三俣蓮華と双六から西鎌尾根経由で憧れの槍へ
- GPS
- 28:05
- 距離
- 48.5km
- 登り
- 3,412m
- 下り
- 3,005m
コースタイム
9:05(新穂高温泉登山口)−9:55(わさび平小屋)10:00-10:20(小池新道入口)−11:15(秩父沢)−12:40(シシウドが原)13:00−13:50(鏡平山荘)
9月21日
7:00(鏡平山荘)−7:45(弓折乗越)7:50−8:50(双六小屋)9:55−10:05(巻道分岐)−11:10(三俣峠)−11:50(三俣山荘)12:10−12:55(三俣峠)−13:05(三俣蓮華岳)13:10−14:35(双六岳)14:45−15:45(双六小屋)
9月22日
6:15(双六小屋)−6:45(樅沢岳)−9:20(千丈乗越)9:35−10:35(槍ヶ岳山荘)11:10−11:38(槍の穂先)12:30−12:55(槍ヶ岳山荘)13:25−13:40(飛弾乗越)14:00−14:20(槍の肩)14:30−15:30(ヒュッテ大槍)
9月23日
6:00(ヒュッテ大槍)−6:20(ヒュッテ大槍分岐)−7:25(大曲)−8:05(槍沢ロッジ)8:20−8:50(一ノ俣)−9:20(横尾)−10:10(徳沢)−10:50(明神)−11:20(河童橋)−11:25(上高地バスターミナル)
天候 | 9月20日 晴れ後ガス 9月21日 雨のち曇り 一時晴れ 9月22日 快晴! 9月23日 雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰りは上高地から下りました。日曜日でしたが雨だったので、観光客が少なかったのか、すんなり乗れました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況 小池新道は、すごく整備されていて歩きやすい道でしたが、登りが続くのでしんどかったです。 双六小屋から三俣峠までの間も雪渓もなく、歩きやすかったです。ただ、この道は、巻道だと思って油断をすると最後に登りが続いて結構しんどいです。 双六岳から双六小屋の間はガスっていたので道が分かりづらかったです。 西鎌尾根は全体的にすごく気持ちよく歩けますが、何カ所か鎖のあるところややせ尾根があります。私は登りでしたが、下りの方が怖そうでした。尾根には高度感を感じさせる所もありました。 槍の肩からヒュッテ大槍までの尾根は、意外とやせた場所が多く時間がかかりました。私は個人的に浮き石の斜面にある道を下るのが苦手なんで、その分時間がかかってしまいました。 下山後 上高地バスターミナルから平湯温泉に行き、バスターミナル3階の温泉に入りました。 |
写真
感想
夏休みを利用して、新穂高温泉から双六、三俣蓮華を回り、西鎌尾根から憧れの槍ヶ岳に登りました。
☆9月20日
7時に高山バスターミナルを出るバスに乗り、8時30分ごろに新穂高温泉に到着しました。
最終準備を済ませてから、登山口へと行きます。
新穂高温泉からわさび平までは結構なだらかな林道を歩きます。わさび平からもしばらく林道を歩き、小池新道の入口になります。
小池新道から、登山道、という感じの道になります。整備はされているものの、結構急な登りで萎えそうになりました。非常に暑く、消耗も激しい感じでしたが、時々樹林の間から槍ヶ岳が姿を現し、なんか嬉しくなりました。途中の秩父沢では、槍がはっきり見えました。
秩父沢からの登りがかなり急で、気持ちが萎えそうになりました。特に、イタドリが原からシシウドが原の間がなかなかたどり着かず、辛かったです。
鏡平山荘前に13時45分頃に到着。槍の方の稜線はガスがかかっており、鏡池からの逆さ槍はこのときは見えませんでした。
双六小屋まで行くかどうかだいぶ迷いましたが、休憩している内に、稜線が一気にガスってきたのと、体が生ビールを欲していたので、この日はここで泊まることにしました。
受付を済ませ、ビールを飲んでから、鏡池に行ってみたら、雲の間にちょこっとだけ槍の穂先が見えており、穂先だけ逆さ槍は見ることができましたが、ぱっと見、写真では何だろうという感じになりました。
鏡平山荘はこの日はかなり空いていましたが、ご飯も美味しく、すごくのんびりとした小屋で、いい感じの小屋でした。
☆9月21日
朝から雨です。
6時頃に出ようかと思っていたんですが、雨が強かったので、ちょっと様子見。7時頃、やや小ぶりになってきたので出発します。
弓折乗越までくると雨はさらに小降りになってきたものの、双六までの稜線では、また雨が強くなったりもしました。
双六小屋に9時前に到着。ホットカルピスを飲みながら、しばし考えます。雨はほぼ上がっていたものの、周りは真っ白という状態でした。とりあえず、受付を済ませ、空荷にして、10時前に三俣方面に行ってみることにしました。
巻道で三俣峠まで行きましたが、分岐から最初の内はアップダウンがないものの、最後の方で結構きつい登り返しがありました。
三俣山荘までは結構下ります。お昼は三俣山荘でオムライス。
っていうか、こんな山奥でオムライスって、なかなかおしゃれというか何というか、そんな感じですね。
三俣山荘付近は良いお天気でした。三俣山荘から見える鷲羽岳がすごく堂々として、格好の良い山様で、登って見たいと思わせるだけの迫力がありました。
でも、双六小屋まで戻らないと行けないので、時間的に無理っぽかったのでパス。次回に回すことにしました。
三俣山荘からは、三俣蓮華岳、双六岳の稜線を通り、双六小屋に戻ります。
三俣蓮華岳は登ってすぐくらいにガスがかかり、三俣蓮華岳から双六岳への稜線もガスがかかっていることが多かったです。でも、眼下に見えるカールはなかなか綺麗でした。
双六岳は、完全にガスの中。真っ白けでした。
双六岳から小屋に下りる途中、雷鳥さんがたくさんいました。ガスっていると見やすいみたいですね。
双六小屋は、鏡平山荘と同じグループの小屋ですが、やはりご飯は美味しいし、まったりした感じの小屋で、居心地が良かったです。
この日の晩は星もすごく、天の川もよく見えました。
☆9月22日
朝、登山者の人が、「珍しいものが見えているよ」というので、外に出てみました。太陽が二つに見える「双日」みたいな現象だよとのことでした。たしかに、太陽がいるべき所じゃないところが明るく光って、虹みたいになっていました。
この日は、西鎌尾根です。槍へ行きます。
期待と不安が大きいけど、がんばろうと自分に言い聞かせます。
樅沢岳までは普通に登り、そこから登り返しを繰り返しながら空中散歩みたいな感じで気持ちのいい尾根道を歩きます。
樅沢岳を越えると、眼前に槍ヶ岳の尖った様子が現れ、ずっと槍を見ながらの稜線散歩です。ほんとに、すごく気持ちが良い道でした。
樅沢岳から1時間半くらい歩いたあたりからやせ尾根や鎖場が出てきて、ちょっと高度感もあり怖かったけど、そんなに難しいという感じではなく通過しました。けど、下りは怖そうです。
千丈乗越から槍ヶ岳までは単調な登りが続きます。槍ヶ岳山荘が見えている間は、少しずつ近づく感じがあって足が進みましたが、山荘が見えなくなったとたん、足が重くなりました。けれど、千丈乗越から1時間ほどで槍の肩に到着。
西鎌尾根を歩いていたときはずっと見えていた槍が、ガスに隠れてしまっていました。
一時、完全にガスに隠れましたが、少ししたらガスが流れたりしていたので、30分くらい休んでから穂先にアタックしました。
もう、自分にも登れるのか、不安で不安で仕方ありません。一番登りで怖かったのは、杭を打っているところと、最後の長いはしごです。でも、ここまで来たら登らないとという思いで登りました。
登ったとたん、ガスが晴れてきました。ガスが流れていたので、あっちが晴れたりこっちがガスったりとめまぐるしく景色が変わりましたが、ホントに、登れて感動しました。
時間的な関係なのか、土曜日だったのに、登ってくる人が少なく、1時間くらい穂先で感動していた感じです。(ちなみに、この前の週の3連休には2時間待ちの渋滞とかになったらしいです。)
穂先から降りて、ご飯を食べて、大喰岳にも登ろうかと飛弾乗越まで行きましたが、ちょっとしんどくなってきたんで、西鎌尾根の稜線が見えるところまで行って写真を撮ってから戻りました。槍の肩の槍ヶ岳山荘に泊まっているんなら、往復もしたんですが、ヒュッテ大槍まで行かないといけないので、パスです。
(今回、鷲羽岳といい、パスが多いなぁ。)
槍の肩からヒュッテ大槍までは、東鎌尾根を降りていきます。いきなり、浮き石の斜面の下りという、最も苦手なパターンの道となり、疲れも相まって全然タイムが出ませんでした。でも、途中で雷鳥が見られたりもしました。
槍の肩からヒュッテ大槍まではちょっとやせた尾根の所もありましたが、空中散歩みたいな感じの道でした。登りのあまり疲れていないときだったら、もっと楽しかったように思います。
ヒュッテ大槍はこぢんまりした感じの小屋です。ここでは、双六小屋で一緒だった九州から来た三人組と、再度、一緒になりました。双六小屋でちょうどご飯のテーブルが同じだったこともあり、結構話し込みました。
ご飯にはパスタが出たり、ワインが出たりしたほか、日本酒なんかも注文でき、すごく良い小屋でした。泊まってみたい小屋の上位に選ばれるだけあります。
☆9月23日
朝から雨です。
予報もずっと雨です。
この日は上高地に降りるだけですが、雨の中、ひたすら降りていきました。
本当なら、遠くなっていく槍を見て、写真を撮って、とゆっくり降りていく所なんでしょうが、雨が強いこともあり、足早に上高地に下っていきました。
上高地バスターミナルに11時25分頃に着き、11時30分の平湯温泉行きのバスがあったので、温泉に入りたい一心で即乗車しました。
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