上高地〜涸沢〜北穂高〜奥穂高〜前穂高〜岳沢

2011年09月09日(金) 〜 2011年09月11日(日)

• GPS: 56:00
• 距離: 25.6km
• 登り: 2,278m
• 下り: 2,268m

天候

<1日目>小雨時々曇り
<2日目>晴れ
<3日目>晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

長野自動車道 松本ICからR158を上高地方面へ。
沢渡大橋を過ぎた先の市営第2駐車場(1日500円)に駐車。
沢渡中バス停より上高地行きのバス乗車(片道1200円)、約30分で上高地バスターミナル着。

コース状況／危険箇所等

<上高地バスターミナル〜横尾>
歩きやすく静かな林道が続きます。
ところどころ水溜りやぬかるみがありましたが、小雨程度では問題なく通行できました。
ほぼ平らに感じる道なので、長い距離を歩く間にゆるやかに高度が上がっていきます。

<横尾〜本谷橋>
林道から徐々に本格的な登山道になります。
道幅も狭くなり、笹の生い茂る樹林帯を抜けると小さなつり橋の本谷橋に出ます。

<本谷橋〜涸沢>
急な登りが始まり、谷沿いに狭い山道を登ります。
特に大きな崩れや危険箇所はありませんでしたが、途中沢崩れのようなガレ場を横断する箇所がありました。

<涸沢〜北穂高岳>
涸沢小屋の横からいきなり北穂沢沿いの急な登りに入ります。
ガレ場の登りなので足元に注意。
途中スラブ状の岩をよじ登る箇所があります。
お花畑をジグザグに登っていき、ハイマツのザレ場をすぎると次第に岩場が多くなり、鎖場や岩登りが。
岩は滑りやすいので注意。
はしごや鎖場が何箇所かありますが、足場用のアンカーが打ち込んであったりと、登山道はよく整備されています。
ルートを示すペンキの目印もハッキリしています。
すれ違いが難しい箇所では、声を掛け合って譲り合うと良いと思います。

<北穂高岳〜穂高岳山荘>
北穂高岳南稜から涸沢岳までは岩場と鎖場の連続で、不帰よりも難所に感じました。
ルート表示のペンキの目印をよく確認し、間違わないように注意が必要です。
目印を見失った場合はルートを間違えている可能性があるので、もと来たとおりに引き返し目印を確認できる場所まで戻るのが懸命です。
ペンキの目印自体はハッキリと要所要所にあるので、目の前の目印を辿る前に、次はどちらへ進むのかをしっかり認識して行くとよいと思います。
鎖場が延々と続く箇所がありますが、手掛かりや足掛かりはとりやすいです。
場所によっては、小柄な女性ではリーチが足りずに難儀するところもありました。
とにかく延々と難所が続くため、天候、体調など万全で望まなければ危険と感じました。
涸沢岳から山荘までは、特に問題はありません。

<穂高岳山荘〜奥穂高岳>
山荘横の登りから、長い鎖やはしごがあり、一気に高度が上がっていきます。
落石が多い場所なので注意するとともに、人工落石を起こさないよう慎重に。
ガレた道を延々登っていきますが、よく整備されたルートなので迷い道の心配や崩れた箇所などはありませんでした。

<奥穂高岳〜紀美子平>
スラブ状の滑りやすい岩場の連続です。
岩場はペンキの目印に沿ってルートを外れないように。
すれ違いが難しい箇所もあるので、渋滞時は様子を見ながら譲り合う必要があります。
特に道が崩れているような箇所はありませんでした。

<紀美子平〜前穂高岳往復>
岩場を延々登っていきます。
目印をたよりにルート上を登れば足掛かりに困ることは無いですが、やはり小柄な女性では歩幅が広すぎて難儀する箇所がありました。
落石にも注意。
強風時や雨天のときには登らない方がよさそうです。

<紀美子平〜岳沢>
「重太郎新道」といわれるルートです。
鎖場のかなり急な下りもあるので慎重に通過。
岩場から樹林帯までどんどん高度を下げていきます。
途中何度か鎖やはしごがあり、気が抜けません。
岩場の下りでは、後ろ向き(登るときの向き)になって下りないと難しいところもありました。
樹林帯からお花畑へと下ると、ようやく歩きやすい登山道になります。
テント場を過ぎ、岳沢を渡った先に岳沢小屋があります。

<岳沢〜上高地>
小屋横の石段を下り、岳沢を渡ってなだらかな下りを進みます。
沢から離れて樹林帯に入り、傾斜がゆるやかになると笹の生えた鬱蒼とした森となり上高地の林道へ出ます。
登山道に特に問題はありませんでした。
梓川の左岸の林道を進み、河童橋を渡ってバスターミナルに戻ります。

写真

9/10 6:47

沢渡第二駐車場。
すでにほぼ満車状態。

天気はやや小雨気味。

9/10 6:47

バスターミナル。

9/10 6:50

片道1200円です。

4人いれば、タクシー(定額4000円)の方が割安ですね。

9/10 7:17

25分ほどで上高地バスターミナルに到着。

9/10 7:32

小雨がやまないので雨具着用。
霧雨近いけど、こういう雨はけっこう濡れるのですよね。

9/10 7:57

9/10 8:00

河童橋。

9/10 8:02

9/10 8:45

明神。

9/10 9:31

9/10 9:36

9/10 9:38

徳沢のテン場。

9/10 9:40

徳沢。

9/10 10:20

9/10 10:46

時々晴れ間が。

9/10 11:00

横尾。

9/10 11:01

9/10 11:03

横尾山荘で昼食休憩。

9/10 11:14

とりあえず、お昼ご飯はラーメン♪

9/10 12:17

9/10 12:25

9/10 12:44

9/10 13:16

9/10 13:20

9/10 13:21

9/10 13:22

なるほど。
鳥が兜を被ってるようですね。

9/10 13:28

屏風岩を大きく巻いていきます。

9/10 13:30

本谷橋が見えてきました。

休憩している人たちがたくさんいます。

9/10 13:31

9/10 13:35

9/10 13:36

9/10 13:37

9/10 14:08

ここからは急登の登山道。

9/10 14:50

だいぶ登りました。
遠くに見えるのは涸沢カールの残雪?

9/10 15:03

しばらく登り続けると涸沢ヒュッテが見えました。
まだまだ遠いですね。。。。

9/10 15:29

途中、わずかに沢に沿う道に。

9/10 15:31

休憩はせず、先を急ぎます。

9/10 15:51

ガレた登りとなり、徐々に涸沢カールに近づいていきます。

9/10 16:04

ひとやすみ。

あともうひと登りです。

9/10 16:05

涸沢小屋との分岐。

9/10 16:05

涸沢ヒュッテへは、分岐を左へ進みます。

9/10 16:14

パノラマコースと合流しました。
ヒュッテは右へ登ります。

9/10 16:15

あら。
もうすぐソコでした(^^)

9/10 16:17

涸沢ヒュッテ到着。

9/10 17:01

涸沢ヒュッテの夕食。
食堂ではストーブが焚かれていました。
朝方は冷え込みそうです。

9/10 17:29

夕食後に、ヒュッテの屋根の上にあるテラスに上がってみました。

9/10 17:30

かの有名な涸沢のテン場。
多いときには600張りものテントがひしめき合うらしい。

9/10 17:31

明日歩く予定の尾根。
難所続きとのこと、できるだけ早発ちしなければ。。。。

9/10 17:31

涸沢小屋の横の大きな沢が、明日登る北穂高へのルート。
あんなところ、ホントに登れるのだろうか(^_^;

9/11 5:06

夜明け前のテン場。

北穂へのルートでは、すでに登り始めている人のヘッドライトの光がチラチラと見えました。

9/11 5:11

夜が明けてきました。

9/11 5:15

印象的な夜明け。
天気はよさそうですね。

9/11 5:47

日が昇りました。
イザ出発!

9/11 5:50

テン場を横切って、涸沢小屋方面に進みます。

同行者はザイテングラート経由で直接穂高山荘へ向かうので、ここで一旦お別れ。

9/11 5:54

9/11 5:59

涸沢小屋を過ぎしばらく歩くと、すぐに北穂への分岐が。

9/11 5:59

9/11 6:07

沢の横の狭いルートを登っていきます。

9/11 6:07

道はかなりガレていて歩きにくい。。。

9/11 6:15

9/11 6:29

途中、お花畑の間を通ります。

ちょっとホッとしますね(^^)

9/11 6:47

どんどん険しい道に。

9/11 7:00

岩場を登るところもしばしば。

9/11 7:10

9/11 7:15

ゴロゴロした大岩を乗り越えていきます。

9/11 7:15

9/11 7:36

穂高は岩山なんだなぁ、、、というのが身をもってわかります。

9/11 7:38

鎖場出現!

9/11 7:43

はしごも登場〜

9/11 7:45

けっこう長いはしごでした。

9/11 7:45

9/28 0:51

9/11 8:07

9/11 8:29

9/11 8:31

9/11 8:31

9/11 8:32

9/11 8:38

9/11 8:40

9/11 9:11

9/11 9:20

9/11 9:28

9/11 9:35

北穂分岐。
北穂高北峰の山頂へ向かいます。

9/11 9:36

崖に沿った、かなり狭いルート。

9/11 9:48

北穂高岳北峰に到着!

9/11 9:51

山頂に踏み入れると同時に目に飛び込んできたのは、かの槍ヶ岳!
真正面に槍を捉えるなんて、なんという大迫力!
こんなに近くで槍ヶ岳を見るのは初めてです。

9/28 1:38

北アルプス初3000m制覇(笑)

9/11 10:04

北穂高岳南峰と奥穂高方面。
遥か遠くにジャンダルムが見えました!

9/11 10:10

お昼は涸沢ヒュッテのお弁当(´∀`)

9/11 10:37

北穂分岐へ戻ってきました。

9/11 10:40

こんどは南峰をめざします。

9/11 10:42

大岩の上を渡り歩くようなルートです。

道なき道なので、○印を頼りに。

9/11 10:43

どうやらこのあたりが南峰らしい。
北穂高岳南峰には、特に標識がありませんでした。

9/11 10:50

ここから涸沢岳までは、北アルプス屈指の超難所です。

9/11 10:59

9/11 11:03

あまりのルート状況に、どう進んだものかと躊躇。

慣れている方が後ろから来たので、「お手本」を見せていただくために先に行っていただきました(笑)

9/11 11:05

かなり怖い(笑)

でも、楽しい♪

9/11 11:06

9/11 11:06

もはや、どこがルートなのか謎。

目印を見失わないように、少し先まで○印を確認しながら進みます。

9/11 11:10

9/11 11:10

9/11 11:12

9/11 11:26

9/11 11:33

涸沢ヒュッテが見下ろせました。

9/11 11:33

9/11 11:49

9/11 11:59

9/11 12:03

9/11 12:16

9/11 12:18

9/11 12:43

9/11 12:47

9/11 12:49

9/11 12:49

9/11 12:49

9/11 12:52

9/11 12:54

9/11 12:56

9/11 12:57

9/11 13:01

9/11 13:02

9/11 13:06

9/11 13:09

9/11 13:11

9/11 13:15

9/11 13:16

9/11 13:19

9/11 13:26

9/11 13:36

9/11 13:38

9/11 13:40

最後の鎖場。
ここに、点々と鮮血の跡が(>_<)
つい数時間前にどなたかが滑落か負傷したのでしょうか。
生々しくて怖かったです。

9/11 13:45

涸沢岳山頂が見えました!
あれ。。。。?

9/11 13:49

ダレカが手を振っている??

なんと、ザイテングラード経由で先に到着していた同行者でした。
なんというタイミングの良さ(笑)

9/11 13:50

長い岩場の難所を乗り越えて涸沢岳到着。

9/11 13:53

感動の再会!

9/11 14:17

ザイテンからのルートと合流。

9/11 14:20

穂高岳山荘着。
ものすごい混雑ぶり。

9/11 16:53

穂高岳山荘の夕飯。

9/11 17:59

夕焼けと月。

9/11 18:03

夕陽が沈みます。。。。

9/11 18:11

夜明け前。快晴。
奥穂高登り口は山荘の横。

9/12 5:28

朝日が顔を出しました。

9/12 5:41

奥穂高岳に向けて出発!

9/12 5:44

いきなり急な登り。

9/12 5:45

かなり厳しい。
落石に注意。

9/12 5:49

9/12 5:50

9/12 6:06

9/12 6:19

9/12 6:26

9/12 6:35

9/12 6:36

9/12 6:38

ジャンダルム。
この位置から見るジャンはかっこいいなぁ。。。

9/12 6:40

山頂が見えました。

9/12 6:44

もう少し。。。。

9/12 6:45

ついに到着!

9/12 6:54

日本で三番目に高い場所です(^^)

9/12 6:58

9/12 7:26

9/12 7:29

9/12 7:30

9/12 7:32

9/12 7:34

9/12 7:43

9/12 8:07

9/12 8:12

9/12 8:19

9/12 8:38

9/12 8:41

紀美子平。
やっと到着〜。

9/12 8:50

前穂高ピークハントへ。

9/12 8:59

9/12 9:03

9/12 9:09

9/12 9:34

山頂まであとすこし!

9/28 1:17

前穂高岳到着。
槍をバックに。

9/12 9:46

勇壮な槍ヶ岳。

9/12 10:20

紀美子平まで下山して昼食休憩をとることに。

9/12 10:27

お昼ごはんは穂高岳山荘のお弁当。
朴葉寿司です(^^*)

9/12 10:51

紀美子平出発。

9/12 10:51

いきなり急降下的な岩場。

9/12 10:54

長い鎖場を降ります。

9/12 11:00

9/12 11:04

9/12 11:23

9/12 11:30

岳沢パノラマ。
眼下に岳沢が見えます。

9/12 11:50

鎖場も、これだけ続けば慣れたものです(笑)

9/12 12:07

はしごもたくさん。

9/12 12:11

9/12 12:11

9/12 12:13

カモシカの立場。

9/12 12:14

9/12 12:30

なが〜いはしご。

9/12 12:31

かなり高度感があります。

9/12 12:37

あの隙間を通って、かなり難儀な感じで崖を下りました(>_<)

9/12 12:39

お花畑を巻くようにぐるっと下ります。
岳沢小屋がみえました。

9/12 12:58

やっと、なだらかな道。

9/12 13:06

岳沢のテン場を過ぎて。。。。

9/12 13:13

沢を渡ります。

9/12 13:14

やっとのことで岳沢小屋に到着。

9/12 13:15

9/12 13:18

9/12 13:18

よくもこんなルートを下ってきたものだ(^^;

9/12 13:28

こういうタイミングで食べるカップラーメンは美味しいんだよなぁ。

9/12 13:30

本格的なチャイもいただけます。

9/12 14:01

ストック用のグローブで連日岩場を越えたので、ボロボロになってしまいました;;

9/12 14:01

右手も。
穴だらけのボロボロ〜(^^;

9/12 14:17

上高地まで、もうひと頑張り。

9/12 14:22

小屋からすこし下って、沢を渡り返します。

9/12 14:28

整備された登山道。

9/12 14:44

9/12 15:20

風穴。
冷風が吹いてきて気持ちよかったです。
涼をとりつつ休憩。

9/12 15:38

さらに下っていくと、しばらく木道が続きホッとします。

9/12 15:41

木道が終わると歩きやすい山道。

9/12 15:57

やっと上高地の林道に出ました〜

9/12 15:57

文明のにおいがする場所まで下りて来たんだなぁ。

9/12 16:02

平らな道はなんて歩きやすいんだ〜

9/12 16:10

河童橋への分岐。

9/12 16:10

もうすぐそこですね。

9/12 16:12

見上げると、今下りてきた尾根や岳沢が。

9/12 16:15

河童橋到着〜。

9/28 1:50

まずはお約束のソフトクリームぅ♪
いままで食べた中でいちばん濃厚で美味しかったです!

9/12 16:48

バスターミナルへ。
ガラガラだぁ。

9/28 1:26

沢渡第二P到着〜。
ただいま(´∀`)
三日間良い子でお留守番ありがとう。

9/12 17:47

運転の前に足湯で3日分の疲れを癒します。
これがかなり気持ちいい。

9/12 18:03

帰りはもちろん幌を開けて♪
OPENで余韻にひたりつつ。

9/12 18:23

ほぼまるに近い月が出ていました(^^)

今回も、とても良い山行でしたよ(´∀`)ノ

撮影機器：

EXILIM ZOOM EX-Z75 カシオ

感想

Sei

***編集中***

コメント

kiibou

このルートが手に取るように！
これだけの枚数の写真を掲載して頂いてありがたい。達成感のあるコースの様で、私も挑戦したい！！

Sei

Re: このルートが手に取るように！
kiibouさま、コメントいただきありがとうございます(^^)
今頃のお返事になってしまい申し訳ありません。

これでもだいぶ写真を端折っております。
北穂から涸沢岳までのルートは、思った以上に延々と続きます。
ルートそのものは不帰ノ嶮程度のものですが、長い分、集中力の持続が必要です。
気を抜くと危険なので、疲れて集中力が切れたら充分休むようにしました(^^)

ちなみに、重太郎新道もかなり延々と、でもアドベンチャー的な楽しいルートでした。
総じて、達成感は「冒険」を乗り越えたような濃ゆいものがあります（笑
が、雨天や強風時だったら避けたかもしれません。

いずれも毎年遭難や事故が耐えない箇所ですので、お気をつけて、ぜひチャレンジしてください！(^o^)/