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テレビ等でマダニ媒介感染症やライム病の恐怖心をあおるような内容が多いのでマダニのお勉強。テキストは図書館で借りた「招かれない虫たちの話」。
ニホンジカやイノシシが頻繁に出没する場所はマダニの生息地と考えて良い。
マダニに食われて1日〜2日くらいならマダニ媒介感染症になる事はほどんどなく、少しでも早くマダニの除去を試したほうが良い(ライム病は人体感染に48時間程かかる)。
マダニの口下片はノコギリ状の返しがついていて引っ張っても除去しにくい。ピンセットで除去する時は左右にひねったり、マダニを裏返したり戻すと引き抜きやすい。
マダニ除去の専用器具がある(ティックツイスター、ティックリムーバー、ティックキー等)。
マダニに食いつかれてから1日〜2日くらいまでならマダニの上からワセリン(軟膏などの油分)を厚塗りすると30分程度でマダニの除去が容易になる。
マダニを無理に引き抜くとマダニの口下片が皮膚に残って異物肉芽腫の原因になる時がある。
マダニに食いつかれたままにしておくと、マダニの唾液腺から分泌されるセメント様物質によって除去が難しくなる。
除去したマダニはテープ等に挟んだりして保管しておく(踏みつぶすと卵がまき散らされてしまう)。
マダニに食われて2週間以内に発熱、頭痛、発疹があるときには除去したマダニを持参して医療機関に行く(マダニの種類によって媒介する感染症の診断が容易になる)。
医療機関ではマダニに食われた部分を局所麻酔してマダニと皮膚をメスで切除(マダニ感染症回避の為)。
マダニは足元からはい上って皮膚の柔らかい部分に食いつく。マダニがいるような場所は長ズボンを着用。樹上に生息するマダニは日本には今のところいない。
ディート、イカリジン等の忌避剤は効果があるが、全てを阻止できるものではない。マダニが服についていないか確認する(手で軽くはらったぐらいではマダニは落ちない)。
マダニの他にもツツガムシによる「つつが虫病」があります。幼虫は体長が0.2〜0.3mmだそうです。長袖と長ズボン着用、刺咬される前にツツガムシを取り去る、帰宅後は風呂で体を洗い流す、着た服をすぐに洗濯する、ディート等の忌避剤を使用すると良いそうです。
Amazon:招かれない虫たちの話: 虫がもたらす健康被害と害虫管理
https://www.amazon.co.jp/dp/4486021258
国立感染症研究所:マダニ対策、今できること
https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/2287-ent/3964-madanitaisaku.html
飯塚カンパニー:ティックリムーバー
http://iizukaco.co.jp/product-tag/tickremover/
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