裏銀座縦走(烏帽子岳〜野口五郎岳〜水晶岳〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜双六岳)
- GPS
- 21:20
- 距離
- 42.5km
- 登り
- 3,516m
- 下り
- 3,667m
コースタイム
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 7:33
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 8:26
- 山行
- 4:10
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 4:54
天候 | 1日目:晴れのち曇り(夜中雨) 2日目:(朝4時まで雨)曇り時々晴れ時々雨 3日目:暴風曇り時々雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
復路:平湯温泉14:35発 高速バス |
コース状況/ 危険箇所等 |
全行程整備万全、要注意箇所は以下 高瀬ダム〜烏帽子岳:烏帽子岳山頂の岩場 烏帽子小屋〜野口五郎岳:危険個所無し 野口五郎岳〜水晶岳:真砂岳〜東沢乗越は南側が切れ落ちたガレ・ゴーロ帯多い、水晶岳山頂付近の岩場も要注意 水晶岳〜鷲羽岳:ワリモ岳山頂付近に多少高度感のある岩場あり 鷲羽岳〜双六小屋:危険個所無し 双六小屋〜新穂高温泉:危険個所無し、ただし大雨時は沢増水による通行止めだけは注意 その他、道の印象は感想にも記載 |
その他周辺情報 | 平湯温泉 ひらゆの森 http://www.hirayunomori.co.jp/ 温泉は温めで長く浸かっていられる |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
テント
テントマット
シェラフ
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感想
台風の影響が心配されキャンセルも考えたが天気予報を穴が開くほど見て決行を決意した今回、結果として行って良かった。
裏銀座縦走のモデルコース(と言うには本来は槍まで行くのかな?)で組んでみたが、さすが「裏銀座」と名付けられるだけの事はある絶景満載の道だった。
初っ端から北アルプス3大急登を登るが、全く辛さを感じず「名前負けしてね?」と思うほど。
個人的に急登好きなのも有るが、それ以上に整備が万全で大きな段差が全く無いため足への負担が軽くスイスイと登れる。
先月登った餓鬼岳の急登の方がきつかったし、正直に言えばあれなら奥多摩の方がきつい登りはいくらでも有るレベル。
稜線に出てからはどこを見ても美しいの一言。
烏帽子岳へは縦走としては寄り道になるが是非お勧めしたい。
軽く岩登りで遊べる上、展望も抜群だから。
野口五郎小屋はアットホームないわゆる「昔ながらの山小屋」だった。
設備面は決して良いとは言えないが親父さんと女将さんが気さくで居心地が良い。
強いてわがままを言えば、テン場を作れそうな地形だったので作ってくれればな〜と。
環境への影響が大きいので申請とか大変なのかもだけど。
野口五郎岳〜水晶岳は展望・道の難易度共にこのコースのハイライト。
特に真砂岳〜東沢乗越は尾根が細く南側が切れ落ちており岩場やゴーロ帯も多いので多少注意が必要。
とは言え危険地帯と言うより歩いていて飽きないと言う感じ。
このルートを歩きながらだんだん近づいてくる水晶岳と鷲羽岳は一見の価値があると思う。
2日目は4時頃まで大雨で、その後急速に晴天になったが長くはもたなかった。
歩きながらずっと見ていた水晶岳がガスに包まれた時はガッカリ。
ガス中の水晶小屋では山頂に向かうか本気で迷った。
「せめてピークは踏むか」と思い向かったが、これが大正解!
途中でガスが晴れ初め雲の平が見えた時には歩きながらガッツポーズをしてしまった。
水晶岳山頂では奇跡的な晴れに居合わせた登山者全員で大盛り上がり。
展望はもう最高の一言!どこを向いても山だらけ。
北は立山・黒部ダム、東は朝出発した野口五郎、南は槍・穂高、西は雲の平から薬師岳、360°全てが美しくこれまで登った山の中で一番の展望だと思った。
ドラマチックなガス晴れ補正が入っていた分も有るかもだけど。
ちなみに水晶小屋〜水晶岳のピストンは距離も短く、その割に半分が岩場のためストックは置いて行った方が楽。
持って行って失敗したと思った。
そのまま晴れているうちに鷲羽岳まで行きたいと思い、いつまでも眺めていたい展望に名残を惜しみつつ水晶岳を後にする。
が、間に合わなかった。
結局鷲羽岳から先は延々とガスの中を歩いた。
この部分はいつか晴れた時にもう一度歩きたい。
来年は雲の平に行きたいと思っているし、先月雲の中で登頂した槍もリベンジしないといけないので、この辺を絡めて又来る機会はいくらでも有るだろう。
双六小屋は初日の野口五郎小屋とは対照的な小屋。
いわゆる今時の設備が充実した(しすぎた?)小屋。
でもスッタフの方がとても丁寧で好印象だったのはどちらの小屋も同じ。
当初はテン泊の予定だったがスタッフさんから相当風が強くなる事、小屋が風の通り道にある事を聞き小屋泊に切り替えた。
その日テントを張ったのは3名で結果としては張れたが、夜中には小屋の建屋が激しく揺れるほどの突風も有り無理はしないで良かったと思う。
小屋では高瀬ダムからずっと一緒のコースを歩いてきた方と話が盛り上がったり、同室の方と翌日の台風下での予定を話したりと、これはこれでテン泊には無い楽しさがあった。
最終日は小屋で同室だった方と臨時パーティーを組んで出発。
前日に可能性として言われていた大雨による小池新道の通行止めは無く、風も稜線などの通り道以外は意外と大丈夫。
ただし稜線では20mクラスの風で油断すると飛ばされそうだったが。
途中雷鳥に会えると言う幸運にも恵まれながら弓折乗越に着いた時には一安心。
そこからは何事も無くノンビリと降りた。
下山後は臨時パーティーを組んだ方の車に乗せて頂き一緒に平湯温泉の日帰り温泉へ。
入浴と昼食までご一緒して楽しいひと時を過ごした。
こういう出会いも山の良い所だと思う。
表銀座と裏銀座、北アルプスの人気コースを両方行ってみたが、個人的には裏銀座の方が景色にバリエーションがあり山容も雄大で道も飽きが来ず楽しく感じた。
表銀座は一度歩いたから良いかな?と言う感じだが、こちらの方は何度でも歩きたくなる魅力があると、個人的には思う。
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