07月17日 15:13撮影 by  DSC-HX5V, SONY
2
7/17 15:13
クロユリ
アオノツガザクラ
2011年07月17日 15:16撮影 by  DSC-HX5V, SONY
1
7/17 15:16
アオノツガザクラ
ツガザクラ
2011年07月17日 15:48撮影 by  DSC-HX5V, SONY
1
7/17 15:48
ツガザクラ
北穂南稜の長い鎖場
2011年07月18日 21:47撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/18 21:47
北穂南稜の長い鎖場
コバイケイソウ
2011年07月17日 16:05撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/17 16:05
コバイケイソウ
ナナカマドの花
2011年07月17日 16:15撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/17 16:15
ナナカマドの花
まだテント村は遠い
2011年07月17日 16:22撮影 by  DSC-HX5V, SONY
1
7/17 16:22
まだテント村は遠い
ミヤマカラマツ?でいいのかな?
2011年07月17日 16:26撮影 by  DSC-HX5V, SONY
7/17 16:26
ミヤマカラマツ?でいいのかな?
涸沢小屋の名物ソフト
うまい
2011年07月17日 16:55撮影 by  DSC-HX5V, SONY
1
7/17 16:55
涸沢小屋の名物ソフト
うまい

感想

【1日目】
待ちに待った海の日の3連休。ついに果たしましたテント泊。
今までは小屋泊まりばかりだったのでザックも軽めだったのですが
今回は少しわけが違います。

でもマイザックは50Lが最大。荷物を切り詰め(食料も着替えも最小限)、
押し込んでなんとか50Lに収納。まぁ帰りは食料もおなかにおさまるので
なんとかなるでしょう。

3連休の天気予報は3日目が曇りのほかは快晴、まさに登山のための天気。
梅雨明けが早かったので、天候がもっとも安定するという「梅雨明け1週間」
のギリギリのタイミング。

16日の午前1時に集合。いざあかんだな駐車場へ、気負いすぎて午前3時30分
に早く着きすぎてしまった。バスの始発は4時50分。ゆっくりと支度する。
さすがに3連休の初日であかんだなのバス乗り場は長蛇の列ができました。
ザックも全員膝の上でテント泊の重い荷物は堪えます。

混雑する上高地バスターミナルを早々に出発し、今日の目的地涸沢へ。横尾までの
平坦なロングコースは何度通っても飽きます。今日は本当にいい天気で雲が全く
ありません。

登山者の列がたえることなく続き、涸沢テン場の状況が気になります。というのも
事前にヒュッテに問い合わせた情報では、テン場はまだ雪の中で、地面が出てい
るのはまだ少ないとのこと。

このままでは冷たい雪上テン泊になってしまう。コンパネ借りられるけど枚数にも
制限があるだろうし...テン場を確保するため本谷橋から少し飛ばして涸沢へ。

11時には涸沢に到着。着いてみればここしばらくの好天で融雪がかなり進んで
いて、地面が出ているテン場は十分ありました。でもコンパネは枚数制限があり、
遅く着いた方の中にはコンパネなくて張る場所に困ってる方が大勢いらっしゃい
ました。

この日は午後遅くから雲が出る典型的な夏山でしたが、気温が治まった夜には雲
がなくなり、月に照らし出された穂高連峰が神々しいまでの美しさ。夜中にテン
トから起き出して見たときには鳥肌が立ちました。

【2日目】
そしてモルゲンロート。この時期は4時45分くらいがベストタイミング。
いい焼け具合は10分くらいで終わってしまいますが、この朝も雲ひとつなく
多くの登山客を喜ばせるモルゲンロートでした。

2日目はザイテン登って奥穂→北穂→涸沢のゴールデンルート。自分は2年前
に逆ルートから縦走しているのでこれも新鮮です。奥穂には案外早く着いたので
少し足を伸ばしてジャンダルムまで往復。

今年はジャンを直登ルートで登りました。1箇所だけ補助ロープに捕まらないと
厳しい箇所がありますが、そこ以外は難しくはありません。ただロープはいつの
ものかわかりません。残置シュリンゲも沢山ぶらさがってますが....体重を
完全に預ける前に確認した方がいいですね。実際にはしっかりしたガバがあり
ロープに頼らなくても登れます。この前のクライミング講習が活かされました。

また奥穂に戻り北穂へ向けて縦走します。しかしここで渋滞発生。原因は...
あまり言いたくはありませんが、言葉の通じない隣国の方たちが、岩稜縦走自体
不慣れな上に、身動きもとれない鎖場で登路降路で譲り合わないために発生した
ものでした。

まぁ自分たちもヨーロッパアルプスに行けば似たような状況かもしれませんしね。
あまり非難はできないかな。でも正直困りましたね。

そんなこんなで北穂小屋に到着したときはかなり疲れましたが、ここから涸沢
まで降りなければなりません。しかしこの降りがつらい。長く急な上にブヨやら
アブやらの襲撃に耐えながらの降りで精神的にも疲れます。

涸沢小屋に着いたときはもうヘロヘロ。たまらずソフトクリームを食べましたが
疲れた体に甘く冷たいソフトはホントうまかったです。ここのスタッフはみなさん
気持ちの良い応対でいいですね。お隣は....ここでは言わないことにします。

【3日目】
この日も深夜というか早朝も星空撮影に起きました。1時半頃でしたがこの時間
だと早出の人のヘッデンも気になりません。今回は満月に近い夜空でしたが
今度は月のない星空も撮影してみたいですね。

最終日は高曇り。テント場を撤収し早々に降ります。涸沢は本当に居心地の良い
ところで沢山人が集まるのも頷けますね。テント泊は初めてでしたが小屋泊まり
と違った良さがあり、また小屋泊の良さも再認識しました。結局山が好きなだけ
なんですけどね(笑)

下山後は温泉で3日間の汗を流します。上高地からの帰りは定番の「ひらゆの森」
びっくりしたのはお客さんの殆どが登山客。下足棚は「ここは山小屋か?」と
思うほど登山靴が並んでいました(笑)


結構前から計画していた、7月3連休の「涸沢テント泊でまったり&奥穂縦走」。
まぁ、実際にはまったりではなくヘロヘロでしたが。(笑)

私にとっては、上高地すら初。
テント泊は昨年の剱沢以来2回目。
ワクワクしすぎて、いつものようにほとんど寝られないまま出発。

これ以上望めないくらいの天気の中、上高地に着。
いいところだねぇ。

ところで、あかんだな駐車場からの上高地行きのバス、
登山者の荷物まで、座席に持ち込ませるのはビックリ。
あんな巨大な荷物、登山者でない観光客の方に迷惑かけないだろうか?
立山アルペンルートのバスみたいに、別料金取ってもいいから、荷物庫に入れさせて欲しいなぁ。

などと申す理由は、そもそも私の荷物、
2泊3日のテント泊なのに、あれやこれやと荷物を持ち過ぎ、
70Lのザックがパンパン。重さはなんと20kg。
ベテランの方からみたら、アホと言われそうな荷物の量。(^^;)
バスの中で膝の上が重いのなんの。

その重い荷物のせいで、横尾までのいわゆる上高地的な景色を堪能する余裕もなく。
本谷橋からの登りをやっとやっと登りきり、涸沢に着いた頃にはヘロヘロ。
すぐにテントで横になりたかったが、天気が良過ぎてテントの中は灼熱。
寝られたものじゃない。

涸沢のテント場、話には聞いていたが、本当に岩がゴロゴロ。
運良くコンパネを借りることが出来てよかったが、
コンパネがないと、普通のマットじゃとても寝られない。
コンパネが借りられなかったことを考えて、ここではセミハードなマットが必要ですね。

昼間は灼熱だったテントの中も、夜になると気温が下がり寒いくらい。
ダウンを着込んでシュラフの中に。
夜中に起きて、吊尾根に沈む、満月を一日過ぎた月を眺める。
月明かりの明るいのなんの。
ヘッドランプつけなくても歩き回れるくらい。

もう一度寝直して、いよいよ奥穂高へ。
あれだけヘロヘロだったのに、食べて寝たら元気復活。
sakuraさんとザイテンをぐんぐん駆け上がる。
途中、ハクサンイチゲやミヤマキンポウゲなどの小さなお花畑。
撮影している間に、sakuraさんはどんどん先行。
奥穂山頂に到達すると、sakuraさんはすでにジャンダルムへ向かう道を行ってるではないか。

私にとっては初の奥穂高。
充実感いっぱいで、日本で3番目の高さからの景色を堪能。
富士山、立山、白山、日本三名山全部が見えるではないか。
なんというすばらしい天気。

さて、じゃあsakuraさんを追いかけてジャンダルムに向かってみようか。

と、出発してはみたものの。
馬の背にきて気分は一気に緊張が張りつめ状態。
なんだここは。。。
ここ、本当に行けるのか? どうやって行くのだ?

完全に腰が引けてしまった。
ほとんど四つん這いになりながら、ゆっくりゆっくり馬の背を降り始める。
あまりの緊張に喉はカラカラ。
で、半分?くらいまで来たところで、立ち往生。
行くか行かないか考えた末、ここは撤退と決める。

小心者のヘタレと思われるかもしれませんが。。。
今の私のレベルや肝の据わりでは、ここは強行しない方がいい。
もし無理して何かあったら、自分も嫌だけど、他の人にも迷惑かけちゃう。

もっといろいろな山の経験積んで、また来ればいい。(と、自分に言い聞かせつつ)

sakuraさん、よくスタコラと行ったなぁ。


穂高山荘で落ち合ってから、次は涸沢岳から北穂への縦走開始。
涸沢岳から北穂への道、これがまたいやらしい道でございました。
自分はアタックザックの軽装だったが、ここをテント泊装備の荷物背負って通過する人も。
いやいや、凄いね。


北穂小屋に着いた時は、緊張と疲労でまたもやヘロヘロ。
ジュースの美味いのなんの。2本も飲んでしまった。(笑)

小屋から大キレットを望む。
いつか行ってみたいなぁと思ってはいたが、馬の背でビビって撤退した自分にはまだ無理か?
そう思っていると、ご年配の女性二人が大キレットを上がって来た。
聞くとお二人ともご年齢すでに60過ぎ。
穂高で唯一通ってなかった大キレット、念願かなって達成だったそうです。
(西〜奥はすでにどちら側からも達成してるそうです。凄い。)

素晴らしい。
思わずおめでとうございますの言葉と拍手。
ご本人達の達成感あふれる笑顔に、こちらまで嬉しくなります。

私も頑張ろう。


北穂から涸沢に下る道、
これがまぁ急傾斜で長いこと長いこと。
膝に爆弾かかえてる身には辛い。
その膝を壊した原因の、裏剱の雲切新道を思い出した。
あそこも急傾斜で長かったなぁ。

涸沢小屋に着いたときは足はガクガク。
ここで食べたソフトクリームは体に染み渡るくらい美味しかった!

最終日は撤収するのみ。
またあの重い荷物を背負って行かなければならないのか。。と気分も暗く。
両足の小指のマメが悪化し、下りでは痛いったらありゃしない。
横尾からの平坦な道ですら、やっとの思いで歩き、ようやくバスターミナル。

ここからのバスも荷物は席に持ち込み。(平湯温泉降車の方は荷室に預けれたが。)
やっぱり、これは他の乗客に迷惑だって。。。

帰りは平湯の森で温泉。
三日間の汗を流す。
ようやく、人間に戻った気分。(笑)
ここはいいねぇ。
露天風呂が最高!


ヘロヘロにはなりましたが、天気に恵まれ最高に充実した山行でした。
次は紅葉の涸沢に行ってみたいですね。


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コメント

こんにちは^^
sakura0725様 先日はジャンダルムの袂でお会い出来、とても嬉しく思いました。。。
唯一、お話しした方がsakura0725様だったとは 本当に驚きでした!

三日間の工程だったのですね 涸沢のテン泊イイですね〜
さぞかし生ビールが美味しかった事でしょう
モルゲンロートも素晴らしい!

暑さと人混みは予想以上でしたが、天気に恵まれた素晴らしい三日間でしたね

また北アでお会い出来る様な気がします
その時は、山談議を酒の肴に一杯 やりましょうね!
2011/7/20 11:51
一緒に飲みたいですね
sanpo69さん

コメありがとうございます

私もどこかでお会いできるような気がします。
再会できたらぜひでも でもご一緒したいですね


sanpo69さんの健脚にはおよびませんが、私もそのうち日帰り奥西縦走にチャレンジしてみたいと思います
2011/7/20 13:14
銀ブラも楽しみにしてます
こんばんは。

表銀座〜裏銀座かと思ったら穂高でしたか!
素晴らしいお天気 で羨ましいです。

涸沢のテン場ってほんと岩だらけですよね。
いい場所は早い者勝ち。
モルゲンロ−トがとても綺麗です。
涸沢へ行ったら定番のおでんとソフトクリ−ムを食べないとはじまりませんね。

ジャンを直登されましたか。
うまい具合に残置ロ−プがあって、私もテントを担いで
登りましたよ。

お互いに夏山を存分に楽しみましょう!
2011/7/20 23:17
北ア大縦走も楽しみです
siriusさん おはようございます

3連休は激混み覚悟で涸沢いってました。
予想通りの混雑振りで人の絶えない登山道でしたね。

銀ブラ計画はお盆休みぐらいに実施予定です。

siriusさんの北ア大縦走計画も楽しみにしています。

自分もあれが出来たらやりたいなぁ、参考にさせてください。
2011/7/21 8:42
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