餓鬼岳〜笠ヶ岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 51.9km
- 登り
- 4,956m
- 下り
- 4,832m
コースタイム
白沢入口521⇒魚止ノ滝650⇒大凪山815〜820⇒餓鬼岳小屋から餓鬼岳往復1010〜1030⇒東沢岳1255⇒東沢乗越1315〜1330⇒燕山荘1600(幕営)
【8月10日】
幕営地発420⇒大天荘から大天井岳往復615〜645⇒西岳ヒュッテ900〜920⇒水俣乗越958⇒ヒュッテ大槍1125〜1140⇒槍の肩1215〜1240⇒硫黄乗越1445〜1450⇒双六小屋1545(幕営)
【8月11日】
幕営地発400⇒弓折分岐452⇒大ノマ乗越512⇒秩父平610〜625⇒笠新道分岐・荷物デポ725〜735⇒笠ヶ岳840⇒笠ヶ岳山荘910〜920⇒笠新道分岐・デポ品回収1000〜1010⇒杓子平1050⇒林道に出る1245⇒新穂高温泉バス停1320
天候 | 9日:晴れ⇒曇り 10日:晴れ 11日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
・信濃大町駅〜白沢登山口タクシー 4200円 ・新穂高温泉から松本行のバスは、直通の最終便が13:40 それ以降は平湯乗換で松本まで複数の便が出ている |
その他周辺情報 | ・新穂高温泉入浴 800円 |
写真
感想
まだ行ったことのない餓鬼岳と笠ヶ岳を結ぶ縦走。
【1日目】
前夜、信濃大町駅前の市営駐車場に駐車し仮眠。翌朝タクシーで白沢入口へ。登山口の入山届ポストに計画書を投入して出発。
歩き始めてしばらくして、やたら足の裏に地面の感覚が伝わってくると思い、アプローチシューズを脱いだところ、インナーソールを入れ忘れてきたことに気づく。ちょっと落ち込んだが、地下足袋だと思えばいいと思い直して登山続行。途中、ガラ場が大雨で流されたような場所があったが、特に危険個所はなく餓鬼岳小屋に到着。台風の影響からか、稜線上はいつの間にかガスがわき始めた。頂上の展望はなし。
すぐに燕岳に向かう。ケンズリは問題なく通過。その先、2644mピークを巻きながら下降する道が、地形図の道よりも大きく巻きながら急下降していて、一瞬道を間違えたかと思った。しかし道は明瞭であり、地形図は古い道を表示しているようであった。この辺りから東沢岳まで、次々と現れる岩峰を登ったり下りたりしながら続き、とても長く感じる。天気も回復して暑さも加わり、前夜の寝不足も影響して辛いところ。東沢乗越で行動食を多めにとり、気合を入れて登りかえす。稜線上に出て眺める燕山荘は、まるで天空の城。
ほとんど人のいない餓鬼岳から、わんさか人のいる燕山荘に到着。夕方4時なのでテント場もほとんど埋まっていたが、一番上のすごく小さな三角スペースを見つけて幕営。
【2日目】
早朝、ヘッドランプを付けて行動開始。夜が明け始めると素晴らしいパノラマ。さすが、表銀座と言われるだけのことはある。早朝の、涼しく、人の少ない時間帯に距離を稼ごうと快調に飛ばす。360度の展望の大天井岳を過ぎ、西岳に到達するころには、早くも暑くなってきた。ヒュッテでジュースを買い、水を節約。水俣乗越への急なくだりは、一カ所、高度感のある長い鉄梯子を下る部分があり、怖かった。岩や氷のクライミングよりも、こういう所の方が怖く感じるのは自分だけか?
12時15分、やっと槍の肩に到着。穂先には人がたくさん登り降りしている。順番待ちは避けられず、往復に1時間半〜2時間かかることを考え、穂先の往復は割愛した。過去に何度も登っているので、別に未練はなし。ここから先、双六までの長い後半戦を考えて、肩の小屋でラーメン(1000円!)を買い食い。
西鎌尾根に入ると、ぐっと人が減る。こちら側から見る北鎌の側壁は広大なスラブ状で、モロそうだが、ちょっと面白そう。谷を隔てた対岸に今朝出発してきた燕岳が見える。「人間ってこんなに歩けるんだな」と妙に感心する。
なんとか午後4時までに双六に到着。昨日とは打って変わってテント場が広い。おいしい水も汲み放題。いいテント場だ。
【3日目】
午前4時ちょうどにヘッドランプを付けて出発。クマのお食事時間帯にあたるため、たまに警戒のホイッスルを吹く。尾根の上から見る夜明けの槍穂連峰が素晴らしい。笠新道の分岐に荷物の一部をデポして、頂上に向かう。クリヤ谷を降ることも考えたが、インナーソールを忘れたため足腰への負担を考え、笠新道を選択。笠の頂上から、3日間の行程を遠望する。燕岳は確認できたが、餓鬼岳方面は霞の彼方だった。
分岐でデポ品を回収して下山開始。山の日だけあって、猛暑の中、大勢の人たちが登ってくる。ところで自分は、新穂高温泉から松本行のバスの最終便が13時半だと勘違いして、ほとんど走るような勢いで歩いた。しかしバス停についてみると、直通便が13時40分で、途中平湯で乗り換えれば、その後も複数の便があるとのことだった。下調べ不足だったが、おかげで新穂高温泉にゆっくりとつかることが出来た。
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