十勝岳〜トムラウシ〜大雪山 縦走 雨と重荷に苦しむも後半は天国!
- GPS
- 97:42
- 距離
- 77.8km
- 登り
- 5,268m
- 下り
- 4,975m
コースタイム
- 山行
- 2:47
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 2:52
- 山行
- 7:49
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 9:46
- 山行
- 9:26
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 11:01
- 山行
- 10:29
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 12:52
- 山行
- 3:47
- 休憩
- 2:40
- 合計
- 6:27
普通に歩けば3泊4日、軽量化して初日から頑張れば2泊3日でしょう。
天候 | 19日 晴のち雨(移動日) 20日 雨(強風) 21日 晴のち雨(夜は雷、近づいてこなくて助かった) 22日 雨のち晴(強風) 23日 快晴 24日 晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
JR:新千歳-旭川-上富良野(旭川まで往復S切符で6740円+上富良野まで840円) バス:上富良野-吹上温泉(500円) バス:吹上温泉-凌雲閣(200円) http://www.town.kamifurano.hokkaido.jp/index.php?id=1522 大雪山から ロープウェイ:山頂-山麓(1650円) バス:旭岳-旭川(1430円) http://wakasaresort.com/asahidakeropeway/access/index.htm JR:旭川-新千歳(往復切符0円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■避難小屋/テント場 泊まったところのみ。 ・上ホロ避難小屋 二階は雨漏りしている場所あり。水場なし/トイレあり ・双子池 雨で張る場所次第では厳しい。晴天でない限り避けたいかな。熊でなくてよかった。水場あり/トイレなし。 ・ヒサゴ沼 整地されているが、強風が吹き込み大変だった。水場/トイレあり。 ・裏旭 風が吹き込んでくるが石壁あり。整地されていない。水場あり/トイレなし あとは以下参照ください。 大雪山山系 http://www.daisetsuzan.or.jp/enjoy/yobi/hinan/ 十勝岳山系 http://www.kamifurano.jp/nature 初日(移動日)は吹上温泉でテント泊。 http://www.navi-kita.net/shisetsu/hakugin/ ■水場(確認したところのみ) ・地図上の沼/池はほぼ確実に水があり(私は汲んでませんが) ・双子池の沢(ここ最近の雨のおかげか、流れがありました) ・ヒサゴ沼の雪渓 ・白雲岳テント場 ・板垣新道の小屋側の沢(小屋から5分ほど) ・裏旭の雪渓の沢 ※汲んだ水はいずれも煮沸またはスーパーデリオスで飲んだ ■登山道 ・双子池〜トムラウシ 雨あがりはズルズル・ズボズボ。さらにだいたい胸、場合によっては背を越える藪漕ぎ。雨上がり時は全身びしょびしょで雨具必須。泥沼はゴアハイカット靴/スパッツないと死ぬ。 ・忠別近辺 上記のような藪漕ぎチックとの情報もあったが笹は刈ってあり泥部もあったが問題なし。 ・あとはだいたい人が歩いているので問題なし! ■携帯電波状況(docomo) 稜線で西側が開けたところはたいてい入りLTE接続(谷に入るとNG)。 テント場は裏旭以外入らない感じ。入りそうな気がした白雲も南沼も圏外でした。 |
その他周辺情報 | ■ガスカートリッジ 新千歳空港のスノーショップ到着店にて購入(カウンターの下に置いてあります)。 http://www.new-chitose-airport.jp/ja/spend/shop/s193.html ■温泉 ・吹上温泉 600円 かけ流し http://www.navi-kita.net/shisetsu/hakugin/ SWで満員でしたが素泊まりでも安いし設備良いので予約しておくと良いかと。 そばの露天風呂も近い(悪天で行きませんでした) ・旭岳温泉 ホテルベアモンテ 1080円 かけ流し http://www.bearmonte.jp/ ちょいと高いけどロープウェイから2-3分でバス利用者には便利。貸切でした。 |
写真
装備
個人装備 |
アルパインパック60(ザック)
プロモンテ VL-23(テント)
ULスパイラルダウンハガー#3(シェラフ)
U.L.コンフォートシステム エアパッド150+ピロー(マット)
銀マット
エマージェンシー ソロシェルター(ツェルト)
ミズノ ベルグテックEXストームセイバー(雨具防寒兼用)
U.L.ダウンスナップジャケット(防寒具)
フリースジャケット
ギガパワーマイクロマックス
プリムスカートリッジ×2個
プリムス クッカー コッヘル
BlackDiamond ReVolt(ヘッデン)
予備電池×8本
食事10食分
行動食5食
非常食2食分
水5.3L
黒霧島500ML
ビール1.7L
スポーツドリンク0.5L
カップラーメン×3個
PENTAX K-5(一眼)
総重量27kg→最後は18kg
|
---|---|
備考 | 水とお酒を減らせばもっと早く行けた?でも水で不安になりたくなかった。 酒は必須だし。あとは日焼け止め忘れた。帽子とタオルをどこかに落とした。 食料は行程が長くなったこともあり、非常食以外ほぼ食べきった。 |
感想
●準備編(自宅)
百名山を制するにあたり、この三山は縦走したくて、ずっと狙っていたがやっと時がきた。
普通逆の大雪→十勝がメジャーだと思う。SWで7-8人の縦走者とすれ違った。
水場は十勝側が少なく大雪山側は比較的多いのと、
SW後半は晴天で大雪山の紅葉が楽しめるだろうと思い十勝スタートにした。
写真のとおり、食事は道中で調達できないので軽量化のためドライフードのみ。
日程が余ったら別の場所に行くつもりで5日分の食事と着替えを背負った。
出発時の空港でのザックは18kg。一眼カメラのバックなどは2kg。
これに水5.3L+1.7Lビール、0.5のポカリを現地調達でスタートは計27kgと推定。
背負った水は極力飲み水にしたが、最終日まで持たず。
●1日目(名古屋-千歳-旭川-上富良野-吹上温泉)
旭川行のチケットは取れなかったので千歳空港経由。
電車とバスを乗りつくと、稜線につくには厳しかったので移動日と割り切る。
吹上温泉でテント泊。天気が崩れるとわかっていたが、素泊まりできず。
案の定、夜大雨でテントびしょびしょ。荷物が更に重くなる悪夢。
●2日目(吹上温泉-凌雲閣-上ホロ避難小屋)5.1km
天気悪ければもう一度吹上温泉に戻ろうと出発。
意外にも序盤はガスっている程度。が稜線は強風、雨もひどく小屋が精いっぱい。
お昼だが小屋で停滞することに。朝までに1L水を消費。
小屋は4人パーティと単独2名、計7名と比較的スペースに余裕があり助かった。
雨と強風は深夜まで続いた。雨漏りと吹き込みが若干あり、冷えた。
●3日目(上ホロ避難小屋-十勝岳-美瑛岳-オプタテシケ岳-双子池)14km
朝起きると風の音は止んだ。外に出ると快晴。上ホロだけ登ると綺麗な日の出だ。
重いテントを背負い、十勝岳へ。十勝岳山頂は貸切。テントなど濡れた装備を干す。
久々の山頂カップラーメン。これで百名山、92座目だ。トムラウシは遥か遠く‥
装備が少し乾いたところでスタート。せっかくなので美瑛岳には登ったが天気は下り坂。
オプタテシケではガスが増えてきたが、たまに雲が晴れる。
ナキウサギとシマリスを見たが、カメラを構えた瞬間逃げた(泣)
オプタテシケの下りで、外国人カップル縦走者に会う。
双子池から先に進むか悩むが、指定キャンプ地以外でビバークは気が引け行動終了。
水の流れがある場所で初の給水。2L調達。
誰もいないので一人言やiphoneでカラオケでヒグマを寄せ付けないようにした(笑)
夕方から雨、夜には雷も。おまけにテントびしょびしょで浸水しかけ、寝れない夜。
様子を見に外に出たらいつのまにか上にテントが一張り。明日の天候は微妙そう。
●4日目(双子池-トムラウシ-ヒサゴ沼)18.5km
早朝も雨だが出発時には雨は止んだ。谷なのに風がややある。
ドロドロでテントを片付けるのに手間取っていると上の方が出発。
聞けば一気に忠別か白雲まで行くという。おそるべき健脚。
自分はマイペースに進むが、ひどいズルズルなぬかるみと藪漕ぎ。
ツリガネ山を越えるまで難儀した。が、その先のカール地点は楽園のようだった。
夫婦の縦走者とすれ違う。南沼(トムラウシ)まで来ると、登山者が一気に増えた。
明日は快晴予報、テントを張るか悩む。予備日を使ってしまったので先へ進むことに。
近づく再中もたまに山頂方面が晴れていたので、一瞬の晴れ間を期待し登る。
運よく、山頂到着の1-2分晴れた。強風で体が冷えたがカップラーメンで暖まり出発。
下山路を少々誤った(ような気がする)が岩稜をなんとか進めたので北沼まで下る。
後の女性パーティを迷わせてしまったかも?ごめんなさい。
強風と疲労でロックガーデン辺りから電池が切れはじめ、ビバークしようかと悩む。
風で体が冷えるので気合で進む。沼の下りで雪渓から水が出ており、2L再び補給。
ヒサゴ沼は強風で、テント張るのに難儀した。
さらに第二の悲劇、サッポロクラシック500MLがザック内で爆発していた‥。
午後、ザックカバーつけたのになんかザックがぬれてるな?と思ったのですが‥。
炭酸の抜けたビールを飲みながら(100MLもなかったと思う)、
朝露とビールでびしょびしょの装備や着替えの整理整頓で一苦労(泣)
●5日目(ヒサゴ沼-化雲岳-忠別岳-白雲岳-裏旭-大雪山-裏旭)27.1km
これまでの苦労が報われる超快晴。ヒサゴ沼上部からの日の出と紅葉。泣けます。
化雲岳は寄った方が良いという情報から寄って見る(誰もこなかった)。
せっかくなので岩の上に登る、これまた素晴らしい大展望(泣)
素晴らしい展望に癒された。ここから長丁場。思ったよりアップダウン。
忠別岳ではこれから十勝に行く大学生風二人組。お互い激励。
ここからは比較的平坦。右手の大雪高原温泉あたりが綺麗だった。
再び電池が切れはじめる‥と同時に初めて飲み水の危機に襲われる。
白雲で水分補給。小屋番の方に水場の場所を聞く。なぜかテン場でない場所。
(この時はテン場に水場があると知らず。テン場側からきたと思われていたようだ)
補給のアップダウンは少々疲れたが確かに後から見たテン場より良い水場だった。
飲めるよう煮沸し、裏旭まで!帽子を3日目に落とし、暑いので熱中症になりそう。
ダラダラと低ペースながら進む。裏旭につくと、なんと貸切!
今日のテン場も少々風が通る場所だ。夕日が見れそうなので軽荷で山頂ピストン。
夕日は残念だったのですぐに下山。今日は長距離歩いて足の裏が痛い。
最後の一本のビールを飲んで就寝。
●6日目(裏旭-大雪山-旭ロープウェイ-周辺散策)13.3km
予定では当初は山頂ピストン後、テントを担いで大雪山を周回下山する予定だった。
しかし足が痛いし、飛行機に乗れないと洒落にならないし、温泉には絶対入りたい。
ということで大人しくテントを担いで大雪山(旭岳)を越えることにした。
日の出は山頂手前。今日も良い日の出だったが、遠望はあまり利かない。
予報通り午後から下り坂のようだ。山頂で最後のカップラーメンを食す。
初日に重かった荷物がずいぶん軽くなった!貸切の山頂でまったり過ごす。
岩もなにもないので風で冷える。いよいよ下山。標高を落とすのがなんだか勿体ない。
ゆっくり踏みしめた。朝一のロープウェイでたくさんの人が続々と上がってくる。
山頂駅で一休み、やっと文明に帰ってきた感。
下界の温泉の開業時間を調べると12時が最速っぽい。
時間もまだまだあるので、軽荷で周辺散策をした。荷物がないと足が軽い!
開店に合わせお昼前のロープウェイ、超混雑!木々の色づきを見る余裕はなかった‥。
でも最寄の温泉は貸切で、1時間かけてゆっくり縦走の疲れをいやした。
-------------
ということで当初の予定(3泊4日)と異なり、北海道の観光(主にグルメ)は楽しめず。
しかし十勝スタートで苦しみが序盤にあり、快晴の5日目は本当に気持ち良い縦走だった。
素晴らしい自然をありがとう北海道!ありがとう日本!(5日目から心の中で思っていた)
また北海道、登山だけでなく遊びに行きます。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する