南アルプス 広河原-農鳥小屋-仙塩尾根-北沢峠をぐるっと周回
- GPS
- 434464:42
- 距離
- 29.4km
- 登り
- 3,556m
- 下り
- 3,050m
コースタイム
- 山行
- 8:48
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 9:19
- 山行
- 10:01
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 10:12
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
これまで散々と北アを歩いてきたが、南アルプスは今回が初めて。コース選定をするにあたりどこからでも上がれる北アとは違って、拠点となるところが限られる南アはなかなか悩ましい。山小屋も近すぎたり遠すぎたりと山に行く前日まで選定に迷ったが広河原から北岳稜線に上がりぐるっと周回して北沢峠に下るルートを選んだ。
初日は大樺沢を上がりバットレスを見ながら北岳山頂にあがり、そこから南下し間ノ岳を乗越して農鳥小屋へ向かう。最初は沢の左岸を進み白根御池小屋への分岐が出てくる。この分岐が少しわかりづらいようで、随分と先で大樺沢側へ間違えて上がられている方がいた。ルートはこの先で右岸に渡りしばらく進み左岸に渡ると雪が出てくる。二股のトイレが有るところで雪渓を少し渡り左俣コースに入る。雪渓脇の夏道は急な上にガレていて非常に歩きづらい。事前情報は無かったが夏道は既に出ていて雪渓を歩かずに行けるがチェーンアイゼンを持参していたので雪上を進むことにする。表面が柔らかくグリップがイマイチだがガレ道を行くよりは歩きやすいし、何より涼しいし楽しい。この先で下山途中で休憩していた3名パーティーの方からデカイパイナップルの補給を頂く。(甘くて美味しいフルーツ!ごちそうさまでした!!)雪渓の上端まで雪上を進み、きついハシゴが連続する八本歯へ。北岳山荘の巻道に出ると稜線の視界が開ける。お花畑を見ながら登ると大勢で混み合う山頂に着くと既に東側はガスが出ていて、大展望はなかった。すぐにいま来た道を下り間ノ岳方面へ進むと再び静かな山歩きとなる。北岳山荘に寄り道してコーラを補給。広い山頂を持つ間ノ岳を通り越して農鳥小屋に到着する。
名物の農鳥小屋の親父さんは健在で若い女性の方と二人で切り盛りされていた。小屋でも天水の水をいただけるようだが、親父さんに促され往復30分と言われる水場へ。下る途中のお花畑が楽しめ、水は冷たくて美味しく、汗拭きもできてよかった。夕食は食堂の小部屋で5時頃、雨がパラパラしてきて夕焼けは拝めず。小屋は電気なくLEDランタンのみで6時頃には皆さん布団に入り就寝。掛け布団は毛布5枚で随分と多いと感じたが夜は冷え込んでこれでも寒い。夜半まで雨が強く降っていた。
二日目はAM3:45に親父さんに容赦なく全員叩き起こされ、追い立てられるようにそれぞれ早々に出発。昨日通過した間ノ岳に登り返し、広い山頂から左へ折れてヤセ尾根を三峰岳へ。仙塩尾根へは頂上岩稜の手前から右へ急傾斜をどんどん下る。ここから長い長い樹林帯で行き交う登山者もまばらな静かなルート。仙丈ケ岳までたぶん10名も行き会わなかった。
大仙丈ケ岳に乗るとガスの向こうに大勢で賑わう仙丈ケ岳の山頂が見える。残念ながら山頂はガスで小仙丈ケ岳方面が見えているだけ。写真を撮り、ここから北沢峠へ。バスは16:00なので時間的には余裕であったが小仙丈ケ岳もガスなので巻道でスルーして樹林帯へ突入。途中、特に見どころはなくノンストップで北沢峠まで下ってきた。下山道は水はないが沢のように掘れていてゴロ岩と土のミックスが長く続く、上部は乾いていてグリップ良好だが徐々に湿ってきて滑りやすい感じになる。北沢峠につくとパラパラと雨が降り出す。
出合には電気が通じている”こもれび荘”があり飲み物などが購入できる。しばしバス待ちの時間を過ごす。バスの待合所は戸台と広河原方面にそれぞれ分かれていてベンチに書かれた乗車番号順に座り待つことになる。翌日は予報が悪く下山者多かったが二台目が来るので心配はない。バス代は広河原まで1000円。立派な屋根付き扉付きの待合所であるが最終バスで施錠されるので中には入れない。広河原-北沢峠は本数の少ない市営バスが独占していてワゴンタクシーが入っておらず大変不便だった。
初めての南アは天気も崩れることなく予定通りのルートを歩くことができてよかった。
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